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コバエ取りの自作|めんつゆトラップの作り方と酢・洗剤の役割、効かない原因

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三角コーナーのそばや果物を置いた棚の前で、小さな羽虫がふわふわと目の前を横切る——この時期にいちばん多い、地味に消耗する困りごとです。今から買いに行くのは面倒だし、家にあるもので今夜どうにかしたい。そう思って「コバエ取り 自作」と検索した方が多いはずです。

結論からお伝えすると、めんつゆと水と食器用洗剤で作るトラップは、台所の生ごみや傷んだ果物のまわりに来るタイプのコバエに向いた方法です。反対に、浴室の排水口から出てくるタイプや、観葉植物の鉢から湧くタイプには入りにくいとされています。うまくいかない原因の多くは作り方ではなく、相手の種類が違うことにあります。

この記事では、当メディア編集部が埼玉県衛生研究所・豊島区・土岐市・多治見市といった公的機関の情報と、公益社団法人東京都ペストコントロール協会(出典:東京都ペストコントロール協会公式サイト)の解説、殺虫剤メーカーが公開している製品情報を調べ、自作トラップの作り方と限界を整理しました。分量と置き場所、めんつゆがないときの代用、取れないときに見直す5点、置いたあとの交換と捨て方、そして発生源そのものを断つ手順まで順番に見ていきます。

読者
めんつゆトラップを作ってキッチンに置いてみたんですが、思ったより取れなくて。作り方が間違っているんでしょうか。
編集部
分量より先に、飛んでいるコバエの出どころを確かめてみてください。自作トラップが向いているのは生ごみに来る種類で、排水口や植木鉢から出ている場合は別の手を打つほうが早いんです。

【一言でいうと】自作のコバエ取りが効きやすいのは「生ごみに来るコバエ」

家の中で「コバエ」と呼ばれている虫は、一種類ではありません。公益社団法人東京都ペストコントロール協会の解説では、ショウジョウバエ類・ノミバエ類・チョウバエ類・キノコバエ類などがまとめてコバエと呼ばれていることが説明されており、種類ごとに発生する場所が違います。

そして自作トラップは、発酵したにおいに引き寄せられる性質を利用したしかけです。つまり、腐りかけた果物や生ごみのにおいを目印に飛んでくるタイプには届きますが、においの好みが違うタイプには届きにくくなります。まずは自分の家のコバエがどれに当たりそうかを、出てくる場所から見当をつけてみてください。

呼び名 体長の目安 主な発生源 よく見かける場所 自作トラップとの相性
ショウジョウバエ類 約2.5mm 傷んだ果物や野菜、漬け物などの発酵した食品、ごみ箱の底に溜まった残りかす キッチン・食卓・ごみ箱まわり 入りやすいとされる
ノミバエ類 1.1〜2.2mm わずかな雑芥、排水系、ごみ箱の底の残りかす、動物の死体など 台所・食卓(すばやく歩き回る) 入ることがあるとされる
チョウバエ類 1.5〜2.0mm 下水口のスカム、水まわりの目地に溜まった汚れ、排水パイプ内の腐敗した汚泥 浴室・洗面所・トイレ 入りにくいとされる
キノコバエ類 1.1〜5.0mm 腐植質の多い土、観葉植物などの鉢植え 観葉植物のまわり・窓辺 入りにくいとされる

体長と発生源は、公益社団法人東京都ペストコントロール協会および埼玉県衛生研究所の公開情報によります。埼玉県衛生研究所によると、ショウジョウバエは体長2.5mm程度で体が黄色く眼が赤褐色、樹液や腐果実、キノコ、生ゴミなどの腐敗した植物質から発生し、好条件下では10日程度で卵から成虫になるとされています。数日で状況が変わるのは、この速さのためです。

図解
当メディア編集部作成

この早見表で下の2行に当てはまりそうなら、トラップを増やすより先に排水口や鉢の土に手を入れたほうが近道です。上の2行に当てはまるなら、次の章の作り方をそのまま進めてください。

