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スギナ駆除に石灰は効く?地下茎と胞子で増える相手の抜き方と時期

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春先にツクシが顔を出し、それを追いかけるように細い葉のスギナが庭一面に立ち上がる。抜いても、刈っても、次の週末には同じ場所からまた出てくる——スギナは、庭の雑草のなかでも「見えているものを取る」がいちばん通用しにくい相手です。

先にお伝えします。スギナの体は、大半が地下にあります。地中を横に走る根茎と、その節に付く塊茎が本体で、地上に立っている緑の部分は一部にすぎません。抜く・刈るという作業は、相手の本体にほとんど触れていないことになります。

そして、この記事でいちばんお伝えしたいのが石灰の話です。「スギナは酸性土壌に生えるから、苦土石灰や消石灰をまいて中和すれば減る」という説明はあちこちで見かけますが、農研機構 東北農業研究センターの冊子は、これを名指しで否定しています。当メディア編集部が、全国農村教育協会の防除ハンドブック、農研機構の防除対策冊子、緑地雑草科学研究所の解説、日本植物生理学会のQ&A、農林水産省の通知と資料、そして自治体のごみの案内にあたって、1つずつ確かめました(※2026年8月時点)。

なお、除草剤の希釈倍数・使用量・混ぜ方はこの記事には書きません。その数字は製品ごとのラベルにしか正解がないためです。作業中の体調やけがについても扱いません。気になる症状があるときは医療機関にご相談ください。

読者
庭のスギナがひどいので、ホームセンターで苦土石灰を買ってきました。酸性土壌を中和すれば減ると聞いたのですが、この方向で合っていますか?
編集部
そこは、いったん手を止めたほうがよさそうです。農研機構の冊子と防除の実務資料は「中性を好む」「石灰の施用は防除に直接役立たない」と書いています。まずは、スギナの体がどこにあるのかから見ていきましょう。

【一言でいうと】スギナの駆除は何から手をつければいい?

庭の手入れをする様子
写真はイメージです

まず、石灰をまく手は外してください。スギナは地下の根茎と塊茎で増える多年生雑草で、土を中和しても減るという裏づけが公的資料に見当たらないどころか、否定されています。全国農村教育協会の防除ハンドブック「難防除雑草」は、スギナを「胞子と地下部の根茎・塊茎で繁殖する多年生雑草である。」と説明したうえで、防除の項の末尾に「なお、スギナは生育に中性を好むので、石灰の施用は防除に直接役立たない。」と書いています(全国農村教育協会 病害虫・雑草の情報基地 防除ハンドブック「難防除雑草」スギナの生態・防除の項/2026年8月時点)。

そのうえで、いま自分がどの場面にいるかで打つ手が変わります。次の表は、庭でよくある5つの場面について「先に手をつけるところ」と、その根拠になる資料の記述を並べたものです。表の並びは、このあとの見出しとそろえています。

いまの場面 先に手をつけるところ 資料に書かれていること 出典
苦土石灰・消石灰をまこうとしている まく前に、その前提そのものを確認する スギナは生育に中性を好むので、石灰の施用は防除に直接役立たない 全国農村教育協会 防除ハンドブック「難防除雑草」スギナ(防除の項)
抜く・刈るを繰り返している 地上部だけを相手にしている前提で、計画を立て直す 刈取りは、大半が地下部で構成される本草には当然制御効果をもちません 伊藤操子「スギナ」草と緑3(管理・防除に対する反応の項)
耕うん機で耕そうとしている 断片が増える前提で、時期と回数を決める 耕起作業では多年生雑草の地下の根や茎を切り刻み、むしろ圃場全体に拡げてしまう場合が多いのです 農研機構 東北農業研究センター「除染後畑地のスギナ防除対策」(解説・除染後農地(畑地)ではびこる多年生雑草の項)
ツクシを摘めば減ると思っている 胞子と地下茎で役割が違うことを先に確認する 胞子による繁殖は、実験室内で好適な条件を与え続けた場合には成功することもありますが、野外ではめったに起こりません 伊藤操子「スギナ」草と緑3(繁殖・伝播様式の項)
除草剤を買おうとしている 容器の登録表示と、自分の庭がどちら側かを先に見る 農作物や樹木・芝・花きなどの栽培・管理のために使用される除草剤です。/家庭菜園やガーデニングも含まれます。 農林水産省「除草剤の販売・使用について」(使用者の方へ・除草剤を購入する際のポイント)

順番に見ていきます。まずは、抜いても刈っても戻ってくる理由からです。

スギナは、なぜ抜いても刈っても戻ってくるのか?

