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置き型のベイト剤を仕掛けても数が減らない、夜にキッチンへ行くとまた見かける——。ここまで来ると、市販品を買い足すべきか、もう業者に頼むべきかの判断がつかなくなります。ネットで検索すれば「◯◯円〜」の広告が並びますが、その金額が自分の部屋に当てはまるのかどうかは、広告からは読み取れません。
この記事では、当メディア編集部が駆除サービス各社の公開料金表と、国民生活センター・自治体・東京都健康安全研究センターの公表資料を調査し、業者に切り替える判断基準・条件つきの料金の目安・依頼前に確認する7項目を整理しました。実名のおすすめランキングは載せていません。会社名で選ぶのではなく、自分の住まいの条件に合う頼み方を選べるようにするのがねらいです。


【一言でいうと】ゴキブリ駆除を業者に頼むかは「減っているか」と「手が届くか」で決まる
結論から言うと、判断の軸は2つだけです。市販品を試したあとに数が減る方向に動いているかと、発生源とみられる場所に自分の手と目が届くか。この2つがどちらも「いいえ」なら、道具を買い足すより依頼を検討したほうが早く終わります。
下の表は、よくある状況を「まず自分でできること」と「業者に頼む判断になる条件」に振り分けたものです。それぞれの中身は以下の見出しで順に説明します。

| いまの状況 | まず自分でできること | 業者に頼む判断になる条件 |
|---|---|---|
| ときどき1匹見かける | 侵入口をふさぐ・水と食べ物を断つ・置き型のベイト剤 | 2〜3週間続けても見かける回数が変わらない |
| 毎日のように見かける | 粘着トラップを置いて、どの部屋で捕れるかを確かめる | 捕れる場所が複数にまたがる・小さな個体が混じる |
| 集合住宅に住んでいる | 玄関・排水まわり・エアコンのすき間の点検 | 共用部や配管の縦シャフトが疑われる(管理会社への連絡が先) |
| 1階が飲食店・厨房が近い | 持ち込み経路(段ボール・食品)の見直し | 建物単位で発生していて自室の処理では戻ってくる |
| ものが多くて床や壁際が見えない | 処理したい面(壁際・シンク下)を空ける | 片付け自体が終わらず、処理する面が作れない |
※当メディア編集部が駆除サービス各社の公開ページと自治体・公的機関の公表資料をもとに整理(2026年8月時点)。効果や結果を保証するものではありません。
市販のベイト剤で終わらないのはどんなとき?業者に切り替える5つの条件

市販品で対処できる範囲と、そうでない範囲の境目は「薬剤の強さ」ではなく「届く範囲」で決まります。次の5つのいずれかに当てはまるなら、買い足しを続けても同じところで足踏みしやすい状況です。
1集合住宅で、共用部や配管の縦シャフトが疑われる
自分の部屋だけを処理しても、建物の中を移動できる経路が残っていれば戻ってきます。専有部と共用部のどちらを誰が手配するかは、賃貸なら賃貸借契約書、分譲なら管理規約で扱いが分かれるため、手配の前に管理会社や管理組合へ連絡するのが順番です。建物全体で対応する話になれば、個人で費用を出さずに済む場合もあります。
21階に飲食店が入っている、厨房や共用のごみ置き場が近い
熱源と水と食べ物がそろった場所が近いと、供給元が自室の外にあります。この場合は自室の処理を続けても数が戻りやすく、建物側の対応と組み合わせる必要が出てきます。まずは管理側に発生状況を伝え、他の住戸でも同じことが起きていないかを確認してもらうところからです。
3ベイト剤を置いても見かける数が変わらない、小さな個体が混じる
ダスキンは、1回ごとの「お家のゴキさん撃退サービス」について、害虫の侵入後に繁殖が始まっている場合はこのサービスでは対応できず、定期駆除が必要になると明記しています。数が減らないという状態は、置き方の問題であることもあれば、すでに1回の処理では区切りがつかない段階に入っていることもある、ということです。
4どこから来ているのか、発生源の見当がつかない
横浜市は、ゴキブリ用粘着シートなどを置いて捕獲し、生息状況を確認してから駆除を行うと効果的だと案内しています。自分で置いても捕れる場所が定まらない、あるいは家具や設備の裏で確認できないときは、調査から任せられる依頼のほうが遠回りになりません。
5ものの量が多く、処理したい面に手が届かない
壁際・シンク下・冷蔵庫の裏といった処理の要になる場所が塞がっていると、誰が作業しても薬剤が届く範囲が狭くなります。片付けが先に必要な状態であれば、駆除だけを先に頼んでも同じことを繰り返しやすくなります。
