広告 不用品回収・処分 買取・リサイクル

スーツの下取りはどこがいい?買取・リユース回収との違いと選び方

※当サイトはアフィリエイトプログラムを利用しており、記事内に広告(PR)を含む場合があります。

転職や部署異動、在宅勤務への切り替え、体型の変化。理由はさまざまですが、クローゼットの奥で出番のなくなったスーツが2着、3着とたまっていくのは珍しいことではありません。捨てるには惜しく、売れる気もしない——手が止まる典型的な品物です。

そこで目に入るのが、紳士服店の「下取り」です。ただ、下取りで受け取れるのは現金ではなく、その店で買い物をするための割引券やクーポンです。下取りは「手放す手段」であると同時に「買うときの割引」であり、買う予定がない人には効きません。ここを取り違えると、店頭で戸惑うことになります。

この記事では、当メディア編集部が株式会社AOKI・コナカ・フタタ・はるやまの下取りページ、セカンドストリートの買取ヘルプ、警視庁・消費者庁・独立行政法人国民生活センター・環境省の公開資料、および3つの区の古着回収のページを調査し、下取り・買取・自治体のリユース回収という3つのルートの違いと選び方を整理しました(2026年8月時点)。各社のキャンペーンは実施時期で内容が変わるため、金額や実施期間ではなく、変わりにくい「条件のかたち」を中心にまとめています。

読者
着なくなったスーツが4着あります。下取りだと2万円くらいになると聞いたのですが、そのお金で別のものを買ってもいいんですよね?
編集部
そこがいちばん誤解の多いところです。下取りで受け取るのは現金ではなく、そのお店で使う割引券やクーポンなんです。買い替える予定があるかどうかで、選ぶルートが変わりますよ。

【一言でいうと】スーツの下取りは「買うときの割引」|現金にしたいなら買取

スーツを手放す方法は、大きく3つに分かれます。下取りは「その店で買う」ことが前提の割引、買取は状態しだいで現金になる売却、自治体の古着回収は対価はないけれど確実に引き取ってもらえるルートです。どれが良いかは値段ではなく、買い替える予定があるかどうかで決まります。

3つの違いを、受け取るもの・前提になる条件・服の状態の扱いという3点で並べると、次のようになります。

図解
当メディア編集部作成
手放し方 受け取るもの 前提になる条件 服の状態の扱い 向いている人
下取り(紳士服店など) 当日から使える割引券・クーポン その店で対象商品を購入すること 破れやシミがあっても受け付ける店がある 新しいスーツやフォーマルに買い替える人
買取(リユースショップなど) 現金など(金額は査定による) その店の買取基準を満たすこと 汚れ・着用感・サイズ直しの有無で判断される 状態のよい服を現金に換えたい人
リユース回収(自治体の古着・古布回収) なし(対価は発生しない) 洗って、決められた日時・場所へ持ち込むこと 汚れのひどいものは受け付けない 買う予定がなく、確実に手放したい人

※当メディア編集部が各社・各自治体の公開情報をもとに整理(2026年8月時点)。条件は店舗・自治体によって異なります。

スーツの下取りとは?仕組みと、現金にならない理由

クローゼットを整理する様子
写真はイメージです

下取りという言葉は、車や家電の買い替えでも使われます。スーツの下取りもそれと同じで、持ち込んだ服の代金をもらう取引ではなく、次の買い物を安くするための取引です。持ち込む側から見ると「引き取ってもらえて、しかも安く買える」という二重の意味があります。

受け取るのはクーポンや割引券で、現金ではない

株式会社AOKIの下取りキャンペーンのページには、「お持ちいただいたアイテム1点につき、多品種に使える商品クーポン券1枚で下取りさせていただきます」と書かれています。同じページの注意事項には「クーポンをお持ちでない場合やお買上げ済みの商品は割引いたしかねます」ともあります。

つまり、先に買い物を済ませてしまうと下取り分は適用されません。下取りを使うつもりなら、服を持って店に入り、下取りを済ませてから商品を選ぶ順番になります。

コナカ・フタタの下取りページも同じ構造で、「当日からご使用いただける下取り割引券とお引換えいたします」「下取り割引券1枚につき、1回限り有効となります」と説明されています。受け取るのは券であり、券は使わなければ価値を生みません。「下取りは意味がないのでは」という声が出るのは、買う予定のない人にとっては割引が働かないという、この構造の話です。

