広告 不用品回収・処分 品目別の捨て方・処分方法

プリンターの処分方法|データ消去とインク回収・複合機の捨て方

使わなくなったプリンターを前に、「これって何ゴミで出せばいいの?」「複合機だから電話帳やスキャンした書類のデータが残っていないか心配」と手が止まってしまう方は少なくありません。プリンターはエアコンや冷蔵庫のような家電リサイクル法の対象4品目には含まれず、じつは「小型家電リサイクル法」の対象品目です。そのため、家電4品目のような数千円のリサイクル料金は原則かからず、自治体のごみ・小型家電リサイクル(回収ボックスや宅配回収)・売る/譲る・不用品回収業者と、選べる処分方法が意外とたくさんあります。

この記事では、当メディア編集部が各自治体の公式ルールやメーカー・家電量販店の公式情報を調査し、プリンターの処分方法を4つに整理して比較しました。あわせて、処分前に必要な複合機・FAXのデータ消去のしかたや、使用済みインクカートリッジの回収方法まで、迷わず選べるようにまとめています。

読者
プリンターが壊れたので買い替えたいんですが、複合機でFAXも使っていたので電話帳やスキャンデータが残らないか心配です。そもそも何ゴミで捨てればいいのかもわからなくて……。
編集部
プリンターは家電リサイクル法の対象4品目ではなく、小型家電リサイクル法の対象なんです。処分方法は「自治体のごみ」「小型家電リサイクル(回収ボックス・宅配・量販店)」「売る・譲る」「不用品回収業者」の4つから選べます。複合機は処分前のデータ消去も大切なので、そこも含めて順番に見ていきましょう。

プリンターの処分方法4つの比較早見表

調べ物をして検討する女性
写真はイメージです

まずは全体像です。プリンターの主な処分方法は次の4つで、費用・手間・向いている人が異なります。急ぎか、無料にこだわるか、まとめて片付けたいかで選ぶとスムーズです。

処分方法 費用目安 手間 向いている人
① 自治体のごみ(不燃・粗大) 0〜1,000円程度 普通(分別・申込が必要) 費用を抑えたい人
② 小型家電リサイクル(回収ボックス・宅配・量販店) 0〜1,650円程度 やや軽い(持ち込み・発送) 正規ルートで手軽に出したい人
③ 売る・譲る 収入になる場合あり やや重い(出品・受け渡し) 新しめ・人気機種の人
④ 不用品回収業者に頼む 数千円〜(要見積もり) 非常に軽い(自宅で完結) 急ぎ・大量・他の不用品もある人

費用だけを見れば自治体のごみが安く済みやすいですが、「パソコンも一緒に処分したい」なら宅配回収、「今日中にまとめて片付けたい」なら不用品回収業者が便利です。それぞれの手順を詳しく見ていきましょう。

【一言でいうと】プリンターは何ゴミ?

調べ物をして検討する女性
写真はイメージです

プリンターは、エアコン・テレビ・冷蔵庫・洗濯機の「家電リサイクル法」対象4品目には含まれず、「小型家電リサイクル法」の対象品目です。そのため、家電4品目のようなリサイクル料金(数千円)は原則かからず、多くの自治体では大きさに応じて「不燃ごみ」または「粗大ごみ」として出せます。

ポイントは大きさです。一番長い辺の長さで「不燃ごみ」か「粗大ごみ」かが分かれ、自治体ごとに基準(30cm・50cmなど)も異なります。目安は次のとおりですが、必ずお住まいの自治体の公式ルールを確認してください。

状態 よくある区分の目安
超小型(一辺30cm未満・モバイル/フォトプリンターなど) 小型家電回収ボックスに入る場合あり/不燃ごみ
一辺30cm前後の一般的な家庭用プリンター 不燃ごみとする自治体が多い(自治体の基準による)
大型・複合機・レーザープリンターなど(30cm/50cm以上) 粗大ごみ(申込・手数料が必要)

「家電リサイクル法の対象で有料なのでは?」と不安になりがちですが、プリンターはその対象外です。次章から、自治体で捨てる方法から順に具体的に解説します。

方法①自治体で処分する(不燃ごみ・粗大ごみ)

リビングでくつろぐ家族
写真はイメージです

もっとも費用を抑えられるのが、お住まいの自治体のルールに従って捨てる方法です。ポイントは「一番長い辺の大きさ(30cm・50cmが目安)」と「粗大ごみなら事前申込・手数料が必要」という2点。代表として横浜市と名古屋市の公式ルールを見てみましょう。

1プリンターの一番長い辺を測る

まず本体の一番長い辺の長さを測ります。多くの自治体で30cm(または50cm)を超えると粗大ごみ扱いになるため、この寸法が処分区分を左右します。

2横浜市の区分を確認する(例)