出典:ダスキン「お家のゴキさん撃退サービス(1回ごと)」/横浜市「ゴキブリについて」(いずれも2026年8月時点。掲載は作業区分・防除方法の出典であり、事業者の優劣や順位を示すものではありません)
①〜③に当てはまらず、まだ自分で試せる余地があるようなら、侵入口・環境・薬剤の3方向をそろえて組み立て直すほうが費用はかかりません。手順は次の記事にまとめています。
そもそも本当に住み着いているのかを先に確かめたい場合や、片付けのほうが先になりそうな場合は、こちらが近道です。
ゴキブリ駆除を業者に頼むといくら?条件つきの料金の目安【2026年8月時点】

料金は「1回で終わらせる前提か、続けて管理する前提か」で建て方がまったく変わります。同じ「ゴキブリ駆除」でも比べる土俵が違うため、まず自分がどの型を頼もうとしているのかを決めてから金額を見ると迷いません。
1回ごとに頼む場合|間取り・面積で決まるタイプ
くらしのマーケットは、居住住宅用のゴキブリ駆除について間取り別の相場を公開しています。同サイトのFAQでは掲載料金は税込み価格で、作業料金と出張料金が含まれると案内されています。カテゴリ共通の必須作業として、作業内容の説明・養生・ベイト方式によるゴキブリ駆除・作業場所の簡易清掃が定められており、表示料金にはこの作業が含まれます。
| 間取り | 料金の幅(税込・出張料金込み) |
|---|---|
| 1R・1K | 10,000円〜23,000円 |
| 1DK・2K | 12,000円〜35,000円 |
| 1LDK・2DK | 12,700円〜39,000円 |
| 2LDK・3K・3DK | 19,000円〜45,000円 |
| 3LDK・4K・4DK | 22,000円〜45,000円 |
| 4LDK | 26,000円〜55,000円 |
※居住住宅用カテゴリの相場。半年保証はオプションとして案内されています。出典:くらしのマーケット「ゴキブリ駆除/居住住宅用」/同「ご利用全般について」(2026年8月時点)
ハウスクリーニング系の会社では、間取りではなく面積で区切る料金表もあります。ダスキンの1回ごとのサービスは、駆除対象面積ごとに次の金額を料金例として公開しています。いずれも訪問して見積もりを出したうえで確定する前提で、表示は「〜」付きの下限です。
| 駆除対象面積 | 料金例(税込/税抜) |
|---|---|
| 50m²以下 | 27,500円(税抜25,000円)〜 |
| 70m²以下 | 35,200円(税抜32,000円)〜 |
| 100m²以下 | 44,000円(税抜40,000円)〜 |
| 120m²以下 | 49,500円(税抜45,000円)〜 |
| 150m²以下 | 55,000円(税抜50,000円)〜 |
| 200m²以下 | 60,500円(税抜55,000円)〜 |
※1回ごと(スポット)のサービスの料金例。訪問のうえ見積もりを行うとされています。出典:ダスキン「お家のゴキさん撃退サービス(1回ごと)」(2026年8月時点)
続けて管理してもらう場合|定期・侵入予防のタイプ
繁殖が進んでいる場合や、毎年決まって出る住まいでは、1回で終わらせる前提の料金表とは別建てになります。同じダスキンの定期駆除は4週間に1回・年13回という頻度で組まれており、年額で比べる料金表です。集合住宅向けの侵入予防は年6回で、金額の水準も変わります。
| サービスの型 | 回数と条件 | 初年度(税込/税抜) | 次年度以降(税込/税抜) |
|---|---|---|---|
| 定期駆除(対象面積50m²以下) | 年13回。初回16,500円(税抜15,000円)〜+2〜13回目5,500円(税抜5,000円)〜×12回 | 82,500円(税抜75,000円)〜 | 71,500円(税抜65,000円)〜 |
| 定期駆除(対象面積100m²) | 年13回。初回26,400円(税抜24,000円)〜+2〜13回目8,800円(税抜8,000円)〜×12回 | 132,000円(税抜120,000円)〜 | 114,400円(税抜104,000円)〜 |
| 集合住宅の侵入予防(対象面積50m²以下) | 年6回。初回16,500円(税抜15,000円)〜+2〜6回目5,500円(税抜5,000円)〜×5回 | 44,000円(税抜40,000円)〜 | 33,000円(税抜30,000円)〜 |
| 集合住宅の侵入予防(対象面積100m²) | 年6回。初回26,400円(税抜24,000円)〜+2〜6回目8,800円(税抜8,000円)〜×5回 | 70,400円(税抜64,000円)〜 | 52,800円(税抜48,000円)〜 |
