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「お掃除機能付きを選んだのに、数年経ったらエアコンからニオイがする」「一度も何もしていないけれど、本当に放っておいてよかったのだろうか」——お掃除機能付きエアコンを使っている家庭で、いちばん多い戸惑いがこれです。カタログの「自動でお掃除」という言葉から、本体まるごとが自動できれいになると受け取ってしまうためです。
結論から言うと、多くの機種で自動になっているのは「エアフィルターのホコリを取ること」までで、その奥にある熱交換器や送風ファンは別の話です。しかも、掃除する対象がフィルターだけなのか熱交換器まで含むのか、集めたホコリを自分で捨てるのか屋外へ排出するのかは、メーカーはもちろん同じメーカーの中でもシリーズによって違います。
この記事は、当メディア編集部がパナソニック・ダイキン・三菱電機・日立・ゼネラル(2026年1月1日に富士通ゼネラルから商号変更)の「エアコン(ルームエアコン)」のサポートページと取扱説明書を、対象機種の表記まで開いて調査してまとめたものです(2026年8月時点)。お掃除機能の仕組みと、それでも業者による内部洗浄が必要になる理由に絞って、出典を1つずつ付けて並べていきます。なお本体を分解して内部の部品に触れる手順は扱いません。


- 01【一言でいうと】エアコンのお掃除機能とは?自動で掃除されるのは「フィルター」まで
- 02お掃除機能で掃除されない場所|熱交換器・送風ファン・吹き出し口
- 03メーカー別|何を掃除して、ホコリはどこへ行くのか(対象機種つき)
- 04熱交換器まで洗う機能は別物|日立の凍結洗浄・ダイキンの水内部クリーン
- 05お掃除機能付きでもエアコンクリーニングが必要になる理由
- 06自分でできるのはここまで|電源プラグを抜いてダストボックスのホコリを捨てる
- 07お掃除機能付きエアコンでやってはいけないこと
- 08エアコンのお掃除機能についてよくある質問(FAQ)
- 09まとめ|自分の機種が「どこまで掃除しているか」を確かめる
【一言でいうと】エアコンのお掃除機能とは?自動で掃除されるのは「フィルター」まで
エアコンのお掃除機能(フィルター自動お掃除機能)とは、運転が終わったあとに本体の中のブラシが動き、エアフィルターに付いたホコリをかき取って集める機能のことです。フィルターを2週間に1回外して洗う、という手間を減らすために付いています。
ここで押さえておきたいのは、「掃除する対象」と「集めたホコリの行き先」がそれぞれ2通りあるという点です。この組み合わせが機種によって違うため、同じ「お掃除機能付き」でも、自分がやるべきことが変わります。
| 分かれ目 | タイプA | タイプB |
|---|---|---|
| 掃除する対象 | エアフィルターだけ | フィルターに加えて熱交換器や送風ファンも洗う機能を別に持つ |
| 集めたホコリの行き先 | 本体内のダストボックスにたまる(自分で捨てる) | ホースを通って屋外へ自動で排出される |
| 自分がやること | ランプが点いたらダストボックスのホコリを捨てる | フィルターやユニットの汚れが気になるときに手入れする |
※どちらに当てはまるかは機種によって異なります。メーカーごとの実際の記載は、後半の対応表で出典付きに示します。

そしてもうひとつ、多くの人が誤解しているのが「お掃除機能付き=掃除不要」という受け取り方です。メーカー自身が、お掃除機能付きでも定期的な手入れが必要だと明記しています。次のH2で、その記載を見ていきます。
お掃除機能で掃除されない場所|熱交換器・送風ファン・吹き出し口

パナソニックのFAQ「おそうじ機能があるエアコンのお手入れは」(エアコンのカテゴリ)は、次のように説明しています。「エアコンの汚れを放置すると、能力の低下や本体寿命の短縮につながるため、定期的なお手入れが必要です。おそうじ機能がついている機種でも、年数経過とともにファンや熱交換器などには生活臭や汚れが付着します。本体内部やフィルターのお手入れを定期的に行ってください。」(パナソニック おそうじ機能があるエアコンのお手入れは)。