めんつゆトラップの作り方|材料・分量・置き場所の5手順

食器を洗い整理する様子
写真はイメージです

用意するものは、浅めの容器・めんつゆ・水・食器用洗剤の4つだけです。特別な道具はいりません。手順は5つに分けて考えると失敗しにくくなります。

1口の広い浅い容器を選ぶ

プリンやゼリーの空き容器、紙コップ、小さめの空き瓶など、口が広くて倒れにくいものが向いています。深すぎる容器は液面まで距離があり、においが外へ広がりにくくなります。
複数の場所に置くことになるので、同じ形のものを3〜4個そろえておくと管理が楽になります。

2めんつゆと水を1対1で入れる

めんつゆ(濃縮タイプ)と水を同量ずつ入れ、液の深さが1〜2cmになるくらいを目安にします。少なすぎるとすぐ蒸発し、多すぎると容器から縁までの余白がなくなってこぼれやすくなります。
ストレートタイプのめんつゆを使う場合は、水で薄めずそのまま同じ深さまで入れる形で構いません。

3食器用洗剤を数滴たらす

液面に食器用洗剤を数滴落とし、軽く混ぜます。洗剤に含まれる界面活性剤には水の表面張力を弱めるはたらきがあり、この性質を利用したしかけだと説明されています。
入れる量は数滴で十分です。泡立つほど入れると液面が泡で覆われ、においが立ちにくくなります。なお食器用洗剤は本来食器を洗うための製品なので、表示された用途・使用量の範囲を大きく外れる使い方はしないでください。

4コバエを見かける場所の近くに置く

置き場所は、飛んでいるところではなく「出てきていそうな場所」の近くです。生ごみの容器のそば、シンクの隅、果物を置いている棚の下、資源ごみをためている箱の横などが候補になります。
高い棚の上や部屋の中央に置いても、通り道から外れて反応が鈍くなりがちです。倒れると片付けが大変なので、平らで安定した面を選んでください。

51か所ではなく2〜3か所に分けて置く

1個だけ置いて様子を見るより、キッチンで2か所、ごみ置き場のそばで1か所というように分散させたほうが、発生源に近い容器がどれかを見極められます。
数日たっても入っていない容器があれば、その場所は発生源から遠いということです。位置を変える判断材料になります。

めんつゆと水の比率をどう決めるか

比率は1対1が基本ですが、厳密な正解があるわけではありません。濃縮の倍率は製品によって2倍濃縮から4倍濃縮まで幅があるため、「うすめて飲む状態よりやや濃いめ」を目安に調整すると考えるほうが実際的です。

濃くすればするほど取れる、という関係でもないとされています。においが立つことが目的なので、蒸発して液が減ってきたら継ぎ足すより、新しく作り直すほうが状態を保てます。夏場は蒸発が早いので、朝と夜に液面を見ておくと管理しやすくなります。

食器用洗剤を数滴入れる理由

洗剤を入れずにめんつゆと水だけにすると、液面に降りた個体がそのまま飛び立てることがあります。界面活性剤で表面張力を弱めておくと、降りた個体が液に沈みやすくなる、という考え方です。

この工程は「におい」ではなく「物理」の担当なので、香りの強い洗剤を選ぶ必要はありません。むしろ香料の強い製品はにおいが混ざるため、無香料に近いものが無難とされています。塩素系の漂白剤や住居用洗剤を代わりに入れるのは避けてください。他の薬剤と混ざると危険な組み合わせがあり、いずれも製品表示の用途から外れます。

めんつゆ以外で自作する|酢・お酒・ペットボトル容器

ガスコンロの五徳に鍋をのせて調理する様子
写真はイメージです

めんつゆが家にない、あるいは料理に使う分を減らしたくないという場合、代わりになる液体があります。共通しているのは発酵に関係するにおいを持つ調味料という点です。市販の置き型コバエ取りの誘引剤にも、酢や酒に由来する香りが使われています。