スギナの本体は地下にある|深さで変わる、届く手と届かない手の図解
当メディア編集部作成

スギナはシダ植物で、地上と地下でまったく違う作りをしています。地上に出ているのは、春先の胞子茎(ツクシ)と、そのあとに伸びる栄養茎(スギナ)の2つだけ。残りはすべて地面の下です。

体の大半が地下にあるので、地上を取っても総量が減らない

緑地雑草科学研究所の伊藤操子氏は、雑草紹介シリーズの解説で、スギナについて「他の雑草類に例を見ない地下器官系の発達した植物」であり、私たちが目にしているものは氷山の一角だと述べています。大阪府高槻市の砂土で現存量の季節変化を調べた結果として、年間を通じて根茎と塊茎が植物体の70〜90%ほどを占めていたこと、この調査では地下部を50cm深までしか回収していないため実際にはもっと高い割合だったはずだ、とも書いています(伊藤操子「スギナ(Equisetum arvense L.)」草と緑3:45-52(2011)(PDF)植物体の形態と構造/スギナ集団の季節消長の項/2026年8月時点)。

だから、同じ解説は防除への反応の項で「刈取りは、大半が地下部で構成される本草には当然制御効果をもちません。」と言い切っています。刈っても減らないのは作業が甘いからではなく、刈る場所に本体がないからです。

地下の広がりは、地上で見えている範囲よりずっと広い

数字で見ると、地下の働きぶりがはっきりします。前掲の防除ハンドブックは、根茎が約2cm間隔に節を持って地中を横走することを示したうえで、「長さ10cmの根茎切断片6本が植付け7か月後に80mにも伸長した調査例もある。」と記しています。塊茎についても「塊茎は根茎の各節に1~数個着生し、重さ50~200mg/個で35%程度のデンプンを含み、1年に500~1,500個/㎡形成された例がある。」とあります。デンプンを蓄えた小さな芋が、1平方メートルあたり四桁で土の中にある、ということです。

広がる速さについては、伊藤氏の解説に「分布拡大速度については、6年間で1haに達するという試算もあります。」という記載があります。同じ解説は、横走根茎の先端が上向きに出芽して地上茎になることはないとしたうえで、「地下部の水平的な分布範囲は地上茎の分布から推するよりもはるかに広いことになります。」とも述べています。スギナが見えている花壇の外側にも、すでに根茎が届いている可能性が高いということです。

「1mまで掘れば終わる」が成り立たない理由

深さについては、資料の書き方に幅があります。防除ハンドブックは「地下部は地下30~40cm層に多いが、さらに地下1mにもおよぶことがある。」とし、伊藤氏の解説も根茎と塊茎から成る地下器官系が「地下1mにまで及ぶことも稀ではなく」と書いています。農研機構の冊子は、耕うんとの関係でこう説明します。「ロータリー耕より深い位置にあるため、耕起してもその下にある茎から茎葉を再生してしまいます」(農研機構 東北農業研究センター・福島県農業総合センター浜地域農業再生研究センター「除染後畑地のスギナ防除対策(改訂増補2版)」(2026年2月・PDF)解説・多年生雑草スギナの特徴の項/2026年8月時点)。

3つの資料が共通して示しているのは、道具が届く深さより下に本体が残るということです。家庭用のスコップで掘り返せる範囲は、多くの場合その手前で終わります。この記事では「掘り上げて根絶する」を目標にしません。目標にすると、途中で根茎を切り刻むことになり、次の見出しのとおり逆効果になりかねないためです。

土の中でつながったまま広がる相手という点では、庭の日陰でよく増えるドクダミにも、同じ読み方が通用します。

「酸性土壌だから石灰」は、資料でどう扱われているか?

庭の手入れをする様子
写真はイメージです

ここが本題です。「スギナ=酸性土壌の指標」「石灰をまいて中和すれば減る」という説明は、園芸の情報のなかで長く流通しています。編集部が確かめたところ、この説明を正面から扱っている公的資料が見つかりました。

農研機構 東北農業研究センターらがまとめた「除染後畑地のスギナ防除対策」には、「スギナは酸性土壌を好む?」という囲み記事があります。冒頭は「これは誤りです。」の一文です。そのうえで、土壌改良をして中性に近い、年に何回か耕起される畑地ではスギナが繁茂しにくいことと、畦や法面のように作物を栽培せず耕起も土壌改良もされない土地が酸性になっていてスギナが多いことが、合わさって俗説になったのだろうと説明しています。結論部分はこうです。「実際には、中性や弱アルカリ性の土でもスギナは旺盛に生育し、強酸性土壌ではむしろ生育が不良になります。」(農研機構 東北農業研究センター・福島県農業総合センター浜地域農業再生研究センター「除染後畑地のスギナ防除対策(改訂増補2版)」(2026年2月・PDF)囲み記事「スギナは酸性土壌を好む?」/2026年8月時点)。

同じ囲み記事は「因果と相関が混同されている見本ですが、一度広まってしまった俗説はなかなか訂正されない例です。」と締めくくっています。スギナが生えている土がたまたま酸性だったことと、スギナが酸性を求めていることは別だ、という指摘です。

