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引っ越しが決まると、家具・家電・衣類・生活用品まで「これ、どうやって処分しよう」というものが一気に出てきます。とくに困るのが、粗大ごみの申し込みが引っ越しシーズンで混み合って収集が間に合わない、引越し業者にそのまま持って行ってもらえると思っていたら断られた、まだ使えるものを捨てるのはもったいない——といった悩みではないでしょうか。
この記事では、引っ越しの不用品を処分する方法を「①自治体の粗大ごみ・ごみに出す」「②引越し業者に引き取ってもらう」「③売る・譲る」「④不用品回収業者にまとめて頼む」の4つに整理し、引っ越し2週間前からの逆算スケジュール、大阪市・世田谷区など自治体の申込ルール、サカイ・アートなど引越し業者の公式方針、退去日に間に合わないときの対処までまとめました。自分の状況に合った処分方法と段取りが分かるようになります。


- 01引っ越しの不用品を処分する方法4つの比較早見表
- 02引っ越しの不用品処分はいつから始める?2週間前からの逆算スケジュール
- 03方法①自治体の粗大ごみ・ごみに出す(いちばん安いが締切に注意)
- 04方法②引越し業者に引き取ってもらう(引越しと同時にまとめて/サカイ・アート)
- 05方法③売る・譲る(買取・リサイクルショップ・フリマ・ジモティー)
- 06方法④不用品回収業者にまとめて頼む(急ぎ・大量・退去に間に合わない)
- 07引っ越しの不用品処分にかかる費用の目安
- 08退去日に間に合わない・引っ越し当日まで残ってしまう場合
- 09引っ越しで不用品を処分するときの注意点
- 10引っ越しの不用品処分でよくある質問(FAQ)
- 11まとめ
引っ越しの不用品を処分する方法4つの比較早見表

引っ越しの不用品を処分する方法は、大きく分けて4つあります。まずは全体像を早見表で確認しましょう。急いでいるか、量が多いか、まだ使えるものか、退去日までに間に合うかで選び分けるのがポイントです。
| 処分方法 | 費用の目安 | 締切・手間 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| ①自治体の粗大ごみ・ごみに出す | 無料〜数百円/点 | 申込制で締切あり・自分で運ぶ | 時間に余裕があり、少しでも安く処分したい人 |
| ②引越し業者に引き取ってもらう | 家電リサイクル料金+数千円〜 | 見積もり時に要相談・対象品目が限られる | 対象家電を引っ越しと同時にまとめたい人 |
| ③売る・譲る | 0円〜(値がつけばプラス) | 査定・出品・搬出の手間 | まだ使える家具・家電を現金化したい人 |
| ④不用品回収業者にまとめて頼む | 数千円〜数万円(量で変動) | 依頼するだけ・即日対応も | 急ぎ・大量・退去に間に合わない人 |
ポイントは、安さを取るなら自治体、手間なくまとめたいなら不用品回収業者、という具合に「費用」と「締切・手間」がトレードオフになる点です。とくに自治体の粗大ごみは申し込みから収集まで日数がかかるため、次の章でスケジュールの立て方から見ていきましょう。
引っ越しの不用品処分はいつから始める?2週間前からの逆算スケジュール

引っ越しの不用品処分でいちばん多い失敗が、「粗大ごみの申し込みが間に合わず、退去日までに捨てられなかった」というものです。自治体の粗大ごみは申し込み制で、収集日まで数日〜2週間ほどかかるため、遅くとも引っ越しの2週間前から逆算して動くと安心です。目安のスケジュールを見ていきましょう。
まず2週間前までに、部屋の中を「使う/売る・譲る/捨てる」に仕分けし、自治体のごみ分別ルールと粗大ごみの申し込み方法を確認します。大きな家具・家電が出るなら、この時点で処分ルートの見当をつけておくと、後の予約がスムーズです。
1週間前ごろには、粗大ごみの収集予約を入れ、売るものは買取査定やフリマ出品を進めます。粗大ごみは自治体によって締切が決まっており、たとえば大阪市では収集希望日の最短3日後以降での受付とされています(出典:大阪市公式サイト)。世田谷区では、3〜4月の引っ越しシーズンや年末年始は電話が込み合うと公式に案内されており、早めの申し込みが呼びかけられています(出典:世田谷区公式サイト)。引越し業者に家電を引き取ってもらう場合も、見積もりのタイミングで伝えておく必要があります。
数日前〜前日には、予約した粗大ごみを指定日に出し、可燃ごみ・不燃ごみ・資源も通常の収集日に合わせて計画的に出しておきます。ここまでで片付かない分が、退去日直前に残ってしまう不用品です。間に合わない場合の対処は後の章でくわしく解説します。
方法①自治体の粗大ごみ・ごみに出す(いちばん安いが締切に注意)

