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秋になると、窓のサッシや洗濯物にカメムシがとまっている。1匹つまみ出しても、翌日にはまた別の1匹が同じ壁にはりついている——「カメムシの時期」を調べる人の多くは、この時期特有の困りごとに行き当たっています。
結論からお伝えすると、カメムシが人の暮らしに関わる時期は秋の1回ではなく、春の動き出しと秋の越冬侵入の2回に分かれます。石川県の病害虫防除室は、クサギカメムシについて「4月頃に越冬場所を離脱し、あちこち飛び回り様々な植物に付いて吸汁し……8月頃まで生存します」と説明しています。家に入ってくるのは秋でも、屋外での活動は春から始まっているということです。
この記事では、越冬明けから新成虫までの月別の流れ、洗濯物に付いた個体を11か月間数えた自治体の研究所の記録、家のすき間をふさぐ作業が間に合う締め切り、そして「カメムシが多い年は大雪」「白い洗濯物に集まる」という広く語られる話に一次資料の裏づけがあるのかまでを整理しました。当メディア編集部が、国・都道府県・市の公開資料と公的研究機関の成果情報を読み取ってまとめています(2026年8月時点)。
殺虫剤の選び方、卵の見た目や取り除き方はこの記事では扱いません。刺された跡や体調に関わる判断についても触れていません。


- 01【一言でいうと】カメムシの時期は秋だけ?春の動き出しと秋の侵入で2回ある
- 02カメムシは一年をどう過ごす?越冬明けから新成虫までの月別の流れ
- 03多い年と少ない年があるのはなぜ?注意報の件数で見る年ごとの振れ
- 04洗濯物にカメムシが付くのはいつ?横浜市の11か月の記録で見る月別
- 05家に入ってくるのはいつ?すき間をふさぐ作業が間に合うのは8〜9月まで
- 06「カメムシが多い年は大雪」「白い洗濯物に集まる」に裏づけはある?
- 07何月に何をする?カメムシの時期別カレンダー
- 08カメムシの時期についてよくある質問(FAQ)
- 09まとめ|カメムシの時期は「8〜9月の締め切り」と「春もある」の2点で覚える
【一言でいうと】カメムシの時期は秋だけ?春の動き出しと秋の侵入で2回ある
カメムシが目につく時期は、屋外と屋内で答えが変わります。屋外での活動は4月頃から始まり、家に入ってくるのは10〜11月に集中します。そして洗濯物に付くのは秋だけとは限らず、種によっては春のほうが多いという実測もあります。
まず年間の流れを1枚にまとめます。「屋外の動き」はクサギカメムシの生活史、「家でやること」は自治体が案内している方法にもとづくもので、地域や年によって前後します(2026年8月時点)。

| 時期 | 屋外のカメムシの動き | 家でやっておきたいこと | 出典 |
|---|---|---|---|
| 4〜5月 | 越冬した成虫が越冬場所を離脱し、植物を移動しながら吸汁(クサギカメムシ) | 室内で見つかる個体は前年秋に入ったもの。草木の手入れ | 石川県(生活史)/京都市(草木の手入れ) |
| 5月下旬〜7月上旬 | 交尾と産卵のピーク(クサギカメムシ)。果樹園への飛来の前期=越冬世代が中心 | 洗濯物に付くことがある(キマダラカメムシは春に多い) | 石川県(産卵期)/農林水産省(前期の飛来)/横浜市(洗濯物) |
| 8〜9月 | 新成虫が羽化。予察灯への飛来が急増。果樹園への飛来の後期が始まる | 網戸・窓・換気口のすき間を点検してふさぐ | 石川県(羽化・予察灯)/農林水産省(後期の飛来) |
| 10〜11月 | 越冬場所を探して移動。日当たりのよい外壁に飛来 | 侵入が集中する時期。外干しの判断を切り替える | 京都市・堺市(侵入時期) |
| 12〜3月 | 樹皮のすき間・落葉の下・家屋などで越冬 | 暖かい日に室内で動き出した個体を見かけることがある | 石川県(越冬場所) |
※2026年8月時点。月の区切りは目安です。地域差・年次差については本文で扱います。
カメムシは一年をどう過ごす?越冬明けから新成虫までの月別の流れ

