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ドラム式洗濯機の乾燥時間が前より長くなった、扉のゴムの内側が黒ずんできた、乾燥のあとに衣類がなんとなくにおう——このあたりで「そろそろ掃除しないと」と思う方が多いはずです。ところが調べ始めると、あるページは乾燥フィルターを乾燥のたびに掃除するよう書き、別のページは2週間に1回でよいと書いています。
どちらかが間違っているわけではありません。ドラム式は、乾燥フィルターの枚数も、外せる部品も、メーカーが示す掃除の頻度も、機種によって違います。同じメーカーの中でも、新しい機種では乾燥フィルターそのものが無くなっていることさえあります。一般論をそのまま真似すると、高価な家電を傷めたり、無駄な手間をかけたりすることになります。
この記事は、当メディア編集部がパナソニック・日立・東芝・シャープの公式サポートページを調べ、どの部位を、どの機種で、どのくらいの頻度で掃除すると書かれているかを1つずつ出典付きで並べたものです(2026年8月時点)。洗濯槽クリーナーを使った槽洗浄の一般的なやり方と、排水口の掃除は別記事で扱っているため、ここではドラム式に固有の部位だけを扱います。本体を分解する方法、ヒートポンプユニットを取り外す方法、背面カバーを開ける方法は掲載しません。そこから先はメーカーと専門業者の領域だからです。


- 01【一言でいうと】ドラム式洗濯機の掃除は「乾燥フィルター・糸くず(排水)フィルター・ドアパッキン」の3か所から
- 02掃除を始める前に|電源プラグを抜き、給水栓を閉める
- 03乾燥フィルターの掃除|「乾燥のたび」か「2週間に1回」かはメーカー・機種で違う
- 04乾燥フィルターの奥(乾燥経路)は、どこまで自分でやってよいか
- 05糸くず(排水)フィルターの掃除|パナソニックは「目安:週に1回」
- 06ドアパッキン(窓パッキング)の内側と水抜き穴
- 07運転が終わったあと、扉は開けておいたほうがいいのか
- 08分解が必要な段階になったら|メーカーと洗濯機クリーニングの使い分け
- 09ドラム式洗濯機の掃除のよくある質問(FAQ)
- 10まとめ|迷ったら自分の機種の取扱説明書を開く
【一言でいうと】ドラム式洗濯機の掃除は「乾燥フィルター・糸くず(排水)フィルター・ドアパッキン」の3か所から
ドラム式洗濯機で、取扱説明書に手順が載っている=自分でやってよいお手入れは、おおむねこの3か所です。どれも工具を使わず、部品を引き出すだけで届く場所にあります。
逆にいえば、工具が必要になる場所は自分でやる範囲の外です。乾燥経路の奥やヒートポンプユニットは、メーカー自身が分解を伴う洗浄サービスとして案内している領域にあたります。
| 部位 | たまるもの | メーカーページでの頻度の書かれ方 | 自分でやってよい範囲 |
|---|---|---|---|
| 乾燥フィルター(手前・奥/メイン・サブ) | 乾燥時に出る綿状の糸くず・ほこり | 「乾燥のたび」から「2週間に1回」まで機種で幅がある | 引き出してゴミを取る・機種の記載があれば水洗い |
| 糸くず(排水)フィルター | 洗濯・排水時に出る糸くずとぬめり | 週に1回〜約1か月に1回と機種で違う | 脱水してから引き出し、ゴミを取り除く |
| ドアパッキン(窓パッキング)の内側 | 髪の毛・糸くず・水気による黒ずみ | 頻度の明記は少なく「水がたまる前に」の扱い | 絞ったタオルで拭く・水抜き穴のゴミを綿棒で取る |
| 乾燥経路・ヒートポンプユニット | 逆流したほこり、洗剤や柔軟剤と混ざった汚れ | 手前側のみ別売ブラシで届く機種がある | 原則メーカー・専門業者の領域(分解が必要) |

洗濯槽そのものの掃除(洗濯槽クリーナーの選び方や槽洗浄コースの使い方)と、排水口の掃除は、この記事では扱いません。縦型も含めた洗濯機全体の掃除は別記事にまとめています。
