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夜のリビングを大きなクモが走り抜けた、天井の隅に脚の細長いクモがぶら下がっている——名前が分からないまま放置するのも、正体を確かめようと画像検索するのも気が進まない、という声はよく聞きます。
結論からお伝えすると、家の中で見かけるクモは「網を張っているか」と「脚を除いた体長」の2つで、ほとんどが4つのグループに振り分けられます。そして毒を理由に注意喚起されているセアカゴケグモは、環境省も自治体も「日当たりのよい屋外の隙間」に営巣すると書いており、家の中を住みかにする種としては説明されていません。
この記事ではクモの実物写真をいっさい使わず、線画の図解と数値の一覧だけで候補を絞れるように整理しました。体長・場所・危険性の記述は、環境省・千葉市・川崎市・福岡県・名古屋市・広島大学デジタルミュージアム・日本蜘蛛学会誌の公開資料に当たり、値ごとに出典を対応させています(2026年8月時点)。咬まれたときの症状や手当てについては公的機関の窓口に送るだけにとどめ、この記事では扱いません。


- 01【一言でいうと】家に出る蜘蛛の一覧はどう絞る?|まず「網を張るか」で2つに分かれる
- 02大きくて速いクモはアシダカグモ?|体長と脚の広がりで確かめる
- 03「アシダカグモに毒はない」は本当?|自治体で書き方が違う
- 04ぴょんと跳ねる小さいクモは?|屋内性のハエトリグモ3種の見分け方
- 05脚が細長くて天井の隅にいるクモは?|イエユウレイグモと、そっくりな別種
- 06セアカゴケグモは家の中に出る?|見分けるのは背中ではなく腹側
- 07クモを家に入れないためにできることは?
- 08種類が分からないときはどこに相談する?
- 09家に出る蜘蛛についてよくある質問(FAQ)
- 10まとめ|家に出る蜘蛛は「網→体長→腹側」の順で絞る
【一言でいうと】家に出る蜘蛛の一覧はどう絞る?|まず「網を張るか」で2つに分かれる
家の中で見つかるクモは、網を張って獲物を待つタイプと、網を張らずに歩き回るタイプに分かれます。歩き回るタイプで大きければアシダカグモ、小さくてぴょんと跳ねればハエトリグモ。天井や壁の隅に不規則な網があって脚が糸のように細ければイエユウレイグモが候補です。
千葉市保健所環境衛生課の「クモの生態と防除方法」は、冒頭で「このページでは、相談の多いセアカコケグモ、アシダカグモ、カバキコマチグモについて説明します」と書いています。保健所に持ち込まれる相談が多いのはこの3種で、家の中で目にする機会が多いハエトリグモやイエユウレイグモは、同ページの説明対象に入っていません(2026年8月時点)。

| 候補 | 体長(脚を除く) | 網を張るか | よく見つかる場所 | この行の出典(値ごと) |
|---|---|---|---|---|
| アシダカグモ | オス15〜20mm/メス25〜30mm。別の資料ではメス20〜30mm | 張らない | 家屋内。日中は戸袋・天井裏・家具の隙間 | オス・メスの体長=川崎市/メス20〜30mm=福岡県/網を張らない=川崎市・福岡県・千葉市/日中の隠れ場所=川崎市 |
| ハエトリグモ類(アダンソンハエトリなど) | 5mm前後(アダンソンハエトリ) | 今回確認した資料に記載なし | 屋内。家の壁などを歩き回る | 5mm前後・家の壁を歩き回る・島内分布=屋内=東京都公園協会「公園へ行こう!」八丈ビジターセンター「島の生きもの」アダンソンハエトリ/人家によく侵入=広島大学デジタルミュージアム |
| イエユウレイグモ | 今回確認した資料に記載なし | 今回確認した資料に記載なし | 家屋内でよく見られる | 家屋内でよく見られる=広島大学デジタルミュージアム「イエユウレイグモ 広島大学東広島キャンパス」 |
| セアカゴケグモ | メス7〜12mm/オス3〜6mm。別の資料ではメス8〜10mm・オス4〜6mm | 張る(不規則な形の網) | 屋外。側溝、コンクリートブロックの内部、室外機の下側・裏側、プランターまわり、サンダルや長靴の内側 | メス7〜12mm・オス3〜6mm・生息場所=名古屋市衛生研究所/メス8〜10mm・オス4〜6mm=千葉市/メス7.0〜12.0mm・オス3.5〜6.0mm=環境省同定マニュアル |
| カバキコマチグモ | オス10〜13mm/メス12〜15mm | 今回確認した資料に記載なし | 本来はススキ原・水田・背の高い草の間。まれに家の中にも侵入 | 体長・生息場所・まれに侵入=千葉市 |
※2026年8月時点。体長は資料によって幅が異なります。空欄を作らず「今回確認した資料に記載なし」と明記しています(2026年8月時点)。
大きくて速いクモはアシダカグモ?|体長と脚の広がりで確かめる