家に入ってくるカメムシとして相談が多い種のひとつが、クサギカメムシです。石川県の病害虫防除室が公開している資料「クサギカメムシ」(2018年3月22日)は、この種の一年を時期ごとに記述しており、家庭での「時期」を考えるときの土台になります。
4月:越冬した成虫が動き出す
同資料は「発生は年1回で、暖地では一部2回発生する事があります」としたうえで、越冬明けの行動を「4月頃に越冬場所を離脱し、あちこち飛び回り様々な植物に付いて吸汁し……8月頃まで生存します」と書いています(石川県 病害虫防除室「クサギカメムシ」1.形態・生態(1)成虫(2018年3月22日)(PDF)/2026年8月時点)。春に外で見かける個体は、その年に生まれた虫ではなく、冬を越した成虫だということになります。
5月下旬〜7月上旬:交尾と産卵のピーク
同じ節は繁殖の時期について、「雌は5月下旬頃より間欠的に交尾と産卵を繰り返し、ピークは6月中旬~7月上旬」と記しています。卵から成虫になるまでの期間は「24℃の恒温条件で44.5 日を要します(長野県)」とされており、初夏に産まれた世代が夏の終わりに成虫になる計算です。
8月:新成虫が羽化し、灯りへの飛来が急増する
石川県の同資料は「8月頃に羽化した新成虫は生殖休眠のため交尾することなく、次第に越冬場所付近へと移動します」と説明し、県内かほく市に設置した予察灯の調査から「予察灯への飛来は、新成虫が羽化する8月に急増します」と報告しています。誘殺数について同資料は「今年度は1,401 頭誘殺され」「平年より70%程多く」と記しています(資料は2018年3月付で、グラフの凡例はH29)。
そして越冬については、「気温の低下と共に、樹皮の隙間、落葉中、積み重ねた木材、石の割れ目等、物と物の間の狭く暗い場所や家屋等に潜入して越冬します」としています。家屋は、樹皮のすき間や落ち葉の下と並ぶ「越冬場所の候補のひとつ」という位置づけです。
多い年と少ない年があるのはなぜ?注意報の件数で見る年ごとの振れ

「今年は多い」という感覚には、根拠になる数字があります。農林水産省は毎年、果樹に被害を与えるカメムシ類について発生予察情報を取りまとめており、その資料に注意報の発表件数の推移が載っています。
まず飛来の時期です。同省の資料は、果樹園への飛来を「大きく分けて2つ」として、「①越冬世代が中心となる前期(5~7月)」と「②当年世代(その年に生まれた子世代)の新成虫が中心となる後期(8月以降)」に分けています。餌についても、同資料は「山のスギ・ヒノキの球果等を餌に繁殖」し、「山の餌が枯渇したら園地に飛来し加害」する流れを図で示しています(農林水産省「果樹カメムシ類の発生と防除」令和8年8月・果樹カメムシ類の発生生態のページ(PDF)/2026年8月時点)。山の実りの多い少ないが、翌シーズンの数に関わってくる構図です。
件数の推移は同資料の「令和8年の発生予察注意報の発表状況(7月末現在)」のページにあります。令和8年(2026年)について同資料は「前期の果樹カメムシ類の多発が予測されたことから、33件(30府県)の発生予察注意報を発表し、注意喚起を実施(警報は0件)」と記しています。年次推移のグラフでは、令和6年は年間61件、令和7年は18件と示されており、隣り合う年で3倍以上の開きがあります。
これは果樹園の被害を対象にした情報で、家に入ってくる数を直接示すものではありません。ただし、同資料が事例中で挙げるチャバネアオカメムシ・ツヤアオカメムシ・クサギカメムシは家屋にも入る種を含むため、年ごとの振れ幅の大きさを知る目安にはなります(2026年8月時点)。お住まいの都道府県の病害虫防除所が出す発生予察情報を見ておくと、その年の傾向をつかめます。
洗濯物にカメムシが付くのはいつ?横浜市の11か月の記録で見る月別

洗濯物の被害は、自治体が不快害虫としての相談例に挙げるほど一般的です。堺市は「物干し竿の洗濯物に、汚れや悪臭をつけることがあり、不快害虫と呼ばれる要因となっています」と書いています。では、それは何月に起きているのか。実際に数えた記録が公開されています。横浜市環境科学研究所は、報告書の第46号(2022年)に短報「港北区内洗濯物に付着したクサギカメムシ・キマダラカメムシの記録」を掲載しています。調査の方法は「港北区内宅地において南向きのベランダに干した洗濯物に付着したカメムシ類を目視により確認し、捕獲、回収した」というもので、期間は2020年4月1日から2021年2月28日までの11か月間です。