掃除を始める前に|電源プラグを抜き、給水栓を閉める

ドラム式洗濯機は、予約運転や槽の自動洗浄で、こちらが操作していなくても動き出すことがある機械です。フィルターを抜いた状態で運転が始まると危険なので、運転を止め、電源プラグを抜いてから部品に触れるのが先です。
給水栓(水栓)も閉めておきます。パナソニックはドラム式洗濯機のFAQで「洗濯や乾燥の終了後は、水栓を閉めてください。」とし、その理由を「何かの拍子で水栓から給水ホースが外れてしまった場合に、開けたままにしておくと床などが水浸しになる可能性があります。」と説明しています(パナソニック「【ドラム式洗濯機】運転終了後のドアは開けたままにしてよいか」)。掃除で部品を抜き差しするときは、なおさら閉めておいたほうが安心です。
あわせて、抜いた電源プラグ側も見ておきます。製品評価技術基盤機構(NITE)は乾燥機の事故を取り上げた製品安全情報マガジン Vol.406(2022年6月14日号)で「電源プラグのほこりは定期的に取ってください。ほこりがたまると、湿気等でトラッキングが生じ、発火の原因になることがあります。」と呼びかけています(NITE 製品安全情報マガジン Vol.406「乾燥機の事故」)。洗濯機の裏側はほこりと湿気がたまりやすい場所です。
この記事で扱わない作業
乾燥フィルターの掃除|「乾燥のたび」か「2週間に1回」かはメーカー・機種で違う

ドラム式の乾燥時間が延びる原因として、各社が最初に挙げているのが乾燥フィルターの目詰まりです。ここはメーカーごとに、部品の枚数も、示されている頻度もはっきり違います。以下、公式サポートページの記載を1つずつ見ていきます。
パナソニック|お手入れのタイミングは「乾燥のたびに」(LX・VX/VG(Cuble)/SDシリーズ)
パナソニックのFAQ「【ドラム式洗濯機】乾燥フィルター・乾燥経路のお手入れ」(ドラム式洗濯乾燥機のカテゴリ)は、お手入れのタイミングとして「乾燥のたびに」「スチームのたびに」「「U04」表示時」「フィルターランプ点滅のたびに」の4つを挙げています。同ページの動画案内では、LX・VXシリーズ、VG(Cuble)シリーズ、SDシリーズが対象として並んでいます。
手順として同ページは、乾燥フィルターを取り出して「乾燥フィルターや乾燥フィルター(奥)、本体側についたわた状のゴミを取り除きます。」とし、細かなゴミは「絞ったタオルなどで拭き取ります。フィルターの両面を掃除してください。」と続けています。同ページには「※ブラシなどでこすらないでください。」という注意もあります。目詰まりしているときは「ぬるま湯で洗ってよく乾かしてください。」、「U04」が表示されたときは奥側のフィルターを「指の腹でこすりながら水洗いをし、よく乾かしてください。」と、状況ごとに扱いが分けられています(パナソニック「【ドラム式洗濯機】乾燥フィルター・乾燥経路のお手入れ」)。
日立|BD-SX110Eは「毎回」、BD-STX120H・BD-SX120Hは乾燥フィルターそのものが無い
日立は、同じビッグドラムでも機種によって案内が正反対になります。BD-SX110Eのサポートページは、乾燥フィルターのお手入れについて「乾燥運転を行ったあと、毎回お手入れしてください。」と求めています(日立「乾燥フィルター」(BD-SX110E))。日立のQ&Aページでも「乾燥フィルターがある機種は、乾燥後に衣類の糸くずやほこりが付着します。毎回お手入れが必要です。」とされ、こちらは「例としてBD-NV120Bの場合を紹介します。」という但し書き付きです(日立「乾燥フィルターのお手入れ方法を知りたいです。(ドラム式)」)。