株式会社AOKI「下取りキャンペーン」コナカ・フタタ「下取り」(いずれも2026年8月時点)

状態を問わない店があるのは、服そのものを値付けしていないから

下取りは買取と違い、服の状態で金額が動きません。コナカ・フタタのよくある質問には「スーツが破けていたり、穴が空いていたりしても下取りをしてもらえますか?」という問いに対して「はい。下取りいたします。シミが付いていても大丈夫です」と書かれており、「スーツやフォーマルの上着だけ、またはパンツだけでも問題ございません」とも案内されています(上着単独ならジャケットの割引券、パンツ単独ならスラックスの割引券と交換)。

はるやまの下取りのページにも「他社製品もOK」と明記されています。状態や購入店を問わないのは、値付けの対象が服の価値ではなく、来店と購入そのものだからです。

ただし、どの店でも無条件というわけではありません。AOKIの注意事項には「カビが付着しているものや汚れがひどいもの、濡れているものは下取りをお受けできません」とあり、はるやまのページにも「カビが生えているなど汚れの酷いものや濡れているもの、革製品の下取りはお受けできません」と書かれています。

下取りは古物営業法にもとづく取引|身分証明書が要る店がある

意外に知られていませんが、下取りは中古品を引き取る取引なので、古物営業法の枠組みで行われます。AOKIの下取りページの末尾には「下取りは古物営業法に基づき実施しております。(1)法人名:株式会社AOKI (2)許可公安委員会:神奈川県公安委員会 (3)許可証番号:第451930004746号」と表示されています。

コナカ・フタタのよくある質問はもう一歩踏み込んでいて、「下取りには運転免許証やマイナンバーカードなど、ご本人様が確認できる身分証明書が必要です」「法令により義務づけられているため、ご協力くださいますようお願い申し上げます」と案内されています。用意する書類として、運転免許証・運転経歴証明書・マイナンバーカード・年金手帳・パスポート・外国人登録証・学生証が挙げられています。

持ち物は「服」だけでなく「服+身分証」と覚えておくと、店頭で引き返さずに済みます。店によって運用は異なるため、出向く前に各公式サイトで確認してください。

下取りに出す前に確認する5つのこと(内容は時期で変わります)

書類の整理・保管の様子
写真はイメージです

下取りキャンペーンは、割引額も対象商品も実施時期によって変わります。そのため「いくら引いてもらえるか」を先に調べても、行く頃には条件が入れ替わっていることがあります。変わりにくいのは金額ではなく、下取りという仕組みに付いてくる5つの条件のかたちです。

1割引の対象商品と、その下限価格を見る

下取り割引は、店内のすべての商品に効くわけではありません。はるやまの下取りのページでは、たとえばメンズスーツ・フォーマルは43,890円(税込)以上の品、レディススーツ・フォーマルは32,890円(税込)以上の品といった形で、対象商品に価格の下限が設定されています(2026年8月時点)。同ページには「パターンオーダー及び一部商品は対象外とさせて頂きます」との注記もあります。

2一度に出せる点数の上限を確認する

点数には上限があります。AOKIは「下取り品のお引き取りは、お一人様1回につき5点まで」、はるやまは「お一人様最大5点まで」、コナカ・フタタは「お一人様1アイテムにつき5点まで、一度にお持ち込みいただける品は合計10点までとさせていただきます」と案内しています。手持ちの枚数が多い場合は、この上限が段取りを左右します。

3ほかの割引と併用できるかを確かめる

下取り割引は、セールやほかのクーポンと重ねられないのが一般的です。コナカ・フタタは「他の割引券、セットセールとの併用はできません」「下取り割引券は制服の購入には利用できません」、はるやまは「他の割引券及び割引特典、セットセールとの併用はできません」と明記しています。AOKIも「他のクーポン・割引特典とのご併用と土日祝限定商品や数量限定商品など特別セール・一部ブランド・サイズマックスカタログ商品へのご利用はご容赦願います」としています。セール中は、どちらを使うほうが安いかの比較が必要になります。