使うもの 作り方の目安 特徴
酢(穀物酢・りんご酢) 酢と水を1対1、砂糖を小さじ1程度、食器用洗剤を数滴 においが立ちやすい。りんご酢のような果実由来のものが選ばれやすい
日本酒・ビールの残り そのまま深さ1〜2cm、食器用洗剤を数滴 飲み残しを活用できる。糖分のあるビールは早く傷むため交換が早めになる
白ワインの残り そのまま深さ1〜2cm、食器用洗剤を数滴 果実の発酵香がある。量が少ないときは水で薄めて深さを確保する
醤油 単独では使いにくい めんつゆに含まれるだしや糖分がないぶん、誘引の役割は弱いとされる

どれを使う場合も、洗剤を数滴入れる工程は共通です。逆にいえば、発酵のにおいと表面張力を弱める工程がそろっていれば、材料はめんつゆでなくても構わないということになります。家にある材料で試し、反応がよかったものを続けるのが現実的です。

ペットボトルや紙コップを容器にするときの注意

ペットボトルを使う場合は、上から3分の1ほどのところで切り、切り口をテープで覆ってから使います。切断面は思った以上に鋭いので、手を切らないよう養生してください。上部を逆さにして差し込む漏斗型にする方法も知られていますが、家庭のコバエ相手であれば、切って口を広げただけの形でも役目は果たします。

紙コップは軽くて倒れやすいのが弱点です。中に少量の水を入れた別のコップを重しにする、あるいは底の広いマグカップを使うといった工夫で安定します。飲み物と間違えないよう、容器に「コバエ取り」と書いた紙を貼っておくと、家族のいる家庭では安心です。

自作のコバエ取りが効かないときに見直す5つのこと

部屋を片付ける様子
写真はイメージです

作ったのに1匹も入らない、数日たっても飛ぶ数が減らない。そんなときは、次の5点を上から順に確認してみてください。多くは①か②で説明がつきます。

  • ①相手の種類が違う——浴室や洗面所で見かけるならチョウバエ類、観葉植物のまわりならキノコバエ類の可能性があり、発酵臭のトラップには入りにくいとされる
  • ②発生源が別の場所にある——キッチンに置いても、実際の発生源が排水口や鉢の土なら成虫の供給が止まらない
  • ③置き場所が通り道から外れている——高い棚の上、風の通る窓際、換気扇の真下はにおいが拡散して届きにくい
  • ④液が浅い・古い——蒸発して深さがなくなった、表面に膜が張った、洗剤を入れ忘れた
  • ⑤設置数が足りない——1個だけで判断せず、2〜3か所に分けて反応の差を見る

③については、エアコンの風が直接当たる位置も避けたほうが無難です。においが一方向に流されてしまい、部屋全体に広がりません。④は見落としやすく、洗剤を入れ忘れた容器は「集まるが取れない」状態になりがちです。液面に何匹か浮いているのに減らないときは、まず洗剤の有無を確認してください。

そして、5点すべてを直しても数が減らない場合。それはトラップの問題ではなく、成虫が生まれ続けている場所が残っているというサインです。この記事の後半で、種類ごとの断ち方を扱います。

置いたあとの管理|交換の目安と捨て方

資源ごみの分別回収ボックス
写真はイメージです

自作トラップでいちばん軽視されやすいのが、置いたあとの管理です。中身は発酵したにおいのある液体そのもので、これはショウジョウバエ類が発生源として好む条件と重なります。埼玉県衛生研究所が示すとおり、好条件なら10日程度で卵から成虫になるため、置きっぱなしは避けたいところです。

交換の目安は、液が濁ってきたら、あるいは深さが半分近くまで減ったら。夏場は2〜3日、それ以外の時期でも1週間を超えて同じ液を使い続けないほうが安全です。においが変わってきたと感じたら、その時点で作り直してください。

場面 やること 理由
液が減ってきた 継ぎ足さずに新しく作り直す 古い液は誘引の役割が弱まり、傷みやすくなる
数日たった(特に夏場) 2〜3日を目安に交換する 放置した液が新たな発生源になるおそれがある
捨てるとき キッチンペーパーや茶こしで固形物をこし、ごみとして包んで捨てる そのまま流すと排水口に残り、においの元になりやすい
使い終わった容器 洗って乾かす、または使い捨てにする においが残った容器は次のトラップの精度に影響する