もっとも費用を抑えられるのが、自治体のごみとして処分する方法です。ただし粗大ごみは申し込み制で締切があり、引っ越しシーズンは特に混み合うため、早めの手続きが欠かせません。次の手順で進めましょう。
1ごみを「粗大ごみ」と「通常のごみ」に分ける
一辺の長さが一定サイズ(多くの自治体で30cmまたは50cm)を超えるものは粗大ごみ、それ以下は可燃・不燃・資源などの区分になります。基準は自治体で異なるため、公式サイトの品目検索で「家具」「家電」などを確認しましょう。
2粗大ごみの収集を予約し、手数料券を用意する
電話やインターネットで粗大ごみ受付センターに申し込みます。手数料は自治体・品目で異なり、たとえば世田谷区はA券200円・B券300円の粗大ごみ処理券、大阪市は200円・400円・700円・1,000円の手数料券で支払う仕組みです(出典:世田谷区・大阪市公式サイト/執筆時点)。
3収集日までの日数を見て、間に合うか確認する
大阪市では収集希望日の最短3日後以降での受付とされ、世田谷区は引っ越しシーズンや年末年始は電話が込み合うと案内しています(出典:大阪市・世田谷区公式サイト)。退去日から逆算し、間に合わないと判断したら、早めに他の方法へ切り替えましょう。
注意したいのは、エアコン・テレビ・冷蔵庫(冷凍庫)・洗濯機(衣類乾燥機)の家電リサイクル法4品目は、自治体では収集してもらえない点です。これらは家電量販店やメーカー、後述の引越し業者・不用品回収業者を通じて、リサイクル料金を支払って処分する必要があります。生活ごみ(可燃・不燃・資源)は通常の収集日に出しますが、引っ越し直前は一度に大量に出せないこともあるため、計画的に出しておきましょう。
※分別区分・手数料・締切は執筆時点の各自治体公式サイトの情報です。地域により異なるため、必ずお住まいの自治体で最新ルールをご確認ください。
方法②引越し業者に引き取ってもらう(引越しと同時にまとめて/サカイ・アート)

「引越しと同時に、まとめて引き取ってもらえたら楽なのに」と考える方は多いですが、引越し業者が引き取れる不用品は、主に家電リサイクル法対象の家電に限られるのが実情です。大手2社の公式方針を見てみましょう。
サカイ引越センターでは、エアコン・テレビ・冷蔵庫・洗濯機・衣類乾燥機といった家電リサイクル法対象製品を有料で引き取っており、タンスやソファーなどの不用品も一部エリアでは委任状の提出により有料で引き取れるとしています。いずれも見積もり時または担当支社への事前相談が必要で、生活ごみは対応外です(出典:サカイ引越センター公式サイト/執筆時点)。
アート引越センターでも、テレビ・エアコン・冷蔵庫・洗濯機・乾燥機の家電リサイクル法対象製品の引き取りに対応しており、見積もりの際にリサイクル希望を伝える必要があります。一方で家具や小物、対象外の家電は引き取れないため、お住まいの自治体に問い合わせて自分で処分するよう案内されています(出典:アート引越センター公式サイト/執筆時点)。
つまり引越し業者は「家電リサイクル法対象の家電を、リサイクル料金を払って引っ越しと同時に処分する」ルートと考えるのが基本です。家具や生活ごみまで一括で任せたい場合は、方法④の不用品回収業者のほうが向いています。いずれにせよ、引き取り可否と料金は見積もりの段階で必ず確認しておきましょう。
方法③売る・譲る(買取・リサイクルショップ・フリマ・ジモティー)

