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ベランダ掃除のやり方|マンションで水道なしでもできる手順と頻度の目安

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ベランダに出るたび、砂ぼこりでざらついた床や、手すりにこびりついた黒い筋が気になっていませんか。落ち葉が排水口をふさぎ、鳥のフンが乾いてこびりついている——それでも「マンションでバケツの水を流していいのか分からない」「そもそも水道がないベランダはどうするのか」と迷って、掃除を先延ばしにしてしまう方は少なくありません。

じつはマンションのベランダは、その住戸の人だけが使える場所でありながら、建物全体の共用部分にあたります。そのため掃除のしかたにも管理規約のルールが関わり、水を大量に流す掃除が想定されていない住まいも珍しくありません。まずは「自分のベランダで水を使っていいのか」を確かめるところから始めるのが安全です。

この記事では、掃除前に確認したい管理規約のポイント、水道なしでもできる4ステップ、水を使える場合の流し方、排水口と鳥のフンの安全な扱い、手すり・網戸・サッシの溝、そして頻度の目安までを順にまとめました。国土交通省(出典:国土交通省公式サイト)のマンション標準管理規約や公的機関の感染症情報、清掃事業者が公開している情報を当メディア編集部で調査しています。

読者
ベランダの床が砂っぽくて黒ずんでいるんですが、うちのマンションは水を流していいのか分からなくて…。ホースもないので、どこから手をつければいいですか。
編集部
まずは管理規約を確認して、水が使えないなら「湿らせた新聞紙+重曹水」で十分きれいにできます。順番さえ守れば、水道なしでもベランダ掃除は進みますよ。

【結論】ベランダ掃除は水を使わないやり方が基本|場所別の早見表

結論として、マンションのベランダ掃除は水を流さずに「掃く・拭く」で仕上げるやり方が基本です。管理規約で水を流す掃除が制限されていたり、排水口の詰まりで階下や隣家へ水が回るおそれがあるためで、水を使うのは規約と排水の流れを確認できたときの仕上げに限る、と考えると迷いません。

汚れの正体は、風で運ばれた砂ぼこりや土、排気ガスに含まれる油分、雨だれ、落ち葉、そして鳥のフンです。場所ごとにやり方と道具が変わるので、まずは下の早見表で全体像をつかんでください。

掃除する場所 基本のやり方 使うもの 頻度の目安
床(フロア) 乾いたゴミを掃く→湿らせた新聞紙で細かい砂を絡め取る→黒ずみは重曹水で拭く ほうき・ちりとり・新聞紙・重曹・雑巾 掃き掃除は月1回/ていねいな掃除は1〜3か月に1回
手すり・笠木 水拭きしてから乾拭きで仕上げる(身を乗り出さない) 雑巾2枚・中性洗剤 1〜3か月に1回
排水口(排水溝) 手袋をしてゴミを取り除き、ブラシで内側をこする ゴム手袋・ゴミ袋・使い古しのブラシ 詰まりの確認は月1回
網戸・サッシの溝 乾いた砂を先に除いてから、固く絞った布で拭く ブラシ・割り箸・雑巾 2〜3か月に1回
鳥のフン 乾いたまま掃かず、ぬるま湯でふやかして拭き取り消毒する マスク・使い捨て手袋・ペーパータオル・消毒用アルコール 見つけたらその都度

水を使えるかどうかは、次の3つを順に確かめると判断できます。判断の流れは下の図にまとめました。

図解
当メディア編集部作成

なお、頻度はあくまで一般的な目安です。幹線道路沿いや樹木が多い立地では汚れがたまりやすく、間隔を短くしたほうが落としやすくなります。

マンションのベランダは共用部分|掃除の前に管理規約を確認する

集合住宅の外観
写真はイメージです

掃除を始める前に押さえておきたいのが、ベランダやバルコニーの法的な位置づけです。国土交通省が公表している「マンション標準管理規約(単棟型)」では、バルコニー、玄関扉、窓枠、窓ガラス、一階に面する庭、屋上テラスについて、区分所有者が専用使用権を有することが定められています(第14条)。