※いずれも料金例で、訪問のうえ見積もりを行うとされています。定期駆除は発生している住まい向け、侵入予防は入れないための継続管理と、目的が異なります。出典:ダスキン「お家のゴキさん撃退サービス(定期駆除)」/同「マンションのゴキさん同居お断りサービス」(2026年8月時点)
引越しのタイミングで先に手を打つ選択肢もあります。ダスキンの引越しムシ駆除サービスは、家具や荷物がない未入居の状態で行う前提の料金として、マンションタイプで2LDK以下16,500円(税抜15,000円)、3LDK〜4LDK 22,000円(税抜20,000円)、5LDK〜6LDK 27,500円(税抜25,000円)、一戸建てで2LDK以下および3LDK〜4LDK 28,600円(税抜26,000円)、5LDK〜6LDK 33,000円(税抜30,000円)を公開しています。7LDK以降は1部屋ごとの加算です。
出典:ダスキン「引越しムシ駆除サービス[除菌プラス]」(2026年8月時点。上記は物の移動や清掃の必要のない未入居の状態の料金とされています)
追加料金が発生するのはどんなときか
掲載料金に含まれない費用がどこから始まるのかは、会社によって線の引き方が違います。くらしのマーケットは、店舗の対応エリア外での作業、店舗が有料駐車場を利用する必要がある場合、予約内容に含まれていない作業、予約内容に含まれていない部材代・商品代・送料・入場料等が発生する場合を、追加料金がかかる例として挙げています。ダスキンも、駐車できない場合の駐車料金の負担、土日・祝日・夜間の作業での追加費用、遠方での有料の移動手段の実費について案内しています。
金額そのものより、どの条件を超えると加算されるのかを申し込み前に文字で残しておくほうが、当日の食い違いを防げます。害虫の種類をまたいで料金がどう決まるのかは、次の記事で横断的に整理しています。
業者は何をするのか|ベイト施工・調査トラップ・効果確認と再訪の考え方

「プロに頼む」と聞くと強い薬剤を大量にまくイメージを持たれがちですが、公開されている作業内容を読むと、実際の中心は置く場所を見極めることと、あとから効いたかどうかを確かめることです。
くらしのマーケットのカテゴリ共通の必須作業は、作業内容の説明・養生・ベイト方式によるゴキブリ駆除・作業場所の簡易清掃の4つです。ダスキンの1回ごとのサービスは、①ゴキブリが潜んでいそうな場所へのベイト剤の設置、②徘徊の抑制と生息状況の把握のための調査用トラップの設置、③一定期間経過後にベイト剤の喫食の状態やトラップの捕獲状況から生息個体の有無を確認して完了とする、という3段構えで説明されています。ベイト剤は誘引成分を含むえさタイプの駆除剤で、直接食べていない個体にも連鎖的に効果が伝わるとされています。
定期駆除のほうは、4週間に1回の定期管理でゴキブリが生息しづらい環境をつくる設計です。ダスキンは、水を使う場所とその周辺、薄板状のものが重なっている所、電気製品の周辺、家具自体の各部などをすみかになりやすい場所として挙げ、少量の薬剤処理と薬剤以外の駆除方法を組み合わせると説明しています。
1回で終わらないことがあるのはなぜか
ゴキブリの卵は卵鞘(らんしょう)と呼ばれる殻に包まれた状態で産みつけられます。堺市の解説では、卵鞘内の卵の数はクロゴキブリでおよそ20〜30個、チャバネゴキブリでおよそ10〜50個とされています。孵化するタイミングがそろわないため、成虫がいなくなったように見えても、しばらく経ってから見かけることがあります。
だからこそ、1回ごとのサービスでも「一定期間後の効果確認」が工程に組み込まれ、繁殖が進んでいる場合は定期駆除に切り替える設計になっているわけです。1回で完全にゼロにできると案内する業者があれば、その根拠と保証の条件を必ず確認してください。卵の見つけ方や扱いについては次の記事で扱っています。
侵入口の封鎖は、含まれるとは限らない
すき間をパテなどでふさぐ作業は、店舗ごとのサービス内容に含まれる場合と、別料金になる場合があります。くらしのマーケットのカテゴリ共通の必須作業にも、侵入口の封鎖は含まれていません。「封鎖もやってくれるはず」と思い込まず、見積もりの段階で作業範囲に入っているかを一つずつ確かめるのが確実です。
出典:くらしのマーケット「ゴキブリ駆除/居住住宅用」(共通の作業内容)/ダスキン「お家のゴキさん撃退サービス(定期駆除)」/堺市「ゴキブリ」(いずれも2026年8月時点)
依頼前に確認する7項目|事業登録の表示・見積書・追加料金・保証

