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引っ越しで荷物を一時預かりしてもらう方法|引越し業者・トランクルームの違いと費用の目安

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退去日は決まっているのに、新居に入れるのは2週間先。建て替えで家をいったん空けるが、戻れるのは数か月後。転勤の内示は出たのに住むところがまだ決まらない——引っ越しの相談で意外に多いのが、荷物そのものではなく「日付の空白」をどうするかという悩みです。

この空白を埋める方法は、大きく3つあります。引越し業者に一時預かりを頼む、トランクルームやレンタル収納スペースを自分で借りる、宅配型の収納サービスに箱単位で送る、の3つです。どれも「荷物を預ける」と呼ばれますが、契約の形が違うため、誰が保管の責任を負うのか、途中で出し入れできるのか、費用が何で決まるのかがまったく変わります。

この記事では、国土交通省が定める標準引越運送約款と標準トランクルームサービス約款、中部運輸局・神戸運輸監理部の案内、一般社団法人日本倉庫協会の解説、そして各社が公開している料金・条件を当メディア編集部が調査し、3つの方法の違いと費用の見方、入居日がずれたときの段取りまでを整理しました。金額の大小だけで選ばないための材料としてお使いください。

読者
退去日と入居日が10日ほどずれてしまいました。その間の荷物はどこに置いておけばいいんでしょうか。
編集部
預け先は3種類あります。ただ、10日なのか3か月なのかで選ぶべき先が変わりますし、途中で取り出したい物があるかどうかでも変わります。まず「期間・量・出し入れの要否」を決めてから比べると、迷いが減りますよ。

【一言でいうと】引っ越しで荷物を一時的に預ける3つの方法

引っ越しで荷物を一時的に預けたいときの選択肢は、引越し業者の一時預かり・トランクルーム(レンタル収納スペースを含む)・宅配型の収納サービスの3つです。荷物を丸ごと動かさずに済ませたいなら引越し業者、数か月単位で大きな家具ごと置くならトランクルーム、箱に収まる物だけなら宅配型、というのが大まかな住み分けになります。

3つの違いは、突き詰めると「契約の形」から出てきます。倉庫業者のトランクルームは荷物を預かる寄託契約、レンタル収納スペースは場所を借りる賃貸借契約で、保管の責任を負う人が違うのです。この点は一般社団法人日本倉庫協会が表にして公開しています。

図解
当メディア編集部作成
方法 契約の形 預けている間の出し入れ 料金の建て方 向いている場面
①引越し業者の一時預かり 引越運送に附帯するサービスとして別建てで契約 一部の荷物の出庫はできないとする会社がある 家財の量と期間で変わる(各社とも公式サイトに金額の掲載なし) 建て替え・リフォームで家財をまとめて預けたいとき
②トランクルーム/レンタル収納スペース 倉庫業者は寄託契約、賃貸業は賃貸借契約 賃貸業は24時間出し入れ可の物件が多い。倉庫業は立会いのもとで実施 月額に加えて初期費用・解約手数料などが別にかかる 数か月単位で、大きな家具ごと置いておきたいとき
③宅配型の収納サービス 箱・アイテム単位で預ける保管サービス 申し込むと配送で手元に戻る(送料は別建て) 1箱あたりの月額が全国一律で公開されている 衣類・本など箱に収まる物だけ減らしたいとき

※各社の公開ページと国土交通省の標準約款にもとづく一般的な整理です(2026年8月時点)。同じ呼び名でも会社ごとに条件が異なります。

預ける前に決めておく3つのこと|期間・量・出し入れの要否

入居前の空室
写真はイメージです

預け先を探し始める前に決めておくと、比較が一気に楽になる項目が3つあります。預ける期間・預ける量・預けている間に取り出す物があるかの3点です。この3つが決まっていないと、見積もりの前提がそろわず、金額を並べても比べられません。

1期間は「最短」と「延びたとき」の両方で考える

入居日が動く可能性がある場合、最短の日数だけで契約すると延長時に条件が変わることがあります。数日〜2週間なのか、1〜3か月なのか、半年以上なのかで候補が変わります。