安全面では、小さなお子さんやペットが口にできない場所に置くことが最優先です。めんつゆも酢も食品なので、見た目で危険と判断できません。床置きは避け、手の届かない高さや扉のある場所を選んでください。市販の置き型製品でも、アース製薬株式会社(出典:アース製薬株式会社公式サイト)は「コバエがホイホイ 2個入」の使用上の注意として、子供や第三者の監督が必要な方の手の届く所に設置しないこと、ペットが遊んだり誤って食べたりしないよう玩具や食品と区別して保管することを案内しています。自作の場合も同じ配慮が必要です。

発生源を絶たないと再発する|コバエの種類別の断ち方

浴室・水回りを掃除する様子
写真はイメージです

ここが記事のいちばん大事な部分です。トラップが担当できるのはすでに飛んでいる成虫の一部だけで、幼虫が育っている場所には手が届きません。発生源が残っているかぎり、取っても取っても新しい個体が出てきます。

逆にいえば、発生源を断てば数は自然に減っていきます。種類によって断つ場所がまったく違うので、順に見ていきましょう。

生ごみ・果物まわり(ショウジョウバエ類・ノミバエ類)

キッチンで見かけるタイプは、発酵した植物質やごみ箱の底の残りかすから発生します。埼玉県衛生研究所は防除の方法として、生ゴミをふた付きの容器に入れて成虫の侵入を防ぐこと、網戸を閉めることや細かいすき間をふさいで侵入を阻止することを案内しています。

実際に手をつける順番としては、まずごみ箱の底です。袋の外に汁がこぼれて溜まっていることが多く、ここが見落とされがちな発生源になります。次に三角コーナーと排水口のごみ受け、そして果物を置いている棚。皮をむいた果物や熟しすぎたものは、常温で置かず冷蔵庫へ移すだけでも状況が変わります。ペットボトルや缶をゆすがずにためている箱も、同じ理由で候補になります。

排水口・浴室(チョウバエ類)

浴室や洗面所で見かけるなら、排水まわりが発生源の可能性があります。豊島区生活衛生課環境衛生グループの解説では、チョウバエは下水溝、汚水槽、浄化槽や台所、風呂場、トイレなどの排水パイプの中の腐敗した汚泥から発生するとされ、常時濡れて汚れたところから発生するため、汚れを落とすのが一番の駆除予防と説明されています。排水パイプはパイプ洗浄剤などを使って定期的に清掃すること、汚水槽や浄化槽には安易に薬剤を撒かないことも案内されています。

家庭でできるのは、排水口のふたと受け皿を外して、ぬめりをブラシでこすり落とすところまでです。浴槽のエプロン(側面のカバー)が外せるタイプなら、その内側も汚れが溜まりやすい場所になります。なお、熱湯を流して洗い流す方法が紹介されることがありますが、住宅の排水管に多く使われる硬質ポリ塩化ビニル管は耐熱の上限があり、高温の湯で変形や継ぎ目の不具合が起きるおそれがあります。市販のパイプ用洗浄剤を表示どおりに使うほうが確実です。

観葉植物の土(キノコバエ類)

鉢植えのまわりを飛んでいる場合は、土が発生源と考えられます。多治見市環境課環境保全グループの調査では腐葉土での増殖が確認されており、発生条件として気温30℃・湿度70%程度が挙げられています。土岐市生活環境課も、クロバネキノコバエは体長1〜2ミリで体色は黒色や黒褐色、温度30℃・湿度70%程度で発生しやすく、幼虫から成虫になるまで約20日かかると説明しています。

対処は、土を乾かす方向に環境を寄せることが軸になります。水やりの間隔をあけて表面が乾く時間を作る、受け皿に溜まった水をそのままにしない、鉢の表面を赤玉土や化粧砂などの無機質の材料で覆う、といった方法です。腐葉土や有機質肥料を多く含む土は発生しやすいため、鉢を室内に置く場合は無機質主体の用土に替える選択肢もあります。

侵入そのものを防ぐ対策も並行して有効です。多治見市が効果を確認した対策には、サッシを隙間シートで目張りすること、粘着シートを窓付近に設置して捕獲すること、窓枠へ殺虫剤を噴霧することなどが挙げられています。土岐市も、有効な駆除方法はないとしたうえで、サッシ等のすき間を目張りすること、網戸や窓・ドアに虫よけを噴霧することを紹介しています。薬剤を使う場合は、製品に表示された使用方法・使用場所・注意事項に必ず従ってください

