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エアコンの分解洗浄とは?通常クリーニングとの違いと自分でやる危険性

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エアコンのニオイが気になって業者を探し始めると、「分解洗浄」「完全分解洗浄」「オーバーホール」といった言葉が次々に出てきます。どれも本体をばらして洗う作業のように読めますが、金額は倍ほど違うこともあり、何が違うのか分からないまま止まってしまいがちです。

先に結論をお伝えすると、「どこまで外すか」は会社ごとに決めているもので、業界で統一された定義はありません。だからこそ、頼む側は「うちのエアコンでは、どの部品を外してもらえるのか」を見積もりの段階で確かめる必要があります。

この記事では、当メディア編集部が大手ハウスクリーニング各社の公開ページと、一般社団法人 日本冷凍空調工業会・独立行政法人製品評価技術基盤機構(nite)・独立行政法人国民生活センターの公表資料を2026年8月時点で調査し、分解の範囲の違い、当日の作業の流れ、そして自分で分解してはいけない理由を整理しました。社名は定義や手順の出典として挙げるもので、優劣や順位を示すものではありません。

読者
見積もりサイトで「完全分解洗浄」というプランを見つけました。値段は高いけど、そっちの方がきれいになるってことですよね?
編集部
そう単純ではないんです。同じ「完全分解洗浄」でも、壁に掛けたままドレンパンと送風ファンを外すことを指す会社と、本体ごと壁から外して持ち帰ることを指す会社があります。まずは呼び方ではなく「外す部品の名前」で確認しましょう。

【一言でいうと】エアコンの分解洗浄とは?どこまで外す作業か

エアコンの分解洗浄とは、前面パネル・本体カバー・ルーバー(風向板)・フィルターといった外せる部品を取り外し、内部の熱交換器や送風ファンを専用の高圧洗浄機で洗う作業のことです。ダスキンは自社のコラムで分解洗浄をこのように説明しており、「フィルターをはずす以上の、カバーやルーバーを取り外す分解はご家庭では難しい」ため専門業者に依頼することになる、としています。

ここから先は、どこまで部品を外すかで段階が分かれます。次の3段階を頭に入れておくと、どの会社の見積もりも読み解けるようになります。

図解
当メディア編集部作成
分解の段階 外す主な部品 本体の状態 作業時間の目安
標準的な分解洗浄
(「分解洗浄」「高圧洗浄」)
前面パネル・本体カバー・ルーバー・フィルター(お掃除機能付きは自動清掃ユニットも) 壁に掛けたまま 1台あたり約1〜2時間
ドレンパンと送風ファンまで外す
(会社により「完全分解洗浄」)
上記+ドレンパン(結露水の受け皿)・送風ファン 壁に掛けたまま 1台あたり約2〜4時間
本体ごと外して洗う
(会社により「完全分解洗浄」「オーバーホール」)
上記+本体を壁から取り外して部品単位で分解 作業場へ持ち帰る場合がある 半日〜数日(後日再設置)

出典:ダスキン「エアコンの分解洗浄とは?」(2025年6月26日)/おそうじ本舗「エアコンクリーニングの『完全分解洗浄』とは?」(2026年4月16日更新)/くらしのマーケット「エアコンの分解洗浄とは?」(2026年7月15日更新)/ユアマイスター「アスクマイスター」の事業者回答。いずれも2026年8月時点で確認

分解洗浄と完全分解洗浄の違い|呼び方の定義は会社ごとに違う

エアコンの掃除・点検の様子
写真はイメージです

「完全分解洗浄」という言葉でつまずく人が多いのは、同じ言葉が会社によって別の作業を指しているからです。編集部が公開ページを読み比べたところ、大きく2通りの使われ方がありました。

ひとつは、壁に掛けたままドレンパンと送風ファンまで外す作業を指す使い方です。おそうじ本舗は、分解洗浄では「ドレンパンと送風ファンは取り付けたまま」高圧洗浄するのに対し、完全分解洗浄では「ドレンパンと送風ファンも取り外してそれぞれのパーツごとに洗浄を行う」と説明し、通常のクリーニングとの差を分かりやすくするために自社でこの表記を使っている、と明記しています。