同じページには、フィルターについてもう一歩踏み込んだ記載があります。「エアフィルターににおいや頑固な汚れ(油・ヤニ・ペットの毛など)が付着したり、カビが発生した場合はフィルターおそうじ運転では取り除くことができないため、エアフィルターのお手入れをしてください。」——ブラシでかき取れるのは乾いたホコリで、油やヤニが混じった汚れは自動では取れない、という趣旨です。
では、その奥はどうか。ダイキンの「エアコンのお手入れについて(ルームエアコン)」は、本体内部の項目で「エアフィルターをはずした本体内部(アルミフィン部分など)は、お客様でお手入れすることができません。」と書き、吹き出し口についても「室内機の吹き出し口などエアコン内部は、お客様でお手入れすることができません。」としています(ダイキン エアコンのお手入れについて(ルームエアコン))。
つまり、お掃除機能が届く範囲と、利用者が自分で手入れできる範囲と、業者でなければ触れない範囲の3つがあり、その境目が「フィルターの表面から先」に引かれているということです。お掃除機能付きを選んだからといって、この境目が動くわけではありません。
メーカー別|何を掃除して、ホコリはどこへ行くのか(対象機種つき)

ここがこの記事の本題です。「お掃除機能付きはダストボックスにホコリがたまります」という一般論は、そのまま自分の機種に当てはめられません。同じメーカーの中でもシリーズで方式が分かれているからです。各社の公式ページに実際に書かれている内容を、対象機種名とセットで見ていきます。
パナソニック|X・EXシリーズは自動排出方式、GX・LVシリーズはダストボックス方式
パナソニックの「2026年モデル エオリア 特長 清潔・空気清浄(家電販売店モデル)」のページは、「フィルターお掃除ロボット」の対応機種欄で、Xシリーズ・EXシリーズを「自動排出方式(ダストボックス方式へ切り換え可能)」、GXシリーズ・LVシリーズを「ダストボックス方式」と分けています(パナソニック 2026年モデル エオリア 特長 清潔・空気清浄)。
しくみの説明は「ホコリをブラシでかき取り、ダストボックスに吸引。」から始まり、自動排出方式なら集めたホコリは自動で屋外へ排出する、と続きます。ダストボックス方式についても、同ページは「ダストボックス方式でも、約1年に1回捨てるだけです。」と案内しています。掃除が動くタイミングは、注記が「累積24時間以上運転後に自動で掃除します。フィルターの掃除は自動で行いますが、ホコリや油汚れが多い環境等でご使用になる時は、取り外して水洗いをする等をおすすめします。」と示しています。同ページには「※GXシリーズはブラシクリーナー非搭載。」という注記もあり、シリーズごとに装備が違うことが分かります。
見落としやすいのが、自動排出方式でも手動に変わる場合があることです。同ページには「●ダストボックス方式への切り換えには工事が必要です。お買い上げの販売店へご依頼ください。切り換えた場合は、ボックスに溜まったホコリを捨てる必要があります。」とあり、隠ぺい配管などで切り換えた家では屋外排出だと思っていた機種がダストボックス方式になっていることがあります。
ダストボックス方式の動きについては、別のFAQ「エアコンのダストボックスのお手入れは」が「ダストボックス方式のエアコンは、エアフィルターに付着したほこりをブラシでかき取り、ダストボックスに集めます。集めたほこりがたまると、「ボックスお手入れランプ」または「おそうじランプ」が点灯または点滅して、お手入れのタイミングをお知らせします。」と説明しています(パナソニック エアコンのダストボックスのお手入れは)。
ダイキン|ダストボックスのお手入れ時期は「3年~10年」と機種で幅がある
ダイキンの「エアコンのお手入れについて(ルームエアコン)」は、エアフィルターの項目を機能の有無で分けています。フィルター自動お掃除機能が搭載されている場合は「自動掃除 「入」で使用される場合は、基本的にエアフィルターのお手入れの必要はありません。」としたうえで、「※ ホコリをためるダストボックスのお手入れが必要になります。」と続きます。機能がない場合は「約2週間に1度、掃除機または水洗いでお手入れしてください。」です。