一方、BD-STX120H・BD-SX120Hの商品ページは「乾燥フィルターレス」として、「乾燥時のホコリや糸くずは、本体下部の[大容量糸くずフィルター]1か所に集約。乾燥のたびにしていたお手入れは不要になりました。」と説明しています。この機種では、集約先の大容量糸くずフィルターのお手入れは「約1か月に1回」で足ります(日立「特長:らくメンテ」(BD-STX120H))。「日立は毎回」と覚えてしまうと、機種によっては存在しない部品を探すことになります。
東芝|2週間(乾燥運転15回相当)に1回の水洗い、「CC」表示は乾燥運転の30回に1回
東芝ライフスタイルのよくあるご質問「[乾燥フィルター・乾燥内部フィルター]定期的なお手入れ方法」(ドラム式洗濯乾燥機のカテゴリ)は、定期的なお手入れのタイミングとして「2週間(乾燥運転15回相当)に1回水洗いしてください。」「運転後に「CC」が表示されたとき(乾燥運転の30回に1回)やメッシュのよごれが目立つとき水洗いしてください。」と示しています。同ページに対象機種の型番は書かれておらず、ドラム式洗濯乾燥機のカテゴリ全体に対する案内です。
注意点として「乾燥フィルターや乾燥内部フィルターを強くこすったり、強く押さえたりしないでください。フィルターが破れる原因になります。」、水洗い後は「お手入れ後は、良く乾かしてください。濡れたままセットすると乾燥不十分になることがあります。」とあります(東芝ライフスタイル「[乾燥フィルター・乾燥内部フィルター]定期的なお手入れ方法」)。この「2週間に1回」は水洗いのタイミングであって、綿ゴミを取る作業をしなくてよいという意味ではありません。TW-127XP3L/R・TW-127XH3L/Rの商品特長ページは、乾燥フィルターについて「レバーを押すだけで、内蔵されたブレードが綿ゴミをキレイにかき出します。」と説明しています(東芝ライフスタイル「充実のお手入れ機能(TW-127XP3L/R、TW-127XH3L/R)」・同ページに「記載内容は2023年10月現在のものです。」の注記あり)。
シャープ|自動お掃除機能の有無で「1週間ごと」と「乾燥運転のたびに」に分かれる
シャープは、同じドラム式洗濯乾燥機の中で条件を分けて書いています。乾燥経路のお手入れを説明したページには「自動お掃除機能搭載機種なら1週間ごとに、非搭載機種なら乾燥運転のたびにお手入れしてください。」とあります(シャープ「ドラム式洗濯乾燥機 乾燥経路のお手入れ・クリーニングサービスについて」)。
部品の構成もメーカーで違います。シャープのお手入れページは、対象機種を「ドラム式洗濯乾燥機」とだけ記した上で、乾燥フィルターが(メイン)と(サブ)の2枚に分かれている前提で手順を説明しており、取り付け時は「乾燥フィルター(メイン)(サブ)の両方が十分乾いていることを確認してください。」としています(シャープ「乾燥フィルターのお手入れ」)。型番の指定がないページなので、自分の機種で枚数や形状が違う場合は取扱説明書側が優先されます。
メーカー別|乾燥フィルターのお手入れ頻度の対応表
ここまでの記載を、対象機種の表記とセットで並べたのが次の表です。「一般にドラム式は◯回に1回」とまとめられないことが分かります。
| メーカー | ページ上の対象機種の表記 | 乾燥フィルターの頻度の記載 | 出典ページ |
|---|---|---|---|
| パナソニック | ドラム式洗濯乾燥機(動画案内はLX・VX/VG(Cuble)/SDシリーズ) | 「乾燥のたびに」「スチームのたびに」「「U04」表示時」「フィルターランプ点滅のたびに」 | 乾燥フィルター・乾燥経路のお手入れ |
| 日立 | BD-SX110E | 「乾燥運転を行ったあと、毎回お手入れしてください。」 | 乾燥フィルター(BD-SX110E) |
| 日立 | BD-STX120H・BD-SX120H | 乾燥フィルターレス。乾燥のたびのお手入れは不要とし、大容量糸くずフィルターが約1か月に1回 | 特長:らくメンテ(BD-STX120H) |