結果はクサギカメムシが4個体、キマダラカメムシが38個体。要旨は「クサギカメムシは4 個体が秋から冬に、キマダラカメムシは38 個体が主に春と秋に確認された」とまとめています(七里浩志・浦垣直子「港北区内洗濯物に付着したクサギカメムシ・キマダラカメムシの記録」横浜市環境科学研究所報 第46号(2022年)(PDF)/2026年8月時点)。
| 月 | キマダラカメムシ(外来種) | クサギカメムシ(在来種) | 合計 |
|---|---|---|---|
| 4月 | 10 | 0 | 10 |
| 5月 | 4 | 0 | 4 |
| 6月 | 1 | 0 | 1 |
| 7月 | 0 | 0 | 0 |
| 8月 | 2 | 0 | 2 |
| 9月 | 4 | 0 | 4 |
| 10月 | 11 | 1 | 12 |
| 11月 | 6 | 1 | 7 |
| 12月 | 0 | 2 | 2 |
| 1〜2月 | 0 | 0 | 0 |
| 合計 | 38 | 4 | 42 |
出典:横浜市環境科学研究所報 第46号(2022年)短報・表1(種別・月別の個体数)。調査地は横浜市港北区内の宅地1か所、期間は2020年4月〜2021年2月。
この表で目を引くのは、種によって「洗濯物に付く時期」がまるで違うことです。短報はクサギカメムシについて「全体の捕獲数が少ないものの10月~12月の秋から冬にかけてのみ確認された(10月24日初認、12月27日終認)」とし、キマダラカメムシについては「春から秋にかけて確認され、盛夏に少なく、春と秋に多い傾向であった(4月17日初認、11月14日終認)」と書いています。
盛夏に少なかった理由として、著者らは発育段階のほかに「日射量が多く、それに伴いベランダ周辺や干した洗濯物の表面温度が高かったことによると考えられる」と述べています。暑すぎるベランダは避けられていた、という見方です。
ただしこれは1か所・1年の記録です。著者らも「周辺環境等の条件を考慮する必要がある」としており、全国どこでも同じ月別分布になると読むことはできません。それでも、「洗濯物にカメムシが付くのは秋だけ」という前提で春の外干しを油断すると外れることがある、という材料にはなります(2026年8月時点)。
家に入ってくるのはいつ?すき間をふさぐ作業が間に合うのは8〜9月まで

屋内への侵入について、堺市の保健所生活衛生課は「10~11月ごろには、越冬場所を探して屋内に侵入することもあり」と案内しています(堺市 健康福祉局 保健所 生活衛生課「カメムシ」不快害虫(2025年10月28日更新)/2026年8月時点)。京都市の衛生害虫のページも、屋内に入り込む時期として同じ10〜11月頃を挙げ、日当たりのよい外壁面に飛来してすき間を探す行動を説明しています(京都市 保健福祉局 医療衛生推進室「カメムシについて」カメムシってどんな虫(2023年10月25日)/2026年8月時点)。
ここで大事なのが順番です。石川県の資料が書くとおり、新成虫は8月に羽化して越冬場所付近へ移動し、気温が下がると狭く暗い場所に潜り込みます。つまり10月に壁で見かけた時点では、移動はすでに始まっているということになります。すき間をふさぐ・網戸を点検するといった作業は、8月から9月のうちに済ませておくほうが、時期としては噛み合います。
春に室内で見かけるのは、秋に入った個体
2月や3月の暖かい日に、室内でカメムシが動き出すことがあります。石川県の資料が示すとおり、この種は成虫のまま冬を越し、4月頃に越冬場所を離れます。春先に部屋の中で見かける個体は、その季節に外から入ってきたのではなく、前年の秋に潜り込んで冬を越していた個体と考えるのが自然です。カーテンレールの上や照明の傘の中、押入れの隅など、暗くて動かない場所から出てくることが多い理由もここにあります。
網戸の破れは、時期の前にやることの筆頭