この見方は、ほかの資料とも重なります。次の表に、よく見かける説明と、資料側の記述を並べます。

よく見かける説明 今回確認した資料に書かれていること 出典
スギナは酸性土壌を好む これは誤りです/実際には、中性や弱アルカリ性の土でもスギナは旺盛に生育し、強酸性土壌ではむしろ生育が不良になります 農研機構 東北農業研究センターほか「除染後畑地のスギナ防除対策」囲み記事「スギナは酸性土壌を好む?」
石灰をまいて中和すれば減る なお、スギナは生育に中性を好むので、石灰の施用は防除に直接役立たない 全国農村教育協会 防除ハンドブック「難防除雑草」スギナ(防除の項)
海外でも酸性土壌を好むとされている 他方海外では、スギナは中性~弱アルカリ性土壌を好むという報告もあります 伊藤操子「スギナ」草と緑3(管理・防除に対する反応の項)
スギナが生えている=その土は酸性 酸性土壌を好むという説は、多分、日本では湿性黒ボク土や瘠せ地(いずれもpHが低い)によく生えることからの誤解ではないでしょうか 伊藤操子「スギナ」草と緑3(管理・防除に対する反応の項)
それでも酸性の土でよく育っているように見える スギナは酸性土壌に強いといわれていますが、これは恐らくスギナが酸性土壌中のアルミニウムイオンを無毒化する機構を持っているからです 日本植物生理学会 みんなのひろば 植物Q&A 登録番号1838(回答=馬建鋒・岡山大学資源生物科学研究所)
庭の土壌pHを測ってスギナ対策を決めればよい 今回確認した資料に記載なし(4件のいずれにも、pHを測ってスギナ対策を決めるという手順は書かれていない) 防除ハンドブック/農研機構の冊子/草と緑の解説/日本植物生理学会Q&Aの4件を全文で確認

表の5行目が、話の筋を通してくれます。日本植物生理学会の植物Q&Aに寄せられた「雑草は土壌の指標植物とも言われています」という質問に対し、岡山大学資源生物科学研究所の馬建鋒氏はこう答えています。「スギナは酸性土壌に強いといわれていますが、これは恐らくスギナが酸性土壌中のアルミニウムイオンを無毒化する機構を持っているからです。」(日本植物生理学会 みんなのひろば 植物Q&A「スギナの不思議の件」(登録番号1838・回答日2008年11月11日)/2026年8月時点)。

「強い」と「好む」は別のことです。ほかの植物が育ちにくい酸性の土でもスギナは平気なので、結果としてそこにスギナだけが目立って残ります。それを見た人が「スギナは酸性を好む」と受け取った——これが、農研機構の言う因果と相関の混同にあたります。石灰をまいて中性に寄せると、資料の記述に従うかぎり、むしろスギナにとって居心地のよい側へ動くことになります。

石灰をまく判断は、育てたい植物の側から決める


苦土石灰や消石灰そのものが悪いという話ではありません。育てている作物や芝に必要なpHへ近づけるためにまくのは、本来の使い方です。この記事が申し上げているのは、「スギナを減らす目的で」まく根拠が、今回確認した資料には見当たらないということだけです。目的をすり替えないでください。

ツクシと地下茎、庭に入ってくるのはどちらの経路?

庭の手入れをする様子
写真はイメージです

スギナには増え方が2つあります。春のツクシが飛ばす胞子と、地下の根茎・塊茎です。この2つは役割が違うと説明されるのですが、その役割分担について、資料の書き方が一致していません。ここは正直にお伝えします。

まず防除ハンドブックです。「早春に地下茎から発生する胞子茎(ツクシ)は胞子を数万個も散布する。」とあり、胞子は湿った条件(pF2.7以下)で発芽して秋までには成植物になる、と続けています。防除の項の書き出しも「新たな場所への繁殖域の拡大は主に胞子によるので、その侵入定着を防止することが大切である。」であり、胞子を新天地への進出役として位置づけています。

いっぽう伊藤氏の解説は、繁殖・伝播様式の項で正反対に近い書き方をします。シダ植物なので胞子から前葉体をつくるサイクルもあるはずだとしたうえで、「胞子による繁殖は、実験室内で好適な条件を与え続けた場合には成功することもありますが、野外ではめったに起こりません。」と述べ、胞子は4本の紐の付いた径40μの球形で寿命は短いそうだ、と続けています。そして緑地への入り方について、「緑地におけるスギナの侵入は、地下部断片が客土や苗木土壌・芝ソッドなどへ混入していて持ち込まれると考えられます。」と書いています。

比べる点 防除ハンドブック(難防除雑草・スギナ) 草と緑3「スギナ」(緑地雑草科学研究所) 出典
新しい場所への広がり方 新たな場所への繁殖域の拡大は主に胞子による 野外ではめったに起こりません(胞子による繁殖について) ハンドブック=防除の項/草と緑=繁殖・伝播様式の項
胞子の量・条件 胞子を数万個も散布する/湿った条件(pF2.7以下)で発芽 4本の紐の付いた径40μ球形で、寿命は短いそうです ハンドブック=生態の項/草と緑=繁殖・伝播様式の項
緑地への侵入経路 今回確認した資料に記載なし(対象は農耕地の記述が中心) 地下部断片が客土や苗木土壌・芝ソッドなどへ混入していて持ち込まれる 草と緑=繁殖・伝播様式の項
胞子への具体的な対処 胞子による繁殖は、夏期における中耕等で防止できる 今回確認した資料に記載なし ハンドブック=防除の項