横浜市は、プリンターを主にプラスチック製として扱い、一番長い辺が50cm未満なら「燃やすごみ」、50cm以上なら「粗大ごみ」と案内しています。さらに、30cm×15cmの投入口に入る超小型のプリンターであれば「小型家電回収ボックス」に投入することもできます(出典:横浜市公式サイト)。

3名古屋市の区分を確認する(例)

名古屋市では、一辺が30cm角を超える大きさのごみは粗大ごみとなり、事前申込と手数料(50cm角以下は250円が目安)が必要です。同市は、指定袋に入る大きさでも30cm角を超えれば粗大ごみ、30cm角以下であれば不燃ごみとして無料で出せると案内しています(出典:名古屋市公式サイト)。

4粗大ごみは申込み・手数料を用意する

粗大ごみとして出す場合は、事前の申込みと手数料が必要です。横浜市はインターネット・LINE・電話などで申込み、名古屋市は手数料券を購入する方式です。手数料は品目やサイズで変わるため、申込時に確認しましょう。

区分・手数料は自治体により異なるため、必ずお住まいの自治体の公式サイトで確認してください。判断に迷うときは、自治体のごみ分別案内アプリや電話窓口で「プリンター」と伝えて区分を確認すると確実です。分別を間違えると収集されずに残されてしまうこともあるため、出す前のひと確認が結果的に手間を減らします。なお、複合機やレーザープリンターは家庭用インクジェットより大きく重いことが多く、粗大ごみに該当しやすい点に注意しましょう。処分前のデータ消去については後半の章で詳しく解説します。

方法②小型家電リサイクルで処分する(回収ボックス・宅配回収・家電量販店)

リビングでくつろぐ家族
写真はイメージです

プリンターは小型家電リサイクル法の対象なので、自治体の「小型家電回収ボックス」、宅配回収サービス、家電量販店の店頭回収を利用する正規ルートがあります。「なるべく無料で」「きちんとリサイクルに回したい」という方に向いた方法です。ここでは代表的な3つを紹介します。

1. 自治体の小型家電回収ボックス
自治体が区役所・図書館・スーパーなどに設置している回収ボックスは、投入口のサイズに収まる小型のプリンターであれば無料で出せることが多いです(自治体によりサイズ上限や対象品目が異なります)。横浜市では投入口の目安が30cm×15cmとされており、投入口に入らない大きさのプリンターは対象外になります。設置場所と受け入れサイズを事前に確認してください。

2. リネットジャパンの宅配回収
リネットジャパンは、環境省・経済産業省の認定を受けた小型家電リサイクルの宅配回収サービスです。編集部が公式サイトで確認したところ、パソコン(ノート・デスクトップ・タブレット)を含めて申し込む場合に限り、箱に一緒に詰めたプリンターも無料で回収してもらえます。箱は3辺合計140cm以内・重量20kg以内が目安で、自宅まで宅配便が集荷に来るため持ち運びの手間がありません。パソコンを含まない場合は有料になるなど条件があるため、利用前に公式サイトで最新の料金・条件を確認してください。

3. 家電量販店の店頭回収
ヤマダデンキ・エディオン・ケーズデンキなどの家電量販店では、小型家電リサイクル法に基づく店頭回収を実施している店舗があります。編集部が各社の公式情報を調査した目安は次のとおりです。

店舗 プリンターなど小型家電回収の目安
ヤマダデンキ 指定サイズの箱にまとめる小型家電回収サービスあり(有料の場合あり)
エディオン 店頭持ち込みでのリサイクル回収を実施(有料の場合あり)
ケーズデンキ 店頭回収は小型家電で有料(サイズにより料金が変わる)

いずれも店頭持ち込みが前提で、料金・対象・受付方法は店舗や時期によって変わります。訪問回収を依頼する場合は別途出張費がかかるのが一般的です。近くに回収ボックスがなく、パソコンも一緒に出す予定がない場合は、この量販店回収や宅配回収が手軽な選択肢になります。利用前に各店舗・各サービスの公式サイトで最新情報を確認してください。

方法③売る・譲る(状態が良ければ)

リビングでくつろぐ家族
写真はイメージです

製造から年数が浅く、正常に動くプリンターなら、捨てずに売る・譲るという選択肢もあります。処分費用がかからないどころか、収入になる可能性もあります。

主な手段は、フリマアプリ(メルカリなど)、リサイクルショップへの持ち込み、地域の掲示板アプリ(ジモティー)での譲渡です。人気メーカーの新しめの機種や、需要の高い複合機・写真印刷対応モデルは買取・出品しやすい一方で、製造から年数が経ったものや動作しないものは買取不可となることが多い点に注意しましょう。