2量は「箱に入るもの」と「入らないもの」に分ける

宅配型は箱やカバーに収まる物が対象です。ベッド・ソファ・食器棚といった大型家具が含まれるなら、その時点で引越し業者の一時預かりかトランクルームに絞られます。

3途中で取り出す物があるかを先に決める

季節家電や仕事の書類など、預けている間に必要になりそうな物は分けておきます。出し入れの可否は方法によって大きく違い、あとから条件を変えるのは難しい項目です。

この3点が決まっていれば、問い合わせの文面も1つで済みます。同じ条件を複数社に投げれば、返ってきた金額の差がどこから来ているのかも読み取りやすくなります。引っ越し全体の段取りのなかで一時預かりをいつ決めるかは、退去日と入居日が確定した直後が目安です。

方法①引越し業者の一時預かり|条件と、料金が公表されていない理由

引越しトラックへの積み込みの様子
写真はイメージです

引越し業者に荷物の一時預かりを頼む方法は、荷物を積んだトラックがそのまま保管場所へ向かい、期間が終わったら新居へ運び入れるという流れになります。荷物の積み替え回数が少なく、依頼先が1社で済むのが特徴です。

ここで押さえておきたいのが、一時預かりは引越運送そのものとは別のサービスとして扱われているという点です。国土交通省が定める標準引越運送約款(平成二年運輸省告示第五百七十七号・最終改正 令和七年国土交通省告示第百九十三号)は、第一条で「一般貨物自動車運送事業により行う引越運送及びこれに附帯する荷造り、不用品の処理等のサービスに適用されます」と適用範囲を定めており、荷物を一定期間保管することそのものを定めた条文は置かれていません。約款の一覧と最終改正の告示番号は国土交通省「標準運送約款」のページで確認できます。

各社の公式サイトを見ると、対応の条件が具体的に書かれています。アート引越センターの「一時預かりサービス」のページには、見積りの段階で保管期間および保管後の家財の搬入先住所が確定している依頼(リフォーム、建て替え等)に限ることと、引越シーズン(3/18〜4/10)など希望する保管時期や地域によっては対応できない場合があることが明記されています。サカイ引越センターのよくあるご質問では、建て替えやリフォームに伴う引越しの一時預かりを行っており、保管については訪問見積りで対応すること、料金は預かる家財の量や期間によって変わること、そして一旦預けた荷物は預かり中に一部の荷物を出庫することはできないことが案内されています。

依頼先を自社の保管庫に限らない例もあります。NXの国内引越サービス(日本通運)の「お荷物の一時保管」では、長期保管や大型の荷物はトランクルーム、短期で箱単位の保管は宅配収納サービスという形で、預ける物によって受け皿を分けて案内しています。つまり同じ「引越し業者に相談する」でも、返ってくる提案が方法②や③になることもあるわけです。

料金については、当メディア編集部が調べた範囲では、大手各社とも公式サイトに一時預かりの金額を掲載していませんでした。量と期間で変わるため一律の表を出しにくいという事情があり、「相場は月◯万円」という数字を鵜呑みにせず、自分の家財量で見積もりを取るのが確実です。引越し本体の費用の目安は別記事で扱っていますが、保管料はその基本料金とは別に加算される費用だと考えてください。

引越し業者に一時預かりを頼むときの確認項目

見積もりの席で聞いておくと後で困りにくい項目を、約款と各社の公開情報から整理しました。とくに保管中の出し入れの可否と、搬入日を後から動かせるかは、条件が会社ごとに違うところです。

  • 保管場所はどこか(自社の保管庫か、提携先のトランクルームか)
  • 預けている間に一部の荷物を出せるか、出せる場合の手数料はいくらか
  • 保管中の荷物に保険が付くか、対象となる事故の範囲はどこまでか
  • 搬入先の住所と搬入日がいつまでに確定していればよいか
  • 保管期間が延びたときの追加料金の計算方法
  • 見積書に運賃・保管料・搬入時の作業料がそれぞれ分けて書かれているか