同省のマンション管理・再生ポータルサイトでも、専用使用権とは共用部分のうち特定の区分所有者だけが排他的に使用できる権利だと説明されています。つまりベランダは「自分専用で使える共用部分」であり、専有部分の室内とは扱いが異なるということです。

水を流す掃除ができるかは管理規約と契約書で確認する

専用使用権の範囲や使い方のルールは、マンションごとの管理規約や使用細則で定められています。水を流す掃除や高圧洗浄機の使用を制限している物件もあるため、掃除の前に規約を読み、書かれていない場合は管理組合や管理会社に問い合わせておくと安心です。

賃貸の場合は、管理規約に加えて賃貸借契約書の特約も確認します。退去時の原状回復に関わる部分でもあるので、床材を張り替えたり設備を固定したりする作業は、必ず事前に管理会社や大家さんへ相談してから進めてください。

避難ハッチ・隔て板の前には物を置かない

ベランダは火災時の避難経路を兼ねています。隣戸との間の隔て板は非常時に破って通り抜ける前提の板で、床にある避難ハッチはハシゴで下階へ降りるための設備です。

掃除で物をどけたあと、収納ボックスやプランター、自転車などを避難ハッチの上や隔て板の前に戻さないようにしましょう。掃除のタイミングは、この配置を見直す良い機会でもあります。物が多くて置き場所に困っている場合は、この機会に処分を検討するのも一つの方法です。

ベランダ掃除で用意するもの|洗剤・ブラシ・グッズ

物が散らかった部屋
写真はイメージです

特別な道具はほとんど必要なく、多くは100円ショップやホームセンターでそろいます。ベランダ用のほうきと雑巾は室内用と分けておくと、砂や土を室内に持ち込まずに済みます。

道具・洗剤 使いどころ 選ぶときのポイント
ほうき・ちりとり 乾いたゴミ・砂・落ち葉を集める 穂先が短めで腰の強いタイプが床の凹凸に届きやすい
新聞紙 湿らせて床にまき、細かい砂を絡め取る チラシより吸水するざらつきのある紙が向く
デッキブラシ 床の黒ずみやコケをこする 柄が長く、毛先が硬すぎないもの(床材を傷めにくい)
雑巾・古タオル 手すり・壁・室外機の拭き掃除 洗う用と仕上げ用の2枚を用意する
ゴム手袋・マスク 排水口や鳥のフンの処理 使い捨てタイプだとそのまま廃棄できる
住居用の中性洗剤 全般の汚れ落とし 防水塗装された床材にも使いやすい
重曹 排気ガスの油分を含む黒ずみ 水100mlに小さじ1杯ほどを溶かして重曹水にする

洗剤の使い分けと「まぜるな危険」の注意

汚れの性質で洗剤を変えると落としやすくなります。砂や泥のような軽い汚れは水と中性洗剤で足り、排気ガス由来の油分を含む黒ずみには弱アルカリ性の重曹やセスキ炭酸ソーダが向きます。コケや黒カビには塩素系漂白剤が使われることもあります。

洗剤を使う前に必ず守ること
  • 塩素系漂白剤と酸性洗剤(クエン酸・お酢・トイレ用の酸性洗剤など)は絶対に混ぜない。有毒な塩素ガスが発生するおそれがあります
  • 同時に使わないだけでなく、続けて使うのも避ける。前の洗剤を水でしっかり流し切ってから次に移る
  • 製品の「まぜるな危険」表示と使用方法の記載に従い、屋外でも風通しを確保して作業する
  • ゴム手袋を着け、洗剤が肌や目に付いたときは表示に従ってすぐ洗い流す
  • 塗装面・木製ウッドパネル・アルミ手すりなどは変色するおそれがあるため、目立たない場所で試してから広げる

なお重曹やセスキ炭酸ソーダは弱アルカリ性で、塩素系の製品と接しても有毒ガスは発生しないとされています。それでも用途外の使い方は避け、迷ったら中性洗剤に切り替えるのが無難です。

水を使わないベランダ掃除のやり方【4ステップ】

資源ごみの分別回収ボックス
写真はイメージです

水道がないベランダでも、この4ステップで床の砂と黒ずみはかなり落とせます。作業はくもりの日か、風の弱い日を選ぶのがコツです。晴れて乾燥した日はホコリが舞い上がりやすく、強風の日は隣家へ飛ばしてしまいます。