どちらが正しいかを編集部が決めることはできません。ただ、庭という場面に限れば、伊藤氏の指摘のほうが心当たりのある方が多いはずです。庭の土を入れ替えた、苗木や鉢植えを買って植えた、芝生を張った——そのあとからスギナが出はじめた、という順番です。心当たりがあるなら、次に土や苗を入れるときに同じことが起きる可能性を見ておくと、対策の順番が変わります。

もうひとつ、ツクシについて押さえておきたい点があります。農研機構の冊子は、東北南部では4月上旬から中旬にツクシが萌芽し、5月頃に栄養茎が現れると整理したうえで、脚注でこう補足しています。胞子茎のツクシを出さず、栄養茎のスギナだけが出てくる場合もある、と。ツクシが見当たらないからスギナはいない、とは判断できないということです。

庭で広がるものには、地下ではなく地上を這って絡んでいくつる草もあります。相手が違えば、手順も変わります。

抜く・刈る・耕すは、それぞれ何をしていることになる?

庭の手入れをする様子
写真はイメージです

ここまでの資料をふまえると、手作業でできることの上限が見えてきます。目標は「根絶」ではなく「地下に送られる養分を減らし、広がる速度を落とす」です。そのつもりで作業を組むと、疲れ方が変わります。

1スギナが生えている範囲より、ひとまわり外まで見る

伊藤氏の解説にあるとおり、地下部の水平的な広がりは地上茎の分布から推定するよりはるかに広くなります。作業する区画を決めるときは、緑が見えている境界の外側も同じ場所として扱ってください。

2刈るなら、地上部を減らす作業だと割り切る

刈取りには制御効果がないと整理されている以上、刈る目的は「見た目を戻す」と「光合成の量を減らす」に限られます。根元から切って、次に出てきた位置が分かるようにしておくと、地下茎の走っている向きが読めるようになります。

3抜くときは、途中で切らずにたどれるところまでたどる

引っぱると根茎は簡単にちぎれます。ちぎれた断片は次の出発点です。移植ごてを浅く差し込んで横方向に土をよけ、手ごたえのある太い根茎を切らずに引き出せるところまで引き出す、という進め方になります。

4耕うん機を入れる前に、断片が増えることを織り込む

農研機構の冊子は、保全管理農地での耕起について「耕起作業では多年生雑草の地下の根や茎を切り刻み、むしろ圃場全体に拡げてしまう場合が多いのです」と述べています。伊藤氏の解説も「定着後根茎が張り巡らせてしまうと、耕起は多くの根茎を切断し散布することになり、繁殖をむしろ助けることにもなります。」としています。まだ点在している段階なら中耕は手段になり得ますが、一面に広がってからの耕うんは逆に働くことがある、という順番です。

5掘り上げた根茎と塊茎は、その場に置かず持ち出す

ここはヤブガラシなどと事情が違います。伊藤氏の解説は「離脱した塊茎は乾燥に強く貯蔵養分が多いなどの点で根茎断片より繁殖体として有利でしょう。」と書き、根茎も塊茎も「休眠期をもたず年間を通して高い萌芽能力を示します」としています。乾かしておけば安心、とは言えない相手です。回収して袋に入れ、あとの見出しの自治体ルールに沿って出してください。

断片の埋まる深さについても記録があります。同じ解説は「1節をもつ1cmの短い根茎断片を15cmに埋めても5cmに埋めた場合と同様に出芽・生長しました。」と記録しています。土をかぶせて見えなくする方向の対処は、この相手には効きにくいと考えたほうがよさそうです。

作業は長袖と手袋で行い、気温の高い時間帯は避けてください。区画を区切って何度かに分けたほうが、結果として続きます。

なお、酢・重曹・塩・熱湯といった「家にあるもの」が農薬取締法のなかでどこに置かれているかは、庭のコケを扱った記事で資材ごとの表にまとめています。スギナにも同じ枠組みがそのまま当てはまります。

資料が示すスギナ対策の「時期」はいつか?

