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引っ越しの段ボールを自分で用意しようとすると、最初につまずくのがサイズ選びです。「100サイズ」「120サイズ」といった数字の意味が分からないまま売り場や通販ページを眺めて、結局どれを何枚買えばいいのか決められない——そんな状態になりがちです。
先に結論をお伝えすると、引っ越しでよく使われるのは宅配100〜140サイズ(3辺合計の外寸)の3種類で、選び方の原則はただ1つ、「重い物ほど小さい箱に、軽くてかさばる物は大きい箱に」です。この原則さえ押さえれば、サイズ選びで大きく失敗することはありません。
この記事では、資材メーカーのダンボールワンと、日本通運・サカイ引越センター・アート引越センターの公式サイトにある案内を当メディア編集部が調査し、3サイズの使い分け、人数・間取り別の必要枚数の目安、購入時の選び方までを順番に整理しました。


【一言でいうと】引っ越しの段ボールは100・120サイズが基本|重い物は小さい箱に

資材メーカーのダンボールワンは公式FAQで、引越し会社でよく使われる段ボールは大きく3種類あるとし、S=宅配100サイズ・M=宅配120サイズ・L=宅配140サイズという区分で案内しています(2026年7月時点)。「宅配◯◯サイズ」の数字は、箱の外形の縦・横・高さを合計した長さ(cm)の上限を表します。
同じFAQでは、大きいサイズの段ボールには軽い物を、小さいサイズの段ボールには重い物を入れるのがおすすめとされています。まずは3サイズと向いている荷物の対応を、早見表で押さえておきましょう。
| 規格 | 外形3辺合計 | 向いている荷物(同FAQの用途例) |
|---|---|---|
| 100サイズ(S) | 100cm以下 | 重いもの・食器・書籍など |
| 120サイズ(M) | 120cm以下 | 軽いもの・衣類など |
| 140サイズ(L) | 140cm以下 | 軽いもの・衣類など(よりかさばる物向け) |
※ダンボールワン公式FAQの区分をもとに作成(2026年7月時点)。箱の呼び方や寸法は販売元・引越し会社により異なります。
引っ越し用段ボール3サイズの使い分け(100・120・140)

3サイズをどう振り分けるかは、「その箱に入れた状態で、1人で無理なく持てるか」から逆算すると分かりやすくなります。サイズごとの役割を順に見ていきましょう。
100サイズ|本・食器など重い物のための小箱
3辺合計100cm以下の小さい箱は、本・書類・食器など密度が高く重くなりやすい荷物の専用箱と考えてください。小さい箱なら詰め込める量に上限があるため、自然と持てる重さに収まり、運搬中の底抜けも起きにくくなります。ダンボールワンのFAQでも、Sサイズの用途は重いもの・食器・書籍などと案内されています。
120サイズ|衣類・日用品など軽い物の主力箱
3辺合計120cm以下の中間サイズは、衣類やタオル、日用品のストックなど、軽くて数の多い荷物の主力になります。100サイズと120サイズの2種類を軸にそろえておくと、たいていの荷物はどちらかに収まります。迷ったら120サイズを多めに、が実用的な配分です。
140サイズ|かさばる軽い物だけに使う大箱
3辺合計140cm以下の大箱は、冬物の衣類やクッションのような、軽いのに場所を取る荷物のための箱です。ダンボールワンのFAQでもLサイズの用途は軽いもの・衣類などとされており、大箱に重い物を詰める使い方は想定されていません。使いどころを「かさばる軽い物だけ」と決めておくのが安全です。
引越し業者から支給される箱は「大・小」の2種類が中心
業者に依頼する場合、支給される段ボールは大小2種類の構成が一般的です。日本通運の荷造りアドバイスでも、段ボールは大サイズと小サイズの2種類があると便利とされています。
たとえばサカイ引越センターのダンボールに関するFAQでは、大サイズは高さ34×幅52×奥行35cmで衣類など軽くてかさばる物向け、小サイズは高さ34×幅35×奥行32cmで食器や本など重い物向けと案内されています(2026年7月時点)。3辺を合計するとおよそ121cmと101cmで、購入品でいう120サイズ・100サイズに近い大きさです。
アート引越センターも荷造りの案内ページで、Sケースは食器・本などの割れ物や重い物、Mケースは衣類など重くならないかさばる物に適しているとし、必要な段ボールの量は家財の量に応じて用意するため見積もり時に相談するよう案内しています。つまりどの入手ルートでも「小さい箱=重い物・大きい箱=軽い物」という役割分担は共通です。
サイズ選びの鉄則は「重い物ほど小さい箱」

なぜこの原則が鉄則なのか。理由は2つあります。1つは持ち運びの問題で、140サイズに本を詰めると、箱としては入っても人が持ち上げられない重さになります。もう1つは箱の強度の問題で、重量が増えるほど底が抜けるリスクが上がります。
底の強度は貼り方でも変わります。日本通運の荷造りアドバイスでは、ガムテープを合わせ目に1本貼る「一字貼り」を基本に、大きい段ボールや重い荷物を入れる箱はもう1本を重ねて「十字貼り」にするよう案内されています。あわせて、テープを使わず底のフラップを組み合わせる「クロス組み」は底が抜ける可能性が高いため避け、中身が軽くても必ずテープを貼るよう注意されています。
箱のサイズ配分と底の補強ができたら、あとは詰める順番の問題です。どの部屋から箱に入れていくかという荷造り全体の段取りは、親記事で詳しく解説しています。
また、100サイズの小箱に集めることになる食器は、包み方しだいで割れやすさが大きく変わります。食器の梱包手順は専用の記事にまとめています。
段ボールの必要個数の目安|一人暮らし・2人・家族の早見表

