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気づけば家じゅうに物があふれ、「どの部屋から手をつければいいのか分からない」「一軒家をまるごと片付けたいのに、量が多すぎて動けない」——そんな状態で立ち止まってしまう方は少なくありません。1部屋だけならなんとかなっても、家全体となると計画も労力も段違いで、途中で挫折してしまいがちです。
この記事では、家全体・一軒家まるごとを片付けるための「進める順番・全体計画の立て方・家族での分担・大量に出た不用品の出口・モチベーションの保ち方」を順番に整理します。なお、片付けたいのが1部屋だけなら手順を詳しく解説した部屋の片付け記事、親の家や実家が対象なら実家の片付け記事のほうが向いています。ここでは家全体をどう段取りするかにしぼって、無理なく片付けを進められるようになることをゴールにお伝えします。


【一言でいうと】家の片付けはどこから始める?
家全体を片付けるときは、いきなり部屋単位で全部やろうとせず、玄関・洗面所・キッチンなど「要る・要らないの判断がしやすい場所」や毎日使う水回り・動線から始め、思い出の品や大きな家具は最後に回すのが挫折しにくい進め方とされています。判断が簡単な場所で「片付けられた」という手応えをつかんでから、少しずつ範囲を広げていくのがポイントです。
ここでは家全体・一軒家まるごとの段取りを扱います。片付けたいのが1部屋だけなら手順を細かく解説した部屋の片付け記事、親の家・実家が対象なら合意形成や遠距離の進め方まで踏み込んだ実家の片付け記事のほうが役立ちます。まずは家全体を片付ける順番を、下の図で確認してみましょう。

この順番で進めると、序盤で成果が目に見えて達成感を得やすく、判断に時間のかかる物は片付けに慣れてから向き合えます。次の章から、順番・計画・手順を具体的に見ていきます。
家の片付けはどこから手をつける?進める順番

「家の片付けはどこから手をつけるか」で迷ったら、散らかりが目立つ場所からではなく、要不要の判断がしやすい場所から始めるのが基本です。思い出が詰まった押し入れや納戸から手をつけると、一つひとつ悩んで手が止まりがちだからです。下の表を目安に、優先度の高い場所から順に進めてみましょう。
| 順番 | 場所 | 優先度 | おすすめの理由 |
|---|---|---|---|
| 1 | 玄関・洗面所・キッチンの水回り | 高 | 期限切れや使わない物が多く、要不要を判断しやすい。毎日使う場所なので効果を実感しやすい |
| 2 | リビング・ダイニング(家族の動線) | 高 | 家族が長く過ごす場所。片付くと生活全体が快適になり、片付けの効果を家族で共有できる |
| 3 | 各自の個室・収納(クローゼット等) | 中 | 持ち主が自分で判断する物が多い。担当を決めて各自で進めやすい |
| 4 | 寝室・書斎・大型家具まわり | 中 | 量が多く時間がかかるため、片付けに慣れてから取りかかると挫折しにくい |
| 5 | 押し入れ・納戸・思い出の品 | 低 | 判断に時間がかかる物が集まる。最後にじっくり向き合う |
ポイントは、一度に全部を目指さず「今日はここだけ」と場所を区切ることです。区切って一か所ずつ終わらせるほうが、達成感が積み重なって続けやすくなります。1部屋ごとの詳しい進め方は、別記事で手順を追って解説しています。
家全体を片付ける計画の立て方

家全体をまるごと片付けるなら、家を「エリア(部屋・収納単位)」に分け、いつ・どこをやるかをざっくり決めておくと挫折しにくくなります。一気に終わらせようとすると体力も気力も続かないため、週末ごとや平日の30分など、生活に合わせて小分けにするのがおすすめです。下は計画を立てるときのスケジュール表の例です。
| エリア | 作業時間の目安 | いつやる(例) |
|---|---|---|
| キッチン・洗面所などの水回り | 半日〜1日 | 1週目の週末 |
| リビング・ダイニング | 1日 | 2週目の週末 |
| 各自の個室・クローゼット | 各半日(担当制) | 平日の空き時間に少しずつ |
| 寝室・大型家具まわり | 1日 | 3週目の週末 |
| 押し入れ・納戸・思い出の品 | 1〜2日 | 最後の週末にまとめて |
作業時間はあくまで目安で、物の量や家の広さによって前後します。計画のコツは「収納グッズを買うのは最後にする」ことです。先に収納用品をそろえると物を減らす前に収める発想になりがちなので、まず量を減らし、残った物に合わせて収納を考えると失敗しにくくなります。
家の片付け方|部屋ごとの基本手順