もうひとつは、本体を壁から外して持ち帰る作業を指す使い方です。くらしのマーケットは完全分解洗浄が「オーバーホールと呼ばれることもある」とし、所要時間を「半日〜数日(持ち帰る場合もある)」と案内しています。ユアマイスターの質問ページでは、複数の事業者が「室内機を壁から取り外し、部品単位で完全分解して事業者拠点へ搬出して洗浄する」と回答する一方、「壁掛けの状態を維持したままカバーやお掃除ユニットを分解する」ものを分解洗浄と呼ぶ、といった具合に説明が分かれています。同じページには「完全分解洗浄は会社によりやり方は変わります」という回答もありました。

つまり、プラン名だけを見比べても中身は分かりません。「ドレンパンは外しますか」「送風ファンは外しますか」「本体は壁から下ろしますか」と部品名で聞くのが、いちばん確実な確認方法です。

「内部洗浄」「高圧洗浄」との言葉の関係

「内部洗浄」は、エアコン内部の汚れを落とす行為そのものを指す広い言葉です。日本冷凍空調工業会も「エアコン内部の洗浄は熱交換器などの汚れを除去する方法が一般的」と説明しており、分解の範囲までは含意していません。「高圧洗浄」は洗い方の手段を指す言葉です。

したがって、「内部を高圧洗浄します」という説明だけでは、カバーだけ外すのか、送風ファンまで外すのかは判断できません。料金そのものの相場や、タイプ別・台数別の目安は次の記事で詳しく整理しています。

業者は当日どこまで分解するのか|作業の流れと所要時間

作業員が住宅で作業する様子
写真はイメージです

壁掛けタイプを壁に掛けたまま洗う場合、当日の流れはおおむね次のとおりです。ダスキンが公開している作業手順とおそうじ本舗の説明を突き合わせると、分解洗浄でも完全分解洗浄でも大きな流れは同じで、違うのは②と⑦で扱う部品の数だけだと分かります。

1到着後にエアコンを動かして状態を確認する

作業前に運転させ、異音や水漏れ、効きの状態を見ます。もともと不具合がある場合、洗浄では直らないため、ここで共有しておくと後のトラブルを避けられます。

2電装部と周囲を養生する

エアコン内部の電装部に水が入らないよう防水の養生をし、壁・床・家具を汚さないよう周囲もカバーします。ここが雑だと故障や汚損につながるため、作業の要になる工程です。

3外せる部品を取り外す

前面パネル、本体カバー、ルーバー、フィルターを外します。お掃除機能付きなら自動清掃ユニットとダストボックスも外し、プランによってはここでドレンパンと送風ファンまで進みます。

4乾いたホコリを先に吸い取る

水をかける前に、たまったホコリをバキュームで除去します。先に濡らすと汚れが泥状になり、かえって落としにくくなるためです。

5熱交換器と送風ファンを高圧洗浄する

専用の資器材と薬剤で、アルミフィンの奥や送風ファンの羽根の間に付いた汚れを洗い流します。汚水は養生したカバーを伝ってバケツに集められます。

6十分にすすいで排水を確認する

洗浄剤と汚れが内部に残らないよう、高圧の水ですすぎます。すすぎが不十分だと排水経路の詰まりにつながるため、後述する確認項目でも重要になります。

7取り外した部品を洗って乾かす

外した部品は浴室やベランダを借りて洗い、拭き上げて乾燥させます。オプションで抗菌・防カビの処理を行う会社もあります。

8組み立てて、もう一度動作を確認する

元どおりに組み立て、運転して異常がないことを確認して終了です。作業前後の状態を見せてくれる会社もあります。

所要時間は、くらしのマーケットが壁掛けの分解洗浄を「60分程度」、公式のよくある質問では「1時間〜1.5時間程度」と案内しています。ドレンパンと送風ファンまで外す場合、おそうじ本舗は壁掛け(お掃除機能なし)で約2時間、お掃除機能付きで3〜4時間としており、同社は「分解や洗浄作業にかかる時間は2〜3時間程度ですが、業者によって差があります」とも書いています。本体を持ち帰る方式では数日エアコンが使えない期間が生じます。

作業中はエアコンを使えないため、真夏や真冬の依頼は避けたほうが無難です。ダスキンも、猛暑の時期に数時間使えない状態は熱中症のリスクが高まると注意を促しています。

お掃除機能付きエアコンで分解の手間が増える理由

エアコンの掃除・点検の様子
写真はイメージです

お掃除機能付きエアコンは、フィルターのホコリを自動で集める機構が本体の前面に組み込まれています。洗浄の前にこのユニットを外し、終わってから元どおりに戻す工程が加わるため、同じ壁掛けでも作業時間と料金が上がります。おそうじ本舗の公開料金でも、壁掛け(お掃除機能なし)が14,300円(税込)・約2時間なのに対し、お掃除機能付きは24,200円(税込)・3〜4時間と差がついています(いずれも2026年8月時点の1台あたり)。