庭の手入れをする様子
写真はイメージです

「スギナ 時期」で調べると、5〜6月がよいという説明と、秋から冬がよいという説明の両方が出てきます。これは矛盾ではなく、何をするかで適期が違うだけです。資料ごとに、何を対象にした時期なのかを分けて並べます。

何をするか 資料が示す時期 その資料が想定している場面 出典
地上部の刈り取り 今回確認した資料に記載なし(そもそも制御効果をもたないと整理されている) 耕地・緑地のスギナ全般 伊藤操子「スギナ」草と緑3(管理・防除に対する反応の項)
強大な地下茎ができる前に手を打つ 栄養茎が萌芽して2か月経過した頃(温暖地では5~6月) 畦畔・堤防・草地・果樹園・畑地 全国農村教育協会 防除ハンドブック「難防除雑草」スギナ(防除の項)
吸収移行型の茎葉処理剤を使う 生育盛期(東北地域では5〜6月) 除染後・休耕の畑地(営農再開前) 農研機構「除染後畑地のスギナ防除対策」(多年生雑草スギナの特徴の項)
夏に茎葉処理剤を使う この時期はすすめられていない ほかの夏草にスギナが隠れている畑地 農研機構「除染後畑地のスギナ防除対策」(同項・「スギナ以外の雑草が防除され、むしろスギナが優占してしまいます」)
茎葉処理剤の6月と9月を比べる 6月処理の方が9月処理よりも効果が高く(4剤とも) 果樹園のスギナ集団での試験 伊藤操子「スギナ」草と緑3(管理・防除に対する反応の項)
土壌処理剤を使う 越冬芽が地表付近に集まっている11月以降 除染後・休耕の畑地(営農再開前) 農研機構「除染後畑地のスギナ防除対策」(スギナの季節消長の項)
胞子の侵入定着を防ぐ 夏期における中耕等 まだスギナが入っていない場所 全国農村教育協会 防除ハンドブック「難防除雑草」スギナ(防除の項)

表のうち4行目は、実際にやってしまいがちな失敗です。農研機構の冊子は、生育盛期を外して夏に散布したり、多年生雑草向けの一般的な薬量で処理したりすると「スギナ以外の雑草が防除され、むしろスギナが優占してしまいます」と述べています。雑草がひととおり枯れたあとに、スギナだけが青々と残る——あの光景には、こういう筋道があります。同じ冊子は「スギナの地下茎が圃場に残った状態で作物栽培を再開すると、作物を作付けした後にスギナが再生・繁茂します」とも整理しています。

ここに挙げた時期は、いずれも農地・果樹園・休耕地を対象にした資料の記述です。家庭の庭でそのまま同じ剤が使えるという意味ではありません。使えるかどうかは、次の見出しの話になります。

除草剤に進むなら、容器のどこを見ればいい?

庭の手入れをする様子
写真はイメージです

ホームセンターの棚には、見た目のよく似た2種類の除草剤が並んでいます。農薬登録のあるものと、農薬として使用することができないものです。スギナがどこに生えているかで、選べるほうが変わります。

農林水産省は、農薬登録のある除草剤について「農作物や樹木・芝・花きなどの栽培・管理のために使用される除草剤です。」と説明し、続けて「家庭菜園やガーデニングも含まれます。」と明記しています。もう一方の、農薬登録されていない除草剤については、道路・駐車場・グラウンドなど栽培・管理の目的以外で使うものだと整理したうえで、「このような除草剤をこれらの栽培・管理に利用することは、法律で禁止されています。」としています(農林水産省「除草剤の販売・使用について」使用者の方へ・除草剤を購入する際のポイント/2026年8月時点)。

庭のスギナは、この線引きのどちら側にいるでしょうか。花壇のなか、庭木の足元、芝生のなか、家庭菜園の畝——これらはいずれもガーデニングや栽培・管理の側です。いっぽう、コンクリートの割れ目や砂利敷きの駐車スペースに出たスギナは、植物を育てている場所ではありません。同じ庭でも、境目をまたぐと使えるものが変わります。

確認する項目 農薬登録のある除草剤 農薬として使用することができない除草剤 出典
容器・包装の表示 農林水産省登録第○○○○○号という登録番号の記載がある 「農薬として使用することができない」旨の記載がある 農林水産省「除草剤の販売・使用について」(購入する際の見分け方)
庭の花壇・庭木・芝・家庭菜園での扱い 家庭菜園やガーデニングも含まれます(=この側で使う) このような除草剤をこれらの栽培・管理に利用することは、法律で禁止されています 農林水産省「除草剤の販売・使用について」(使用者の方へ)
スギナに使えるかどうかの確認先 ラベルの適用場所と適用雑草名の欄で確認する 今回確認した資料に記載なし(栽培・管理に使えないという整理のみ) 農林水産省「除草剤の販売・使用について」(除草剤を使用する際の注意点)
資料に出てくる適用場所の例 塩素酸塩50%粒剤について、休耕田への適用内容として紹介されている 今回確認した資料に記載なし 農研機構「除染後畑地のスギナ防除対策」(スギナ防除対策技術の要点の項)
「非農耕地専用」という表示 今回確認した資料に記載なし 誤解を与える事例が発生しているため、この表現を用いた表示は控えるよう求められている 農林水産省「除草剤の販売・使用について」(販売者の方へ)