売る・譲る場合も、複合機やFAX付き機種は電話帳や受信データなどの個人情報を必ず消してから手放してください(消去方法は後述します)。純正インクや付属ケーブルがそろっていると引き取ってもらいやすくなる傾向があります。動作確認ができない・古いモデルの場合は、無理に売却にこだわらず、方法①②や後述の不用品回収業者に切り替えるのが現実的です。フリマアプリで売る場合は送料も考慮し、リサイクルショップなら査定額と持ち込みの手間を比べて、自分にとって割に合う方法を選びましょう。

方法④不用品回収業者にまとめて頼む(急ぎ・大量・他の不用品もあるなら)

「引越しや事務所の片付けでプリンター以外にも捨てたい家電・家具がたくさんある」「今日・明日中に片付けたい」という場合は、不用品回収業者にまとめて依頼するのが便利です。自宅まで来て運び出してくれるため、分別や運搬の手間がかかりません。

ただし、不用品回収業者に依頼する際は「一般廃棄物収集運搬業の許可」または「市区町村の委託・提携」があるかを必ず確認してください。無許可で「無料回収」をうたう業者に頼むと、後から高額な請求をされたり、回収後に不法投棄されたりするおそれがあります。許可の有無・見積もり内容を事前に確認し、複数社の見積もりを比べると安心です。

どの業者に頼めばよいか分からない場合は、複数社に一括で見積もりを依頼できるサービスを使うと、料金や対応エリアを比較しやすくなります。

\ 無料見積もり・詳細は公式サイトから /

エコノバ 公式サイトはこちら

最新の料金・対応エリアは公式サイトでご確認ください。掲載・依頼の際は、各業者が一般廃棄物収集運搬業の許可または市区町村の委託・提携を受けているかを必ずご確認ください

業者選びの基準や料金相場、悪質業者の見分け方は、不用品回収業者の選び方をまとめた記事も参考にしてください。

処分前にプリンター・複合機のデータ消去をする

リビングでくつろぐ家族
写真はイメージです

プリンターを処分するうえで見落とされがちなのが、複合機・FAX付き機種に残った個人情報の消去です。FAX機能付きの複合機には、登録した電話帳・短縮ダイヤル、送受信履歴、受信してメモリに保存された文書、スキャンや印刷のデータなどが残っていることがあります。そのまま手放すと、情報が第三者に渡ってしまうおそれがあります。

多くの家庭用複合機には、これらをまとめて消せる「設定の初期化」「全データ・設定の消去」などのメニューが用意されています。消去手順は機種によって異なるため、取扱説明書やメーカー公式サイトのサポートページで、お使いの型番の消去方法を確認してから操作してください。一般的には次の点を消去・確認しておくと安心です。

消しておきたいデータ 主な操作の例
電話帳・短縮ダイヤル(FAX) メニューの電話帳登録から削除、または本体初期化
送受信履歴・受信メモリの文書 履歴消去・メモリ受信データの削除
Wi-Fi・ネットワーク設定 ネットワーク設定の初期化
本体全体の設定 「設定リセット」「全設定クリア」などの初期化

なお、業務用の大型複合機(オフィスのコピー機など)は、内部にハードディスクを備え、印刷・スキャンした文書が保存されている場合があります。こうした機種はメーカーやリース会社によるデータ消去サービスが用意されていることが多いため、自己判断で分解せず、契約先やメーカーに相談してください。いずれの場合も、無理な分解や本体の破壊は感電・けがの危険があるため避け、メーカーの案内する手順に従うのが安全です。

使用済みインクカートリッジ・メンテナンスボックスの処分

引越し・処分用の段ボール箱
写真はイメージです

プリンター本体とあわせて、使用済みのインクカートリッジ(トナー)やメンテナンスボックスの処分に迷う方も多いところです。これらは本体とは別の方法で回収・処分するのが基本です。

純正のインクカートリッジは、「インクカートリッジ里帰りプロジェクト」という回収の仕組みが利用できます。編集部が公式情報を確認したところ、これはブラザー・キヤノン・エプソン・日本HPのプリンターメーカーと日本郵便が協力する取り組みで、各社の純正インクカートリッジを、全国約3,600の郵便局や一部の自治体施設に設置された回収箱に入れるだけで無料回収されます。集まったカートリッジはメーカーごとに仕分けされ、それぞれの責任でリサイクルされます。互換品(非純正品)や破損品、トナーカートリッジは対象外となる場合があるため、回収箱の案内を確認してください。

このほか、自治体が独自に設置しているインクカートリッジ回収ボックスや、家電量販店の店頭回収ボックスを利用する方法もあります。回収の仕組みを使わずにごみとして出す場合は、多くの自治体でインクカートリッジは「燃やすごみ」などに分別されますが、区分は自治体により異なります。