もうひとつ知っておきたいのが、機種による構造の違いです。ユアマイスターの質問ページには「エアコンの機種によって完全分解でないとドレンパンが外せないものもある」という事業者の回答があり、外せる部品はメーカーや型番によって変わります。会社によっては取り扱えない機種があるため、依頼前に本体側面や前面パネル内側の型番を控えておくと話が早く進みます。

自宅のエアコンがお掃除機能付きかどうかは、本体カバーを開けたときにダストボックスがあるか、リモコンに「おそうじ」「手動おそうじ」といったボタンがあるかで判断できます。「内部クリーン」はエアコン内部を乾燥させる別の機能で、お掃除機能ではない点に注意してください。会社ごとの対応可否や確認項目は、業者選びの記事で詳しく扱っています。

分解洗浄で変わること・変わらないこと

エアコンの掃除・点検の様子
写真はイメージです

分解洗浄は、フィルター掃除では届かない熱交換器の奥や送風ファンの羽根に付いた汚れを落とす作業です。ダスキンはメリットとして、ニオイの軽減、冷暖房効率の改善、消費電力の抑制、ドレンパンや送風ファンの詰まりに由来する水漏れの予防を挙げています。

ただし、「必ずニオイが消える」「カビが二度と生えない」といった結果を約束するものではありません。おそうじ本舗も自社サービスの説明に「全ての菌やカビ、ニオイを除去するものではありません」「汚れの状況により、完全に除去できない場合がございます」と注記しています。抗菌・防カビのオプションについても、効果を断定した表現は避けて読むのが安全です。

「分解洗浄は意味がない」と言われることがあるのは、期待と作業内容がずれている場合が多いためです。たとえば、におい以外に効きの悪さや異音がある場合は汚れではなく機器の不具合が原因のこともあり、その場合は洗浄ではなく点検・修理の領域になります。逆に、5年以上洗浄していない、キッチンの近くにあって油分を吸っている、分解洗浄をしたのに残る、といったケースでは、より深い範囲まで外すプランが選択肢になります。エアコン内部のカビの見つけ方や予防は次の記事にまとめています。

【重要】分解洗浄を自分でやってはいけない理由

防護具を着けた清掃作業の様子
写真はイメージです

動画や解説記事で分解の様子を見ると、自分でもできそうに感じるかもしれません。しかし、エアコン内部の洗浄は電気部品と水が同居する作業であり、家庭でやるべき作業ではありません。当記事では分解の手順は扱いません。理由は、公的機関と業界団体が繰り返し注意を促しているとおりです。

  • 樹脂部品の破損・電気部品の絶縁不良:一般社団法人 日本冷凍空調工業会は、誤った洗浄剤の選定や使用方法で内部洗浄を行うと、内部に残った洗浄剤で樹脂部品の破損や電気部品の絶縁不良が発生し、運転できない故障になったり、最悪の場合は発煙・発火につながる恐れがあるとしています。
  • トラッキング現象による発火:独立行政法人製品評価技術基盤機構(nite)は、洗浄液がエアコン内部の電気部品に付着して発火した事故の再現映像を公開し、「洗浄を行う際は内部に液が浸入しないよう注意し、なるべく専門の事業者にご相談の上行ってください」と呼びかけています。
  • 元に戻せなくなる:おそうじ本舗は、メーカーや機種によって取り付け方法が異なり、仮に分解できても元に戻せないケースがあると説明しています。
  • 水漏れ・感電:ダスキンは、電気部品に薬剤がかかるとショートを起こし感電や火災のリスクが高まること、湿気を帯びたホコリが漏電・発火につながり得ること、落としきれない汚れがドレンパンや排水ホースに残ると詰まりの原因になることを挙げています。
  • 高い位置での無理な姿勢:エアコンは腕を上げた状態での作業が続きます。脚立の上で体をひねるような姿勢は転落につながるため、避けてください。

メーカーの案内も同じ方向です。パナソニックは公式のよくあるご質問で「市販の洗浄スプレーは使わないでください。エアコン内部の洗浄は高い専門知識が必要です」と明記し、自分で洗浄すると内部部品の破損による水漏れや電気部品の故障、最悪の場合は発煙・発火につながるおそれがあるとしています。