4使える場所(オンラインか店舗か)を見る

下取りは店頭の企画で、通販では使えないのが基本です。AOKIは「オンラインショップではご利用いただけません」、はるやまは「実店舗のみの企画になります。オンラインストアでのご利用はできません」、コナカ・フタタは「下取り割引券は、オンラインショップ、FUTATA THE FLAGでは利用できません」と案内しています。

5下取りできない品目・状態を先に外しておく

持ち込んでから断られると二度手間になります。AOKIは下取り対象外としてビジネス小物・肌着・靴下・シューズ・ネクタイ・ベルト・バッグを挙げ、コナカ・フタタは革製品・ダウン製品・医療着・作業着・下着・靴下・水着・おむつに加えて「企業・学校・団体名が特定できる、カビが生えている、濡れているもの」も不可としています。なお下取り品は返却されません(AOKI「下取り品のご返却はいたしかねます」、コナカ・フタタ「下取り後の返却はできません」)。

出典:株式会社AOKI「下取りキャンペーン」コナカ・フタタ「下取り」はるやま「下取り増額祭」(2026年8月時点・当メディア編集部調べ)。割引額・実施期間は予告なく変更される場合があるため、出向く前に各公式サイトで最新の内容を確認してください。

買取に出すなら|古物商の許可の確認と、スーツで値がつきにくい条件

衣類をたたんで整理する様子
写真はイメージです

買い替えの予定がなく現金にしたいなら、買取が選択肢になります。ただしスーツは、状態と仕立て直しの履歴が評価に直結する品物です。「下取りなら状態を問われないのに、買取では断られた」ということが普通に起こります。

許可の表示があるかを先に見る

中古品の売買を業として行うには、古物営業法にもとづく古物商の許可が必要です。警視庁の「古物商許可申請」のページによると、申請先は主たる営業所の所在地を管轄する警察署(防犯係)で、手数料は19,000円。あわせて「古物商は、営業所ごとに、当該営業所に係る業務を適正に実施するための責任者として、管理者1人を選任しなければなりません(古物営業法第13条第1項)」とも記載されています。

利用する側の確認方法は単純で、事業者のサイトや店頭に「法人名」「許可を出した公安委員会」「許可証番号」の3点が示されているかを見ます。前の章で引いたAOKIの下取りページの末尾表示は、まさにこの3点がそろった形になっています。表示が見つからない場合は、その事業者に直接たずねてください。本記事では、個別の事業者について許可の有無を判断することはしません。

警視庁「古物商許可申請」

スーツは「汚れ」と「サイズ直し」で評価が分かれる

買取の基準は事業者ごとに違いますが、公開されているものを見ると傾向がつかめます。セカンドストリートのヘルプ「買取ができないお品物:衣類(メンズ)」には、和服・学校制服・職業制服(看護師など)・ドレス・官給品、破れや虫食い・穴あきがあるもの、脇汚れ・衿汚れ・袖口汚れ・汗シミが著しくあるもの、著しく着用感・使用感のあるもの、カビ臭・カビがあるもの、ブランドタグや内タグが付いていないもの、そして「サイズ直しが著しく既製サイズと異なるもの」「デザインや形状が古いもの」が挙げられています。

スーツは体型に合わせて袖丈やウエストを詰めるのが当たり前の衣類ですから、この「サイズ直し」の項目が効いてきます。着る回数が多いぶん、袖口や衿の汚れも出やすい部類です。買取で値がつきにくいのは、スーツという品物が悪いからではなく、次に着る人と条件が合いにくい構造があるためです。

査定額は状態・ブランド・時期・店舗の在庫状況で動くため、この記事では金額の目安を示しません。複数の店に見てもらってから決めるのが確実です。

セカンドストリート「買取ができないお品物:衣類(メンズ)」(2026年8月時点)

出張買取(訪問購入)を呼ぶときに知っておくルール

年配のご夫婦の暮らしの様子
写真はイメージです

枚数が多いと、自宅まで来てもらう出張買取が便利に見えます。この取引は特定商取引法の「訪問購入」にあたり、売る側を守るためのルールが定められています。ここでは制度の一般的な紹介にとどめ、個別のケースが法律に触れるかどうかの判断はしません。

