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ウリハムシ駆除に木酢液は使える?特定農薬の指定と家庭菜園の対策

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キュウリやカボチャの葉に、まるでコンパスで描いたような丸い食べ跡が並んでいる。近づくと橙色の小さな甲虫がぱっと飛んでいく——ウリハムシです。農薬はできれば使いたくないと考えて「木酢液が効くらしい」という情報にたどり着き、薄め方を調べている方も多いのではないでしょうか。

先にお伝えしておきたいことがあります。木酢液は、農林水産省が指定する特定農薬(特定防除資材)には入っていません。指定されているのはエチレン・次亜塩素酸水(塩酸または塩化カリウム水溶液を電気分解して得られるものに限る)・重曹・食酢・天敵の5つで、木酢液は審議会で継続審議中のまま残っている資材です。つまり「国が効果と安全性を確かめた防除資材」ではありません。

この記事では、木酢液が制度上どういう位置づけにあるのかを農林水産省の告示・通知・審議会資料で確認したうえで、家庭菜園にも農薬取締法が適用されること、そして今日から手を動かせる物理的な対策までを整理しました。当メディア編集部が、農林水産省と都道府県が公開している資料を調べてまとめています(2026年8月時点)。

読者
キュウリの葉が丸くかじられていて、ウリハムシがいました。子どもが野菜を採りに来るので農薬は避けたくて、木酢液を薄めてまこうかと思っているんですが…。
編集部
お気持ちはよく分かります。ただ木酢液は、国が防除資材として認めた「特定農薬」には入っていません。効くとも効かないとも公的には確認されていない資材です。まずそこを押さえてから、苗を守る手順を見ていきましょう。

【一言でいうと】ウリハムシ駆除に木酢液は使える?結論と手段の早見表

ウリハムシと木酢液|制度上の位置づけと、先に手を動かすことの図解
当メディア編集部作成

結論からまとめます。木酢液は農薬取締法にもとづく登録農薬でも特定農薬でもないため、ウリハムシに効くという公的な裏づけがない資材です。使うこと自体が禁じられているわけではありませんが、効果を期待して薬剤の代わりに据えるには根拠が足りません。

一方で、都道府県が公開している防除情報は、苗を覆う・光を反射する資材を敷くといった物理的な手段をはっきり示しています。次の表に、手段ごとの公的な位置づけを並べました。

手段 制度上の位置づけ 公的資料に書かれていること 注意点
木酢液 特定農薬に指定されていない(継続審議中) 薬効・安全性の評価が終わっていない 効果を期待して薬剤の代替にしない
食酢・重曹 特定農薬に指定されている 薬効が認められた対象は稲の種子消毒やうどんこ病など ウリハムシへの薬効は示されていない
寒冷紗・ビニールキャップ 物理的防除 幼苗期に成虫の飛来を防止する手段として記載 つるが伸びると使いにくくなる
光を反射する資材 物理的防除 シルバーポリマルチに飛来防止効果、光反射シートの試験成果あり 試験は別の作物での結果
登録農薬 農薬取締法にもとづく登録 適用作物・希釈倍率・使用時期・総使用回数がラベルで決まる ラベルの記載に従うことが前提

表の一つひとつを、どの資料のどのページに書かれているかまで含めて確認していきます。

木酢液は特定農薬(特定防除資材)に指定されていない

庭の手入れをする様子
写真はイメージです

まず前提として、農薬取締法でいう「農薬」は、農作物を害する病害虫の防除に使われる薬剤などを指します。庭やベランダの野菜であっても、防除の目的で使えばこの法律の世界に入ります。

そのうえで、登録を受けなくても農薬として使える例外が特定農薬(特定防除資材)です。農林水産省の解説ページは、特定農薬が農薬取締法第2条第1項において「その原材料に照らし農作物等、人畜及び水産動植物に害を及ぼすおそれがないことが明らかなものとして農林水産大臣及び環境大臣が指定する農薬」と定義付けられていると説明しています(農林水産省 特定農薬とは?/2026年8月時点)。

指定されているのは5つだけ

では、何が指定されているのか。農林水産省・環境省が都道府県知事あてに出した通知には、平成26年3月28日の告示改正により、特定農薬として、現在、「エチレン」、「次亜塩素酸水(塩酸又は塩化カリウム水溶液を電気分解して得られるものに限る。)」、「重曹」、「食酢」及び「天敵※」が指定されていると記されています(農林水産省・環境省 特定農薬(特定防除資材)として指定された資材(天敵を除く。)の留意事項について(PDF)/2026年8月時点)。告示そのものにも、天敵以外は「エチレン、次亜塩素酸水(…)、重曹及び食酢」と書かれているだけです(農林水産省・環境省告示 特定農薬を定める件(PDF)/2026年8月時点)。