最後の項目は約款の裏付けがあります。標準引越運送約款の第三条第二項は、見積書に運賃等の合計額・内訳・支払方法、解約手数料の額、事業許可番号、作業内容などを記載することを定めており、同条第三項は積込み・取卸し・搬出・搬入作業、荷造り作業、開梱作業等に応じて運賃等の内容ごとに区分して分かりやすく記載するとしています。一式でまとめられた見積書が届いたら、内訳を出してもらいましょう。

なお引越し業者は、貨物自動車運送事業法にもとづく事業者です。国土交通省の手続一覧(貨物自動車運送事業法)には「一般貨物自動車運送事業の許可」と「貨物軽自動車運送事業の経営の届出」が並記されており、トラックによる一般貨物自動車運送事業は許可、軽自動車を使う貨物軽自動車運送事業は届出と、手続きの種類が異なります。見積書に記載される事業許可番号は、この確認の手がかりになります。

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一時預かりの可否・保管中の出し入れ・追加料金の条件は会社ごとに違います。同じ条件で複数社に聞くと差が見えます

方法②トランクルーム|「倉庫業のトランクルーム」と「レンタル収納スペース」は契約が違う

収納ボックスと棚
写真はイメージです

自分で保管場所を借りる方法です。ここで最初に知っておきたいのが、街で見かける「トランクルーム」には性格の異なる2種類が混在していることです。神戸運輸監理部の「トランクルームとは」のページは、広告で見かけるトランクルームには倉庫事業者以外の者が営むもの(単に施設のスペースだけを貸す不動産賃貸等)も見受けられるため、利用の際はサービス内容を確認するよう注意を促しています。

両者の違いは、一般社団法人日本倉庫協会「トランクルームの利用案内について」が表で整理しています。同ページによると、倉庫業者のトランクルームは約款に基づく寄託契約で、荷物の保管責任は倉庫業者にあり、火災保険は原則として倉庫業者が付保します。一方、賃貸業のトランクルーム(収納サービス)は賃貸借契約で、保管責任は利用者にあり、火災保険は多くの場合は利用者の任意とされています。後者は「業者が施設のスペースを貸し、原則として保管責任は負わない」形だと同ページは説明しています。

倉庫業のトランクルームは、倉庫業法にもとづき国土交通大臣の登録を受けた事業者が運営します。中部運輸局の「トランクルームの上手な利用法」は、トランクルームを選ぶときに「国土交通省認定マーク」と国土交通省(運輸局)の「倉庫業登録番号」の表示があることを確認するよう案内しています。同ページはさらに、広告やパンフレットだけでなく事業者のトランクルームサービス約款で確認すること、保管中の物品のき損・紛失等に対する損害保険を付保しているか・その内容はどうかを確認すること、物品の引渡時に相互でキズ等を確認すること、そして保管料等は国土交通大臣(地方運輸局長)に届け出て営業所に掲示することになっているので契約の際は必ず料金表を確認することを挙げています。

倉庫業のトランクルームは約款で「できること」が決まっている

倉庫業のトランクルームには、国土交通省が定める標準トランクルームサービス約款(改正 令和6年7月31日国土交通省告示第1044号)があります。制度の位置づけは国土交通省「倉庫業法」のページにまとまっています。引っ越しで使う場面に関係が深い条文を挙げます。

  • 保管期間(第十七条):荷物を引き渡す日として約した日から起算して3か月。寄託者から解約の申入れがない限り自動的に更新され、更新後の保管期間も3か月
  • 出し入れ(第二十条):寄託者は会社の立会いのもとで寄託物の出し入れ・点検ができる。この場合、受取証と印鑑を提出する。会社はやむを得ない場合に日時を指定できる
  • 保険(第二十六条):反対の意思表示がない限り火災保険に付す。火災、落雷、破裂または爆発、給排水設備の事故に伴う漏水・放水・溢水、会社や使用人の作業上の過失による事故で生じたき損、ねずみ喰い、盗難による損害がてん補の対象
  • 免責事由(第三十二条):荷物の性質・欠陥・自然の消耗・荷造りの不完全、虫害、戦争・事変等、地震・津波・高潮・大水・暴風雨、徴発・防疫などによる損害は賠償の責任を負わない
  • 賠償額(第三十三条):損害の額が寄託価額を超える場合は、損害の額は寄託価額であるものとみなす
  • 通知の期限(第三十四条):一部滅失・き損の責任は、寄託物を引き取った日から1週間以内に通知が発せられない限り消滅する