購入から年数が浅く、状態の良い家具・家電であれば、捨てる前に買取や譲渡で現金化・リユースできる可能性があります。処分費用がかかるどころかプラスになることもあるので、まだ使えるものは一度検討する価値があります。
売り先としては、出張買取・宅配買取に対応したリサイクルショップや買取専門店、メルカリなどのフリマアプリ、ジモティーのような地域の譲渡・売買サービスがあります。引越し業者のなかにはフリマアプリと連携し、売却して引越し費用に充てられる導線を用意しているところもあります。
ただし引っ越し直前は、フリマで売れても搬出や発送の手間・買い手とのやり取りに時間がかかり、退去日に間に合わないリスクがあります。大型家具は出張買取や持ち込み可否も含めて検討しましょう。製造から年数が経ったもの、故障・破損があるもの、大型で需要の少ないものは値がつかない場合もあります。買取業者を利用する際は、古物商許可を持つ正規の業者かを確認すると安心です。相場は状態・年式・ブランドで大きく変わるため、あくまで目安として査定を取りましょう。
方法④不用品回収業者にまとめて頼む(急ぎ・大量・退去に間に合わない)

自治体の粗大ごみが間に合わない、家具も家電も生活用品も一気に片付けたい、退去日が迫っている——そんなときに現実的なのが不用品回収業者への依頼です。引っ越しの場合、退去日に間に合わないタイミングでも、立ち会い1回で家具・家電・生活用品をまとめて搬出してもらえるのが大きな利点で、即日対応の業者もあります。
ただし業者選びには注意が必要です。不用品回収を適正に行うには「一般廃棄物収集運搬業許可」(または市町村の委託・提携)が必要で、この確認が取れない無許可業者は、不法投棄や高額請求などのトラブルの原因になります。「無料回収」をうたって家庭を回る、あるいは街を巡回するトラックには特に注意し、依頼前に必ず許可の有無を確認しましょう。複数社を比較できる一括見積もりサービスを使うと、料金や対応エリアを見比べやすく、相場からかけ離れた業者を避けやすくなります。引っ越しは荷物量が読みにくいため、部屋の広さや品目を伝えて事前に見積もりを取り、追加費用の有無まで確認しておくと安心です。
一括見積もりサービスの利用者については、Web上では「退去日ぎりぎりでも即日で運び出してもらえて助かった」という声が見られます。一方で「当日に追加料金がかかった」という指摘もあり、見積もり時に総額と追加費用の条件まで確認しておくと安心です。
依頼先は大きく「①自治体の収集」「②市の許可を持つ地域の回収業者」「③審査制のマッチング・一括見積もりサービス(エコノバなど)」の3タイプに分けて考えると選びやすくなります。全国で唯一の正解があるわけではないので、料金・対応エリア・許可・口コミを比べて、自分の引っ越しに合う業者を選びましょう。
引っ越しの不用品処分にかかる費用の目安

引っ越しの不用品処分の費用は、選ぶ方法と量によって大きく変わります。方法別の費用の目安を整理しました。あくまで目安であり、実際の金額は見積もりや自治体の料金表で確認してください。
| 処分方法 | 費用の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| ①自治体の粗大ごみ | 1点あたり数百円〜(例:世田谷区A券200円・B券300円) | 手数料・品目区分は自治体で異なる。家電4品目は対象外 |
| ②引越し業者の家電引き取り | 家電リサイクル料金+収集運搬料(数千円〜) | 対象は家電リサイクル法4品目中心・見積もり時に要相談 |
| ③売る・譲る | 0円〜(値がつけばプラス) | 状態・年式・ブランドで変動。手数料・送料に注意 |
| ④不用品回収業者(積み放題) | 軽トラ積み放題が数千円〜、1.5t・2t車は数万円が目安 | 荷物量・階段・出張費で変動。許可の確認を必ず |
不用品回収業者の「積み放題プラン」は、軽トラック1台分でおおむね1万円前後、2トントラック分になると数万円が目安とされますが、荷物の量やエレベーターの有無・階段作業・出張費で変わります。「〜円から」という表示は、最小プランの料金である場合が多いため、自分の荷物量で総額がいくらになるかを見積もりで確認しましょう。
なお「無料で回収します」と宣伝する業者もありますが、あとから高額な追加費用を請求されたり、不法投棄されたりするトラブルもあります。「無料」や「格安」だけを理由に飛びつかず、許可の有無と総額を必ず確認してください。費用・条件は執筆時点のもので、業者や地域により異なります。
退去日に間に合わない・引っ越し当日まで残ってしまう場合

