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引っ越しの見積もりを取ってみると、荷物を詰める段ボールだけでも意外な出費になることに気づきます。「買わずに集められないか」「お店でもらうのは迷惑ではないか」と、調べるほど迷ってしまう方は多いはずです。
結論からいうと、段ボールの入手ルートは「引越し業者からもらう」「近所の店舗でもらう」「購入する」の3つに整理できます。ただし、引越し業者の段ボールは無料とは限らず、会社とプランによって条件がまったく違います。
この記事では、アーク引越センター・サカイ引越センター・アート引越センター・日本通運の公式サイトにある資材の案内を当メディア編集部が調査し、無料でもらえる場所の全体像、店舗での声のかけ方とマナー、もらわないほうがいい箱の見分け方までを順番に整理しました。


【一言でいうと】段ボールを無料でもらえるところ=引越し業者と近所の店舗

段ボールを無料でもらえる可能性があるのは、契約した引越し業者と、スーパー・ドラッグストア・ホームセンターなど身近な店舗の2系統です。業者からもらえる枚数や無料かどうかは会社とプランで異なり、店舗の空き箱は店ごとの判断で扱いが変わります。
まずは入手先ごとの特徴を一覧で押さえておきましょう。どれか1つに絞る必要はなく、業者からもらえる分をベースに、足りない分を店舗や購入で補うのが現実的です。
| 入手先 | 費用 | 特徴 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 引越し業者 | プランにより無料〜有料 | サイズがそろい強度も安定。自宅まで届く場合も | 無料の枚数・対象プランは会社ごとに違う |
| スーパー | 無料の場合あり | 食品の空き箱が出やすく数を集めやすい | 生鮮の箱は避ける。店舗により配布の有無が異なる |
| ドラッグストア | 無料の場合あり | 紙おむつ・ティッシュ等の軽くて大きい箱が多い | においの強い商品の箱は中身に移ることがある |
| ホームセンター | 無料の場合あり/販売も | 大きめの空き箱が出やすく、新品の販売コーナーもある | 持ち帰り自由かは店舗ごとに確認が必要 |
| 購入(通販・店頭) | 有料 | 枚数・サイズを計画どおりにそろえられる | 費用はかかるが強度・清潔さは確実 |
※店舗の空き箱の配布有無・可否は店舗により異なります(2026年7月時点の一般的な傾向)。
引越し業者の段ボールは無料とは限らない|各社の提供条件

「引越し業者に頼めば段ボールはタダでもらえる」と思われがちですが、実際の提供条件は会社とプランでかなり違います。各社の公式サイトに実際に書かれている内容を、2026年7月時点で確認しました。
無料提供を明記している会社・条件つきの会社
アーク引越センターはスタンダートプラスプランのページで、プランやお荷物量に応じて最大50箱まで無料で用意し、事前に自宅へ届けると案内しています。無料の枚数と届け方までプランのページに明記されている例です。
サカイ引越センターのダンボールに関するFAQでは、段ボールは契約時に渡され、数量は使用する車両や家財量によって異なるとされています。サイズは大(高さ34×幅52×奥行35cm)と小(高さ34×幅35×奥行32cm)の2種類で、追加の梱包資材は同社の「パンダセレクションズ」で有料購入という建て付けです。
アート引越センターはオリジナルダンボールのページで、割れ物・食器・本などに向くSケースと衣類向きのMケースを用意し、一人暮らし10〜20枚・二人暮らし30〜40枚といった必要枚数の目安を案内しています。足りなくなった場合は連絡すれば追加分を持ってきてもらえるとされていますが、枚数ごとの無料・有料の線引きはページ上に明示がないため、見積もり時に確かめるのが確実です。
「販売」の会社もある|日本通運の資材セット
一方、日本通運(NXの国内引越サービス)の単身パック向け資材セットは、段ボールS4個・M6個にクラフトテープとフトン袋が付いて6,380円/一式(税込・同社に引越しを申し込んだ人限定)の有料販売です。家族の引越しでも、梱包用ダンボールは要望に応じて販売すると案内されています。
つまり「業者の段ボール=必ず無料」ではなく、無料の範囲・追加費用・回収条件は契約前に確認すべき項目だということです。見積もりの席では、次の3点を聞いておくと後から資材で慌てません。
- 段ボールは何枚まで無料か(対象プラン・サイズの内訳も)
- 足りなくなったときの追加は無料か有料か・いくらか
- 使い終わった段ボールの回収は無料か有料か・時期の制限はあるか
スーパー・ドラッグストア・ホームセンターでのもらい方とマナー
店舗の空き箱は、店にとっては資源回収に出す前の副産物です。だからこそ「もらえるかどうかは店の判断次第」で、同じチェーンでも店舗ごとに扱いが違います。どの店でも通用する手順とマナーを4ステップにまとめました。