| 東芝 | ドラム式洗濯乾燥機(型番の記載なし) | 「2週間(乾燥運転15回相当)に1回水洗いしてください。」/「CC」表示時(乾燥運転の30回に1回) | 乾燥フィルター・乾燥内部フィルターの定期的なお手入れ方法 |
| シャープ | ドラム式洗濯乾燥機(型番の記載なし) | 「自動お掃除機能搭載機種なら1週間ごとに、非搭載機種なら乾燥運転のたびに」 | 乾燥経路のお手入れ・クリーニングサービスについて |
※2026年8月時点で各社の公式サポートページ・商品ページに掲載されている記載を編集部が確認したものです。同じメーカーでも機種・年式によって記載が異なります。

乾燥フィルターの奥(乾燥経路)は、どこまで自分でやってよいか

乾燥フィルターを抜いた奥に見えるほこりが気になって、棒状のものを差し込みたくなる場所です。ここは機種によって、届く範囲も、使ってよい道具も決められています。
パナソニックは「LX・VXシリーズの場合は、おそうじブラシ(別売品)を使って乾燥経路のお手入れをすることができます。」としており、そのブラシの品番はAXW22R-9DA0、適応機種はNA-LX・VXシリーズです。ブラシを入れる位置についても「※中央部以外からは入れないでください。本体やおそうじブラシが傷ついたり、破損の原因になります。」という注意が添えられています。
一方、同じパナソニックでも「SD・VG(Cuble)シリーズは、乾燥フィルターの差し込み口が狭くおそうじブラシが乾燥経路まで入らないため、おそうじブラシが使用できません。乾燥経路の手前に押し上げられたほこりは指でつまんで取ってください。」と、別の扱いにしています。手近な道具で代用するのも止められており、「※歯ブラシなどは柄が短く本体に落としやすいため使わないでください。(乾燥経路に落ちると故障の原因になるため、修理をご依頼いただく必要があります)」と理由まで添えています(パナソニック「【ドラム式洗濯機】乾燥フィルター・乾燥経路のお手入れ」)。
その奥のヒートポンプユニットや熱交換器になると、自分で開ける前提の案内はありません。シャープは乾燥経路の汚れについて「お手入れをせずに運転を続けると、手が届かない"ヒートポンプユニット"や"乾燥経路"にホコリやペットの毛などのゴミがたまり、故障の原因になります。」と説明しており、対処はサービスマンの訪問による分解洗浄として案内しています。パナソニックも「機種によっては、ヒートポンプユニットの熱交換器や乾燥経路のクリーニングサービスをご利用いただけます。」と書いています。
機種によっては、この部分を自動で洗う機能が付いています。東芝はTW-127XP3L/R・TW-127XH3L/Rの商品特長ページで、熱交換器自動洗浄について「熱交換器についた糸くずを、お洗濯の際に給水を利用して洗い流します。」と説明しています。ただし自動洗浄があれば汚れがまったくたまらない、と言い切っているメーカーはありません。シャープも自動お掃除機能に触れたうえで「それでもご使用状況によっては、汚れを十分に洗い流せないことがあります。」と補足しています。
糸くず(排水)フィルターの掃除|パナソニックは「目安:週に1回」

ドラム式の下部にある、つまみを回して引き出すフィルターです。名称はメーカーで異なり、パナソニックは排水フィルター、日立は糸くずフィルターと呼んでいます。
パナソニックのFAQは「排水フィルターには、排水時に出たゴミがたまるため、定期的(目安:週に1回)なお手入れが必要です。」とし、放置した場合は「お手入れを忘れると排水フィルターが目詰まりし、水の流れが悪くなる原因になります。」と書いています。このページには「(品番:NA-VX8900で説明しています)」という但し書きがあり、機種によってフィルターの形状が違う前提です。手順の最初は脱水運転で、フィルター内に残った水を減らしてから外す流れになっています(パナソニック「【ドラム式洗濯機】排水フィルターのお手入れ」)。
