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引っ越しのマットレスはどうする?運び方・圧縮の可否と処分の判断

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引っ越しの荷物の中で、マットレスはひときわ扱いに困る荷物です。段ボールには入らず、玄関や階段を通るかも分からず、「圧縮袋でぺちゃんこにしていいのか」「そもそも新居まで持っていく価値があるのか」と迷っている方は多いのではないでしょうか。

当メディア編集部が寝具メーカーと引越し・輸送各サービスの公式サイト、国土交通省の資料を調査したところ、マットレスの引っ越しは「新居でも使うか」を最初に決め、使うなら運び方を3つから選び、使わないなら引っ越し前に処分して買い替える、という順番で考えると迷わないことが分かりました。

この記事では、圧縮できるマットレスとできないマットレスの違い、業者の専用カバーによる梱包、自力で運ぶ場合の梱包と注意点、マットレスだけ運ぶ単品輸送の料金例、そして処分に切り替える判断基準までを順番に解説します。

読者
来週引っ越しなんですが、マットレスが大きすぎてどうすればいいか分かりません。圧縮袋で小さくして運んでもいいんでしょうか?
編集部
圧縮できるかどうかは、マットレスの中身と製品の仕様によって違います。コイル入りには圧縮しても丸められない構造のものがありますし、ウレタン系でもメーカーが圧縮のリスクを案内している例があります。まずは「新居でも使うか」から順番に整理していきましょう。

【一言でいうと】マットレスの引っ越しは「新居でも使うか」をまず決める

引越しの荷ほどきをする夫婦
写真はイメージです

結論からいうと、マットレスの引っ越しで最初に決めるべきは運び方ではなく、そのマットレスを新居でも使い続けるかどうかです。使い続けるなら「引越し業者と一緒に運ぶ」「自力で運ぶ」「単品輸送サービスを使う」の3つから選び、へたりや買い替えのタイミングなら、引っ越し前に処分して新居で新品を受け取るほうが手間も費用も小さくなる場合があります。

図解
当メディア編集部作成

状況ごとの向き・不向きを先に整理しておきます。

状況 向いている選択肢 ポイント
家財一式の引っ越しと一緒に運ぶ 引越し業者 専用カバーなどの資材を備える会社もある
近距離・シングルサイズ・人手と車がある 自力で運ぶ 梱包はエアパッキン・大型ラップなどで代用可
マットレスやベッドだけ運びたい 単品輸送(家財の宅配・軽貨物) 料金はサイズ×距離で決まる
へたっている・サイズを変えたい・搬出が難しい 処分して買い替え 粗大ごみは収集まで日数がかかるため早めに手配

迷いやすいのは「運べるかどうか」を先に考えてしまうケースです。運搬の手段はあとから必ず見つかるので、先に使い続ける価値を判断し、運ぶ場合だけ次の章の「圧縮の可否」を確認するのが遠回りしない順番です。

マットレスは圧縮していい?スプリングとウレタンで異なる

荷造り・段ボールに荷物を詰める様子
写真はイメージです

「圧縮袋で小さくすれば運びやすいのでは」と考える方は多いのですが、圧縮してよいかどうかはマットレスの素材と製品仕様によって異なり、「この種類なら大丈夫」と一般化はできません。判断材料になるのが寝具メーカー自身の案内です。

コアラマットレスの公式ブログ(上級睡眠健康指導士監修)では、市販の圧縮袋と掃除機を使えば圧縮は技術的に不可能ではないとしつつ、保証の対象外になったり劣化したりするリスクがあると注意を促しています。あわせて素材別の注意点として、ポケットコイルはコイルが「交互配列」のものや「ボーダーワイヤー付き」のもの、ボンネルコイルはボーダーワイヤー付きのものが、圧縮しても丸めることができない構造だと説明されています(出典:コアラマットレス公式ブログ「マットレスは圧縮できる場合もあるがリスクも」・2026年7月時点)。

同じ記事では、ウレタンやラテックスは圧縮すると素材が劣化・損傷して圧縮前の状態に戻らないことがあり、ファイバー素材は立体構造が崩れてヘタリを引き起こしかねない、とも記載されています。つまり金属コイル入り(スプリング系)は圧縮・折り曲げによる小型化を想定していない構造のものがあり、ウレタン等の「圧縮できそうな素材」でも製品によってはメーカーがリスクを案内しているのが実情です。

  • コイル(スプリング)入り → 圧縮しても丸められない構造の製品がある。無理に折り曲げる運び方は内部を傷めるおそれがあるため避ける
  • ウレタン・ラテックス・ファイバー → 劣化やヘタリ、保証対象外になるリスクの案内例あり。可否は製品の取扱説明書・メーカー窓口で確認
  • 確認できない場合 → 圧縮せず、立てた状態のまま梱包して運ぶのが安全

なお、購入時に圧縮ロール状態で届くタイプのマットレスもありますが、これは工場の設備で圧縮された新品の状態です。コアラマットレスでは圧縮した状態で届けたマットレスを1週間以内に開封するよう案内しており、開封後に自宅で同じ状態へ再圧縮することまで想定されているわけではありません。