順番と計画が決まったら、あとは各エリアで同じ手順をくり返すだけです。どの部屋でも通用する基本の家の片付け方を、5つのステップにまとめました。
1片付ける範囲の物をいったん全部出す
その日に片付ける引き出しや棚の中身を、いったんすべて外に出して床などに並べます。全体量が目に見えると、同じような物のダブりや使っていない物に気づきやすくなります。
2「使っている・いない」で分ける
「他人が使えるか」ではなく「今の自分(家族)が使っているか」を基準に、使う・使わない・迷うの3つに分けます。迷う物は無理に決めず、保留の箱にまとめて期限を決めておきます。
3使わない物を手放す(減らす)
使わないと決めた物は、状態に応じて捨てる・売る・譲るを選びます。まだ使える物は売る・譲るを検討すると、気持ちよく手放しやすくなります。処分方法はこの後の章で詳しく紹介します。
4残す物を使う場所の近くに収める
残した物は、使う場所のすぐ近くにまとめて収めます。よく使う物は取り出しやすい高さに、使用頻度の低い物は上や奥に。ここで初めて、足りない分だけ収納グッズを検討します。
5仕上げに掃除をして次の場所へ
物がなくなった状態でさっと掃除をすると、片付いた実感がぐっと高まります。1か所終わったら深追いせず、計画にそって次のエリアへ進みます。
この「全部出す→分ける→減らす→収める→掃除」の流れは、どの部屋でも共通です。1部屋ごとのより細かい進め方やコツは、別記事で順を追って解説しています。
家族で分担して片付けるコツ

家全体の片付けは、一人で抱え込むと負担が大きくなりがちです。家族が住んでいる家なら、「自分の物は自分で判断する」を基本ルールにして分担すると、スムーズに進みやすくなります。他人の物を勝手に捨てるとトラブルのもとになるため、共有スペースと個人の物で進め方を分けるのがポイントです。
- 共有スペース(リビング・水回り)→ 家族みんなで日時を決めて一緒に取りかかる
- 個人の物(各自の服・本・趣味の物)→ 持ち主が担当し、自分で要不要を判断する
- 子どもの物 → 一緒に選ばせて「自分で決めた」感覚を大切にする
- 迷いやすい思い出の品 → 家族で相談し、保留にして後日あらためて決める
「早く捨てて」と急かすと、かえって手が止まってしまうこともあります。役割を割り振ったら、進み具合よりも片付いた場所を一緒に喜ぶ声かけを意識すると、家族みんなで続けやすくなります。親の家や実家が対象で、片付けをめぐって意見が合いにくいときは、合意形成のコツをまとめた実家の片付け記事もあわせてご覧ください。
家の片付けで大量に出た不用品の処分方法

家全体を片付けると、家具・家電から衣類・雑貨まで大量の不用品が出ます。手放し方は大きく4つあり、状態や量、急ぎ具合に合わせて組み合わせるのが賢い進め方です。
- 自治体で捨てる → 分別ルールに従い、可燃・不燃・粗大ごみで処分(費用を抑えやすい/自分で運び出す手間がかかる)
- 売る(買取に出す) → 状態の良い家電・家具・ブランド品・着物などはリサイクルショップや買取に。古物商許可のある業者へ
- 譲る・寄付する → まだ使える物はフリマアプリや地域の掲示板、寄付団体へ
- 不用品回収業者にまとめて頼む → 量が多い・大型家具がある・急ぎのときに一括で回収
ここで注意したいのが、家の前を「無料で回収します」と巡回するトラックや、チラシで無料回収をうたう相手にまとめて渡してしまうケースです。無許可の回収は、あとから高額な料金を請求されたり、引き取った物を不法投棄されたりするトラブルにつながることがあると、国民生活センターなどが注意を呼びかけています。家庭の不用品の収集運搬には市区町村の一般廃棄物収集運搬業の許可(または委託)が必要なため、依頼先が許可を得ているかを確認し、料金は事前見積もりで書面にしてもらうと安心です。大量の不用品をまとめて処分したいときの業者の選び方や依頼のしかたは、不用品回収のまとめ記事で詳しく解説しています。
片付けが進まないときのモチベーションの保ち方