「手のひらくらいあった」という大きさの印象は、脚を広げた幅の話です。川崎市が配布しているリーフレット「とっても大きなクモを発見。毒グモ!?」(アシダカグモ)の「形態」の項は、「雄グモは体長15~20 ㎜、雌グモは25~30 ㎜。体長はさほど大きくないが、50㎜ほどの長い脚を持っており、脚をひろげた大きさは大人の手のひらほどになります」と書いています。胴体そのものは3cmに届かない、というのが公的資料の説明です。
体色について同リーフレットは「白・灰・褐色の毛が生え、灰褐色に見えます。脚には蛇の目模様があります」としています。真っ黒でも真っ白でもなく、くすんだ灰褐色に見えるのが特徴です。
福岡県環境部自然環境課が運営する「福岡生きものステーション」の『この生きものは何でしょう ~動物~』アシダカグモの項は、メスの体長(脚を除く)を20〜30mmとし、「国内でも最大級のクモ」と書いています。川崎市の25〜30mmとは下限が違うため、この記事では両方をそのまま並べています。
同じ福岡県のページには「4月下旬~8月ごろに産卵し、産卵された丸く偏平な卵のう(卵がたくさん入った袋)は、幼体が出るまでメスが抱えたまま守ります」とあります。白っぽい平たい袋を抱えた大きなクモを見たなら、その袋は卵のうで、抱えているのはメスということになります。
行動面では、川崎市が「巣を張らず、歩き回りながら餌を探します」「夜行性で薄暗い所を好み、日中は戸袋・天井裏・家具の隙間に隠れていることが多いです」と書いています。昼間に見当たらないのに夜だけ現れるのは、この習性によるものです。
「アシダカグモに毒はない」は本当?|自治体で書き方が違う

アシダカグモを「無毒」と紹介する記事は多いのですが、公的資料に当たると3つの自治体・県で書き方が一致していません。編集部が確認した3件をそのまま並べます。
| 発信元 | 毒についての書き方 | 人への被害についての書き方 |
|---|---|---|
| 川崎市(アシダカグモ リーフレット「形態」) | 「グロテスクな姿から毒グモと勘違いされますが、人間に影響する毒は持ちません」 | 「自ら人間に対して、刺したり、咬んだりはしません。素手でつかんだりすると咬みつかれることがあります」 |
| 福岡県(この生きものは何でしょう ~動物~) | 「益虫で無毒」 | 今回確認した資料に記載なし |
| 千葉市(クモの生態と防除方法「2.アシダカグモ」) | 「毒は持っていますが、あくまでも餌となる昆虫を捕獲したときに使うためのものです」(主体はプロテアーゼなどの消化酵素) | 「自分から、積極的に人間を襲う(皮膚を刺す・噛む)という報告はありません」「素手で直接つかんだりしなければ、被害を受けることはまずないと思われます」 |
「毒を持たない」と書く自治体と、「毒はあるが餌の昆虫を捕らえるためのもの」と書く自治体があり、3件に共通しているのは「素手でつかまなければ被害を受けることはまずない」という一点です。読者が実際に行動するうえで意味があるのはこの共通部分で、「無毒だから安全」と単純化すると、素手で触るという最も避けたい行動につながりかねません。
もうひとつ、よく見かける「アシダカグモが数匹住みつけば半年で家のゴキブリがいなくなる」という説についてです。編集部が今回あたった環境省・千葉市・川崎市・福岡県・広島大学デジタルミュージアム・日本蜘蛛学会誌のいずれにも、期間や頭数を示した記述は見当たりませんでした。捕食する旨は川崎市(「ゴキブリなどを捕食する益虫」)と福岡県(「歩き回ってゴキブリやハエなどを食べて育つ」)が書いていますが、そこから先の「何匹で何か月」という数字は、編集部が調べた範囲では公的資料で確認できていません。
なお千葉市は、「クモの生態と防除方法」の「2.アシダカグモ」の駆除の項で「害虫ではないので、専用の殺虫剤や忌避剤は販売されておらず」と明記しています。クモ専用として売られている製品が見当たらないことは、行政の側からも説明されているわけです。殺虫剤を使う場合は、同ページが書くとおり製品の使用上の注意をよく読んでから使ってください。
ぴょんと跳ねる小さいクモは?|屋内性のハエトリグモ3種の見分け方