業者選びの前提として知っておきたいのは、家庭のゴキブリ駆除に「これがないと営業できない」という許可制度が置かれているわけではない、という点です。だからこそ、確認する側が見るポイントを持っておく意味があります。
1事業登録の表示があるかを見る(ただし登録は義務ではない)
建築物衛生法にもとづく事業登録制度には8業種があり、7号が「建築物ねずみ昆虫等防除業」です。東京都健康安全研究センターは、この制度が事業者の資質の向上を目的としたもので業務に制限を加えるものではなく、事業登録を受けなくても営業できると明記しています。登録を受けた事業者だけが「建築物ねずみ昆虫等防除業 登録番号 東京都◯◯ ◯第◯◯◯◯号」という形式の表示を行うことができ、登録を受けずに類似の表示をすることはできません。有効期間は6年です。
2登録番号を、自治体が公開している一覧と突き合わせる
東京都健康安全研究センターは、都知事の登録を受けた営業所の一覧を業種ごとにCSV形式とPDF形式で公開しています。サイトに書かれている登録番号が実在するかは、この一覧で照合できます。登録が任意である以上「登録がない=悪い業者」ではありませんが、掲げている表示が事実かどうかを自分で確かめられる、という点に意味があります。
3登録の中身(監督者と研修)を知っておく
7号登録の人的要件は、ねずみ昆虫等防除作業監督者がいることと、作業に従事するすべての者が1年間に1日程度(7時間以上)の研修を受けていることです。物的要件には調査用トラップ・実体顕微鏡・噴霧機・散粉機・防毒マスクのほか、薬剤が飛散流出せず引火事故が起こりにくい構造の専用保管庫が挙げられています。調査の器具と薬剤の保管まで要件になっていることを知っておくと、話を聞くときの手がかりになります。
4協会の相談窓口と認証名簿を使ってみる
公益社団法人日本ペストコントロール協会によると、全国47都道府県それぞれに地区協会が設置され、各協会には地元住民や企業等からの相談に応じる「害虫相談所」が設けられていて、電話などによる相談受付を無料で行っています。相談内容に応じた事業者を紹介することも可能とされています。同協会は優良事業所やペストコントロール技術者1〜3級などの認証制度を設け、掲載確認が取れた者の名簿を公開しています。
5掲載料金に何が含まれ、何が別料金かを文字で確認する
表示されている金額に、出張料金・養生・作業後の簡易清掃・侵入口の封鎖・調査のどこまでが入っているのかを、項目名で挙げてもらいます。電話で聞くだけにせず、フォームの備考欄やメッセージ機能でやり取りを残しておくと、当日に認識がずれたときの拠り所になります。
6再訪と保証の条件を、金額より先に聞く
1回で完了とする設計なのか、効果確認の訪問があるのか、保証は標準かオプションかは会社ごとに違います。くらしのマーケットの居住住宅用カテゴリでは、半年保証をオプションとしてつけられる旨が案内されています。保証がある場合は、いつまでに申し出れば対象になるのかと、何が対象外なのかまで確かめてください。
7キャンセル・日程変更の規定を先に決めておく
ダスキンは、サービス契約後のキャンセルまたは予定変更を希望する場合にキャンセル料金をもらう場合があると案内しています。予約を入れてから予定が動くことは珍しくないため、いつからいくらかかるのかを申し込み前に聞いておくと、後から気まずくなりません。
出典:東京都健康安全研究センター「事業登録制度の概要」/同「建築物ねずみ昆虫等防除業」/同「登録営業所の一覧」/公益社団法人日本ペストコントロール協会「都道府県協会」/同「ペストコントロール優良事業所および各種資格認証者名簿」(いずれも2026年8月時点。制度・窓口の出典であり、特定の事業者を推奨するものではありません)
高額請求を避ける|国民生活センターが公表しているゴキブリ駆除の相談事例

独立行政法人国民生活センターは2024年4月24日に「ネットの価格と全然違う!?害虫・害獣駆除のトラブルにご注意−若い年代でトラブル急増中!−」を公表しました。害虫・害獣駆除サービスに関する相談はここ数年増加傾向が続き、2023年度は2022年度同期と比べて約1.5倍に増加、特に10〜20歳代が契約当事者となるケースが急増しているとされています。
紹介されている5件の相談事例のうち、2件はゴキブリ駆除です。「ゴキブリが出て怖くなりネットで見つけた格安業者に依頼したら高額だった」「ゴキブリ駆除の中断を求めても聞き入れてもらえず高額料金を請求された」という内容で、いずれも慌てて1社に決めた場面から始まっています。