引越し業者に頼む場合|マットレスは専用カバーで梱包される会社もある

家具を運ぶ作業の様子
写真はイメージです

家財一式の引っ越しと一緒に運ぶなら、マットレスの扱いは引越し業者に任せるのが基本です。マットレスは段ボールに入れる荷物ではないため、当日は作業スタッフが運搬用の資材で保護して積み込む流れになります。

この専用資材は実在するもので、業界では「マットレスカバー」と呼ばれる、マットレスが入る大きさのブルーシート製の袋が使われています。TAKE引越センターは公式サイトの引越し道具の解説ページで、シングルからダブルサイズまで収納でき、雨天時の梱包に欠かせず、屋外に仮置きしてもマットレスを汚さない道具だと説明しています(出典:TAKE引越センター「引越し道具|マットレスカバー」・2026年7月時点)。こうしたカバー資材の用意や梱包の範囲は会社・プランによって変わるため、見積もり時に「マットレスの梱包はどこまでやってもらえるか」を確認しておくと当日慌てずに済みます。

依頼先を選ぶ段階では、料金の安さだけでなく事業者としての裏づけも見ておきましょう。トラックで家財を有償運送する引越しは、貨物自動車運送事業法にもとづく許可・届出のうえで営まれる事業で、国土交通省は見積書の交付などのルールを定めた標準引越運送約款を公表しています(出典:国土交通省「標準運送約款」)。SNS広告などで見かける相場より極端に安い「何でも運びます」型の業者にマットレスごと家財を預ける前に、許可・届出のある運送事業者かどうか、約款や見積書の説明があるかを確かめてください。

なお、寝具メーカーのフランスベッドも公式FAQで、セミダブル(幅120cm×丈195cm)以上のマットレスを一人で運ぶのは難しいため業者への依頼が望ましい、という見解を示しています。大きめサイズは最初から業者前提で計画するほうが現実的です。

マットレスを自力で運ぶ方法|梱包3パターンと運び方の注意

引越し中の家族
写真はイメージです

近距離の引っ越しで車と人手を確保できるなら、自力で運ぶ選択肢もあります。マットレスメーカーのフランスベッドは公式FAQ「引越し時のマットレスの運び方」で、自分でできる梱包方法を3つ紹介しています(出典:フランスベッド「引越し時のマットレスの運び方」・2026年7月時点)。

1エアパッキン(気泡緩衝材)で包む

ホームセンターで買える10メートル巻などの大型エアパッキンで全体を包みます。同FAQでは傷みやすい四方の角を厳重に包むことがポイントとされ、ガムテープで留めたあとロープで持ち手を作ると運びやすくなります。

2大型ラップを厚めに巻く

梱包用の大型ラップ(50〜100メートル巻)で、縦・横の両方向からぐるぐる巻きにする方法です。薄く巻かず、外部の衝撃から守れるよう厚めに巻くことが同FAQで推奨されています。

3使わない毛布で包んでロープで縛る

自宅にあるもので代用するなら、使わない毛布で包み込んでロープで縛ります。ただし運搬中に毛布がズレてマットレスが汚れる可能性がある、という注意も添えられています。

運べるサイズの目安も同FAQに記載があります。ミニバンクラスの車に積んで個人で運べるのはシングルサイズ(幅97cm×丈195cm)までで、セミダブル・ダブル以上は業者依頼が望ましいとされています。当日は2人以上で立てた状態のまま持ち、階段では低い側を持つ人に重さが集中しやすいので、声をかけ合いながらゆっくり下ろしましょう。前章のとおりコイル入りは折り曲げ厳禁と考え、通路を通らない場合は無理をせず業者や単品輸送に切り替えるのが安全です。雨の日は水濡れが染み込みやすいため、搬出直前まで梱包を開けないことも大切です。

マットレスだけ運びたいときの単品輸送

家具を運ぶ作業の様子
写真はイメージです

「ほかの荷物は自分で運べるけれど、マットレスとベッドだけは無理」という場合は、家具・家電を1点から運ぶ単品輸送サービスという手段があります。

代表的なサービス類型が家財の宅配サービスです。たとえば「家財おまかせ便」は、ベッドや冷蔵庫などの家財1点から申し込め、スタッフ2名が自宅で梱包して預かり、届け先では開梱・設置・梱包材の回収まで行うと公式サイトに記載されています。取り扱いは3辺合計450cm以下・最長辺250cm以下・重量150kg以下が条件です。公式の距離別料金例では、シングルベッド(97cm×211cm×25cm・Eランク)を東京から神奈川へ送る場合で17,070円、東京から大阪では20,930円(いずれも税込・2026年7月時点)とされています(出典:家財おまかせ便 公式サイト)。マットレス単体のランクは実寸の査定で決まるため、正確な金額はWeb見積もりで確認してください。集荷日か配達日が3月1日〜4月30日にかかる場合は、シーズン加算2,200円(税込)が1件ごとに上乗せされる点も公式に明記されています。