壁や窓枠を数センチずつ跳ねながら移動する小さなクモは、ハエトリグモ科の可能性が高いグループです。公益財団法人東京都公園協会の「公園へ行こう!」八丈植物公園・八丈ビジターセンターのいきもの図鑑「アダンソンハエトリ」は、島内分布を「屋内」とし、「大きさは5mm前後、家の壁などを歩き回って虫を食べる益虫」「ハエトリグモ科のクモは、8つある眼の前中眼がとても大きく、眼がよく見えるそうです」と記しています。正面から見て大きな目が2つ目立つなら、この科の特徴に当てはまります。
屋内で見られる種を細かく分けたい場合は、広島大学デジタルミュージアムの「屋内性のハエトリグモ3種の見分け方」(キャンパスまるごと博物館/東広島キャンパスの動物)が参考になります。同ページは「人家の屋内には,主にアダンソンハエトリ,ミスジハエトリ,チャスジハエトリが生息している」としたうえで、オスとメスを分けて次のように書き分けています。
- アダンソンハエトリ(オス)=全体的に黒く、頭胸部・腹部に白い三日月状の斑紋がある/(メス)=くすんだ褐色で、腹部に一対のねじれた斑紋
- ミスジハエトリ(オス)=腹部に明瞭な黒い筋が2本入り、眼の上に赤い帯/(メス)=腹部に一対の真っ直ぐな縦筋
- チャスジハエトリ(オス)=頭胸部・腹部に明瞭な黒い筋、眼の周囲に縦縞/(メス)=他2種に比べて斑紋が複雑
注意したいのは、同じ種でもオスとメスで見た目がかなり違う点です。同ページの記述では、3種ともメスは「くすんだ褐色」で共通しており、模様の違いだけが手がかりになります。黒地に白い模様のクモと地味な茶色いクモを見て「別の種類が2匹いる」と思っても、同じ種のオスとメスということがあり得ます。
ハエトリグモの人への危険性については、編集部が今回あたった公的機関の資料に記載が見当たりませんでした。前述のとおり千葉市が「相談の多い」として説明しているのはセアカゴケグモ・アシダカグモ・カバキコマチグモの3種で、ハエトリグモは含まれていません。裏を返せば、行政が注意喚起の対象として扱っている種ではない、ということになります(2026年8月時点)。
脚が細長くて天井の隅にいるクモは?|イエユウレイグモと、そっくりな別種

胴体は小さいのに脚だけが糸のように長く、天井や壁の隅にぶら下がっているクモは、ユウレイグモ科が候補になります。広島大学デジタルミュージアムの「イエユウレイグモ 広島大学東広島キャンパス」は、この種を「家屋内でよく見られる」と記録しています。
体型がどれくらい極端かは、日本蜘蛛学会の学会誌に載った実測値が分かりやすい例になります。熊田憲一氏の「日本未記録のユウレイグモ科の1種 Holocnemus pluchei の報告」(Acta Arachnologica 70巻1号・2021年)は、同科のチチュウカイユウレイグモのメスについて体長6.00mmに対して第1脚の全長40.66mmという測定値を載せています。胴体の約7倍の脚、というのがこの仲間の体型です(数値はチチュウカイユウレイグモのもので、イエユウレイグモの測定値ではありません)。
そしてこの論文自体が、「脚が細長い=イエユウレイグモ」と決めつけられないことを示しています。同論文の「生息場所と環境」の節は、山梨県のサービスエリアで採集した際の状況を「この時はイエユウレイグモと一緒に採集され、採集時に少し色の濃い個体がいる程度の認識だった。検鏡して全くの別種と判明した」と記しています。専門家が現場では区別できず、顕微鏡で調べて初めて日本未記録の別種と分かった、という報告です。
同論文の冒頭は「ユウレイグモ科のクモは全世界で1,812 種記載されており(……)、日本からは9 属20 種が知られている(……)」としています。家の中の1匹を写真だけで種名まで断定するのは、そもそも難しいと考えたほうが現実的です。イエユウレイグモの体長や網の張り方について、編集部が今回あたった公的機関・学術資料には具体的な記載が見当たりませんでした。
セアカゴケグモは家の中に出る?|見分けるのは背中ではなく腹側