サイズが決まったら、次は枚数です。日本通運の荷造りアドバイスには、引越しの荷造りに必要な段ボールの目安として、人数別・間取り別の枚数が示されています(2026年7月時点)。
| 世帯人数 | 枚数の目安 | 間取り | 枚数の目安 |
|---|---|---|---|
| 単身者 | 10〜15枚くらい | 1R | 10枚くらい |
| 2人 | 20〜30枚くらい | 1DK | 20〜40枚くらい |
| 3人 | 30〜50枚くらい | 2DK | 40〜60枚くらい |
| 4人 | 50〜80枚くらい | 3DK | 50〜80枚くらい |
※日本通運「引越しの荷造りのコツ」掲載の目安(2026年7月時点)。荷物の量によって前後します。
販売されているセット商品の構成も、枚数を決める手がかりになります。ダンボールワンの引越しセットは、1人用が段ボール10枚、2〜3人用が20枚、3〜4人用が30枚という構成で販売されており(2026年7月時点)、業者の目安と重ねると「一人暮らしなら10〜15枚前後から」がひとつの出発点になります。
気をつけたいのは、目安どおりに用意しても途中で足りなくなるケースがあることです。日本通運のアドバイスでも、業者が荷物量に合わせて枚数を用意してくれる場合でも足りなくなる可能性があるため、数枚は自分で用意しておくとよいとされています。本や食器が多い家は小箱の消費が想定より速くなるので、100サイズを数枚多めに見込んでおくと安心です。
段ボールの購入先と選び方|サイズ表記の見方

入手ルートは大きく「業者からもらう・買う」の2系統です。業者に依頼する場合、サカイ引越センターは契約時に段ボールを渡し、数量は使用する車両や家財量によって異なる、追加の梱包資材は同社のパンダセレクションズで有料購入とFAQで案内しています。日本通運は、段ボールは通常引越し業者が有償で提供するものと位置づけています。無料かどうかも含めて条件は会社とプランで違うため、見積もりの席で枚数と追加時の扱いを聞いておきましょう。
自分で買う場合は、ホームセンターの資材売り場か通販が主なルートです。ダンボールワンのように引っ越し向けの箱を10枚単位で販売しているメーカーもあり、必要な枚数だけサイズをそろえて調達できます。売り場や商品ページでは、次の3点を確認して選んでください。
1「3辺合計◯◯cm」のサイズ表記を確認する
商品名の「100サイズ」「120サイズ」は外形3辺合計の上限を表します。手持ちの荷物に合わせ、重い物用の100サイズと軽い物用の120サイズを軸に枚数を配分しましょう。同じ100サイズでも縦横の比率は商品ごとに違うため、本用なら底面がA4程度の箱が扱いやすい目安になります。
2持ち手穴・記入欄つきなら運搬と荷ほどきが楽になる
引っ越し向けの段ボールには、側面に持ち手穴や中身の記入欄が付いた商品があります(ダンボールワンの引越しセットにも記入欄・持ち手穴付きの構成があります)。持ち手穴は抱えにくい大箱ほど効果が大きく、記入欄は新居でどの部屋に運ぶかの指示にも使えます。
3使い回しの古い箱は強度低下に注意する
もらい物や使い回しの箱を混ぜる場合は、状態の確認が欠かせません。サカイ引越センターのFAQでも、他社の段ボールも運ぶことはできるが、古い段ボールは強度が弱っている恐れがあるため使用時は十分確認するよう案内されています。重い物は新しい箱に、古い箱は軽い物用に回すのが無難です。
なるべく費用をかけたくない場合は、スーパーやドラッグストアの空き箱をもらう方法もあります。無料でもらえる場所と声のかけ方のマナーは、別の記事で詳しく整理しています。
引っ越し段ボールのサイズのよくある質問(FAQ)
※本記事は2026年7月時点で各引越し業者・資材メーカーの公式サイトに掲載されている情報を当メディア編集部が整理したものです。段ボールの寸法・支給枚数・販売単位や無料/有料の条件は、会社・プラン・商品によって異なります。
まとめ
引っ越しの段ボールは、外形3辺合計で表す100・120・140サイズの3種類を押さえれば選べます。原則は「重い物ほど小さい箱・軽くてかさばる物は大きい箱」。本や食器は100サイズ、衣類は120サイズを主力に、140サイズはかさばる軽い物だけに使いましょう。
枚数は日本通運の目安で単身10〜15枚・2人20〜30枚・1Rなら10枚程度が出発点です。業者支給の枚数や無料条件は会社とプランで異なるため見積もり時に確認し、足りなくなりそうな分は10枚単位の通販やホームセンターで補うと無駄がありません。
サイズと枚数の設計ができれば、荷造りは半分終わったようなものです。あとは重い物から小箱へ、原則どおりに詰めていくだけ。新居で気持ちよく荷ほどきできる箱づくりを目指しましょう。