近距離でとにかく費用を抑えたいなら、赤帽など軽貨物の貸切便も選択肢です。赤帽の公式サイトでは、最大積載350kgの軽トラックを1台貸し切り、依頼者の荷物だけを積んで届け先まで直行する仕組みが紹介されています(出典:赤帽(全国赤帽軽自動車運送協同組合連合会))。荷台に収まるサイズかどうかが前提になるため、マットレスの実寸を伝えて積載可否を先に確認しましょう。

ここで一つ気をつけたいのが依頼先の見極めです。軽自動車での運送業は貨物自動車運送事業法にもとづく貨物軽自動車運送事業の届出が必要で、国土交通省が届出書の様式を公開しています(出典:国土交通省「貨物軽自動車運送事業 申請書様式」)。マットレスは面積が大きく、階段や廊下の壁・照明に当てやすい荷物です。届出の有無が確認できない個人の「格安で運びます」に預けると、建物や荷物を傷つけられても補償を受けられないおそれがあります。金額だけで飛びつかず、事業者としての実体を確認できる相手に依頼してください。

古いマットレスなら「運ばず処分して買い替え」も合理的

空室・引越し前後の部屋の様子
写真はイメージです

ここまで運び方を紹介してきましたが、次のような状況なら、無理に運ばず引っ越しを買い替えの機会にするほうが合理的です。

  • 寝たときに腰の沈みやスプリングの当たりを感じるなど、へたりのサインが出ている
  • 新居の間取りや同居人数に合わせて、ベッドのサイズ自体を変えたい
  • 搬出経路(階段・エレベーター・玄関)を通らない、または単品輸送の見積もりが新品の購入額に近い

買い替えの場合は、旧居で今のマットレスを処分し、新品を新居に直接届けてもらう段取りにすると運搬そのものが不要になります。前述のとおり、新品を圧縮ロール梱包で届けるメーカーもあり、搬入がコンパクトに済むのも買い替えの利点です。

処分の方法は、自治体の粗大ごみ収集・売る/譲る・不用品回収業者への依頼が主な選択肢です。注意したいのは日数で、自治体の粗大ごみは申し込みから収集日まで間が空くことが多く、退去日直前の申し込みでは間に合わないことがあります。手数料や分別区分も自治体ごとに異なるため、引っ越し日が決まったら早めに新旧それぞれの自治体ルールを確認しましょう。スプリングの有無で扱いが変わるケースを含めた処分方法の詳細は、こちらの記事で解説しています。

敷布団や毛布などマットレス以外の寝具をまとめて手放したい場合の回収ルートは、こちらが参考になります。

また、冷蔵庫や洗濯機など家電を「運ぶか・買い替えるか・処分するか」で迷っている方は、家電リサイクル法のルールもあわせて確認しておくと安心です。

マットレスの引っ越しでよくある質問(FAQ)

Qセミダブルやダブルのマットレスも自分で運べますか?

Aフランスベッドの公式FAQでは、個人で運べる目安はシングルサイズ(幅97cm×丈195cm)までとされ、セミダブル(幅120cm)以上は一人で運ぶのが難しいため業者依頼が望ましいと案内されています。クイーンやキングはさらに大きく、搬出経路の確認も含めて業者か単品輸送を前提に計画しましょう。

Qマットレスの圧縮袋はどこで売っていますか?使っても大丈夫?

Aマットレス用をうたう圧縮袋はホームセンターや通販で市販されています。ただし使ってよいかは袋ではなくマットレス側の仕様で決まります。コイル入りには圧縮しても丸められない構造の製品があり、ウレタン等でも劣化や保証対象外のリスクをメーカーが案内している例があるため、購入前に自分のマットレスの取扱説明書とメーカーの案内を確認してください。

Q三つ折りマットレスはどうやって運べばいいですか?

A折りたたみが前提の製品は、畳んだ状態でバンドや大きめの袋にまとめれば、通常の荷物として運びやすくなります。単品輸送を使う場合も、家財おまかせ便の公式サイトには折りたたみが前提とされている商品に限り折りたたんだ状態でランク査定するという記載があり、広げた状態より安く収まる可能性があります。

Q引っ越しを機に処分する場合、費用はどのくらいかかりますか?

A自治体の粗大ごみ手数料は自治体ごとに異なり、スプリングの有無で受け付け条件が変わる地域もあります。売却・譲渡なら費用がかからない場合もありますが、状態と時期次第です。方法別の費用感と手順は、処分方法の解説記事で詳しく整理しています。

※本記事に記載した料金・サービス内容・各社の資材や案内は、2026年7月時点で各公式サイトに掲載されていた情報です。最新の条件は必ず各公式サイト・メーカー窓口でご確認ください。

まとめ

マットレスの引っ越しは、「新居でも使うか」→「使うなら運び方3つ(業者・自力・単品輸送)から選ぶ」→「使わないなら早めに処分して買い替え」の順で考えれば迷いません。圧縮は素材と製品仕様によって可否が分かれ、コイル入りには丸められない構造もあるため、メーカーの案内を確認できないまま圧縮するのは避けましょう。自力運搬はシングルサイズまでが目安、大きいサイズは専用カバーなどの資材を備える引越し業者や、1点から頼める単品輸送が確実です。処分に傾いたら、粗大ごみの収集日数を逆算して早めに動き出してください。

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