日立のBD-STX120H・BD-SX120Hでは、乾燥時のほこりもここに集約される設計になったぶん、大容量糸くずフィルターのお手入れが「約1か月に1回」になります。同じ「糸くずフィルター」でも、週1回の機種と約1か月に1回の機種があるということです。自分の機種がどちらなのかは、型番で確認するしかありません。
外す前に用意しておくもの
なお、フィルターの先にある排水口(排水トラップ)は、洗濯機本体ではなく住宅設備側の部位です。ここのにおいやつまりは別記事で扱っています。
ドアパッキン(窓パッキング)の内側と水抜き穴

ドラム式で黒ずみが目立ちやすいのが、扉のゴム部分の内側です。ここは水と糸くずがたまりやすく、放っておくとにおいの原因になります。
パナソニックはドラム式洗濯機の本体・窓パッキングのお手入れについて、本体側は「本体に水滴、汚れがついたら、柔らかい布でふきとってください。」、パッキン側は「絞ったタオルなどできれいにふき取ってください」と案内しています。さらに「また、窓パッキング下側の穴部(水抜き穴)に、糸くずなどのゴミが詰まった場合は、綿棒などで取り除いてください。」とあり、詰まると「水がたまる、水が漏れる、臭いなどの原因になります。」と同社は説明しています。
使ってはいけないものも、同社は同じページの本体のお手入れ欄で挙げています。「クレンザーやシンナー、ベンジン、アルコール、灯油などを使用したり、直接洗剤や水をかけないでください。」という記載です(パナソニック「【ドラム式洗濯機】本体・窓パッキングのお手入れは(窓パッキングに水がたまる)」)。ゴムは薬剤に弱い部品なので、手元にある強い洗剤を使いたくなっても、まずは自分の機種の記載を確認してください。
近年は、この部分を機械側で洗う機能を持つ機種もあります。東芝はTW-127XP3L/R・TW-127XH3L/Rのドアパッキン洗浄について「お洗濯をするたびに大流量ダブルシャワーを利用して糸くずを洗い流すので、面倒なドアパッキンのお手入れが楽にできます。」と説明し、日立はBD-STX120H・BD-SX120Hのドアパッキン自動おそうじを「ドアパッキンの裏側を、専用のシャワーで洗い流す」機能として紹介しています。いずれも拭き取りが完全に不要になると書いているわけではないため、水気や糸くずが見えたときは自分で拭く前提で考えておくと安全です。
パッキンそのものが外れたり破れたりした場合は、自分で交換する部品ではありません。パナソニックは「窓パッキング(ゴムパッキン)の交換はお客様ご自身では実施いただけませんので、販売店またはパナソニックご相談窓口へご相談ください。」と案内しています(パナソニック「【ドラム式洗濯機】ドアの窓パッキングは交換できるか」)。
運転が終わったあと、扉は開けておいたほうがいいのか

「ドラム式は湿気がこもるから、使わないときは扉を開けておく」という運用をよく見かけます。ところが、メーカーの案内はこれと逆のことを書いている場合があります。
パナソニックはドラム式洗濯機のFAQで「洗濯機を使用していないときは、ドアを閉めてください。」と明記し、その理由を「ドアを開けたままにしておくと、ドアにぶつかってけがをしたり、ドラム内に閉じ込められて窒息したり、やけどや感電、けが、おぼれるおそれがあります。」と説明しています。あわせて「使用後も必ずドアを閉め、ドアが開かないようにする「チャイルドロック」の設定をおすすめします。」としています(パナソニック「【ドラム式洗濯機】運転終了後のドアは開けたままにしてよいか」)。小さな子どもやペットがいる家庭では、湿気対策より優先される事情があるということです。