消費者庁の特定商取引法ガイドによると、訪問購入とは「購入業者が、店舗等以外の場所(例えば、消費者の自宅等)で契約を締結等して行う物品の購入」のこと(法第58条の4)です。事業者には勧誘に先立って氏名・勧誘目的・購入しようとする物品の種類を告げる義務があり(法第58条の5)、契約の申込みや締結の際には物品の種類・購入価格・引渡時期などを記載した書面を渡す義務があります(法第58条の7、法第58条の8)。

同ガイドでは、勧誘の要請をしていない人の自宅で勧誘することが禁止されており(不招請勧誘の禁止・法第58条の6第1項)、「単に相手方から査定の依頼があった場合に、査定を超えて勧誘を行うことは、法に抵触することになります」と説明されています。

そして売った後にも猶予があります。法律で決められた書面を受け取った日から数えて8日以内であれば、書面または電磁的記録でクーリング・オフができ(法第58条の14)、その期間内は物品の引渡しを拒むこともできます(法第58条の15)。

衣類の買取から話がそれたら、いったん止める

独立行政法人国民生活センターの「訪問購入(訪問買い取り)のトラブルを防ぐには」では、不招請勧誘にあたる例として「事前の約束とは違う物品について、買い取りの勧誘をすること」を挙げ、その具体例として「衣類の買い取りといって訪問したのに、貴金属の買い取りの勧誘をする」が示されています。同ページは、契約書面を受け取った日を1日目として8日間はクーリング・オフができ、引渡しを拒む「引渡し拒絶権」も認められていると解説しています。

同ページには、訪問購入の規定が適用されない一部物品として「2輪以外の自動車、家具、大型家電、本・CD・DVD・ゲームソフト類、有価証券」が挙げられており、衣類はこの列挙のなかに含まれていません。

また同センターがまとめたPIO-NET登録の相談件数は、訪問購入について2023年度8,623件、2024年度7,909件、2025年度7,523件と推移しています(2026年度は5月31日現在で826件、前年同期823件)。件数は減少傾向にあるものの、なくなってはいない水準です。困ったときは、お近くの消費生活センターや消費者ホットライン「188」に相談してください。

消費者庁「特定商取引法ガイド/訪問購入」国民生活センター「訪問購入(訪問買い取り)のトラブルを防ぐには」国民生活センター「訪問購入(各種相談の件数や傾向)」

買い替えないなら|自治体の古着・古布回収という選択肢

資源ごみの分別回収ボックス
写真はイメージです

買う予定がなく、売っても値がつきそうにない。そのときに残るのが、対価のかわりに確実さを取るルートです。環境省のサステナブルファッションのページでは、服を手放す手段を「リユースショップやフリマアプリ等を通じ古着として譲渡や売却すること」「資源として、または地域や店舗で回収してもらうこと」「可燃ごみ・不燃ごみとして廃棄すること」の3つに整理しています。

同ページによると、手放した服がリユース・リサイクルを通じて再活用される割合の合計は約42%で、リユース・リサイクルされずに焼却・埋め立て等により処分される量は年間で約46万トン。大型トラック約130台分を毎日焼却・埋め立て等している計算になると説明されています。廃棄してしまう理由については、アンケートの結果として「手間や労力がかからない」からがほとんどだとされています。裏を返せば、手間の差さえ埋まれば、多くの服はごみ以外の行き先を選べるということです。

出す前の下ごしらえは「洗って、透明な袋」

自治体の古着・古布回収は、出し方がおおむね共通しています。江戸川区は「古着・古布は洗濯して出してください。(クリーニングは必要ありません。ファスナーやボタンもつけたままでOKです。)」「透明・半透明の袋に入れてください。(紙袋でのお持ち込みはできません。)」と案内しています。

練馬区も「透明や半透明の袋に入れ、雨水にぬれないよう、口をしっかりしばってください。ダンボールや紙袋では出せません」「ボタン、ファスナーはつけたまま出してください」としており、あわせて「洗うなどして、きれいな状態で出してください」と求めています。クリーニングまでは不要でも、洗ってから透明な袋に入れる、という下ごしらえは共通です。