この5つに木酢液は含まれていません。2026年8月時点で農林水産省の特定防除資材のページを見ても、木酢液が指定されたという記載はありません(農林水産省 特定防除資材(特定農薬)について/2026年8月時点)。なお天敵についても、昆虫綱およびクモ綱に属する動物で、使用場所と同一の都道府県内(離島にあってはその離島内)で採取されたものという条件が付いています。どこかで買ってきた天敵なら何でもよい、という制度ではありません。

指定が保留されている資材はどう扱われるのか

指定されていない=使ってはいけない、という意味ではない点も、同じ農林水産省のページが明記しています。同ページは指定が保留された資材について、「農薬かどうか判断が保留されたものは、農薬効果を謳って販売することは従来どおり取り締まりますが、効果は分からないものの、使用者が自分の判断と責任で使うことは可能です。」と説明しています(農林水産省 特定農薬とは?/2026年8月時点)。

読み替えると、家庭菜園で木酢液をまくこと自体を国が禁じているわけではない、けれども効果があるかどうかは分からないまま、使う人の責任で使うものだということです。「効くから使う」ではなく「分からないものを自分の判断で使う」という位置づけになります。

木酢液が「継続審議中」で止まっている理由として資料に書かれていること

木酢液は検討の対象から外されたわけでもありません。農業資材審議会と中央環境審議会の合同会合(第15回)の資料は、使用が報告されデータが提出されている資材の一覧に「木酢液、竹酢液」を挙げ、その審議状況を第6回・第10回・第11回・第14回の合同会合で審議したうえで「継続審議中」としています(農林水産省 特定農薬小委員会等(第15回)資料 特定農薬(特定防除資材)の検討対象としない資材について(案)(PDF)/2026年8月時点)。

止まっている事情も資料に残っています。第11回合同会合の資料は、「社会通念上一定の性質を持つと判断されない資材」について製造条件を設定し、それに合致する資材の薬効・安全性を評価することを過去の了承事項として整理したうえで、「現在、審議中の資材の中では、電解次亜塩素酸水、木酢液がこれに該当する。」と記しています。つまり、木酢液は原料や製法によって中身が同じにならないため、まず「どういう条件で作られたものを木酢液と呼ぶか」を決めないと評価に入れない資材だということです。

同じ資料は木酢液について、「第7回合同会合において提案した条件で製造されたサンプルの中に、高濃度のホルムアルデヒドを含むものがあった。」と記し、その低減を図るために関係団体から新しい製造条件が提案されたことも併記しています(農林水産省 特定農薬小委員会等(第11回)資料3 特定防除資材(特定農薬)指定に係る今後の進め方について(案)(PDF)/2026年8月時点)。これは審議のために提案された条件で作られたサンプルについての記載であり、市販されている製品すべてを指すものではありません。それでも、「自然の素材だから中身も一定で安心」とは言い切れない資材であることは、この記録から読み取れます。

この記事で木酢液の効果を評価しない理由


当メディア編集部が確認した範囲では、ウリハムシに対する木酢液の効果を検証した公的機関の資料は見つかりませんでした。効くという記載も、効かないという記載も見当たらないため、この記事では「効果は公的に確認されていない」という事実だけをお伝えします。
希釈倍率の目安をこの記事に書かないのも同じ理由です。防除の効果を前提にした薄め方を紹介すると、確認されていない効果を保証したことになってしまいます。

家庭菜園でも農薬取締法は適用される|ラベルで決まっている4つ

庭の手入れをする様子
写真はイメージです

「畑ではなく家庭菜園だから関係ない」と思われがちですが、そうではありません。農林水産省と環境省が連名で出した「住宅地等における農薬使用について」では、住宅地に近接する農地の範囲に市民農園や家庭菜園を含むと明記され、住宅地内および住宅地に近接した農地で栽培される農作物の病害虫防除に当たって遵守すべき事項が並んでいます(農林水産省・環境省 住宅地等における農薬使用について/2026年8月時点)。

その最初に挙げられているのが、農薬に頼る前の工夫です。同通知の別紙は、病害虫に強い作物や品種の栽培、適切な土づくりや施肥、「人手による害虫の捕殺、防虫網の設置」といった物理的防除を活用し、農薬を使う回数と量を減らすよう求めています。捕まえる・覆うという地味な手段が、制度の側でも最初に置かれているわけです。

