広告 引越し 荷造り・梱包のコツ

引っ越しの食器の梱包方法|新聞紙がないときの代用と割れない詰め方

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引越しの荷造りで最後まで手が止まりがちなのが、食器の箱詰めです。「皿はどう包めばいいのか」「新聞を取っていないから包む紙がない」「もし割れたら弁償してもらえるのか」——割れ物だけに慎重になり、キッチンだけ手つかずのまま残ってしまう方は少なくありません。

実は、食器の梱包で押さえるべきことは「1つずつ包む・皿は縦に入れる・小さい箱を使う」の3つに集約されます。これは引越し各社が公開している梱包ガイドに共通する基本です。あとは皿・グラス・包丁といった形の違いに合わせて、包み方を少し変えるだけです。

この記事では、日本通運(NXの国内引越サービス)・アート引越センター・アーク引越センターが公開している梱包の案内と、国土交通省の標準引越運送約款を当メディア編集部が調査し、品目別の包み方、段ボールへの詰め方、新聞紙がないときの代用品、そして割れてしまったときの補償の決まりまでを順番に整理しました。

読者
引越しの荷造りを始めたんですが、食器が怖くて手が付けられません。うちは新聞も取っていなくて、包む紙すらないんです…。
編集部
包む材料はタオルやキッチンペーパーでも代用できますよ。大事なのは「1つずつ包む・皿は縦・小さい箱」の3つで、これは各社の梱包ガイドに共通する基本です。品目別に順番に見ていきましょう。

【一言でいうと】食器の梱包は「1つずつ包む・皿は縦・小さい箱」

割れ物の梱包作業の様子
写真はイメージです

食器の梱包の基本は、食器を1つずつ緩衝材で包み、皿は縦にして、小さめの段ボールに詰めることです。日本通運(NXの国内引越サービス)の荷造りのコツでは、お皿は上からの力に弱いため縦にして段ボールへ入れるのがポイントとされ、アート引越センターの荷造りの流れ・コツでも、食器は基本的に立てて詰めるよう案内されています。

まずは品目ごとの包み方の要点を早見表で押さえましょう。詳しい手順はこのあと品目別に解説します。

品目 包み方の要点 参考にした公式ガイド
お皿 1枚ずつ全体を包み、箱には縦にして入れる 日本通運・アート引越センター
茶碗・小鉢 露出する部分がないように全体を包む 日本通運
コップ・グラス 緩衝材を下から上へ折り返し、余りを内側に折り込む 日本通運
包丁・刃物 段ボールや厚紙を二つ折りにして刃を包み、テープで固定 日本通運・アート引越センター
びん・調味料 1本ずつ包み、フタを固定してビニール袋へ アート引越センター・日本通運・アーク引越センター

※各社の公開ガイド(2026年7月時点)をもとに当メディア編集部が整理。提供される資材や案内の内容は会社・プランによって異なります。

食器の梱包に使うもの|緩衝材と段ボールの準備

割れ物の梱包作業の様子
写真はイメージです

日本通運のガイドでは、割れ物の緩衝材として空気で衝撃を吸収するエアークッションが一般的とされています。新聞紙には食器を保護するほか、丸めて隙間に詰める使い方があり、タオルも緩衝材として使えると紹介されています。使いかけの液体ボトルを入れるビニール袋も揃えておきたいところです。

段ボールは小さめを選ぶのが鉄則です。アート引越センターは、Sケースを食器・本などの割れ物や重い物向け、Mケースを衣類などの重くならないかさばる物向けとしています。大きな箱に食器を詰め込むと、重くなりすぎて持ち上げられなくなったり、底が抜けたりします。箱のサイズ選びと必要枚数の目安は、別の記事で詳しく扱っています。

使っていない食器は、包む前に減らしておく

食器を洗い整理する様子
写真はイメージです

食器の梱包は「包む数」がそのまま作業量になります。1年以上出番のない食器や、そろいで残っている来客用の余りは、荷造りの前に手放しておくと、梱包も新居での荷ほどきも一気に軽くなります。