回収できるもの・できないものは自治体ごとに違う

スーツが回収対象に明記されている自治体もあります。江戸川区の「回収できるもの」には、古着(衣類全般)、デニム、スーツ、着物、セーター、シーツ、布団カバー、タオル、ハンカチ、カーテン、毛布が挙げられており、ビニール・ゴム・汚れのあるものは除くとされています。回収できないものは、汚れているもの、ビニール製のもの、かばん、くつ、中に綿やスポンジが入っている衣類以外のもの、既製品ではないもの、敷物です。

練馬区は「シャツ・下着・ジーンズ・スーツ・着物など身につけるすべての衣類(綿の入っているもの・ゴム製のものは除く)」を回収できるものとし、電熱式防寒服・電動ファン付き衣類など電線を使用しているものは、火災の原因となる場合があるため回収できないと注意を促しています。汚れのあるものや近くに回収場所がない場合は可燃ごみへ、作業着など事業活動に伴って出た古着・古布は自己処理が原則、とも案内されています。

枚数が多いときは持ち込み先に配慮が要る場合もあります。板橋区は区内17か所の施設で家庭から出た古布・古着・毛布を回収していますが、「各回収場所で保管スペースに限りがあるため、一度に大量(45リットルの袋で3袋以上)の古布・古着・毛布をお持ち込みになる場合は、『リサイクルプラザ』にお持ちいただきますようご協力お願いします」としています。回収の可否・日時・場所は自治体ごとに違うため、お住まいの市区町村の公式サイトで確認してください。

環境省「サステナブルファッションとは」江戸川区「古着・古布リサイクル回収」練馬区「古着・古布の回収」板橋区「廃食用油・古布・古着・毛布の回収方法、リサイクルについて」(いずれも2026年8月時点)

下取りに出したスーツはその後どうなる?

衣類を寄付・処分用の箱に仕分けする様子
写真はイメージです

手放したあとの行方が気になって決めきれない、という方は少なくありません。各社・各自治体は、回収後の使い道を公開しています。ただし工程は事業者ごとに異なるため、1社の説明を業界全体の方針として読まないでください。

コナカ・フタタは、よくある質問の「下取りした品はどうなるのですか?」に対して「地球環境保護の一環として、下取り品はフェルト地に加工して車の消音材にリサイクルします」と答えています。

AOKIは下取りページのなかで「OKAERIエコプロジェクト」という取り組みを説明しており、「AOKIは1996年に日本初の〈AOKI ウール・エコ・サイクル®プロジェクト〉をスタートさせました。これは、お客様が着用しなくなったウール製品を店頭で回収し、提携工場でさまざまな資材に再利用する取り組みです」と記載しています。ウール以外についても「お客様からポリエステル製品を中心に回収し、再利用や再資源化を図ります」とされ、協力企業により工程は異なるとの注記が添えられています。

はるやまは下取りのページで「下取りでお持ちいただいた衣類は、それぞれ最適な使い道を選別しリユース・リサイクルの循環を作ります」と説明し、誰かにもう一度届ける「リユース」と、素材に戻してまた服を作る「リサイクル」の2つの流れを示しています。

自治体の回収でも同様です。練馬区は「着られるものは、中古衣料として再使用します。着られないものは、フェルト生地などに加工して再生利用します」、江戸川区は「回収されたものは、中古衣料やウエス(工業用雑巾)にするほか、布をほぐしてフェルト状にし、軍手やソファーのクッション材などにリサイクルされます」と案内しています。着られる状態かどうかで行き先が分かれる、という点は各所に共通しています。

結局どこがいい?目的別のスーツの手放し方

部屋を片付ける様子
写真はイメージです

「どこがいい」という問いは、店名ではなく目的で答えるほうが外しません。本記事では店舗の順位付けは行わず、判断の軸だけを示します。決め手は「これから買うか」「現金にしたいか」「とにかく手放したいか」の3つです。