ダストボックスの項目は「フィルター自動おそうじ機能で集めたホコリをためる部品です。」「ダストボックスのお掃除時期をお知らせするサインがついた場合に、たまったホコリを捨ててください。」と説明し、頻度を「お手入れ時期はお使いの機種により異なり 3年~10年です。」としています。「※ ご使用状況によりお手入れの時期が早くなる場合があります。」という補足も付いています。
お手入れの入り口についても、同社は「ダストボックスのお手入れ方法(ルームエアコン)」で「前面パネルを開ける前に必ず運転を停止し、電源プラグを抜くか、エアコン専用ブレーカーを切ってください。」と明記しています(ダイキン ダストボックスのお手入れ方法(ルームエアコン))。同ページはダストボックスの形状ごとに手順が分かれる作りになっており、「ダストボックスのお手入れは機種により異なります。」と断っています。
三菱電機|霧ヶ峰の「フィルターおそうじメカ」はダストボックスにためる
三菱電機のFAQ「フィルターおそうじメカ運転搭載のエアコンは、フィルターのお手入れは不要ですか?」(ルームエアコン>お手入れ)は、「フィルターおそうじメカ運転は、エアコンの運転停止後に自動でフィルターのほこりを除去し、ダストボックスにためますので、フィルターのお手入れは特に必要ありません。」と回答しています(三菱電機 フィルターおそうじメカ運転搭載のエアコンは、フィルターのお手入れは不要ですか?)。
ただしそのあとに条件が続きます。「ダストボックスにほこりがいっぱいにたまりましたら、ダストボックス内のほこりを捨て、お手入れをしてください。お手入れ時期の目安として、本体の「お手入れランプ」または「dC」が点灯します。」、そして「また、ほこりに油分や水分、タバコのヤニが含まれていると、フィルターにほこりが残ることがあります。汚れが気になる場合は、ダストボックス、フィルターを取外してお手入れしてください。」です。キッチンに近い部屋では、自動でも残るホコリがあると読み取れます。
同ページは、手入れのあとの操作にも触れています。「ダストボックスをお手入れした後は、本体の「おそうじリセットスイッチ」を押してください。「おそうじリセットスイッチ」を押さないと、「お手入れランプ」または「dC」は消灯しません。」。安全については「※お手入れをするときは、安全のために電源プラグをコンセントから抜くか、ブレーカーを切ってください。」と注意しています。
日立|「ホコリキャッチャー」と「ダストボックス」を1年に1回
日立のサポートページ「ホコリキャッチャーやダストボックスのお手入れ方法を知りたいです。」(エアコン>よくあるご質問)は、冒頭で「ホコリキャッチャーやダストボックスは、1年に1回を目安にお手入れをしてください。」としています(日立 ホコリキャッチャーやダストボックスのお手入れ方法を知りたいです。)。
部品の関係について、同ページは「「自動フィルター掃除」機能で集められたほこりは、ホコリキャッチャーから、ダストボックスに入ります。」と説明しています。形状は機種で異なり、「Xシリーズのように前面フィルターがある機種は、ホコリキャッチャーとダストボックスが一体型になっています。」という記載もあります。同じ日立でも、前面フィルターの有無で外す部品の構成が変わるということです。
同ページが事前準備として挙げるのは「運転を停止して、電源プラグを抜くかブレーカーを切る」で、理由も「内部でファンが高速回転しているので、電源が入ったままお手入れするとけがや故障の原因になります。」と示しています。さらに「内部の部品に触れて、けがをする恐れがあるので手袋を着用してお手入れをしてください。」と手袋の着用まで案内しています。
ゼネラル|ノクリアZはダストボックスとプラズマ空清ユニットの2点
ゼネラル(旧・富士通ゼネラル)のノクリアZシリーズ(2021年度)の取扱説明書「お手入れする場所と時期の目安」は、お手入れ箇所をダストボックス・プラズマ空清ユニット・エアフィルター(左右2枚)・本体および上下風向板の4つに分けています(富士通ゼネラル ノクリアZ 取扱説明書 お手入れする場所と時期の目安)。
エアフィルターは「【通常、お手入れの必要はありません】」で、「ホコリや油汚れなどが気になるときは、お手入れをしてください。」と続きます。一方で、ダストボックスとプラズマ空清ユニットについては「クリーンランプ(黄)がおそい点滅(約10秒間に1回)をしているときは、必ずダストボックスとプラズマ空清ユニットを両方ともお手入れをしてください。」と、2点セットでの手入れが指定されています。頻度は「おそい点滅をしていなくても、1年に1回を目安にお手入れをしていただくことをおすすめします。」です。