「背中に赤い線があればセアカゴケグモ」という説明が広く出回っていますが、一次資料の書き方はこれと一致しません。環境省の「特定外来生物の見分け方(同定マニュアル)クモ・サソリ類」のゴケグモ属の項は、「類似した種との識別点」として「在来種の中に背面の斑紋が似た種がいるが、これらの種には腹面の斑紋がないことで区別可能」と書いています。決め手は背中ではなく腹側だ、というのが国の同定マニュアルの説明です。

名古屋市衛生研究所のWeb昆虫図鑑「セアカゴケグモ」(蛛形綱の解説(2))も同じ立場で、「雌雄ともに、腹部腹面に赤または多少淡色の、砂時計形または鼓形の斑紋があり、ゴケグモ類を他のクモと見分けるポイントとなる」と記し、背面については「背面の斑紋には変異が多い」としています。背中の模様は個体差が大きい、と明記されているわけです。
もっとも、確認のために生きたクモをひっくり返す必要はありません。同ページも環境省も、共通して「見つけても、素手でさわったり、捕まえたりしない」としています。腹側が決め手だと知っておく意味は、背中の赤い模様だけで慌てないため、そして逆に背中が地味でも油断しないためにあります。
「家の中に出るのか」という点については、資料の書き方が揃っています。環境省のリーフレット「セアカゴケグモ・ハイイロゴケグモにご注意ください!」(2025年1月現在)の『ゴケグモの生息する場所』は「日当たりの良い暖かい場所で、地面や人工物の窪みや穴、裏側、隙間に営巣します」とし、例として自動車、プランターの底、室外機の裏、庭に置いた靴の中を挙げています。屋内については「屋外に置かれていた傘、衣服、おもちゃ等に付着して、屋内に持ち込まれる可能性があります」という書き方です。横浜市も「害虫に関する情報」でセアカゴケグモを「主に屋外で被害をもたらす害虫など」に分類しています。
分布は広がっています。前掲の環境省リーフレットは、確認された都道府県を「全46都道府県」と示し、内訳をセアカゴケグモのみ26自治体、セアカゴケグモ・ハイイロゴケグモの両方を確認が20自治体としています(2025年1月現在。1回しか確認されていない場所も含む)。名古屋市の例では、市内での初確認は平成17年(2005年)8月の緑区で1頭、平成28年(2016年)9月現在で市内全区に広がったと記録されています。
見つけたときの対応は、環境省の「セアカゴケグモ・ハイイロゴケグモ」のページが「ゴケグモを発見した場合は、お住まいの自治体にご連絡ください」としています。ゴケグモ属は外来生物法の特定外来生物に指定されており、生きたまま持ち運ぶことは法律で禁止されています(千葉市の同ページも同旨を記載)。屋外で作業するときは軍手などの手袋を着用するよう、環境省・名古屋市・千葉市がそろって呼びかけています。咬まれた場合の症状や手当てについては、この記事では扱いません。体調に不安があるときは医療機関を受診してください。
種が分かったあと、部屋の隅にできた巣そのものをどう片づけるかは、別記事にまとめています。
クモを家に入れないためにできることは?

