広告 引越し 荷造り・梱包のコツ

引っ越しの荷造りはいつから?順番のコツと部屋別の進め方

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引越し日は決まったのに、部屋を見渡すと荷造りがまったく手つかず——。「何から詰めればいいのか分からない」「仕事をしながらで間に合うのか」と、着手する前から気が重くなってしまう方は少なくありません。荷造りは引っ越し準備の中でいちばん時間を取られる作業なのに、正しい順番は誰も教えてくれないからです。

実は、引越し各社が公開しているガイドを読み比べると、荷造りの順番には共通の原則があります。「玄関から遠い部屋から」「普段使わない物から」「当日まで使う物は封をしない」の3つです。この順番さえ守れば、生活を回しながらでも荷造りは前へ進みます。

この記事では、日本通運・アート引越センター・アーク引越センター・サカイ引越センターが公開している荷造りの案内と、国土交通省の標準引越運送約款を当メディア編集部が調査し、いつから始めるかの目安、部屋別の優先順位、詰め方の基本、業者に任せられる範囲までを順番どおりに整理しました。

読者
引越し日は決まったんですが、荷造りが全然進んでいなくて…。何から手を付ければいいんでしょうか?
編集部
最初に決めるのは「どの部屋から詰めるか」です。玄関から遠い部屋の、普段使わない物から始めるのが各社共通の基本で、期間は単身で1週間程度が目安と案内されています。順番に見ていきましょう。

【一言でいうと】引っ越しの荷造りは「使わない物」から・単身は1週間が目安

荷造り・段ボールに荷物を詰める様子
写真はイメージです

引っ越しの荷造りは、玄関から遠い部屋にある「普段使わない物」から始めて、当日まで使う物を最後に残すのが基本です。日本通運(NXの国内引越サービス)の荷造りのコツでは、荷造りにかかる期間は単身者で1週間程度、家族の引越しなら2週間くらいは見ておきたいと案内されています。

もちろん、かかる日数は荷物の量や仕事の忙しさで前後します。まずは全体の流れを時期ごとに押さえておきましょう。

時期の目安 やること ポイント
約1か月前 不用品の仕分け・処分の手配 日本通運は不用品処分を引越しの1か月前くらいが目安と案内
約2週間前 段ボールの手配・使わない物の梱包開始 押入れ・納戸・季節外の物から。玄関から遠い部屋を箱置き場に
約1週間前 本・季節外の衣類・食器や日用品の予備 使用頻度の低い物へ順に範囲を広げる
前日 ほぼすべての箱を封・家電の運搬準備 冷蔵庫・洗濯機は各社の案内とメーカーの取扱説明書に従う
当日 直前まで使った物を最後の箱へ 封をしていなかった箱を閉じて荷造り完了

※時期は執筆時点(2026年7月)の各社公開ガイドをもとにした一般的な目安です。荷物量・世帯人数・繁忙期かどうかで前後します。

荷造りの順番は3つの原則で決まる

「どこから詰めるか」で迷ったら、判断基準は場所と使用頻度の2つだけです。各社のガイドに共通する3つの原則を、1枚のマップにまとめました。

図解
当メディア編集部作成

原則1:玄関から一番遠い部屋から詰める

アーク引越センターの荷造りの基本的なルールでは、荷造りは玄関から一番遠い部屋から始めるのが基本とされています。玄関付近を先に箱で埋めてしまうと、引越しまでの生活で出入りがしづらくなるうえ、万一のときの避難の動線がふさがれることが理由に挙げられています。

詰め終わった段ボールは思った以上に場所を取ります。同社は、玄関から一番遠い部屋やスペースを段ボール置き場にする方法を勧めており、置き場を先に決めてから詰め始めると部屋が破綻しません。

原則2:普段使わない物から箱に入れる

アート引越センターの荷造りの流れ・コツでは、荷造りのコツは一番奥の部屋の普段使用しない物から徐々に進めることとされ、季節違いの衣類・家電・雑貨を先に梱包するよう案内されています。押入れの奥の思い出の品や来客用の食器など、「今週使わない物」から手を付けるのが鉄則です。

逆に、日用品のように毎日使う物を先に詰めると、引越しまでの生活に支障が出て、結局箱を開け直すことになります。迷ったら「引越し日までに使うかどうか」で線を引くのが確実です。