ここで注目したいのが、第三十二条に虫害が免責事由として並んでいる点と、第三十四条の通知期限です。引き取った当日に中身を確認しないまま数週間置いてしまうと、通知の期限を過ぎてしまうことがあります。引っ越しの当日に開梱する余裕がなくても、預けた物の状態確認だけは先に済ませておくのが安全です。

なお同約款の別表は、対象となる「特定物品」を商品として販売されないものと定義したうえで、家具類・家庭用機器類・楽器および娯楽用品類・衣服類・毛皮製品・美術工芸品および収集品・貴重品・事務用機器類・文書および書籍類・記録媒体類を挙げています。引っ越しで出る家財のほとんどはここに含まれます。

認定トランクルームの性能は「何を預けるか」で選ぶ

一定の基準に適合した優良なトランクルームは、国土交通大臣の認定を受けることができます。神戸運輸監理部のページによると、認定トランクルームの性能は次のように区分され、認定を受けた事業者は事業所ごとに利用者からの相談窓口を設置しています。

性能 保管に適した物品(同ページの記載)
定温 酒類など、温度により変質しやすい物品
定湿 漆器類など、湿度により変質しやすい物品
防塵 精密機器など、粉塵からの保護を必要とする物品
防虫 毛皮類など、害虫による被害を受けやすい物品
防磁 磁気ディスクなど、磁気による影響を受けやすい物品
常温・常湿 上記各性能のトランクルームに保管しなくてもよいと寄託者が同意した物品

出典:神戸運輸監理部「トランクルームとは」(2026年7月15日更新・2026年8月時点で確認)

同ページは、どのような物品をどのような性能のトランクルームに保管するかを、寄託者と業者の間でよく相談するようにと添えています。楽器や革製品、写真・書類のように環境の影響を受けやすい物があるなら、この観点は料金より先に確認する価値があります。

レンタル収納スペースを選ぶときに公式で確認すること

賃貸借契約で借りるレンタル収納スペースは、24時間出し入れできる物件が多く、短期から使えるのが利点です。そのかわり、月額のほかに契約時と解約時の費用がかかります。全国で屋内型・屋外型を展開するスペースプラス(運営:株式会社ランドピア)のよくある質問を例に、公開されている条件を挙げます(2026年8月時点)。

  • 申込時に契約事務手数料として月額賃料の1か月分(下限5,000円・税込)、翌年以降は更新手数料5,500円(税込)
  • 最短で、利用開始月を含む2か月間の利用が可能(初月は日割賃料)
  • 解約は申し出た月の翌月末での解約となり、解約時に5,500円(税込)の解約手数料
  • 利用可能時間は現場により異なるが基本的に24時間出し入れ自由。現場に管理人はおらず、スタッフが定期巡回
  • 屋外型コンテナは天井・側面に断熱材を使用し、温度は外気±5℃。湿気は通気口を設けているが、必要に応じて除湿剤等を使う
  • 鍵を紛失した場合の子鍵作製代金は税込11,000円(子鍵と錠前を紛失した場合は税込16,500円)

広さは同社のサイズ比較一覧によると0.8畳から8.4畳まであり、同ページには地域・店舗によってタイプや賃料が異なる旨が明記されています。月額そのものは物件ごとに違うため、候補の物件ページで賃料を見て、そこに初期費用と解約手数料を足した総額で比べるのが実務的です。同社の公式サイトのトップには月額2,520円からの料金で利用できる旨の記載がありますが、税表記の明示はありませんでした(2026年8月時点)。

湿気が気になる場合、屋外型は外気の影響を受けやすい構造です。空調のある屋内型を選ぶか、除湿剤を自分で入れるかで扱いが変わります。空調の有無は月額に反映される項目でもあるので、条件をそろえずに金額だけを並べないよう注意してください。

方法③宅配型の収納サービス|箱単位で預けて、箱単位で取り出す

段ボールをテープで梱包する手元
写真はイメージです

専用の箱を取り寄せて荷物を詰め、集荷してもらって預ける形のサービスです。月額が1箱いくらで全国一律に公開されているため、3つの方法のなかで最も金額を事前に計算しやすいのが特徴です。