入り込めるすき間の大きさについて、堺市は2〜3ミリメートル程度、京都市は3ミリメートル程度と説明しています。資料によって幅はありますが、いずれにしても網戸を閉めていても、破れやゆがみがあれば通り道になる数字です。張り替えや補修は、飛来が増える前の夏のうちに片付けておきたい作業になります。
夜の明かりは、種によって効き方が違う
「明かりに集まる」という点は、公的研究機関が実験で確かめています。農研機構 中央農業研究センターの成果情報「カメムシ類害虫に対する水銀灯の強い誘引性とその要因」(2017年)は、ミナミアオカメムシ・アオクサカメムシ・チャバネアオカメムシ・ツヤアオカメムシ・クサギカメムシの5種を対象に、「水銀灯または白熱灯を光源とする予察灯型の簡易トラップにおけるカメムシ類の誘殺数は、水銀灯が白熱灯に比べ5.6~304.6倍と圧倒的に多く、その効果の程度は種により異なる」と報告しています。
さらに、紫外線除去フィルターで紫外領域を落とした光源では、「ツヤアオカメムシやチャバネアオカメムシといった果樹カメムシ類で、誘殺数が無被覆区に比べ1/3~1/5と大幅に減少する」としています(農研機構 中央農業研究センター 成果情報「カメムシ類害虫に対する水銀灯の強い誘引性とその要因」成果の内容・特徴(2017年)/2026年8月時点)。この1/3〜1/5という数値はツヤアオカメムシとチャバネアオカメムシについてのもので、クサギカメムシの減少幅として書かれた数値ではありません。
玄関灯や廊下の照明を紫外線の少ないものに替える方法を自治体が案内しているのは、この性質を踏まえたものです。飛来が増える8月以降に見直しておくと、時期としては合います。
「カメムシが多い年は大雪」「白い洗濯物に集まる」に裏づけはある?

カメムシの時期を調べていると、必ずといっていいほど出てくる2つの話があります。編集部が一次資料に当たって確かめたところ、どちらも「そのとおり」と言い切れる公的な裏づけは確認できませんでした(2026年8月時点)。
「多い年は大雪」は、根拠のある話ではなさそうという見解
雪の多い地域で語られる「カメムシが多い年は大雪になる」について、弘前大学の環境昆虫学研究室は記事「カメムシと大雪」(2022年12月13日)で取り上げています。同記事は、雪国生活の長い同大学の名誉教授に尋ねた結果として「やはり何か根拠がある話ではなさそうです」と書いています。
そのうえで書き手は、「成虫で越冬するカメムシは冬に近づくと雪国の人にとっては身近な昆虫なので、雪と結び付けられて語られるようになったのではないかと想像します」と推測を述べ、「この昆虫の発生には表年と裏年があるのも関係しますかね」と付け加えています(弘前大学 環境昆虫学研究室「カメムシと大雪」(2022年12月13日)/2026年8月時点)。
実際、前の見出しで見たように注意報の件数は令和6年61件・令和7年18件と年ごとに大きく振れます。数が振れること自体は事実でも、それが雪の量を先取りしているという説明にはなっていない、というのが確認できた範囲です。カメムシの多さから降雪量を見通せるとした公的機関の資料は、編集部が調べた範囲では見当たりませんでした。
「白い洗濯物に集まる」を実験で確かめた公的資料は見当たらない
「白いシーツやタオルに付きやすいので、白いものは部屋干しに」という説明も広く見かけます。ここで確かめるのは成虫が白い布に集まるかどうかで、「白いから卵を産みつけられる」という別の説は、卵の記事で色材協会誌の論文にあたって検証しています。編集部が今回引用した資料を全文で確認したところ、白い布への誘引を調べた試験の記載は見つかりませんでした。横浜市の短報も洗濯物の色は記録しておらず、石川県・農林水産省の資料にも色に関する記述はありません。
色そのものを扱った公的な資料としては、農林水産省の委託研究プロジェクト「光害虫コンソーシアム」編『光を利用した害虫防除のための手引き』(2014年7月)があります。同書のⅦ-1-1「チャバネアオカメムシ」の節は、6種類の波長のLEDを選ばせる実験について「成虫は365nm(紫外)と525nm(緑)、590nm(黄)の光源に強く誘引された」と報告し、「チャバネアオカメムシは紫外と緑〜黄色の2 つの波長域に対して集まることが示された」と結論づけています。Ⅶ-1-2「ミナミアオカメムシ」の節は「雌雄成虫ともに373nm にピーク波長を持つ紫外光に強く誘引される」と記しています(農林水産省委託プロジェクト研究「光害虫コンソーシアム」編『光を利用した害虫防除のための手引き』Ⅶ-1-1 チャバネアオカメムシ/Ⅶ-1-2 ミナミアオカメムシ(2014年3月)(PDF)/2026年8月時点)。