原則3:使う可能性がある物は封をしない

日本通運のガイドでは、引越し日までに使う可能性のある物は段ボールに入れてもガムテープで封をしないでおき、当日にすべての段ボールへ封をする、という手順が紹介されています。「使うかもしれないから詰められない」という迷いを、「詰めるけれど閉じない」で解消する方法です。

同社は荷造りの前段として、キッチン用品・バス用品のように同じ種類ごとに荷物をグループ分けしておくことも勧めています。グループ分けができていると、封をする順番も自然に決まります。

部屋別の荷造りの進め方

荷造り・段ボールに荷物を詰める様子
写真はイメージです

3つの原則を実際の部屋に当てはめると、着手の順番は次のようになります。1日で全部やろうとせず、1ステップずつ区切って進めてください。

1押入れ・納戸・使っていない部屋

最初に手を付けるのは、開ける頻度がいちばん低い収納です。季節外の家電(扇風機・ヒーター)、レジャー用品、思い出の品、来客用の寝具などは、引越し日まで使う可能性がほぼないため、迷わず封まで済ませられます。

2本棚・CD・季節外の衣類

本や雑誌は重くなりやすい荷物です。日本通運のガイドでは、本は背表紙が上になるように並べ、できるだけ小さい段ボールを使うのがポイントとされています。アート引越センターも、書籍・雑誌を大きめの段ボールに詰めると底が抜ける恐れがあると注意しています。衣類は今の季節に着ない物だけを先に詰めます。

3キッチンの「予備」から詰める

調理器具や食器は、来客用・予備のセットから先に箱へ。アーク引越センターのガイドでは、食器は1つずつ包んで重たい食器から下に入れ、皿は立てて並べるとされています。毎日使う最小限のセット(1人なら1皿・1椀・箸・マグ程度)だけを残すと、前日まで自炊しながら荷造りを進められます。割れやすい食器の包み方は、別の記事で詳しく解説しています。

1洗面・浴室・掃除用品は最小限を残す

シャンプーや洗剤の予備、タオルの大半は1週間前までに箱へ入れられます。使いかけのボトル類はフタをしっかり閉め、ビニール袋に入れてから詰めると液漏れを防げます。掃除機と雑巾だけは最後まで残しておくと、退去前の掃除に困りません。

2当日まで使う物は「最後の1箱」にまとめる

スマホの充電器、洗面用具、常備薬、貴重品以外の毎日使う小物は、封をしない「最後の1箱」に集めておきます。新居に着いてすぐ使う物(トイレットペーパー・カーテン・照明・工具)も同じ発想で1〜2箱にまとめ、目立つ印を付けておくと荷ほどき初日が楽になります。

段ボールの用意と詰め方の基本

段ボールをテープで梱包する手元
写真はイメージです

段ボールは、引越し業者がプランに応じて提供してくれる場合のほか、購入や店頭での入手という方法もあります。無料でもらえる場所や声のかけ方、間取り別に何枚必要かの目安は、それぞれ別の記事で詳しく扱っているので、ここでは詰め方の基本だけ押さえます。


詰め方でまず守りたいのは、軽い物は大きな箱、重い物は小さな箱という使い分けです。アーク引越センターのガイドでは、詰め込みすぎて重くなると底が抜けるリスクがあるとして、1人で持ち上げられるかどうかを重さの目安にしています。アート引越センターも、小さめのSケースは食器や本など重い物、Mケースは衣類などかさばる軽い物に適しているとしています。

箱の組み立てでは底の強度が肝心です。サカイ引越センターの荷造りのFAQでは、段ボールの底はガムテープを十字に貼って固定するよう案内されています。詰めたあとに隙間が残る場合は、新聞紙やタオルで埋めておくと、積み上げたときに箱がつぶれにくくなります。

書き込みも荷ほどきの効率を左右します。アート引越センターは、中身を書くときは箱の側面にも記入しておくと積み重ねても探しやすいとし、すぐ使う荷物は黄色テープ、割れ物は赤テープ、その他は白テープという色分けを紹介しています。中身に加えて「どの部屋へ運ぶか」まで書いておくと、当日の指示がいらなくなります。