サマリーポケットの「プランとボックス」のページによると、月額保管料と取り出し送料は次のとおりです(すべて税込・2026年8月時点)。エコノミープランはレギュラーボックス(幅43×奥行37×高さ33cm)が330円/個、ラージボックス(幅68×奥行45×高さ37cm)が595円/個で、取り出し送料は全国一律1,100円/1,320円(1梱包あたり)。写真で1点ずつ管理するスタンダードプランはレギュラー・アパレルボックスが394円/個、ラージボックスが695円/個で、取り出し送料は880円から。本を点数制限なしで預けるブックスプランは495円/個です。箱に入らない物を預ける大型アイテムプランは、スーツケースが795円/個、スキー・スノーボードとゴルフバッグが895円/個で、取り出し送料は1,320円となっています。1個あたりの月額は330円から895円までの幅だと理解しておくと見積もりを立てやすくなります。

寺田倉庫が運営するminikura(ミニクラ)のプラン・料金のページでは、初期費用と預け入れ送料が0円で、月額保管料はHAKOプランが320円から、MONOプランが380円から、クローゼットプランが660円、大型プランが880円から、クリーニングパックプランが12,100円(6カ月)と案内されています。取り出し送料はBOX単位で1,100円からで、1年以上預け入れしているBOXは取り出し送料が無料になること、沖縄県へ発送する場合は全国一律配送料に加えて1梱包あたり1,000円が発生することも同ページに記載があります。なお同ページには税込・税別の明示がありませんでした(2026年8月時点)。

宅配型の弱点は、大きな家具が対象外になることです。ベッドやソファ、食器棚が含まれる引っ越しでは、宅配型だけで完結させることはできません。「箱に入る物は宅配型、入らない物は別の方法」と分けて併用すると、預ける総量を減らせて総額が下がることがあります。

料金の考え方|「月額いくら」だけで比べない

調べ物をして検討する女性
写真はイメージです

3つの方法を比べるとき、月額だけを並べると判断を誤ります。実際に払うのは預け始めてから引き取り終わるまでの総額だからです。総額は次の6つの合計だと考えると、条件のそろった比較ができます。

1初期費用(契約時に一度だけかかる費用)

レンタル収納スペースでは契約事務手数料などが発生します。スペースプラスの例では月額賃料の1か月分(下限5,000円・税込)でした。宅配型は初期費用0円と案内している例があります。

2最低利用期間(短くても払う月数)

スペースプラスは最短で利用開始月を含む2か月間、標準トランクルームサービス約款の保管期間は3か月です。2週間だけ預けるつもりでも、契約上は複数月分になることがあります。

3月額(空調・広さ・立地で変わる)

屋内型で空調があるほど、駅に近いほど月額は上がる傾向があります。同じ広さでも条件が違えば金額は変わるため、広さと空調の有無をそろえて比べます。

4取り出し・配送の費用

宅配型は取り出しのたびに送料がかかります。サマリーポケットは1梱包あたり880円から1,320円(税込)でした。何回取り出す見込みかで総額が変わります。

5解約時の費用

スペースプラスの例では解約手数料5,500円(税込)で、解約は申し出た月の翌月末となります。引き取りたい日と解約日がずれると、その分の賃料が乗ります。

6運ぶ費用(自分で運ぶか、業者に頼むか)

自分でレンタル収納スペースを借りる場合、家から保管場所への運搬は自分で手配します。往復2回分の運搬費を入れずに比べると、引越し業者の一時預かりとの差が実際より大きく見えます。

この6つを足したうえで、期間で割り戻すと1か月あたりの実質額が出ます。短期ほど初期費用と解約費用の比重が重くなり、長期ほど月額の差が効いてくるという関係になるため、期間が決まっていないうちに契約すると割高になりやすい点は覚えておいてください。繁忙期は引越し業者側の対応可否にも影響します。

預けられない物|危険物・貴重品・生鮮食品

割れ物の梱包作業の様子
写真はイメージです

どの方法でも、預けられない物・預けない方がよい物があります。これは会社の方針というより、約款や規約に断り書きとして明記されている項目です。当メディア編集部が確認できた一次の記載を並べます。