卵や幼虫がどこにいるのか、もう少し詳しく知っておきたい場合は、発生源の探し方をまとめた記事もあわせてご覧ください。

市販のコバエ取りとの使い分け

掃除道具と洗剤
写真はイメージです

「自作と市販品、どちらがいいのか」という疑問はよく聞かれます。判断の材料になるのが、市販の置き型製品が公式に示している適用害虫です。ここを見ると、誘引式という同じしくみが得意とする範囲がはっきりします。

製品名(メーカー) 適用害虫 誘引の考え方 効果の目安
コバエがホイホイ 2個入(アース製薬株式会社) ショウジョウバエ類、ノミバエ類 紹興酒と黒酢の香り、魚介成分、赤色の容器 約1ヵ月(使用環境により異なる)
コバエ超激取れキューブ 2個入(フマキラー株式会社(出典:フマキラー株式会社公式サイト)) ショウジョウバエ類、ノミバエ類 お酢とお酒にアミノ調味料を加えた誘引剤、形状と色 1カ月間の効力を確認(使用環境により異なる)

どちらも適用害虫はショウジョウバエ類とノミバエ類で、チョウバエ類やキノコバエ類は対象に含まれていません。つまり「自作だから効かない」のではなく、誘引式というしくみ自体が得意とする相手が決まっているということです。この前提を知っておくと、買い足しても状況が変わらない理由が説明できます。

そのうえで使い分けを整理すると、次のようになります。今すぐ手を打ちたい日や、置き場所を試行錯誤したい段階では自作が向いています。1か月ほど手をかけずに置いておきたい、こぼれる心配をなくしたい、家族が誤って触れる可能性を減らしたいという場面では、設計された市販品のほうが安心です。

  • 今夜のうちに何か置きたい・容器を増やして反応を見たい → 自作トラップ
  • 置きっぱなしにしたい・こぼす心配をなくしたい → 市販の置き型製品を表示どおりに使う
  • 浴室や洗面所から出ている → トラップではなく排水まわりの清掃を優先する
  • 観葉植物のまわりで飛んでいる → 土の管理と侵入対策に切り替える

予防まで含めた対策の全体像は、別の記事で通してまとめています。

自作でも収まらないときの相談先と費用の目安

リビングでくつろぐ家族
写真はイメージです

掃除もした、トラップも置いた、それでも毎日同じ数だけ出てくる。そういう状態のときは、自分の部屋の外に原因がある可能性があります。相談先は3段階で考えると迷いません。

1まず自分でできる範囲をひととおり終える

ごみ箱の底、排水口のぬめり、鉢の土、飲料容器の保管場所。この4か所を片付けたうえで、トラップまたは市販の置き型製品を数日運用します。ここまでで収まるケースは少なくありません。

2集合住宅なら管理会社や大家さん、自治体の窓口へ

共用の排水管や隣室、建物のごみ置き場が発生源になっている場合、専有部分の対策だけでは限界があります。状況を伝えると建物側での対応につながることがあります。
また、多くの自治体では保健所や生活衛生を担当する課が衛生害虫の相談を受け付けており、防除の考え方について助言を得られる場合があります。お住まいの自治体の窓口を調べてみてください。

3専門業者に発生源の調査と施工を依頼する

床下や壁内の配管、浄化槽など、自分では確認できない場所が疑われるときは、調査から任せられます。作業範囲と再発時の対応を、依頼前に書面で確認しておくと行き違いを防げます。

費用の目安も見ておきましょう。みんなのマーケット株式会社が運営する「くらしのマーケット」のコバエ(チョウバエなど)駆除・居住住宅用のページでは、料金相場としてキッチン+リビング(LDK)が10,000円〜14,000円、キッチンのみが8,000円〜10,000円、トイレ・浴室・洗面所などが各8,000円〜10,000円と案内されています(執筆時点)。作業内容には、飛来中のコバエ駆除および卵・幼虫駆除用の薬品の塗布や噴射、作業内容の説明、発生状況の確認と説明、養生、作業場所の簡易清掃が含まれると記載されています。