1店と時間帯を選ぶ
食品を扱うスーパーは空き箱の回転が速く、ドラッグストアは紙おむつやトイレットペーパーなど軽くて大きな箱が出やすい傾向があります。狙い目は品出しが一段落した開店後〜午前中。夕方の混雑時やレジが並ぶ時間帯は、店側も対応しづらくなります。
2持ち帰り用の置き場があるか確認する
店舗によっては、レジ近くや袋詰め台(サッカー台)のそばに持ち帰り自由の空き箱置き場を設けていることがあります。置き場があればそこから選び、見当たらない場合に売り場やバックヤードの箱を勝手に持ち出すのは厳禁です。
3店員に一声かける
「引っ越しで使う段ボールを探しているのですが、不要な空き箱があれば何枚かいただけますか」と用件と枚数を伝えれば十分です。置き場の箱であっても、迷ったら一声かけてから持ち帰るのが確実なマナーです。断られたら深追いせず、別の店舗か購入に切り替えましょう。
4持ち帰りの手段を用意しておく
空き箱はたたまれた状態で渡されることが多いため、車か自転車の荷台、束ねるひもがあると運びやすくなります。出る箱の数はその日の在庫次第なので、一度に集めようとせず、買い物のついでに数回に分けて集める前提で動くと負担がありません。
なお、チェーン名を挙げて「この店なら必ずもらえる」と言い切れる情報は、各社の公式サイトでは確認できませんでした。配布の有無は店舗により異なるため、必ずその店の店員に確認する——これがもらう側の大前提です。
もらわないほうがいい段ボール|生鮮・におい・強度で見分ける

無料の箱には当たり外れがあります。荷物を守るための道具なので、タダでも次のような箱は見送ったほうが安全です。
- 生鮮食品(野菜・果物・魚・肉)が入っていた箱:水分がしみ込んでいたり、土や小さな虫が付いていたりすることがある
- 洗剤・柔軟剤・芳香剤などにおいの強い商品の箱:衣類や寝具、食器に、においが移ることがある
- 濡れた跡・へたり・破れのある箱:紙は一度濡れると強度が落ち、持ち上げたときの底抜けにつながる
- 極端に大きい箱・サイズがばらばらの箱:詰めすぎで運べなくなったり、積み上げたときに不安定になったりする
逆に向いているのは、飲料のペットボトルが入っていた箱(厚手で強度が高いぶん、本など重い物は小箱に分ける)や、ドラッグストアの紙おむつ・ティッシュの箱(軽くて大きいので衣類向き)です。「乾いていて、においがなく、角がしっかりしている」の3条件で選べば、大きな失敗は避けられます。
無料でそろわないときは購入も選択肢|必要枚数の考え方

集められる枚数に限りがある場合や、食器など壊れやすい物を詰める箱だけは新品にしたい場合は、購入を組み合わせましょう。ホームセンターや通販ではサイズをそろえて必要枚数だけ買えます。宅配大手のヤマト運輸も、公式の包装資材オンラインSHOP「ネコハコ」でダンボールや布団袋などを販売しています(2026年7月時点)。
必要枚数は、アート引越センターの案内では一人暮らし10〜20枚・二人暮らし30〜40枚が目安とされています。間取り別の枚数やサイズの選び方は、別の記事で詳しく整理しています。
また、箱が足りるかどうかは詰める順番にも左右されます。荷造り全体の段取りは親記事を参考にしてください。
使い終わった段ボールの捨て方は先に決めておく

集めるときには忘れがちですが、引っ越しが終わると今度は数十枚の空き箱が新居に残ります。業者の回収は有料の場合があり、たとえばサカイ引越センターは資材の回収を税込3,300円で受け付け、3月15日〜4月15日は回収を行わないとFAQに明記しています。
基本は自治体の資源回収・古紙回収に出す方法で、出し方の区分は地域によって異なります。引っ越し後の段ボールの処分方法は、別の記事で詳しくまとめています。
段ボールのもらい方のよくある質問(FAQ)
※本記事は2026年7月時点で各社公式サイトが公開している資材・料金の情報と、店舗での入手に関する一般的な傾向を当メディア編集部が整理したものです。無料提供の有無・枚数・回収条件は引越し会社のプランや店舗によって異なります。実際の条件は見積もり時および各店舗でご確認ください。
まとめ
引っ越しの段ボールは、「引越し業者からもらう・近所の店舗でもらう・購入する」の3ルートの組み合わせで考えると迷いません。業者の提供条件は、アークのように最大50箱まで無料と明記する会社から、日本通運のように資材セットを販売する会社まで幅があるため、見積もりの席で無料枚数・追加費用・回収条件の3点を確かめておきましょう。
店舗でもらうときのポイントは、すいた時間帯に一声かけること、そして配布の有無は店舗ごとに違うと心得ることです。箱は「乾いていて、においがなく、角がしっかりしている」ものを選び、生鮮食品の箱は見送るのが安全です。
無料にこだわりすぎず、割れ物用だけ新品を買い足すなど強弱をつければ、費用も荷物の安全も両立できます。段ボールの手配が済んだら、次は荷造りの順番です。集めた箱を活かして、計画的に進めていきましょう。