同ページの安全上の注意には「お手入れをするときは必ず運転を停止し、電源プラグを抜く。」に加えて、「ダストボックス・エアフィルター・プラズマ空清ユニットを取り外したときに内部の熱交換器(アルミフィン)に触らない。」「手を切る原因になることがあります。」という記載があります。部品を外したあと、奥に手を伸ばしてはいけない理由がここにあります。
お掃除機能の対象とホコリの行き先|公式ページの記載の対応表
| 出典ページ(対象機種) | 自動で掃除する対象 | 集めたホコリの行き先 | 手入れの目安 |
|---|---|---|---|
| パナソニック 2026年モデル エオリア 特長 清潔・空気清浄(Xシリーズ・EXシリーズ) | エアフィルター | 「自動排出方式(ダストボックス方式へ切り換え可能)」 | 「累積24時間以上運転後に自動で掃除します。」 |
| 同ページ(GXシリーズ・LVシリーズ) | エアフィルター | 「ダストボックス方式」 | 「ダストボックス方式でも、約1年に1回捨てるだけです。」 |
| ダイキン エアコンのお手入れについて(ルームエアコン/機種の限定なし) | エアフィルター(自動掃除「入」の場合) | ダストボックス(同ページに屋外排出の記載なし) | 「お手入れ時期はお使いの機種により異なり 3年~10年です。」 |
| 三菱電機 フィルターおそうじメカ運転搭載のエアコンは…(ルームエアコン/機種の限定なし) | エアフィルター | 「ダストボックスにためます」 | 「ダストボックスにほこりがいっぱいにたまりましたら」 |
| 日立 ホコリキャッチャーやダストボックスのお手入れ方法を知りたいです。(前面フィルターのある機種はXシリーズ等) | エアフィルター(「自動フィルター掃除」) | ホコリキャッチャーからダストボックスへ | 「1年に1回を目安に」 |
| 富士通ゼネラル ノクリアZ 取扱説明書(2021年度 ノクリアZシリーズ) | エアフィルター | ダストボックス(プラズマ空清ユニットも手入れ対象) | 「1年に1回を目安に」 |
※各社の「エアコン(ルームエアコン)」のページの記載を当メディア編集部が整理(2026年8月時点)。かぎ括弧内は原文です。「機種の限定なし」は、そのページが特定の機種名を挙げずに書かれているという意味で、実際の構成はお使いの機種の取扱説明書に従ってください。表は全機種に共通する要約ではなく、各ページの記載そのものです。

熱交換器まで洗う機能は別物|日立の凍結洗浄・ダイキンの水内部クリーン

「うちのエアコンは内部まで自動で洗っているはず」と思っている方もいます。実際、熱交換器まで対象にした機能を持つ機種はあります。ただしそれはフィルターのお掃除機能とは別に用意された機能で、搭載している機種も限られます。
日立の「「凍結洗浄」の動作条件や機能を知りたいです。」は、「凍結洗浄は、熱交換器を凍らせて霜を付け、その霜を溶かして汚れを洗い流す機能です。」と説明しています。運転の流れは、ファン掃除で「ファンを逆回転させ、ホコリを熱交換器や排水トレーへ集めます。」、凍結で「急速冷却で熱交換器に大量の霜をつけます。」、解凍で「一気に溶かして熱交換器と可動ブラシの汚れを洗い流します。」という順で、「※洗浄した水はドレンホースを通って室外へ排水されます。」とあります(日立 「凍結洗浄」の動作条件や機能を知りたいです。)。
ここで大事なのは、同社が効果の範囲を自分で線引きしていることです。「おしえて!白くまくん!!」の凍結洗浄のページには「※熱交換器・ファンの汚れやカビ等をすべて洗い流せるものではありません。」という注記が置かれています(日立 おしえて!白くまくん!! いつ洗浄するの?)。同ページによれば動作の条件は「冷房や暖房などの累積運転時間が42時間経過後、運転が停止すると自動で洗浄を行います。」です。同ページには、X・S・XK・EKシリーズは累積84時間経過後という例外も併記されています。