食器棚の奥で眠っている食器を、この機会に一度見直してみてください。自治体での出し方や寄付・買取といった処分の選択肢は、別の記事にまとめています。

食器の種類別の包み方

引っ越しの食器の種類別の包み方(皿・茶碗・グラス・包丁・びんの5品目)の図解
当メディア編集部作成

ここからが本題の包み方です。各社の公式ガイドに実際に載っている手順だけを、品目別のステップに整理しました。緩衝材の部分は、手元にあるもの(新聞紙・エアークッション・タオルなど)に読み替えてください。

1お皿:1枚ずつ包んで「縦」に入れる

日本通運のガイドでは、お皿は新聞紙などの緩衝材で全体を包むように梱包し、上からの力に弱いので縦にして段ボールへ入れるとされています。箱の底にはタオルなどの緩衝材を敷いておきます。アート引越センターの案内では、お皿は1枚1枚包み、緩衝材の四隅から順に内側へ折っていく包み方が紹介されています。

2茶碗・小鉢:露出部分をなくして、包まずに重ねない

日本通運のガイドでは、茶碗は他の食器と直接触れると欠けてしまうおそれがあるため、露出している部分がないように全体を包むとされています。同じ形だからと、包まないまま重ねて詰めるのは避けましょう。

3コップ・グラス:下から上へ折り返して内側へ折り込む

日本通運のガイドでは、広げた緩衝材の上にコップやグラスを乗せ、下から上へ折り返し、余った部分をコップやグラスの内側へ折り込む手順が紹介されています。また、ふたのある器は、アート引越センターの案内にあるとおり本体とふたを別々に包みます。

4包丁・刃物:刃を包んで固定し、向きを互い違いに

日本通運のガイドでは、包丁やナイフは刃先が露出しないように、段ボールを2つ折りにして刃先を包みガムテープで固定する方法がすすめられています(新聞紙やタオルを刃先に巻き付けてもよいとされています)。アート引越センターは、厚紙などを二つ折りにして刃の部分を巻き、抜けないようテープで留め、本数が多いときは向きを互い違いにするとかさばらないと案内しています。

5びん・調味料:1本ずつ包み、フタを固定して袋へ

アート引越センターのガイドでは、びんは1本ずつ包み、びんとびんのすき間に緩衝材を詰めるとされています。使いかけの調味料は、日本通運のガイドにあるとおり、キャップをテープで固定するかラップと輪ゴムで留めてから、まとめてビニール袋へ。アーク引越センターも、使いかけのビンはフタをしっかり閉めたうえでビニール袋に入れる方法を案内しています。

ダンボールへの詰め方|重い食器が下・皿は縦・隙間を埋める

割れ物の梱包作業の様子
写真はイメージです

包み終わったら、次は詰め方で割れにくさが決まります。アーク引越センターの荷造りの基本的なルールでは、段ボールの底に新聞紙やタオルを敷いて緩衝材の役割をさせ、重たい食器から下に入れ、皿類は立てて並べていくという手順が示されています。皿と皿の間にスペースが残るときは、新聞紙で埋めるようにともあります。

箱そのものの準備も手を抜けません。日本通運のガイドでは、重い荷物を入れる段ボールは底が抜けないよう、ガムテープをもう1枚足して十字になるように貼る「十字貼り」がすすめられています。詰め終わった箱を軽く揺らしてみて、中で音がするなら緩衝材が足りていない合図です。

「割れ物」の書き方は、目立つ色で・側面にも

詰めた箱には、中身が割れ物だと誰が見ても分かる表示をします。日本通運のガイドでは、ワレモノはワレモノだけでまとめるのが鉄則とされ、段ボールに「ワレモノ注意」と赤字で書くよう案内されています。アーク引越センターも、詰めた箱に「割れもの」「食器類」と明記して引越し業者に分かるようにする方法を紹介しています。