自分で行ってよいのは、電源プラグを抜く(届かない場合はブレーカーを落とす)ところから始めて、フィルターと本体の外側までを掃除する範囲までです。洗剤や道具は必ず製品の表示と使用方法に従ってください。自分でできる範囲の掃除の手順と、市販の洗浄スプレーの注意点は次の記事で解説しています。

出典:一般社団法人 日本冷凍空調工業会「エアコンクリーニングのご注意」独立行政法人製品評価技術基盤機構(nite)「エアコン『内部に洗浄液がかかりトラッキング現象で発火』」パナソニック「市販の洗浄スプレーでエアコン内部のお手入れはできるか」ダスキン「エアコンの分解洗浄とは?」(いずれも2026年8月時点で確認)

メーカー保証と賃貸|依頼前に確認しておくこと

住宅の外観・住まいの様子
写真はイメージです

費用の話の前に確認しておきたいのが、保証と、そのエアコンが誰のものかという点です。

まず保証について、ダスキンは「エアコンのメーカー保証は、通常、自己分解による故障は対象外とされている」と説明しています。自分で分解して不具合が出た場合、無償修理を受けられない可能性があるということです。取扱説明書に分解を禁じる記載がある機種も多く、外れない構造の部品を力任せに外そうとすれば、破損の費用は自己負担になり得ます。

保証期間中の機器については、日本冷凍空調工業会が「お買い上げの販売店、メーカーのサービス窓口にご相談されると安心です」と案内しています。独立行政法人国民生活センターも、ハウスクリーニングのトラブルに関する2025年2月28日公表の注意喚起で、特にエアコンのクリーニングを依頼する場合はクリーニング方法も含めて確認し、必要に応じてメーカーに問い合わせるのも一法だと呼びかけています。分解の範囲が大きいプランほど、この確認は意味を持ちます。

賃貸住宅の場合は、エアコンが貸主の設備なのか、前の入居者が置いていったものなのか、自分で設置したものなのかで扱いが変わります。設備であれば手を加える前に管理会社や貸主へ連絡し、費用の負担や手配の方法を相談してください。自己判断で業者を手配すると、あとで負担の話がこじれることがあります。

出典:ダスキン「エアコンの分解洗浄とは?」(メーカー保証と自己分解)/一般社団法人 日本冷凍空調工業会「エアコンクリーニングのご注意」独立行政法人国民生活センター「ハウスクリーニングのトラブルにご注意」(2025年2月28日公表)

見積もりで「どこまで分解するか」を確認する5つのこと

作業員が住宅で作業する様子
写真はイメージです

日本冷凍空調工業会は、エアコンクリーニングを行う事業者向けに守るべき注意事項を公表しています。これは裏を返せば、頼む側が「その会社がまともな作業をするか」を測るための物差しになります。以下は、その内容と国民生活センターのアドバイスを、依頼前の確認項目に組み替えたものです。

1外す部品の名前を書面で確認する

「完全分解」という言葉ではなく、前面パネル・ルーバー・自動清掃ユニット・ドレンパン・送風ファンのどこまでを外すのかを、見積書や作業内容の説明に書いてもらいましょう。本体を壁から下ろす方式かどうかも合わせて確認します。

2電装部の養生とすすぎの方法を聞く

工業会は事業者向けに、電気部品やファンモーターに洗浄剤が絶対にかからないようにすること、汚れが排水経路に詰まらないよう十分にすすぐことを挙げています。どう養生し、どうすすぐのかを説明できる会社かどうかは、技術の目安になります。

3使う洗浄剤と素材への配慮を確認する

同じく工業会は、樹脂材(プラスチック)をおかさない適正な洗浄剤を使うこと、樹脂部品を傷めるような高温高圧のスチーム洗浄を行わないことを求めています。「どんな薬剤を使いますか」と尋ねて答えが返ってくるかを見ておきましょう。

4故障や汚損があったときの補償を契約前に確かめる

国民生活センターは、クリーニングが原因の故障や、作業中に壁・床・家具を傷つけた場合に備え、契約前に補償の内容や保険への加入を確認するよう案内しています。損害賠償保険への加入を公式サイトに明記している会社もあります。