ダイキンにも近い機能があります。「水内部クリーンとは?(ルームエアコン)」は「水内部クリーンとは、冷房運転で発生させた結露水を利用して、熱交換器の汚れを洗浄してから送風や暖房運転を行い、内部を乾燥させてカビやニオイの発生を抑える機能です。」と説明し、やはり「※ 付着したホコリやカビをすべて落とせる機能ではありません。」と注記しています(ダイキン 水内部クリーンとは?(ルームエアコン))。
なお、名前が似ている「内部クリーン」は洗う機能ではありません。同社は「内部クリーンとは、冷房や除湿(ドライ)で濡れた室内機の内部を乾燥させて、カビやニオイの発生を抑える機能です。」とし、水内部クリーンとの違いを「内部クリーンは「乾燥のみ」を行います。」と整理しています(ダイキン 内部クリーンとは(ルームエアコン))。乾かす機能と、洗う機能と、フィルターのホコリを取る機能は、それぞれ別だと考えると混乱しません。
お掃除機能付きでもエアコンクリーニングが必要になる理由

ここまで見てきたとおり、自動で処理されるのはフィルターのホコリと、機種によっては熱交換器の表面までです。年数が経つと、その先にある送風ファンの羽根や吹き出し口の奥に汚れが残ります。そしてその範囲は、メーカー自身が「利用者は手入れできない」と書いている場所です。
パナソニックは前述のFAQで「お手入れをしてもにおいや汚れが気になる場合は、業者によるエアコンクリーニングが必要です。エアコン内部の洗浄は高い専門知識が必要なため、お買い上げの販売店またはエアコンクリーニングページよりお申し込みください。」と案内しています。ダイキンも「汚れが気になる場合など内部洗浄が必要な場合は、お買い上げの販売店または当社にご依頼ください。」としています。どちらも、自分で開けて洗うのではなく依頼する、という前提に立っています。
依頼先を探すとき、お掃除機能付きは「別料金」と表示されていることがあります。理由は難しくありません。フィルターを自動でかき取るためのユニットが前面に組み込まれているぶん、洗浄前に外す部品が増え、そのぶん作業の工程が長くなるためです。金額の目安や、どの条件で加算されるのかは料金の記事にまとめています。ここでは「工程が増えるから料金の考え方が変わる」という点だけ押さえておけば十分です。
どこまで外して洗うかは会社によって呼び方も範囲も違います。見積もりの段階で作業範囲を確かめておくと、当日の認識のずれを防げます。
初めて依頼するときは、作業範囲・追加料金の条件・損害賠償保険への加入・お掃除機能付きに対応できる機種かどうかを、事業者ごとに比べてから決めると納得しやすくなります。条件を入力して複数の事業者を見比べられるマッチングサービスを使う方法もあります。
業者ごとの比較軸や、依頼前に聞いておきたいことは別の記事で詳しくまとめています。
自分でできるのはここまで|電源プラグを抜いてダストボックスのホコリを捨てる

お掃除機能付きで自分がやることは、基本的にダストボックス(機種によってはホコリキャッチャーやプラズマ空清ユニットも)の手入れです。手順の細部は機種で違いますが、各社に共通しているのは、必ず電源を断ってから前面パネルを開けることです。
1運転を止めて、電源プラグを抜くかブレーカーを切る
日立は理由まで書いていて、内部でファンが高速回転しているため、電源が入ったまま手入れするとけがや故障の原因になるとしています。ダイキン・三菱電機・ゼネラルも、前面パネルを開ける前の同じ手順を明記しています。
2前面パネルを開けて、ダストボックスの形と位置を確かめる
ダイキンは「ダストボックスのお手入れは機種により異なります。前面パネルを開けてダストボックスの形状を確認し、下記より選択してください。」という案内の作りにしています。形が分からないまま力を入れて引くと、部品を傷めます。
3ダストボックスを外し、たまったホコリを捨てる
日立は取り外しについて「ホコリやチリが落下しないようにゆっくり引き抜いてください。」とし、「ホコリやチリがエアコン内部に落下してしまったときは、掃除機などで必ず取り除いてください。」と補足しています。下に新聞紙などを敷いておくと部屋が汚れにくくなります。
4汚れが気になるときは、機種の説明どおりに洗って完全に乾かす