家全体の片付けは時間がかかるぶん、途中で気力が続かなくなりがちです。「終わらせること」より「今日はここだけ進んだ」を積み重ねる意識に切り替えると、モチベーションを保ちやすくなります。
- 1回15〜30分など、短い時間で区切って取りかかる
- 片付ける前後の写真を撮り、変化を目で確かめる
- 1エリア終わったら好きな飲み物などちょっとしたご褒美を用意する
- 完璧を目指さず「8割片付けばよし」と考える
なお、片付けたい気持ちはあるのにどうしても体が動かない状態が続く場合、疲労や心身の不調が背景にあることもあると指摘されています。自分を責めず、つらさが続くときは無理をせず、必要に応じて家族や専門の窓口に相談することも選択肢です。まずは小さな一か所から、できる範囲で始めてみましょう。
家の片付けを業者・代行に頼む場合の費用相場

量が多くて自力では難しい、時間がない、大型家具を運び出せない——そんなときは、片付け・不用品回収の業者や家事代行に頼む方法もあります。費用は間取りや物量で大きく変わりますが、複数社の公開料金表をもとにした間取り別の目安(執筆時点)は次のとおりです。
| 間取り | 費用の目安(執筆時点) | 作業の目安 |
|---|---|---|
| 1K〜1DK | 約3万円〜 | 作業員2〜3名・数時間〜半日 |
| 1LDK〜2DK | 約5万円〜 | 作業員2〜3名・半日程度 |
| 2LDK〜3DK | 約9万円〜 | 作業員3〜4名・半日〜1日 |
| 3LDK〜4DK | 約17万円〜 | 作業員4〜6名・1日程度 |
| 4LDK以上(一軒家まるごと) | 約22万円〜 | 作業員4名以上・1日以上 |
※出典:お片付け24時(okataduke24.com)・ゴミ屋敷レスキューセンター等の公開料金表をもとにした執筆時点の目安。物量が多い場合やゴミが堆積した状態ではさらに高くなります。正確な金額は現地見積もりでご確認ください。
費用は「トラックの台数」「作業人数」「階段作業や仕分けの有無」で加算されるため、複数社から現地見積もりを取って比較するのが基本です。業者を選ぶときは、家庭ごみの収集運搬に必要な一般廃棄物収集運搬業の許可(または市区町村の委託・提携)があるか、買取もあわせて頼むなら古物商許可があるかを確認しましょう。作業内容と追加料金の条件を書面で示してくれる業者だと安心です。大量の不用品をまとめて処分したい場合の業者比較や、実家・空き家の片付けを頼みたい場合は、それぞれの記事もあわせてご覧ください。
家の片付けのよくある質問(FAQ)
※本記事の費用の目安は、複数の業者が公開する料金表をもとにした執筆時点の編集部まとめです。進め方や必要な時間には個人差があり、実際の料金は物量・状態・地域により異なります。
まとめ
家全体・一軒家まるごとの片付けは、「判断しやすい水回り・動線から始め、思い出の品や大型家具は最後に回す」順番と、エリアごとに小分けにした計画があれば、量が多くても着実に進められます。各エリアでは「全部出す→分ける→減らす→収める→掃除」の手順をくり返し、家族が住む家なら自分の物は自分で判断する分担を基本にすると、無理なく続けやすくなります。
大量に出た不用品は、自治体・売る・譲る・業者を状態や量に合わせて使い分け、無許可の無料回収には注意しましょう。1部屋だけの詳しい手順を知りたい方は部屋の片付け記事、親の家・実家が対象の方は実家の片付け記事、大量の不用品をまとめて処分したい方は不用品回収の記事もあわせてご覧ください。