標準引越運送約款の第四条第二項は、引越運送の引受けを拒絶することがある荷物として、①現金、有価証券、宝石貴金属、預金通帳、キャッシュカード、印鑑等、荷送人において携帯することのできる貴重品、②火薬類その他の危険品、不潔な物品等ほかの荷物に損害を及ぼす恐れのあるもの、③動植物、ピアノ、美術品、骨董品等、運送に当たって特殊な管理を要するため、ほかの荷物と同時に運送することに適さないもの、④種類・性質の申告や点検の同意がないもの、を挙げています。通帳・印鑑・現金は自分で持つのが原則だと考えてください。

保管側では、標準トランクルームサービス約款の第七条が、寄託の引受けを拒絶できる場合として「特定物品が危険品、変質又は損傷しやすい物品、荷造りの不完全な物品その他保管に適さない物品と認められるとき」を挙げています。生鮮食品や開封済みの液体類がここに当たります。

賃貸借契約のレンタル収納スペースにも収納禁止品目があります。スペースプラスのよくある質問では、動植物、危険物、引火性/可燃性物質(アルコール・シンナー・火薬・灯油・ガソリン・塗料等)、重量物、産業廃棄物、湿気・臭気を発する物、貴重品や公序良俗に反するような品物が収納禁止品目とされています。同ページには、バイクを収納する場合はガソリンを抜いた状態にするようにという案内もあります。灯油の残ったストーブや、ガソリンの入った発電機・草刈機は、この時点で対象外になります。

迷いやすいのが、開封済みの調味料や飲料、使いかけの整髪料・スプレー缶です。「食べ物・飲み物・スプレー缶は預けない」と決めておくと判断に迷いません。引っ越し前に使い切るか、自治体のルールに従って処分する方が結果的に手間がかかりません。

入居日がずれるときの段取り|受取日の延期と手数料

家の鍵を手渡す様子
写真はイメージです

一時預かりを検討する場面では、そもそも入居日がまだ動く可能性があることが少なくありません。引越しの日程を変えるときの扱いは、標準引越運送約款に定めがあります。

第二十一条は、解約手数料または延期手数料を請求できるのは、その原因が荷送人の責任によるものであって、解約または受取日の延期の指図が見積書に記載した受取日の前々日・前日・当日に行われたときに限る、と定めています。金額の上限は、前々日の指図で見積運賃等の20パーセント以内、前日で30パーセント以内、当日で50パーセント以内です。いずれも「以内」という上限の書き方である点が重要で、必ずこの率になるという意味ではありません。

あわせて押さえておきたいのが第三条第七項です。会社は見積書に記載した荷物の受取日の3日前までに、申込者に対して見積書の記載内容の変更の有無等について確認を行うと定められています。第二十一条第一項のただし書は、この確認を行わなかった場合には解約手数料または延期手数料を請求しないとしています。受取日の3日前までのやり取りは、記録に残る形で行っておくと、あとから内容を確認しやすくなります。

実務としては、入居日が動きそうな段階で「動く可能性がある」と早めに伝えておくのが結果的に安く済みます。3日前を過ぎてからの相談は、選べる選択肢そのものが減ってしまうためです。なお、ここに書いたのは約款の一般的な定めであり、個別の契約や事情によって扱いが異なります。自分のケースについては契約先に直接確認してください。

荷造りや荷解きまで含めて任せたい場合は、プラン階層によって作業範囲が変わります。一時預かりを併用するときは、どこまでを業者が行うのかを見積書で切り分けておくと、当日の混乱を避けられます。

預けるより手放したほうが安く済むこともある

部屋を片付ける様子
写真はイメージです

見落とされがちですが、保管料の総額が買い直しの費用を上回る物は、預ける対象から外すという判断があります。数か月分の月額に初期費用・解約手数料・往復の運搬費を足した金額と、その家具を手放して新居で買い直す金額を並べてみると、逆転していることは珍しくありません。

とくに新居の間取りに合わないと分かっている家具、旧居に合わせて買ったカーテンやカラーボックスの類は、預ける期間が長いほど費用対効果が下がります。逆に、思い出の品や再入手できない物は、金額では測れないので預ける側に置く——という切り分け方が現実的です。