表の4行目は、適用場所の読み方の例として挙げました。農研機構の冊子がスギナ対策として紹介している塩素酸塩50%粒剤は、休耕田への適用内容として説明されているものです。「スギナに効く」と書かれていても、その剤が使えると登録されている場所が休耕田なら、家庭の庭はその範囲に入りません。効くかどうかと、そこで使ってよいかどうかは別の欄に書かれている、という読み方になります。

法律の側も確かめました。農薬取締法は第2条で農薬を定義し、そこには農作物のほか樹木や農林産物も含まれます。第24条(使用の禁止)は、容器・包装に表示のある農薬と特定農薬以外の農薬を使ってはならないと定めています(試験研究目的など、省令で定める場合の例外はあります)。この第24条に違反した者は、第47条により、三年以下の拘禁刑もしくは百万円以下の罰金、またはその併科の対象になります(e-Gov法令検索 農薬取締法第2条・第24条・第47条/2026年8月時点)。庭木や芝が「農作物等」に含まれる以上、庭は制度の外側ではありません。

なお、この記事では製品名も、使用量・希釈倍数・混ぜ方も書きません。農林水産省は使用時のチェックポイントとして「必ず容器・包装に記載されている使用上の注意事項等を確認し、遵守」することを挙げています。スギナに適用があるかどうかも、ラベルの適用雑草名の欄でご確認ください。

隣家と接した庭でまくとき、通知と省令は何を求めている?

住宅の外観・住まいの様子
写真はイメージです

薬剤を使う段になると、次に気になるのはお隣への飛び散り方です。ここは、どの決まりが自分に当てはまるのかを取り違えやすい場所なので、順番に切り分けます。

個人の住まいに直接かかるのは省令です。農薬を使用する者が遵守すべき基準を定める省令(平成15年農林水産省・環境省令第5号)の第6条は、住宅・学校・保育所・病院・公園など人が居住し、滞在し、または頻繁に訪れる施設の敷地と、これらに近接する土地で農薬を使うときに、飛散を防止するために必要な措置を講じるよう努めなければならないと定めています。同じ省令の第9条は、使用した年月日・場所・対象・農薬の名称・使用量または希釈倍数を帳簿に記載するよう努めることも求めています(e-Gov法令検索 農薬を使用する者が遵守すべき基準を定める省令第6条・第9条/2026年8月時点)。努力義務ですが、隣家が接している庭では実質的にここが基準になります。

よく引用されるもう1つが「住宅地等における農薬使用について」(25消安第175号・環水大土発第1304261号・平成25年4月26日)です。この通知に付いている別紙は、守るべき事項を場所によって2つに書き分けています。1つめが「1 公園、街路樹等における病害虫防除に当たっての遵守事項」で、対象は「学校、保育所、病院、公園等の公共施設内の植物、街路樹及び住宅地に近接する森林等、人が居住し、滞在し、又は頻繁に訪れる土地又は施設の植栽における病害虫防除等」です。2つめが「2 住宅地周辺の農地における病害虫防除に当たっての遵守事項」で、こちらは「住宅地内及び住宅地に近接した農地(市民農園や家庭菜園を含む。)において栽培される農作物の病害虫防除」が対象です(農林水産省「住宅地等における農薬使用について」別紙の1・2の柱書/2026年8月時点)。

個人宅の庭そのものは、この2つの柱書のどちらにも名指しされていません。市民農園や家庭菜園として作物を育てている区画なら別紙の2、自治会で管理する公園の植え込みなら別紙の1、という当てはめになります。庭にかかるのは、先の省令第6条の飛散防止の努力義務です。どれを読むかを決めてから中身に入らないと、公園向けの手順を自宅に当てはめてしまうことになります。

そのうえで、この通知の中身は庭でも参考になります。除草に関わる部分を拾うと、別紙の1は、定期的な農薬散布をやめて「日常的な観測によって病害虫被害や雑草の発生を早期に発見し、被害を受けた部分のせん定や捕殺、機械除草等の物理的防除により対応するよう最大限努めること。」を求めています。別紙の2も「機械除草等の物理的防除の活用等により、農薬使用の回数及び量を削減すること。」を挙げています。どちらも、まず手作業で減らし、薬剤は回数と量を絞る、という順番です。この記事の手順が刈る・抜く・掘るから始まっているのは、その考え方に合わせているためです。

近隣への周知については、農林水産省が除草剤のページで一般の使用者向けにも書いています。「事前に周辺住民等に、使用の目的、散布日時、種類及び使用者等の連絡先を十分な時間的余裕をもって幅広く周知しましょう。」という一文です。庭の一角にまくだけでも、隣家に洗濯物が干してある時間帯を避け、ひとこと伝えてから行うほうが、あとの気まずさを減らせます。

刈ったスギナと掘り上げた根茎は、どう捨てる?