洗ってよいかどうかは部品と機種で決まっています。ゼネラルのノクリアZ(2021年度)の取扱説明書は「40℃以上の温水は使わないでください。」「台所用合成洗剤(中性)以外は使わないでください。」「ドライヤーなどの熱風で乾かさないでください。」と条件を並べています。濡れたまま戻さないことも共通の注意です。
5元どおりに取り付けて、リセット操作をする
三菱電機は「ダストボックスをお手入れした後は、本体の「おそうじリセットスイッチ」を押してください。」としています。パナソニックも、手入れ後に本体またはリモコンで「お手入れ完了」の設定を行うとランプが消灯すると案内しています。ランプが消えないときは取り付けの不備を疑います。
ここから先、つまりダストボックスやフィルターを外したあとに見える熱交換器や送風ファンに手を入れる作業は、この記事では扱いません。ゼネラルが「内部の熱交換器(アルミフィン)に触らない。」と書いているとおり、けがの危険があるうえ、構造が機種ごとに違うためです。フィルターまわりで自分にできる範囲は、機能のない機種の掃除と共通する部分もあります。
お掃除機能付きエアコンでやってはいけないこと

お掃除機能付きは、前面にユニットが組み込まれているぶん部品点数が多く、機能のない機種よりも手を出せる範囲が狭くなります。避けたい行為を3つに絞って挙げます。
- 市販の洗浄スプレーを本体の内部に吹き付ける
- カバーやユニットを外して、奥の部品を自分で洗う
- 賃貸で、貸主や管理会社に相談せずに作業や依頼を進める
1つめについて、ダイキンは「市販の洗浄スプレーは、ご使用しないでください。」としたうえで、「エアコン内部の洗浄は高い専門知識が必要です。誤った方法で洗浄をすると、部品の破損による水漏れや電気部品の故障などを引き起こし、最悪の場合は発煙発火につながる恐れがあります。」と理由を書いています。パナソニックのFAQにも「市販の洗浄スプレーは使わないでください。最悪の場合、発煙・発火につながるおそれがあります。」という注意が並んでいます。お掃除機能付きは電装部品やモーターが前面側に集まっている構造のため、液体を吹き込む行為はいっそう避けたいところです。
2つめは、元に戻せなくなる問題です。ユニットの配線やセンサーを外した状態で運転すると、掃除機能そのものが動かなくなることがあります。取扱説明書に「お手入れ」として載っていない部品には手を付けない、という線引きが安全です。
3つめは所有権の問題です。備え付けのエアコンは貸主の設備なので、清掃の費用負担や作業の可否は契約や管理会社の方針によって変わります。連絡の順番を先に確かめておくと、費用のトラブルを避けられます。
エアコンのお掃除機能についてよくある質問(FAQ)
※本記事に記載したお掃除機能の内容・お手入れの目安・対象機種は、2026年8月時点で各メーカーの公式サポートページおよび取扱説明書に掲載されていた内容です。対象機種が限定されている記載も含まれており、すべての機種に当てはまるものではありません。実際の作業は、お使いの機種の取扱説明書とメーカーの案内に従ってください。
まとめ|自分の機種が「どこまで掃除しているか」を確かめる
エアコンのお掃除機能とは、エアフィルターに付いたホコリを自動でかき取る機能です。集めたホコリは、パナソニックのXシリーズ・EXシリーズのように屋外へ排出する方式もあれば、GXシリーズ・LVシリーズや三菱電機の霧ヶ峰、日立、ゼネラルのノクリアZのようにダストボックスにためて自分で捨てる方式もあります。目安も「1年に1回」から「3年~10年」まで開きがありました。
そして、どの方式であってもフィルターの奥は自動では片づきません。パナソニックが「おそうじ機能がついている機種でも、年数経過とともにファンや熱交換器などには生活臭や汚れが付着します。」と書き、ダイキンが本体内部を「お客様でお手入れすることができません。」と書いているとおりです。自分でやるのはダストボックスまで、その先は業者へ、という切り分けが、故障もけがも避けられる進め方になります。
まずは電源プラグを抜いて前面パネルを開け、ダストボックスがどこにあるかを見てください。そのうえで、手入れをしてもニオイが残るようなら内部洗浄を検討する段階です。ニオイの正体がカビかどうかの見当をつけたいときは、あわせて確認しておくと判断しやすくなります。