ラベルで確認する4項目

それでも薬剤を使う場面はあります。静岡県が家庭菜園向けに公開している解説は、国で登録され販売店で販売されている農薬には「農林水産省登録第〇号」という番号とその用途が必ずラベルに記載されていること、購入時と使用時にラベルで栽培している作物に使用可能か確認することを挙げています(静岡県 農薬安全使用のポイント(一般の方向け) 家庭菜園などで農薬を使用する人へ/2026年8月時点)。

同じページは、確認するポイントとして次の4つを挙げています。

  • 適用作物:同じ名前の農薬でも、粉剤と液剤で登録内容が異なり、使用目的の農作物に使用できないことがある
  • 希釈倍率:「1,000倍」なら1000mlの水に1ml(又は1g)の薬剤を溶かす
  • 使用時期:「収穫21日前」なら収穫予定日の21日以前までに散布する
  • 総使用回数:栽培期間中に使用できる回数が農薬ごとに決まっている

この記事で具体的な薬剤名を挙げないのは、使えるかどうかがラベルの適用作物欄でしか決まらないからです。同じ有効成分でもキュウリに使えてカボチャに使えない、という違いが普通に起こります。ランキング形式で選ぶ対象ではありません。

「農薬ではない殺虫剤」との区別

もう一つ、静岡県の同じページは農薬と農薬でないものの線引きも整理しています。農作物を守る農業用のもの、庭の植物を守る園芸用のものは農薬にあたり、衛生のために使うハエ・ゴキブリ退治用のもの、シロアリ駆除用のもの、ゲジゲジやダンゴムシなどの虫を退治するものは農薬ではないと分けられています。

庭にまく虫よけを選ぶときは、この区分がそのまま「どのラベルを読むか」の分かれ道になります。野菜にかかる可能性がある場所なら農薬の側の表示を、建物まわりの不快害虫なら家庭用の製品の表示を確認します。

ウリハムシの被害の見分け方と、被害が出やすい時期

庭の手入れをする様子
写真はイメージです

対策を決める前に、本当にウリハムシかを確かめます。高知県の病害虫台帳は、被害を成虫による葉の食害と幼虫による根の食害に大別し、成虫による葉の食害痕は周辺がギザギザの不規則な円形になるのが特徴だと説明しています(こうち農業ネット きゅうり ウリハムシ/2026年8月時点)。丸くくり抜かれたような跡が並んでいたら、この虫を疑う手がかりになります。

虫そのものの見た目も同サイトの形態情報にあります。成虫は体長7〜8mmで全体的に光沢のある橙黄色、複眼・体の下面・脚は黒色、幼虫は老熟すると体長が約10mmになります(こうち農業ネット 形態情報 ウリハムシ/2026年8月時点)。

時期の見当は島根県の病害虫データベースが分かりやすく整理しています。ウリ類の主要な害虫で、成虫が葉を、幼虫が根を加害すること、年1回の発生で成虫で越冬し、枯草の下や石垣の隙間などで越冬した成虫は平均気温17℃前後になる4月下旬〜5月上旬から活動を始めること、成虫の食害は4月下旬頃からみられ被害が多く見られる時期は5月下旬〜6月であること、幼虫による被害は6月下旬から7月に多いことが記されています(島根県病害虫防除所 病害虫データベース ウリハムシ/2026年8月時点)。島根県の資料が対象作物に挙げているのは、メロン、キュウリ、カボチャ、スイカ、シロウリ、ソラマメです。

怖いのは根の被害です。高知県の台帳は、幼虫がはじめ細根を食害し、成育が進むにつれて太い根を食害するようになり、加害が進むと地上部は日中萎凋して夕方に回復することを繰り返しながら、ついには枯死すると説明しています。昼にしおれて夕方に戻る株があれば、地上部ではなく根で起きていることを疑うという見方ができます。

なお、葉を丸くではなく網目状にかじる虫や、土の中にいる白い幼虫は別の種類のことがあります。似た被害を出す虫の見分けは、次の記事にまとめています。

家庭菜園でできるウリハムシ対策の順番

庭の手入れをする様子
写真はイメージです

ここからは、都道府県や研究機関が公開している資料に書かれている手段だけを、着手しやすい順に並べます。いずれも被害をゼロにすると約束するものではなく、飛来や産卵の機会を減らすための積み重ねです。

1苗のうちは覆って飛来を防ぐ

高知県の台帳は、幼苗期にビニールキャップや寒冷紗で成虫の飛来を防止するとしています。メロンの項でも寒冷紗などで成虫の飛来を防止すると記されており(こうち農業ネット メロン ウリハムシ/2026年8月時点)、対象作物が変わっても考え方は共通です。株が小さいうちほど被害が重く、島根県の資料は小さな苗が被害にあうとひどい場合には枯死するとしています。つるが伸びて覆いきれなくなるまでの期間を、いかに守り抜くかが分かれ目になります。