千葉市の「クモの生態と防除方法」の「2.アシダカグモ」対策の項は、アシダカグモへの対策を「家の中に入ってくる場所をふさぐ」「家の中をクモが住みにくい環境にする」の2本立てで説明しています。前者として同ページは、「床と壁配水管の間など」の隙間をふさぐこと、通風孔や窓に防虫網を取り付けることを挙げています。
後者について同ページは「アシダカグモは、虫を食べるために家の中に入ってくるので、まず家の中にゴキブリなどがいなくなれば、それを餌にするアシダカグモもいなくなると思われます」と書き、具体策として「食べ物は密封できる容器に保存する」「生ごみは密封できるごみ箱に捨てる」「粘着シートや毒餌などによるゴキブリ退治」「こまめな家の掃除」を挙げています。川崎市のリーフレットの「発生を予防するには」も、餌となるゴキブリを減らすこと・侵入口の隙間やひび割れを塞ぐことという同じ方向です。
目の前の1匹をどうするかについては、千葉市が「ホウキや長い箸、ピンセットなどを使って家の外に追い出す」「掃除機で吸ってごみといっしょに捨てる」といった方法を並べたうえで、「クモには直接素手で触らないようにしましょう」としています。川崎市も「長い箸やピンセットなどでつまんで家の外に追い出します」を先頭に置いています。素手で触らないという一点は、種類が分からない段階でも共通して守れる行動です(2026年8月時点)。
屋外については、環境省がゴケグモ対策として屋外作業時の手袋着用を挙げています。庭に置いたサンダルや長靴、プランターの底など、名古屋市が生息場所として挙げている場所は、そのまま点検の対象になります。
種類が分からないときはどこに相談する?

相談先は、内容によって3つに分かれます。
- ゴケグモかもしれないとき=お住まいの自治体(環境省「ゴケグモを発見した場合は、お住まいの自治体にご連絡ください」)
- 種類が分からない・対処法を知りたいとき=保健所の住居衛生相談。千葉市の「クモの生態と防除方法」は保健所環境衛生課のページで、電話番号(043-238-9940)まで載せています。横浜市も「害虫に関する情報」で各区の福祉保健センターでの相談を案内しています
- 数が多い・自分で触りたくないとき=民間の駆除業者。ただし千葉市が書くとおりクモ専用の殺虫剤・忌避剤は市販されておらず、依頼内容は餌になる虫の駆除や侵入経路の処置が中心になります
自治体の窓口は種の同定そのものを保証するものではありませんが、特定外来生物であるゴケグモ属については、国の資料が発見の連絡先を明示しています。判断に迷う段階でも、まず自治体に電話するという選択肢を持っておくと動きやすくなります。
業者に頼む場合の料金は、作業範囲や建物の状況で大きく変わります。相場の考え方は別記事にまとめています。
家に出る蜘蛛についてよくある質問(FAQ)
※この記事の体長・分布・生息場所の数値と引用は、2026年8月時点で公開されていた環境省・千葉市・川崎市・福岡県・名古屋市・横浜市・東京都公園協会・広島大学デジタルミュージアム・日本蜘蛛学会誌の資料を編集部が確認したものです。資料によって数値の幅が異なる項目は、機関ごとに分けて記載しています。クモの種類の最終的な判断や、咬まれた場合の対応については、お住まいの自治体・保健所・医療機関にご相談ください。
まとめ|家に出る蜘蛛は「網→体長→腹側」の順で絞る
家の中のクモは、まず網を張っているかどうかで2つに分かれます。網を張らずに歩き回る大型は、川崎市のリーフレットがオス15〜20mm・メス25〜30mmとするアシダカグモ。5mm前後で跳ねるように動くなら、東京都公園協会が「家の壁などを歩き回って虫を食べる益虫」とするアダンソンハエトリなどハエトリグモ科です。天井の隅で脚だけが極端に長ければユウレイグモ科ですが、専門家でも検鏡しないと種が確定しない例を学会誌が報告しています。
毒を理由に注意喚起されているセアカゴケグモは、環境省・名古屋市が示すとおり日当たりのよい屋外の隙間に営巣する種で、識別点は背中の赤ではなく腹側の砂時計形の斑紋です。疑わしいときは素手で触らず、環境省が案内するとおりお住まいの自治体に連絡してください。種類が分からず対処に迷うときは、保健所の住居衛生相談という窓口があります。