資源ごみの分別回収ボックス
写真はイメージです

作業のあと、必ず手が止まるのが袋詰めです。スギナで悩ましいのは、刈った緑の部分だけでなく、土のからんだ根茎と塊茎が出ることです。この2つは、自治体の区分が別々になることがあります。

千葉市は、家庭から出る木の枝・刈り草・葉を月2回の資源収集で受け入れています。刈草・葉の出し方には注記があり、透明袋または旧指定袋に入れたうえで「根についた土はよく払ってください」と求めています。出せないものの一覧には「石・土」が排出禁止物として挙がっており、竹の根と芝生の根も対象外です。その理由はQ&Aにあります。「竹の根、芝生の根は土が多くついており、処理機の故障につながるおそれがあるため排出できません。」(千葉市「剪定枝等(木の枝・刈り草・葉)の再資源化事業」出し方・出せないもの・Q&A(Q3)の項/2026年8月時点)。スギナの根茎と塊茎は、まさに「土が多くついている根」です。資源収集に出す前に、自分の自治体で同じ扱いになっていないかを確かめてください。

松戸市は、剪定枝や落ち葉・草を「不燃ごみ」「資源ごみ」の日に専用車両で収集しています。草の出し方については、こう案内しています。「落ち葉・草は、土を振るい落として、松戸市認定袋可燃ごみ用又は透明または半透明のポリ袋(一目で中身が確認できる透明度のもの)に入れて出してください。」花や果実がついていると収集できないという注記もあります(松戸市「家庭から出る剪定枝(切った枝)や落ち葉・草等は、当分の間「不燃ごみ」・「資源ごみ」の日に収集します」収集日及び出し方の項/2026年8月時点)。

2つの自治体に共通しているのは、土を落としてから出すという指示です。そして、落とした土そのものの行き先は、自治体によって扱いがかなり違います。

もうひとつ、この記事から申し上げたいことがあります。掘り上げた根茎や塊茎を、庭の別の場所や鉢の土に混ぜないでください。前掲のとおり、塊茎は乾燥に強く、根茎も休眠期をもたず年間を通して高い萌芽能力を示します。伊藤氏が緑地への侵入経路として挙げているのが、まさに客土や苗木の土への混入でした。庭の中で土を移動させるだけで、同じことが起こり得ます。

自分で終わらせられないときは、誰にどう頼む?

作業員が住宅で作業する様子
写真はイメージです

面積が広い、隣地との境で足場が悪い、毎年やっているのに範囲が広がっている——こうなると、草刈りや造園を扱う業者に相談する段階です。ただ、スギナの場合は「刈ってもらう」だけだと翌年また同じところに立つことになります。

見積もりのときに確認しておきたい点を挙げます。

  • 作業の中身は刈るところまでか、地下部にまで手を入れるのか → 資料上、刈取りには制御効果がないとされているので、ここを最初に確認する
  • 薬剤を使う提案が出た → どの区分の剤を、庭のどの範囲に使うのか、近隣への周知をどうするのかを聞く
  • 1回で終わる想定か、年に何度か入る形か → 資料はいずれも複数回・複数年を前提にしている
  • 刈った草や掘り上げた根の持ち帰りは料金に含まれるか → 含まれない場合は自分で自治体のルールに沿って出すことになる
  • 作業後に土や資材を持ち込む提案があれば、その土の出どころを聞く → 客土への根茎断片の混入が侵入経路として挙げられている

持ち帰りを頼む場合の注意もあります。千葉市は、資源収集の対象について「市の収集対象は、住民が自らせん定した木の枝や刈り草」であり、業者に依頼した場合は市では収集せず、業者が民間処理施設等に運搬すると案内しています。つまり、業者が持ち帰った草木は、市の家庭ごみのルートではなく事業者側のルートで処理されます。

家庭から出た草は一般廃棄物にあたります。廃棄物の処理及び清掃に関する法律第7条第1項は、一般廃棄物の収集・運搬を業として行おうとする者に、その区域を管轄する市町村長の許可を受けることを義務づけています(e-Gov法令検索 廃棄物の処理及び清掃に関する法律第7条第1項/2026年8月時点)。許可を出すのは市町村長ですから、どの自治体の許可なのかを確認してください。作業だけを頼み、袋詰めした草は自分で出す、という分け方も選べます。

庭の手入れでは、抜いた草だけでなく、切った庭木や抜いた植木が同時に出ることもあります。

スギナの駆除についてよくある質問(FAQ)

Q酢や重曹、塩や熱湯をまくのはどうですか?

Aスギナへの効果を確かめた公的資料は、編集部が今回確認した4件(防除ハンドブック・農研機構の冊子・草と緑の解説・日本植物生理学会のQ&A)のいずれにも見当たりませんでした。仕組みの面からも、地表にかけるものが届くのは地上の栄養茎までです。前掲のとおり本体は耕うんが届く深さより下にあり、根茎と塊茎は年間を通して高い萌芽能力を示します。これらの資材が農薬取締法のどこに置かれているかは、庭のコケを扱った記事で資材ごとの表にまとめていますので、そちらをご覧ください。

Q芝生や花壇のなかに出たスギナはどうすればよいですか?