アート引越センターでは、割れ物の箱に赤テープを使う色分けが紹介されています。表示は箱の上面だけでなく側面にも書いておくと、積み重ねた状態でも見落とされにくくなります。「キッチン」など新居での運び先も添えておくと、荷ほどきの指示がいらなくなります。

新聞紙がないときの代用品

割れ物の梱包作業の様子
写真はイメージです

「新聞を取っていないので包む紙がない」というのは、いまや荷造りの定番の悩みです。結論として、新聞紙がなくても、家にあるものと市販の緩衝材で問題なく梱包できます。候補を整理すると次のとおりです。

  • 家にあるもの:タオル/キッチンペーパー/Tシャツ・靴下などの布類(包んだ分だけ衣類の荷造りも進む)
  • 買えるもの:気泡緩衝材(プチプチ)/ミラーマット/クラフト紙などの包装紙
  • 業者の資材:緩衝材の提供(有償の場合あり)/食器用の専用ケース

タオルは日本通運のガイドでも緩衝材として使えるとされており、厚みがあるぶん、箱の底敷きや皿の間仕切りに向いています。キッチンペーパーや衣類は薄手なので、1つの食器に多めに巻き付けるのがコツです。

市販品では、気泡緩衝材(プチプチ)や、アーク引越センターが食器用の専用緩衝材として挙げているミラーマットが定番で、こうした梱包資材は100円ショップやホームセンターでも販売されています。アート引越センターには、紙資材を使わずに食器を梱包できる「エコ楽ボックス 食器ケース」というオリジナル資材もあります(同社の案内では、地域によって対応が異なる場合があるとされています)。日本通運のガイドには緩衝材を有償で提供する業者もあるとあるため、見積もりの際に資材がどこまで付くのかを聞いておくと、買いすぎを防げます。

食器が割れたときの補償|標準引越運送約款の決まり

割れ物の梱包作業の様子
写真はイメージです

どれだけ丁寧に包んでも、割れる可能性はゼロにはなりません。そこで知っておきたいのが、多くの引越し業者が採用している標準引越運送約款(国土交通省告示・最終改正 令和7年国土交通省告示第193号)に書かれた補償の枠組みです。

業者の責任は「受取から引渡しまで」——自分で詰めた箱は事情が違う

約款の第22条は、荷物の受取(荷造りを含む)から引渡し(開梱を含む)までの間に荷物が滅失・損傷したときは、業者がその損害を賠償する責任を負うと定めています。ただし同じ条文に、業者側が荷造り・受取・引渡し・保管・運送について注意を怠らなかったことを証明したときはこの限りでない、という免責の定めもあります。

さらに第23条は賠償責任を負わない事由を列挙しており、その八号が「荷送人又は荷受人等の故意又は過失」です。つまり、自分で詰めた箱の中で食器が割れ、原因が梱包の不備と判断されれば、補償の対象にならないことがあり得ます。この記事の包み方・詰め方を守ることは、割れ防止と同時に、万一のときの自衛にもなるわけです。

壊れやすいものは「申告」しておく

約款の第8条では、業者は荷物を受け取るときに、壊れやすいものなど運送上特段の注意を要するものの有無・種類・性質を申告するよう荷送人に求めるとされています。そして第24条第2項には、この申告がなく、業者も過失なくその存在を知らなかった場合、特段の注意を払わなかったことによる滅失・損傷には責任を負わないという定めがあります。

高価な食器や特に心配な箱があるなら、見積もりや荷物の受け渡しの場面で申告し、どの箱に入っているかまで伝えておきましょう。あわせて、自分で梱包した箱の中身が破損した場合の扱いについても、契約前に説明を受けておくと安心です。