2光を反射する資材を敷く

高知県の台帳には、シルバーポリマルチも成虫の飛来防止効果があると記されています。農林水産省が運営するアグリサーチャーに掲載された埼玉県農林総合研究センターの成果情報も、栽培ほ場の畝間にアルミ蒸着シートを設置することでウリハムシ類の被害を軽減できるとされ、畝間全面に設置した場合のほうが成虫の食害が少なかったと報告しています(アグリサーチャー 宿根アスターを加害するウリハムシ類の農業用光反射シートを用いた防除/2026年8月時点)。この試験は宿根アスターという花き類での結果であり、家庭菜園のウリ科でそのまま同じ結果になるとは限りません。

3見つけたら捕まえる

農林水産省・環境省の通知が住宅地周辺の農地で最初に挙げているのが、人手による害虫の捕殺と防虫網の設置です。家庭菜園の規模なら、葉の裏まで見て回って手やペットボトルで受け止めるだけでも数は減らせます。飛び立った成虫を追いかけるより、葉の食害痕が新しい株を重点的に見るほうが効率的です。

4株元と越冬場所に目を向ける

高知県の台帳は、越冬が成虫で行われ、南向きの日当たりの良い石垣や雑草の間などで越冬すること、卵が作物の株元の土中に数十粒の卵塊で産まれることを説明しています。島根県の資料でも、枯草の下や石垣の隙間などで越冬すると記されています。株元を見通しよく保ち、周辺の枯草を片づけておくことは、翌シーズンの発生源を減らす手当てにつながります。

薬剤を使う判断をした場合も、順番は変わりません。ラベルの適用作物欄に育てている野菜の名前があるかを確認し、記載された希釈倍率・使用時期・総使用回数を守る。この手順を飛ばして効きそうなものを試すのは、農薬取締法の観点からも収穫物の安全の観点からも避けたいところです。

木酢液・酢・重曹の「手作りスプレー」をどう考えるか

庭の手入れをする様子
写真はイメージです

ウリハムシと一緒に相談が多いのがアブラムシで、「酢のスプレーを手作りすればいい」という情報もよく見かけます。食酢と重曹は先ほどの5つに入っている特定農薬なので、農薬として使うこと自体は制度上認められています。ただし、国が薬効を認めた対象は限られており、そこにウリハムシやアブラムシは入っていません。

留意事項の通知は、食酢を殺菌剤(種子消毒用)として、稲のもみ枯細菌病・ばか苗病・ごま葉枯病を薬効の認められる対象に挙げ、使用方法を酸度0.1〜0.25%程度に薄めたものに24時間もみを浸漬するとしています。重曹については殺菌剤(散布用)として、野菜類・ばら・ホップの灰色かび病とうどんこ病、野菜類のさび病を挙げ、重曹濃度0.1%程度に薄めたものを散布するとしています(農林水産省・環境省 特定農薬(特定防除資材)として指定された資材(天敵を除く。)の留意事項について(PDF)/2026年8月時点)。いずれも病気に対する殺菌剤としての整理で、葉を食べる甲虫を退治する話ではありません。

安全側の資材だから何をしてもよい、ということでもありません。同じ通知には、重曹の使用の際の注意点として、にがうりに使用する場合、えらぶ、か交5号、チャンピオン、久留米百成2号又は吉田系の品種では、薬害が生じた事例があると添えられています。台所にあるものでも、濃さと相手によっては植物を傷めます。

自作の混合液をつくる前に確認したいこと


効きそうなものを足していくと、何が何に作用しているのか分からなくなります。使う資材はその日ひとつに限り、濃くすれば効くという発想で薄め方を変えないでください。
木酢液を「木酢液 虫除け」の目的で庭にまく場合、ヤスデやムカデのような不快害虫が相手なら農作物の防除ではないため、静岡県の整理でいう農薬ではない側の話になります。それでも、においが強い資材は隣家の窓や洗濯物に届きます。まく時間帯と風向きへの配慮は、農薬でも農薬以外でも同じです。

虫の数そのものより、まわりの環境が発生を後押ししていることもあります。落ち葉やプランターの受け皿など、湿った隠れ場所の減らし方は次の記事も参考になります。

判断がつかない・被害が広がるときの相談先

作業員が住宅で作業する様子
写真はイメージです

作物に出た被害の相談先は、都道府県ごとに置かれている病害虫防除所です。農林水産省の植物防疫所がリンク集を公開しており、各都道府県の防除所へたどれます(農林水産省 植物防疫所 リンク集/2026年8月時点)。農業改良普及センターでも栽培の相談を受け付けています。