準備が間に合わず、引っ越し当日まで不用品が残ってしまうこともあります。まず押さえておきたいのは、引越し業者は基本的に、当日その場で家具や生活ごみを回収してはくれないという点です。粗大ごみの収集も当日の飛び込みは受け付けていないため、間に合わないと分かった時点で別の手を打つ必要があります。
現実的な選択肢は、主に次の3つです。1つ目は、即日対応が可能な許可を持つ不用品回収業者に依頼して、退去前に運び出してもらう方法。2つ目は、いったん新居へ運び、落ち着いてから引っ越し先の自治体ルールで処分する方法(大型家具は運搬費もかかる点に注意)。3つ目は、実家やトランクルームなどに一時保管し、後日ゆっくり処分する方法です。
焦っているときほど、「今すぐ無料で回収します」と近づいてくる無許可のトラックに頼みたくなりますが、高額請求や不法投棄のトラブルにつながりやすいため避けましょう。急ぎでも、許可の有無と料金を確認してから依頼するのが安全です。大型の家具が残ってしまった場合の処分方法は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
引っ越しで不用品を処分するときの注意点

引っ越しの片付けでは、量が多いぶん見落としやすい注意点があります。次のポイントを確認しておきましょう。
とくに気をつけたいのがベッドやマットレス、大型家具の搬出です。無理な体勢で持ち上げると腰を痛めたり、壁や床を傷つけたりする危険があります。分解できるものは分解し、それでも難しければ搬出まで任せられる回収業者を利用しましょう。ベッドやマットレスの具体的な処分方法は、それぞれの記事でくわしく解説しています。
また、賃貸物件では退去の立ち会いまでに部屋を空にしておく必要があります。ごみを残したまま退去すると、撤去費用を敷金から差し引かれたり、追加で請求されたりすることがあります。処分のスケジュールには余裕を持たせ、当日に慌てないようにしておきましょう。
引っ越しの不用品処分でよくある質問(FAQ)
※料金・手数料・自治体の区分・各社の引き取り方針等は執筆時点の各公式サイト・自治体情報です。最新の情報は各公式サイトでご確認ください。
まとめ
引っ越しの不用品処分は、「2週間前から逆算して、費用と締切のバランスでルートを選ぶ」ことが成功のカギです。安く済ませたいなら自治体、対象家電を同時に片付けたいなら引越し業者、まだ使えるものは売る・譲る、急ぎ・大量・退去に間に合わないなら不用品回収業者、と使い分けましょう。改めて4つの方法を振り返ります。
| 処分方法 | こんな人に |
|---|---|
| ①自治体の粗大ごみ・ごみに出す | 時間に余裕があり、少しでも安く処分したい人 |
| ②引越し業者に引き取ってもらう | 対象家電を引っ越しと同時にまとめたい人 |
| ③売る・譲る | まだ使える家具・家電を現金化したい人 |
| ④不用品回収業者にまとめて頼む | 急ぎ・大量・退去に間に合わない人 |
粗大ごみの締切や大型家具の搬出でつまずかないよう、早めの段取りが何より大切です。自治体で間に合わない・重くて運べない・量が多いといった場合は、許可(一般廃棄物収集運搬業許可または市の委託・提携)を確認したうえで不用品回収業者に依頼するとスムーズです。自分の引っ越しに合った方法を選び、安全に片付けましょう。