金額は建物の状況や作業範囲で動きます。訪問前の電話だけで総額を確定させず、現地を見たうえでの見積もりを受け取ってから決めるほうが安全です。賃貸にお住まいの場合は、依頼の前に管理会社へ一報を入れておくと、費用の負担について後から食い違うことを防げます。

コバエ取りの自作についてよくある質問(FAQ)

Qもっと強力にしたいのですが、めんつゆを濃くすれば取れますか?

A濃度を上げるほど比例して取れる、という関係は確認されていません。濃くするより、設置数を増やして発生源に近い位置を探すほうが変化が出やすいとされています。液が古くなると誘引の役割も落ちるため、濃さを追うより新しく作り直す頻度を上げるほうが効果的です。それでも数が減らない場合は、発生源そのものが残っていると考えて対処を切り替えてください。

Qめんつゆがありません。何で代用できますか?

A酢と水を1対1にして砂糖を少量加えたもの、日本酒やビール・白ワインの残りなどが使われています。いずれも発酵に関係するにおいを持つ点が共通しています。市販の置き型製品でも、お酢やお酒に由来する香りが誘引剤に使われているとメーカーが説明しています。どれを使う場合も、食器用洗剤を数滴入れる工程は省かないでください。

Q寝室やリビングに置いても大丈夫ですか?

A置くこと自体に問題はありませんが、発生源から離れた部屋に置いても反応は鈍くなります。人が長く過ごす部屋では、においが気になる場合もあります。置くならキッチンやごみの保管場所を優先し、居室は様子見の1個にとどめると負担が少なくなります。倒すと片付けが大変なので、床や低いテーブルの上は避けてください。

Q小さな子どもやペットがいます。注意点はありますか?

A中身がめんつゆや酢といった食品なので、口にできない場所へ置くことが第一です。市販の置き型製品でも、子供の手の届く所に設置しないこと、ペットが遊んだり誤って食べたりしないよう食品と区別して保管することがメーカーから案内されています。自作の場合はさらに見分けがつきにくいため、容器に表示をする、扉のある場所に置くといった工夫を加えてください。誤って口に入れた場合は、状況を伝えて医療機関に相談してください。

Q自作トラップと市販品は併用してもいいですか?

Aどちらも誘引して捕らえるしくみなので、併用そのものに問題はないとされています。ただし近い場所に並べると互いに分散するだけになりやすいため、離れた場所に置いて反応の差を見るほうが情報が得られます。なお、殺虫スプレーや薬剤を併用する場合は、それぞれの製品表示にある使用場所・使用方法・注意事項に従ってください。

※本記事の内容は執筆時点で確認した公的機関・公益社団法人・各メーカーの公開情報にもとづくものです。料金は変わることがあります。洗剤・薬剤は製品ごとに用途や使用方法が定められているため、必ず表示に従ってお使いください。体調に変化があった場合は医療機関にご相談ください。

まとめ|自作トラップは「今いる成虫」用、発生源対策とセットで

コバエ取りの自作は、めんつゆと水を1対1、食器用洗剤を数滴、深さ1〜2cmの浅い容器という組み立てが基本です。めんつゆがなければ酢や酒の残りでも代わりになります。洗剤は表面張力を弱めるための工程で、においを強くするためのものではありません。

ただし、この方法が向いているのは生ごみや傷んだ果物に来るショウジョウバエ類やノミバエ類です。浴室から出るチョウバエ類、鉢植えから湧くキノコバエ類には入りにくいとされ、市販の置き型製品も適用害虫は同じ範囲にとどまります。取れないときは腕ではなく相手を疑ってください。

そして、トラップは置いたあとが本番です。夏場は2〜3日を目安に交換し、放置して新しい発生源にしないこと。ごみ箱の底・排水口のぬめり・鉢の土という3か所を片付けたうえでトラップを併用すれば、数は着実に減っていきます。まずは今日、ごみ箱を持ち上げて底を見るところから始めてみてください。

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