手放す場合、家庭から出る不用品を有償で収集運搬してもらうには、その市町村の一般廃棄物収集運搬業の許可(または市町村からの委託)が必要です。手続きの位置づけは環境省「一般廃棄物収集運搬業の許可」の案内で確認できます。産業廃棄物収集運搬業の許可や古物商許可では、家庭から出るごみを運ぶことはできません。依頼先を探すときは、事業を行う市町村名と許可の種類を確認し、判断がつかない場合は自治体の担当課に問い合わせるのが確実です。家具の具体的な手放し方は別記事で扱っています。

引っ越しの荷物預かりについてよくある質問(FAQ)

Q1週間だけ預けることはできますか?

A期間そのものは短くても相談できますが、契約上の最低単位に注意が必要です。レンタル収納スペースでは最短でも利用開始月を含む2か月間という例があり(スペースプラスのよくある質問)、倉庫業のトランクルームは標準トランクルームサービス約款で保管期間が3か月と定められています。1週間分の料金で済むとは限らないため、短期なら宅配型や引越し業者の一時預かりも含めて総額で比べるのが現実的です。

Q預けている間に荷物を取り出せますか?

A方法によって扱いが異なります。引越し業者の一時預かりでは、サカイ引越センターのよくあるご質問のように、預かり中は一部の荷物の出庫ができないと案内している例があります。倉庫業のトランクルームは標準トランクルームサービス約款第二十条で会社の立会いのもと出し入れができると定められ、受取証と印鑑の提出が必要です。レンタル収納スペースは24時間出し入れ自由の物件が多く、宅配型は取り出しのたびに送料がかかります。預けている間に使う物があるなら、この項目を最優先で確認してください。

Q保管中にカビや虫がついたら補償されますか?

A契約の形によります。倉庫業のトランクルームでは、標準トランクルームサービス約款第二十六条で反対の意思表示がない限り火災保険に付すこととされ、火災・落雷・破裂または爆発・給排水設備の事故に伴う漏水等・作業上の過失によるき損・ねずみ喰い・盗難がてん補の対象として挙げられています。一方、第三十二条は虫害や荷物の性質・荷造りの不完全による損害を免責事由としています。賃貸業のトランクルームは保管責任が利用者にあり、火災保険は多くの場合が利用者の任意です(一般社団法人日本倉庫協会)。心配な物があるときは、定温・定湿・防虫といった性能で選ぶ考え方が案内されています。

Q見積もりのときに「一時預かり」はどう伝えればよいですか?

A預ける期間(最短と延びたときの想定)、預ける物の量(大型家具の有無)、途中で取り出す物があるか、搬入先の住所が決まっているかの4点をそろえて伝えると、各社から比較できる回答が返ってきます。アート引越センターのように、保管期間と保管後の搬入先住所が確定している依頼に限ると公式サイトで案内している会社もあるため、この4点は最初の問い合わせで聞かれる内容とほぼ重なります。

※料金・サービス条件等は執筆時点(2026年8月)に各公式サイトおよび公的機関の公表資料で確認した情報です。最新の情報は各公式サイトでご確認ください。約款の内容は一般的な定めの紹介であり、個別の契約や事情によって扱いが異なります。

まとめ

引っ越しで荷物を一時的に預ける方法は、引越し業者の一時預かり・トランクルーム(レンタル収納スペースを含む)・宅配型の収納サービスの3つです。違いは契約の形から出てきます。倉庫業者のトランクルームは寄託契約で保管責任が倉庫業者にあり、賃貸業のトランクルームは賃貸借契約で保管責任は利用者にある、という一般社団法人日本倉庫協会の整理が、選ぶときの一番の物差しになります。

比べるときは月額ではなく、初期費用・最低利用期間・月額・取り出しの送料・解約手数料・運搬費を足した総額で並べてください。そして預ける前に、期間・量・出し入れの要否の3点を決めておくこと。入居日が動きそうなら、受取日の3日前までに引越し業者へ伝えておくことが、余計な手数料を避ける最短の道です。

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