  • 新しいスーツやフォーマルを買う予定がある → 下取り。状態を問わない店が多く、破れやシミがあっても持ち込めます。ただし対象商品の下限価格と併用不可の条件を先に確認します。
  • 買う予定はなく、現金にしたい → 買取。汚れ・著しい着用感・大幅なサイズ直しがあると難しくなるため、複数の店で見てもらうのが前提です。
  • 買う予定がなく、値がつかなくてもよいので確実に手放したい → 自治体の古着・古布回収。洗って透明な袋に入れ、決められた日時・場所へ持ち込みます。
  • 引越しや退去で、他の不用品もまとめて出る → スーツ単体で考えず、品目ごとに出し先を仕分けてから動くほうが早く終わります。

なお、下取りと買取のどちらが金額として有利かは、買う商品の価格・キャンペーンの内容・服の状態によって入れ替わります。「下取りのほうが得」「買取のほうが損」と一律に決めることはできません。

スーツの下取りのよくある質問(FAQ)

Q下取りに出す前にクリーニングは必要ですか?

AAOKIの下取りページには「【クリーニング未でもOK】」と明記されており、クリーニングを前提としない案内になっています。一方で、カビが付着しているものや汚れがひどいもの、濡れているものは受け付けられません。自治体の古着・古布回収に出す場合は、江戸川区が「クリーニングは必要ありません」としつつ洗濯を求めているように、洗ってから出すのが基本です(2026年8月時点)。

Q上着だけ、パンツだけでも下取りしてもらえますか?

Aコナカ・フタタのよくある質問には「スーツやフォーマルの上着だけ、またはパンツだけでも問題ございません」とあり、上着単独ならジャケットの割引券、パンツ単独ならスラックスの割引券と交換すると説明されています。対応は店によって異なるため、他店に持ち込む場合はその店の案内を確認してください。

Q破れや虫食い、名前が入っているスーツはどうなりますか?

A下取りでは、コナカ・フタタが「スーツが破けていたり、穴が空いていたりしても」下取りし「シミが付いていても大丈夫です」と案内しています。ただし同社は「企業・学校・団体名が特定できる」ものを下取りできないものに挙げています。買取のほうは事情が異なり、セカンドストリートは破れ・虫食い・穴あきや職業制服を買取ができないお品物としています。個人名の刺しゅうについては各社の案内が分かれるため、持ち込む店に確認するのが確実です。

Q一度に何点まで出せますか?

A2026年8月時点では、AOKIが「お一人様1回につき5点まで」、はるやまが「お一人様最大5点まで」、コナカ・フタタが「お一人様1アイテムにつき5点まで、一度にお持ち込みいただける品は合計10点まで」と案内しています。上限は変更される場合があるため、枚数が多いときは事前に各公式サイトで確認してください。

Qレディーススーツやリクルートスーツも対象になりますか?

AAOKIは下取り対象アイテムとしてスーツ・フォーマル・ジャケット・スラックス・セーター・スカート・ワンピース・コート・シャツ・カットソーを挙げており、男性用に限定していません。はるやまもレディススーツ・レディスフォーマルを対象商品に含めています。リクルートスーツはスーツの一種として扱われるのが一般的ですが、状態や仕様によって扱いが変わることがあるため、店頭で確認してください。

※本記事の各社の下取り条件・自治体の回収ルール・法令の内容は、2026年8月時点で各公式サイトおよび公的機関の公開資料を確認したものです。キャンペーンの割引額・実施期間・対象商品は予告なく変更される場合があり、自治体の回収ルールも市区町村ごとに異なります。最新の内容は各公式サイトおよびお住まいの市区町村の窓口でご確認ください。買取価格・査定額を保証するものではありません。

まとめ

スーツの下取りは、服を売る取引ではなく、その店で買い物をするための割引を受け取る取引です。だからこそ、破れやシミがあっても受け付ける店がある一方で、買う予定がない人には割引が働きません。持ち物は服と身分証、順番は「下取りしてから商品を選ぶ」——この2点を押さえるだけで、店頭での戸惑いはほぼなくなります。

現金にしたいなら買取ですが、汚れや大幅なサイズ直しがあると難しくなります。買う予定も売る当てもないなら、自治体の古着・古布回収が確実です。「どこがいい」の答えは店名ではなく、これから買うのか、現金にしたいのか、ただ手放したいのかという目的の側にあります。手元のスーツを3つの山に分けるところから始めてみてください。

-不用品回収・処分, 買取・リサイクル
-, ,