A芝も花きも、農林水産省の説明では「農作物や樹木・芝・花きなどの栽培・管理」の側です。農薬として使用することができない除草剤をここで使うことは法律で禁止されています。薬剤に進むなら、その芝や花に適用のある登録済みの製品を選び、ラベルの適用雑草名の欄にスギナの記載があるかを確認してください。手作業で対応する場合は、地際で切って、出てくるたびに繰り返す前提になります。

Q砂利敷きや防草シートの下からスギナが出てきます。

A防草シートの効果を確かめた記述は、今回確認した4件の資料には見当たりませんでした。ただ、資料から読み取れることはあります。伊藤氏の解説によれば、1節をもつ1cmの短い根茎断片は15cmに埋めても5cmに埋めた場合と同様に出芽・生長したとのことで、深さで抑え込む方向は効きにくいと考えられます。また地下部の水平的な広がりは地上茎より広いとされるため、シートの外側からシート下へ根茎が入っている可能性もあります。砂利敷きや駐車場のように植物を育てていない場所は、農薬登録のない除草剤の対象になる場所でもあります。

Q石灰窒素なら効きますか?

A石灰窒素は、苦土石灰や消石灰とは別の資材で、制度上の置かれ方も違います。農林水産省と環境省が都道府県知事あてに出した通知「特定農薬(特定防除資材)の検討対象としない資材について」(22消安第8101号・環水大土発第110204001号・平成23年2月4日)の別表(PDF)を見ると、別表2「資材の原材料に照らし使用量や濃度によっては農作物等、人畜及び水産動植物に害を及ぼすおそれがあるもの」に、消石灰(水酸化カルシウム)と並んで石灰窒素(シアナミド)があります。通知本文は、この別表について「特に、別表1又は別表2に掲げる資材については、法で定める場合を除き、農林水産大臣の登録を受けなければ、農薬として製造、加工若しくは輸入、販売又は使用をしてはならない」としています(農林水産省「特定農薬(特定防除資材)の検討対象としない資材について」通知本文/2026年8月時点)。スギナへの効果についての記述は、今回確認した資料には見当たりませんでした。農薬登録のある製品として売られているものであれば、ラベルの適用場所と適用雑草名の欄が判断材料になります。

Q何年か続ければ、庭からスギナはいなくなりますか?

A完全になくなると断定できる公的資料は見当たりませんでした。防除ハンドブックは「いったん繁殖を許すと作物栽培下で防除することはきわめて困難である。」とし、農研機構の冊子も、一般的な休耕農地の管理体系ではスギナは根絶できないと述べています。庭では「なくす」ではなく、地下へ送られる養分を減らして広がる速度を落とし続ける、と考えたほうが作業が続きます。

※この記事は、農薬取締法・同省令・通知および研究機関・自治体の公開情報を執筆時点で確認してまとめたものです。スギナの生態に関する数値は、記載のある調査の条件(対象地・調査年)に依存します。除草剤の登録内容と適用場所は製品ごとに異なり、変更されることもありますので、使用の前に必ず容器のラベルをご確認ください。草木やその根、土の分別・出し方は自治体によって異なるため、お住まいの市区町村の最新の案内をご確認ください。

まとめ|スギナ駆除は「中和」より「本体がどこにあるか」から

スギナは、地中を横に走る根茎と、その節に付く塊茎で体の大半ができている多年生雑草です。地上を刈っても抜いても総量が減らないのは、刈る場所に本体がないためでした。長さ10cmの根茎切断片6本が7か月後に80mへ伸びた調査例、1平方メートルあたり年に500〜1,500個の塊茎という記録が、その規模を教えてくれます。

そして、いちばんお伝えしたかったのが石灰です。「スギナは酸性土壌を好む?」という問いに、農研機構 東北農業研究センターの冊子は「これは誤りです。」と答えています。中性や弱アルカリ性の土でも旺盛に生育し、強酸性ではむしろ生育が不良になる。日本植物生理学会のQ&Aが説明する「酸性土壌に強い」という性質と合わせて読めば、スギナが酸性の土で目立つのは、ほかの植物が育ちにくいからだと分かります。防除ハンドブックが書くとおり、石灰の施用は防除に直接役立ちません。

もうひとつ、増え方の資料が食い違っている点も、そのままお伝えしました。庭では、客土や苗木の土、芝生に混ざって根茎の断片が持ち込まれる経路を疑う価値があります。手を動かすなら、範囲を広めに取り、断片を増やさないように掘り、掘り上げたものは土ごと庭に残さない。薬剤に進むなら、容器の登録表示と、ラベルの適用場所・適用雑草名を先に読む。近所と接した場所では、省令第6条の飛散防止と事前のひとことを欠かさない。この記事の表をそのまま作業メモに使っていただければ、来年の春の手が変わるはずです(※2026年8月時点)。

-カメムシ・その他害虫対策, 害虫駆除
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