相談するときは、育てている作物名、いつから被害が出ているか、葉の食べられ方(丸いのか、網目状なのか)、株がしおれる時間帯をメモしておくと話が早く進みます。写真があればなお確実です。

いっぽう、庭木や住まいのまわりの虫が中心で、作物の防除ではない場合は害虫駆除の業者に見てもらう選択肢もあります。料金の決まり方と見積もりで確認したい項目は、次の記事で整理しました。

庭の雑草が繁って越冬場所になっているようなときは、除草の考え方も合わせて確認しておくと無駄がありません。

ウリハムシと木酢液についてよくある質問(FAQ)

Q木酢液を薄めてまくのは法律違反になりますか?

A農林水産省の解説は、指定が保留された資材について、農薬効果を謳って販売することは従来どおり取り締まる一方、効果は分からないものの使用者が自分の判断と責任で使うことは可能だと説明しています。つまり、自分の家庭菜園で使うこと自体を国が禁じているわけではありません。ただし効果の裏づけはなく、販売する側が「虫に効く」とうたうことは別の問題になります。

Q木酢液はヤスデやムカデにも使えますか?

A効果を確かめた公的な資料は、当メディア編集部が調べた範囲では見つかりませんでした。なお静岡県の解説は、ゲジゲジやダンゴムシなどの虫を退治するものを農薬ではないと整理しています。作物ではなく建物まわりの不快害虫が相手なら、家庭用として売られている製品の表示を確認するほうが、使い方の根拠がはっきりします。

Qウリハムシは何月まで注意すればよいですか?

A島根県の資料は、年1回の発生で成虫で越冬し、4月下旬〜5月上旬から活動を始め、成虫の被害が多く見られる時期は5月下旬〜6月、幼虫による被害は6月下旬から7月に多いとしています。高知県の台帳では、新成虫は7月中旬頃から10月上旬に発生するとも記されています。地域差があるため、お住まいの都道府県の防除情報も合わせて確認してください。

Q防虫ネットをかけたら受粉できないのでは?

A高知県の台帳で覆いの対象として挙げられているのは幼苗期です。台帳はビニールキャップや寒冷紗を、株が小さく被害を受けると枯死しかねない時期を乗り切るための手段として挙げています。開花・着果の時期の管理は作物や品種で変わるため、栽培方法は種苗の説明や普及センターの指導に沿って判断してください。

Q使い切れなかった農薬はどう処分すればよいですか?

A静岡県の解説は、基本的に使用する分だけを希釈して使い切ること、希釈した農薬が余った場合は土壌中に浸み込ませて処理し水路などに流さないこと、使わずに余った農薬は廃棄物処理業者へ依頼するなどして適正に処理することを挙げています。家庭ごみとして出してよいかは自治体で扱いが異なるため、捨てる前にお住まいの市区町村へ確認してください。

※本記事は2026年8月時点で農林水産省・環境省および都道府県が公開している告示・通知・審議会資料・病害虫データベースをもとに整理したものです。木酢液の効果について肯定・否定のいずれかを示すものではありません。栽培中の作物への薬剤の使用可否は製品のラベル表示が唯一の判断材料であり、被害の程度や地域によって適切な対応は変わります。個別の判断は、お住まいの都道府県の病害虫防除所または農業改良普及センターにご相談ください。体調に不安を感じたときは医療機関にご相談ください。

まとめ|ウリハムシ駆除と木酢液の付き合い方

木酢液は、農林水産省が指定する特定農薬(特定防除資材)には入っていません。指定されているのはエチレン・次亜塩素酸水(塩酸または塩化カリウム水溶液を電気分解して得られるものに限る)・重曹・食酢・天敵の5つで、木酢液は審議会で継続審議中のまま、薬効と安全性の評価に入るための製造条件から議論が続いている資材です。使うことを禁じられてはいませんが、効果の裏づけを期待して薬剤の代わりに据える資材ではありません。

ウリハムシへの手当ては、幼苗期に寒冷紗やビニールキャップで覆う、光を反射する資材を敷く、見つけたら捕まえる、株元と越冬場所を整えるという順番で積み上げていくのが、公的資料に書かれている範囲の現実的な進め方です。薬剤を使うなら、ラベルの適用作物・希釈倍率・使用時期・総使用回数がすべての判断材料になります。

被害が広がる、原因の虫が特定できないというときは、都道府県の病害虫防除所や農業改良普及センターへ。作物名と被害の出方をメモして相談すれば、地域の発生状況をふまえた助言が受けられます。

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