割れていたら「3か月以内」に連絡する

約款の第25条は、荷物の一部の滅失・損傷についての業者の責任は、荷物を引き渡した日から3か月以内に通知を発しない限り消滅すると定めています。食器の箱は開封が後回しになりがちですが、引越し後はできるだけ早く開けて状態を確かめ、破損があれば写真を残してすぐ業者へ連絡してください。

なお、ここで紹介したのは国が定めた標準約款であり、独自の約款を使う会社もあります。もうひとつ大切なのは、引越運送が貨物自動車運送事業法の許可等を受けた事業者の仕事だという点です。許可の裏付けがない格安の運び手に大切な食器を託すと、割れたときに頼れる約款や補償の枠組みそのものがありません。標準引越運送約款は見積書に事業許可番号を記載することも定めているので(第3条)、手元の見積書で番号を確かめるのが手軽な見分け方です。

引っ越しの食器の梱包のよくある質問(FAQ)

Q食器の梱包はいつから始めればいいですか?

A来客用や予備など、引越し日まで使わない食器から先に詰めるのが基本です。日本通運のガイドでは、引越し日まで使わないものの梱包は2週間くらい前から始めるとされています。毎日使う最小限のセットだけを残しておけば、前日まで自炊しながらでも食器の荷造りは終えられます。

Q新聞紙の代わりにタオルだけで包んでも大丈夫ですか?

Aタオルは日本通運のガイドでも緩衝材として使えるとされており、「1つずつ包む・隙間を埋める」という基本を守れば代用できます。ただし家にある枚数には限りがあるため、キッチンペーパーや衣類、市販の気泡緩衝材と組み合わせて使うのが現実的です。

Q食器棚の中身は入れたまま運べますか?

A入れたままはおすすめできません。アート引越センターのガイドでは、家具の引き出しの中身は抜き出して段ボールに詰めておくよう案内されています。食器棚も同じように中身をすべて箱へ移し、空にしてから運んでもらうのが基本です。収納ごと運べるかどうかは会社やプランで扱いが異なるため、見積もりのときに聞いておきましょう。

Q引越し後に食器が割れていたら、いつまでに連絡すればいいですか?

A標準引越運送約款では、荷物の一部の損傷についての業者の責任は、引渡日から3か月以内に通知を発しないと消滅すると定められています(第25条)。食器の箱は早めに開けて確認し、破損を見つけたら状態の写真を残して、期限を待たずすぐに連絡してください。

Q食器を入れた箱には何と書けばいいですか?

A中身が割れ物だと一目で伝わる表示が大切です。日本通運のガイドでは「ワレモノ注意」と赤字で書くこと、アーク引越センターのガイドでは「割れもの」「食器類」と明記することが案内されています。上面と側面の両方に書き、「キッチン」など新居での運び先も添えておきましょう。

※本記事の梱包手順・補償に関する記述は、日本通運(NXの国内引越サービス)・アート引越センター・アーク引越センターの公式サイトと、国土交通省が公開している標準引越運送約款(いずれも2026年7月時点)に基づいています。緩衝材や専用資材の提供条件、破損時の補償の取り扱いは、契約する会社・プラン・約款によって異なります。最終的な条件は必ずお手元の見積書と各社の最新の案内でご確認ください。

まとめ

食器の梱包は、「1つずつ包む・皿は縦・小さい箱」の3基本に、品目別のひと工夫——グラスは内側へ折り込む、包丁は刃を包んで固定、びんはフタを留めて袋へ——を重ねるだけで、割れるリスクを大きく減らせます。新聞紙がなくても、タオルやキッチンペーパー、市販の気泡緩衝材で十分に代用できます。

詰めるときは重い食器を下に、皿は立てて、隙間を埋める。箱には「ワレモノ」と目立つ表示を。そして万一に備えて、壊れやすいものの申告と、割れていたときの3か月以内の連絡という約款の決まりも頭の片隅に置いておいてください。

食器の箱詰めが終われば、荷造りの山場は越えたようなものです。残りの部屋の進め方や全体の順番は、荷造りのまとめ記事で確認しながら進めてください。

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