荷造りが終わらない・置く場所がないときの立て直し方

荷造り・段ボールに荷物を詰める様子
写真はイメージです

荷造りが進まない家には共通のパターンがあります。頑張りが足りないのではなく、順番と段取りの問題であることがほとんどです。

  • アルバムや本を開いて読み始めてしまい、1箱に1時間かかる
  • 「捨てるかどうか」の仕分けと梱包を同時にやろうとして、どちらも進まない
  • 毎日使う物を先に詰めてしまい、箱を開け直して生活する
  • 箱の置き場を決めずに詰め始め、部屋が箱で歩けなくなる
  • 「まだ1週間ある」と後半に詰め込み、前日に徹夜になる

迷う物は「保留箱」に入れて先へ進む

捨てるかどうか迷った物をその場で考え込むと、手が止まります。迷った物は「保留」と書いた箱にまとめて入れ、荷造りを先に進めてください。仕分けは荷造りと切り離し、別の時間にまとめて判断するほうが、総時間は短くなります。

思い出の品はとくに時間泥棒です。ステップ1で押入れを開けたとき、アルバムの類いは中を見ずに箱へ——と自分にルールを課しておくのが現実的です。

置き場がないなら「積む前提」で1か所に集める

ワンルームなど置き場所に余裕がない場合こそ、箱置き場を1か所に決めて縦に積むのが有効です。アーク引越センターのガイドにあるとおり、隙間を新聞紙などで埋めて強度を上げておけば、積み上げても箱がつぶれにくくなります。ベッドの下や家具の上など、生活動線に重ならない空間から使っていきましょう。

間に合わないと感じたら早めに業者へ相談する

残り日数と未着手の部屋を見比べて「これは無理かもしれない」と感じたら、引越し当日を待たずに依頼先の業者へ連絡してください。荷造りを業者に任せるプランへの変更や資材の追加など、日数があるほど選択肢は多く残っています。当日にどうなるかは、次の章の約款の決まりに関わってきます。

業者に任せられる範囲と荷造りの責任|標準引越運送約款の決まり

引越しトラックへの積み込みの様子
写真はイメージです

「荷造りはどこまで自分の仕事なのか」は、実は国が定めたルールに書いてあります。多くの引越し業者が採用している標準引越運送約款(国土交通省告示・最終改正 令和7年国土交通省告示第193号)です。

荷造りは「荷送人が行う」のが原則

標準引越運送約款の第7条は、荷送人(依頼者)は荷物の性質、重量、容積、運送距離等に応じて、運送に適するように荷造りをしなければならないと定めています。つまり箱詰めは依頼者側の仕事というのが約款上の原則です。

同条第2項では、荷造りが運送に適さないときは、業者が必要な荷造りを要求するか、荷送人の負担により必要な荷造りを行うとされています。当日までに荷造りが終わっていない場合、そのぶんの作業と費用が依頼者側の負担になり得る、ということです。

「おまかせプラン」は約款にも位置づけがある

一方で同じ第7条には、荷送人からの申込みに応じて、荷送人の負担により業者が荷造りを行うという定めもあります。各社が用意している荷造りおまかせ系のプランは、この「申込みに応じた有償の荷造り」にあたります。約款の第1条も、引越運送に附帯する荷造りや不用品の処理等のサービスに約款が適用されると明記しています。

どこまで任せるかを決める手がかりは見積書です。約款の第3条は、見積書に運賃等の内訳とあわせて「荷送人及び荷受人並びに当店が行う作業内容」を記載すると定めています。どの荷物を誰が詰めるのかは、見積書の作業内容の欄で確認できる建て付けになっています。

なお、自分で詰めなくてよい荷物もあります。たとえばサカイ引越センターのFAQでは、タンスの引き出しに入っている衣類はそのまま運ぶこと、家具やベッドの分解・組み立ては作業員が対応することが案内されています。こうした扱いは会社とプランで異なるため、見積もりの席で聞いておくと荷造りの量そのものを減らせます。

現金・通帳などの貴重品は箱に入れない

約款の第4条第2項は、現金、有価証券、宝石貴金属、預金通帳、キャッシュカード、印鑑など、荷送人が携帯できる貴重品について、業者が引受けを拒絶することがあると定めています。段ボールに入れて運んでもらう荷物ではなく、当日は自分の手で持ち運ぶのが前提です。

ひとつ知っておきたいのは、引越運送が貨物自動車運送事業法にもとづく許可等を受けた事業者の仕事だという点です。約款が見積書の記載事項として事業許可番号を挙げているのはその表れで、見積書に許可番号の記載が見当たらない相手と契約を急ぐのは避けたほうが安全です。また、標準約款ではなく独自の約款を使っている会社もあるため、手元の見積書と約款が判断の起点になります。