ただしこれは暗所で光源を選ばせた実験であって、昼間のベランダで布の色を選ばせた実験ではありません。同書が研究対象とした26種のリストにクサギカメムシは含まれておらず、家に入ってくる種についての結果でもありません。
白い布を避けること自体を否定する材料もありません。ただ、色の選び分けに時間をかけるより、取り込む前に払う・時期を見て室内干しに切り替えるほうが、確認できる資料の範囲では順番として先になります。
何月に何をする?カメムシの時期別カレンダー

ここまでの資料をもとに、月ごとの作業を並べ直します。道具を買い足さずにできることが中心です。効果を保証するものではなく、公的機関が案内している方法を時期に当てはめたものとしてお読みください。
14〜5月:室内で見つかる個体は「前年の居残り」と考える
この時期に部屋で見かけるのは、秋に潜り込んで冬を越した成虫です。出てきた場所を覚えておくと、秋にふさぐべきすき間の見当がつきます。
25〜6月:カメムシが集まる草木を手入れする
京都市は「カメムシは特定の草木を好み、そこで繁殖するため、よくカメムシがつく植物がある場合は除草して繁殖を防ぎましょう」と案内しています。繁殖の時期に入る前が作業のタイミングです。
37〜8月:網戸とサッシのすき間を点検する
新成虫が羽化して動き始めるのが8月です。網戸の破れ、戸車のゆがみ、サッシの召し合わせ部分のすき間を、暑いうちに見ておきます。
48〜9月:換気口・給排気口と夜の明かりを見直す
すき間テープでふさげる場所を先に片付けます。玄関や共用廊下の照明は、光量を落とすか紫外線の少ないランプへの交換を検討します。
510〜11月:外干しの判断を切り替える
侵入が集中する時期です。堺市はこの時期について、外干しをやめて室内干しに切り替える方法を案内しています。外に干した日は、取り込む前に洗濯物を払う手順を挟みます。
612〜3月:入られた場所を記録しておく
室内で見つけた場所と日付をメモしておくと、翌年の夏に点検すべき場所が絞れます。自治体のページは、潰さずに紙などで包んで屋外へ出す方法を案内しています。
市販の殺虫剤を使う場合は、製品に表示された適用害虫と使用場所の範囲で使ってください。タイプごとの違いや室内で使うときの注意は、別の記事で整理しています。
カメムシの時期についてよくある質問(FAQ)
※本記事の時期は、農林水産省・石川県・横浜市環境科学研究所・京都市・堺市・農研機構が公開する資料(2026年8月時点)を当メディア編集部が読み取って整理したものです。発生の時期と量は地域・年・種によって大きく異なり、記載した月はいずれも目安です。カメムシの臭気や虫そのものに関して体調の変化を感じたときは、自己判断せず医療機関にご相談ください。庭木や家庭菜園の防除には、その作物に登録のある農薬を表示の範囲でお使いください。
まとめ|カメムシの時期は「8〜9月の締め切り」と「春もある」の2点で覚える
カメムシの時期を1年の流れで見ると、4月頃の越冬明け、6月中旬〜7月上旬の産卵ピーク、8月の羽化、10〜11月の越冬侵入という順に並びます。家でやることの締め切りは、侵入が始まる前——網戸とすき間の点検は8〜9月、外干しの判断は10月からという2点に絞れます。
洗濯物については、横浜市の11か月の記録が「秋だけではない」ことを示しています。在来種のクサギカメムシは10〜12月に、外来種のキマダラカメムシは春と秋に付いていました。春の外干しでも付くことがある、と覚えておくと肩透かしを食いません。
そして「多い年は大雪」「白い洗濯物に集まる」については、確かめた範囲で裏づけを見つけられませんでした。年ごとに数が大きく振れるのは注意報の件数からも確かですが、その振れが雪を予告しているわけではなさそうです。時期の見取り図を持って、8月と10月の2つの区切りを押さえておけば、秋の負担はだいぶ変わります。