湿気を抜きたい場合は、扉を開け放つ以外の手段が機種側に用意されていることがあります。東芝はTW-127XP3L/R・TW-127XH3L/Rの商品特長ページで「黒カビ発生をおさえるために、週1回ほどの乾燥運転をお勧めします。」としており、槽の乾燥を行うコースも案内しています。まずは自分の機種にそうしたコースがあるかを確認するのが先です。
乾燥運転そのものにも注意点があります。NITEは前述の製品安全情報マガジン Vol.406で、乾燥機の事故として「美容オイル(アロマオイル等)、食用油等が付着したタオルや衣類」は洗濯したあとでも乾燥機で乾燥させないよう呼びかけています。同誌は、乾燥機にかける場合はオイルを完全に除去するよう促し、その理由として酸化熱で自然発火するおそれがあることを挙げています。エステサロンや飲食店で使ったタオルを家庭のドラム式で乾燥させる、といった使い方は避けてください。
洗剤・薬剤の扱いで守ること
分解が必要な段階になったら|メーカーと洗濯機クリーニングの使い分け

ここまでの3か所を掃除しても、乾燥時間が戻らない・においが取れない・エラー表示が消えないという場合は、手の届かない場所に汚れがたまっている可能性があります。その先は分解を伴うため、自分で開けずに依頼するのが前提です。
シャープは「お手入れしても「U04」表示が消えないときや、もっとスッキリお手入れしたいときには、サービスマンが訪問し、分解・洗浄するクリーニングサービスをご利用ください。」とし、その内容を「洗濯機を分解し乾燥経路やヒートポンプユニットを洗浄します。」と説明しています(シャープ「ドラム式洗濯乾燥機 乾燥経路のお手入れ・クリーニングサービスについて」)。メーカー自身が「分解」と書いている作業だということです。
依頼先はおおむね3つに分かれます。それぞれ得意な場面が違うので、症状で選ぶと迷いません。
- エラー表示が出ている・水漏れや異音がある → メーカーの相談窓口(修理と点検の判断が必要な段階)
- 購入からまだ日が浅い・保証書が手元にある → 購入した販売店(保証の適用可否を含めて相談できる)
- エラーは出ていないが、においや乾きの悪さを解消したい → 洗濯機クリーニングを扱う事業者(分解洗浄のメニューがある)
洗濯機クリーニングを外部の事業者に頼む場合は、ドラム式に対応しているか、作業前に見積もりを出してくれるか、作業範囲がどこまでか(乾燥経路まで開けるのか)を、依頼前に確認してください。分解を伴う作業では、経年劣化した部品が作業中に破損することもあるため、その場合の扱いを事前に書面やメールで確認しておくと安心です。料金は事業者・機種・地域で変わるので、複数社の見積もりを比べるのが確実です。
ドラム式洗濯機の掃除のよくある質問(FAQ)
※本記事で引用した各メーカーの記載・型番は、2026年8月時点で公式サポートページおよび商品ページに掲載されていた内容を当メディア編集部が確認したものです。仕様やお手入れ方法は機種・年式によって異なり、予告なく変更される場合があります。実際のお手入れは、お使いの機種の取扱説明書とメーカーの案内を優先してください。東芝ライフスタイルの商品特長ページには「記載内容は2023年10月現在のものです。」の注記があります。
まとめ|迷ったら自分の機種の取扱説明書を開く
ドラム式洗濯機で自分でできるのは、乾燥フィルター・糸くず(排水)フィルター・ドアパッキンの3か所です。ただし、頻度は「乾燥のたび」から「2週間に1回」まで機種で幅があり、日立のBD-STX120H・BD-SX120Hのように乾燥フィルターそのものが無い機種もあります。まず型番を控え、そのメーカーのお手入れページを開くところから始めてください。
乾燥経路の奥やヒートポンプユニットは、メーカー自身が分解洗浄のサービスとして扱っている領域です。掃除をしても乾きが戻らない、においが取れないというときは、そこから先を無理に開けず、メーカーの相談窓口か、ドラム式の分解洗浄に対応した事業者へ見積もりを取るのが確実です。