5対応できない機種と、使えない時間を聞く

機種によって受けられない場合があります。型番を伝えたうえで可否を確認し、当日エアコンを使えない時間、持ち帰る方式なら返却までの日数も押さえておきましょう。

料金についても、国民生活センターは複数社から見積もりを取り、サービス内容と料金を十分に検討するよう促しています。実際に同センターには、エアコンの掃除を依頼したところ部品を破損され、弁償すると言われた後に連絡が取れなくなったという相談事例(2024年8月受付・30歳代女性)が寄せられています。説明や金額に納得できないときは、きっぱり断って構いません。不安に思ったときや、トラブルになったときは、消費者ホットライン「188」に電話すると最寄りの消費生活センター等を案内してもらえます。

出典:一般社団法人 日本冷凍空調工業会「エアコンクリーニングのご注意」(クリーニングの注意事項=事業者向け4項目)/独立行政法人国民生活センター「ハウスクリーニングのトラブルにご注意」(2025年2月28日公表・相談事例と消費者へのアドバイス)

作業範囲以外の比較軸(実績、当日の人数、キャンセル規定など)は、業者選びの記事で詳しく整理しています。

エアコンの分解洗浄についてよくある質問(FAQ)

Qエアコンの分解洗浄はどれくらいの頻度で頼めばいいですか?

Aくらしのマーケットは事業者によるエアコンクリーニングを1〜2年に1回の頻度ですすめており、分解洗浄については「2年に1回が平均的な頻度と言われている」としています。ただし頻度は使用時間や設置環境で変わります。吹き出し口に黒い点が見える、フィルターを掃除してもニオイが残る、といったサインがあれば、期間にかかわらず相談してよいタイミングです。

Q分解洗浄は1台あたりどのくらい時間がかかりますか?

A壁掛けタイプを壁に掛けたまま洗う場合、おおむね1〜2時間が目安です。ドレンパンと送風ファンまで外すプランでは2〜4時間程度かかり、本体を持ち帰る方式では返却まで数日を要することがあります(2026年8月時点で確認した各社の案内による)。台数が増えればその分延びるため、午前・午後どちらの枠かも含めて確認しておくと安心です。

Q賃貸のエアコンでも分解洗浄を頼めますか?

A作業自体は依頼できますが、貸主の設備であれば先に管理会社や貸主へ連絡してください。費用を誰が負担するか、どの会社に頼むかを含めて相談するのが順序です。前の入居者が残していったエアコンの場合、修理や清掃の責任範囲が契約によって異なることがあります。

Q自分ではどこまで掃除していいですか?

A電源プラグを抜く(またはブレーカーを落とす)ことを最初に行ったうえで、フィルターの水洗いと本体外側の拭き取りまでが目安です。カバーやルーバーを外す分解、内部への薬剤の噴霧は行わないでください。日本冷凍空調工業会も、内部洗浄は高い専門知識を有する業者に依頼するよう案内しています。

Q「分解洗浄は意味がない」と聞いたのですが本当ですか?

A目的と作業範囲が合っていない場合に、そう感じることがあります。においの原因が内部のカビ以外にある場合や、効きの悪さが機器の不具合に由来する場合、洗浄では変化を感じにくいためです。事前に気になる症状を具体的に伝え、その症状に対して洗浄で改善が見込めるかを聞いておくと、期待のずれを避けられます。

※本記事の作業範囲・所要時間・料金は、各社の公開ページおよび公的機関の公表資料を2026年8月時点で当メディア編集部が確認した内容です。プラン名や分解範囲の定義は会社ごとに異なり、料金や条件は改定されることがあります。最新の内容は各公式サイトおよび見積もりでご確認ください。掲載した社名は定義・手順・料金の出典として挙げたもので、優劣や順位を示すものではありません。

まとめ

エアコンの分解洗浄は、外せる部品を取り外して内部の熱交換器や送風ファンを高圧洗浄する作業です。そこから先の「完全分解洗浄」「オーバーホール」という呼び方には業界共通の定義がなく、壁に掛けたままドレンパンと送風ファンを外すことを指す会社もあれば、本体ごと持ち帰ることを指す会社もあります。

だからこそ、比べるべきはプラン名ではなく「どの部品を外すか」「本体を壁から下ろすか」「当日どれだけ使えないか」の3点です。見積もりの段階で部品名を挙げて確認し、補償と保険の有無、対応できない機種の有無まで押さえておけば、金額の妥当性も判断しやすくなります。

そして、分解洗浄は自分で試す作業ではありません。電気部品と水が隣り合う構造で、公的機関も発煙・発火の事故を注意喚起しています。自分の担当はフィルターと外側まで、と線を引いたうえで、内部は専門の業者に任せてください。

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