また、エコタンク搭載機などで使うメンテナンスボックス(廃インク吸収体)は、廃インクを含む消耗品です。ごみとして出す際はインクが漏れないようポリ袋に入れ、自治体の分別ルール(多くはプラスチックや燃やすごみ扱い)に従って処分してください。

プリンターを捨てるときの注意点

引越し・処分用の段ボール箱
写真はイメージです

プリンターを安全・確実に処分するために、次の点に注意しましょう。いずれもトラブルや情報流出を防ぐための基本です。

  • 複合機・FAX機種はデータ消去を先に行う:電話帳・受信メモリ・スキャン履歴などの個人情報を、取扱説明書に沿って初期化してから手放します。
  • インク・トナーは本体から外して別に処分する:里帰りプロジェクトや自治体・量販店の回収ボックスへ。インク漏れを防ぐためポリ袋に入れておくと安心です。
  • 電源コード・USBケーブルはまとめておく:ケーブル類は束ねておき、収集・運搬時に引っかからないようにします。ケーブル単体の捨て方は別記事も参考にしてください。
  • 無許可の「無料回収」に注意する:チラシやトラックでの「無料回収」をうたう業者は、後から高額請求されるトラブルの報告があります。許可の確認できる業者を選びましょう。

充電コードやケーブル類、炊飯器など他の小型家電の捨て方も、同じように「素材」「サイズ」「自治体ルール」で決まります。あわせて処分したいものがある方は、次の記事も参考にしてください。

プリンターの処分でよくある質問(FAQ)

Q壊れて動かないプリンターも同じ方法で処分できますか?

Aはい。故障して動かないプリンターも、自治体のごみ(不燃ごみ・粗大ごみ)、小型家電回収ボックス、宅配回収、不用品回収業者で処分できます。ただし売る・譲る方法は動作品が前提のため、故障品は買取不可となることが多いです。複合機の場合は、動かなくてもデータが残っている可能性があるため、可能な範囲でデータ消去を行ってから処分してください。

Qエプソンやキヤノンはプリンター本体を回収してくれますか?

A編集部がメーカー公式情報を確認したところ、エプソンでは家庭から出るプリンター本体は一般廃棄物の扱いとなり、自治体の小型家電リサイクルを案内しています(インクカートリッジ等の消耗品は回収対象)。キヤノンの回収サービスも、オフィス向け事務機器の有償回収が中心です。家庭用プリンター本体は、基本的に自治体のごみや小型家電リサイクル、宅配回収、不用品回収業者を利用するのが現実的です。

Qレーザープリンターや複合機も同じですか?

Aレーザープリンターや複合機も小型家電リサイクル法の対象で、処分方法は同じ4つから選べます。ただしサイズが大きく重いものが多く、自治体では粗大ごみに該当しやすい点、複合機はデータ消去が特に重要な点に注意してください。業務用の大型複合機はメーカー・リース会社への相談が基本です。

Qプリンターを無料で処分する方法はありますか?

A自治体の小型家電回収ボックスに投入口のサイズが合えば無料で出せることが多いです。また、リネットジャパンの宅配回収はパソコンと一緒に申し込む場合に無料で回収してもらえます。動く機種ならフリマアプリやジモティーで譲る・売る方法もあります。ただし条件やサイズ上限があるため、事前に確認しましょう。

Q使用済みのインクカートリッジはどうすればいいですか?

A純正カートリッジは、全国約3,600の郵便局などに設置された「インクカートリッジ里帰りプロジェクト」の回収箱で無料回収されます。自治体や家電量販店の回収ボックスを利用する方法もあります。回収の仕組みを使わない場合は、多くの自治体で燃やすごみなどに分別されますが、区分は自治体により異なるため確認してください。

※料金・手数料・区分・回収条件等は執筆時点の各自治体・各メーカー・各サービスの公開情報です。最新の情報は各公式サイトでご確認ください。

まとめ

プリンターは家電リサイクル法の対象4品目ではなく、小型家電リサイクル法の対象品目です。そのため、①自治体のごみ(不燃・粗大)②小型家電リサイクル(回収ボックス・宅配回収・家電量販店)③売る・譲る④不用品回収業者、という4つの方法から選べます。費用を抑えたいなら自治体のごみや回収ボックス、パソコンも一緒なら宅配回収、急ぎや大量なら不用品回収業者が向いています。

複合機・FAX付き機種は、処分前に電話帳や受信メモリなどのデータ消去を必ず行い、使用済みインクカートリッジは里帰りプロジェクトなどの回収ルートを活用しましょう。区分や手数料は自治体・店舗によって異なるため、処分前にお住まいの自治体や利用するサービスの公式情報を確認するのが確実です。他の不用品もまとめて片付けたい場合は、許可を確認したうえで不用品回収業者の一括見積もりを活用してみてください。

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