荷ほどきの順番と空き段ボールの片付け

引越しの荷物と新居の様子
写真はイメージです

新居では、荷造りと逆の順番で箱を開けます。最初に開けるのは「最後の1箱」と、すぐ使う印を付けた箱。カーテン・照明・寝具・洗面用具が初日の夜までに揃えば、残りの箱は焦らなくてかまいません。アート引越センターのテープの色分け(すぐ使う物は黄色テープ)は、この場面で効いてきます。

荷ほどきが進むと、今度は空き段ボールの山が残ります。資源として自治体の回収に出すのが基本ですが、出し方の区分やひもでの縛り方は地域で異なり、業者による引き取りの有無も会社や条件によって変わります。引っ越し後の段ボールの処分は、別の記事で詳しくまとめています。

引っ越しの荷造りのよくある質問(FAQ)

Q一人暮らしの荷造りは何日前から始めればいいですか?

A日本通運のガイドでは、単身者の荷造りは1週間程度かかると言われる、と案内されています。ただしこれは作業量の目安であり、平日は仕事で夜しか動けない方は、2週間前に着手して週末2回を荷造りに充てる計画にすると余裕が生まれます。荷物が多い自覚がある方は、さらに前倒しをおすすめします。

Q荷造りにかかる時間はどれくらいですか?

A荷物の量と仕分けの有無で大きく変わるため、一律には言えません。時間を縮める鍵は、日本通運が勧める「同じ種類ごとのグループ分け」を先に済ませることと、1日1部屋のように範囲を区切ることです。梱包そのものより「迷う時間」が長引く原因になりやすいため、迷った物は保留箱へ回してください。

Qハンガーにかけた服やタンスの中身はどうすればいいですか?

Aハンガーにかかった衣類は、業者が用意するハンガーボックスでそのまま運べる場合が多く、アーク引越センターもハンガーボックスの用意があると案内しています。サカイ引越センターのFAQでは、タンスの引き出しの衣類は入れたまま運ぶとされています。ただし扱いは会社とプランで異なるため、見積もり時にどの収納をそのまま運べるか確認しておきましょう。

Q冷蔵庫や洗濯機はいつ準備すればいいですか?

Aサカイ引越センターのFAQでは、冷蔵庫は前日の夜までにコンセントを抜き、内部の水分を抜くよう案内されています。洗濯機はホース類の取り外しが必要になる場合があります。必要な手順や時間は機種によって違うため、お使いの機種のメーカー取扱説明書と、依頼した業者の案内に従ってください。

Q荷造りが当日までに終わらないとどうなりますか?

A標準引越運送約款の第7条では、荷造りが運送に適さないとき、業者は必要な荷造りを要求するか、荷送人の負担で荷造りを行うとされています。つまり当日の作業が増えて時間が押したり、追加の負担が生じたりする可能性があります。間に合わないと分かった時点で業者へ連絡し、プラン変更や応援を相談するのが損の少ない対処です。

※この記事は2026年7月時点で日本通運(NXの国内引越サービス)・アート引越センター・アーク引越センター・サカイ引越センターの各公式サイトおよび国土交通省が公開している情報を当メディア編集部が読み取り、整理したものです。荷造りの範囲・資材の提供条件・作業内容・約款の内容は契約するプランや会社によって異なります。実際の条件は、お手元の見積書と各社の最新の案内でご確認ください。

まとめ

引っ越しの荷造りは、玄関から遠い部屋の「普段使わない物」から始めて、当日まで使う物を封をしない箱に残す——この3原則で順番の迷いがなくなります。期間は単身で1週間程度、家族で2週間程度が目安とされますが、仕事のある方は前倒しで着手するほど楽になります。

詰め方は「軽い物は大きな箱・重い物は小さな箱」、底は十字貼り、中身と行き先の部屋は側面にも書く。これだけで運びやすさと荷ほどきの速さが変わります。迷う物は保留箱へ回し、仕分けと梱包を切り離すのが時短の近道です。

そして、荷造りは約款上「荷送人が行う」のが原則です。終わらないと感じたら早めに業者へ相談し、任せる範囲は見積書の作業内容の欄で決める。順番と段取りが整えば、荷造りは着実に前へ進みます。焦らず、今日1箱から始めてみてください。

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