同センターは相談事例から見える問題点として、インターネット上に記載されている料金と実際の料金がかけ離れていること、不安をあおり契約を急かす勧誘が行われていること、強引に作業を行い代金を請求していること、事前に複数見積もりを取って比較・検討することができないこと、交付される書面に具体的なサービス内容等が明記されていない場合があること、クーリング・オフ妨害をしている事例が見られることを挙げています。
アドバイスは、極端に安い価格を表示するサイトや広告には注意すること、複数見積もりを取って比較・検討する時間を与えない事業者とは契約しないこと、クーリング・オフ等ができる場合があること、おかしいと思ったらすぐに消費生活センター等に相談することの4点です。相談先としては、最寄りの消費生活センター等を案内する全国共通の3桁の電話番号として消費者ホットライン「188」が案内されています。
要するに、この記事でここまで挙げてきた確認項目は、「その場で決めない時間をつくるための道具」でもあります。見積もりが1社しかない状態は、金額が妥当かどうかを判断する材料がない状態と同じです。
出典:独立行政法人国民生活センター「ネットの価格と全然違う!?害虫・害獣駆除のトラブルにご注意−若い年代でトラブル急増中!−」(2024年4月24日公表)(2026年8月時点)
依頼の流れと、当日までに自分でやっておくこと

問い合わせから完了までの流れは、おおむね次のように進みます。伝える情報が最初にそろっているほど、当日の金額のぶれが小さくなります。
- 問い合わせ時に伝える:間取りまたは対象面積/建物の種類(戸建て・集合住宅)/見かける頻度と場所/すでに試したこと/賃貸か持ち家か
- 料金と作業範囲の確認:表示金額に何が含まれるか/追加料金が発生する条件/再訪と保証の有無/キャンセル規定
- 当日:作業内容の説明 → 養生 → ベイト剤や薬剤の処理 → 作業場所の簡易清掃
- 作業後:一定期間おいて効果を確認(会社により訪問またはヒアリング)
- 必要に応じて:定期管理や侵入予防への切り替えを検討する
準備については、想像より軽く済むことが多いようです。ダスキンは1回ごとのサービスについて、ポイントを絞ってベイト剤を設置するため、作業前の片付けや作業後の食器類の洗浄等は不要だと案内しています。ただしこれは同社のこのサービスの説明であり、薬剤を空間に噴霧する工程がある場合は事情が変わります。同社の引越しムシ駆除サービスのページには、状況により空間に薬剤を噴霧する場合は作業後4時間程度入室できないと記載されています。
そのうえで、こちらから先に伝えておきたいのは、水槽や小動物・鳥がいること、乳幼児がいること、ペットフードや食品の置き場所です。薬剤は適用害虫・使用場所・使用量が製品ごとに定められているため、どこにどの薬剤を使うのかは製品の表示と作業者の判断に従うことになります。気になる点は当日ではなく、予約の段階で聞いておくほうが選択肢が残ります。
賃貸にお住まいの場合は、手配の前に管理会社や貸主へ連絡してください。費用の負担や、共用部の扱いが個人の判断で決められないことがあります。作業のあとに残る汚れやフンの処理を自分で行う場合の手順は、次の記事にまとめています。
ゴキブリ駆除を業者に頼むときのよくある質問(FAQ)
※料金・サービス内容は執筆時点(2026年8月)の各社公式サイトおよび公的機関の公表資料にもとづく情報です。条件により変動するため、最新の内容は各公式サイトでご確認ください。本記事は効果や結果を保証するものではありません。
まとめ
ゴキブリ駆除を業者に頼むかどうかは、市販品を試したあとに数が減る方向へ動いているか、そして発生源とみられる場所に自分の手と目が届くかで判断できます。集合住宅の共用部や配管が疑われる場合、飲食店が近い場合、発生源の見当がつかない場合は、道具を買い足すより依頼を検討したほうが早く区切りがつきます。
料金は、1回ごと・定期・侵入予防・未入居時という型ごとに建て方が違います。間取り別なら1R・1Kで10,000円〜23,000円、4LDKで26,000円〜55,000円(税込・出張料金込み)、面積別の1回ごとのサービスなら50m²以下で27,500円(税抜25,000円)〜という水準が公開されています(いずれも2026年8月時点)。金額を比べる前に、含まれる作業と追加料金の条件をそろえておくことが先です。
そして、慌てて1社に決めないこと。国民生活センターも、複数見積もりを取って比較・検討する時間を与えない事業者とは契約しないよう呼びかけています。この記事の7項目を同じ文面で2〜3社に送るだけでも、比べる材料は十分に集まります。