1ベランダの物をどけて乾いたゴミから片付ける

プランターやサンダル、すのこなどをいったん室内側や別の場所へ移し、床全体を出します。落ち葉や枯れ枝、大きなゴミは先に手で拾い、ゴミ袋にまとめておきます。
すのこやウッドパネルを敷いている場合は、裏側に湿気と砂がたまりやすいので必ずめくって確認してください。

2風上から風下へ、ほうきで砂ぼこりを掃く

ベランダの奥(風上)から出入口側(風下)へ向かって、床を掃いていきます。手すりの下や壁との境目は砂がたまりやすいので、ほうきの角を使って丁寧に集めます。
集めたゴミはちりとりで回収し、外へ落とさないようその場で袋に入れます。

3湿らせた新聞紙をまいてもう一度掃く

新聞紙を軽く水で湿らせ、こぶし大にちぎって床にまきます。その上からほうきで掃くと、新聞紙が床の凹凸に入り込んだ細かい砂やホコリを絡め取ってくれます。
新聞紙が黒くなったら回収し、汚れがひどい場所は新しい紙で繰り返します。バケツ1杯ぶんの水があれば十分です。

4黒ずみは重曹水、手すりや壁は上から下へ拭き上げる

水100mlに重曹小さじ1杯ほどを溶かした重曹水を雑巾に含ませ、床の黒ずみをたたくように拭きます。落ちにくい部分はデッキブラシで軽くこすってから拭き取ります。
仕上げは手すり・壁・室外機の順に上から下へ。最後にもう一度床を拭くと、上から落ちた汚れも一緒に取れます。

ここまでで落ちない黒ずみは、長年蓄積した排気ガス汚れやコケであることが多く、一度で完全に落とすのは難しい場合があります。無理に力を入れて床材を傷めるより、数回に分けて様子を見るほうが安全です。

水を使えるベランダ掃除のやり方【4ステップ】

庭の手入れをする様子
写真はイメージです

管理規約で制限がなく、戸建てやベランダに水栓があるお住まいなら、水を使った掃除も選べます。ただし最初に排水口の流れを確認してから始めるのが鉄則です。詰まったまま水を流すと、あふれた水が隣家や階下へ回るおそれがあります。

1排水口のゴミを先に取り除いて流れを確認する

落ち葉や砂を取り除き、コップ1杯ほどの水を流して引いていくかを確かめます。流れが悪いときは、先に後述の排水口の掃除を済ませてください。

2乾いたゴミを掃いてから全体を軽く濡らす

乾いたゴミを掃き集めてから水をまきます。ゴミを残したまま水をかけると、泥状になって排水口へ流れ込み、詰まりの原因になります。

3手すり・壁・床の順にこすり洗いする

中性洗剤を薄めた水を含ませたブラシや雑巾で、高い場所から順に洗います。床はデッキブラシで、目地の方向に沿ってこすると汚れが浮きやすくなります。

4少量ずつ流し、最後に水気を拭き取る

バケツで少しずつ流し、隣家や階下へしぶきが飛んでいないか途中で確認します。仕上げに雑巾やスクイジーで水気を切っておくと、乾いたあとに白い水垢が残りにくくなります。

集合住宅で水を使う場合は、洗濯物が干されている時間帯を避けると近隣への配慮になります。作業前にひと声かけておくと、なお安心です。

ベランダの排水口(排水溝)の詰まりを取る掃除方法

庭の手入れをする様子
写真はイメージです

ベランダで最も見落とされやすいのが排水口です。風で運ばれた落ち葉や砂、プランターからこぼれた土がたまり、そこに雨水が加わると泥状に固まって水が流れなくなります。詰まったまま大雨が降ると、行き場を失った水があふれて隣のベランダまで広がったり、階下へ漏れたりする事態にもつながります。

詰まりを取る手順

ゴム手袋とゴミ袋を用意し、排水口のふたやストレーナーを外します。たまった落ち葉や泥は手で取り出して袋へ入れ、内側は使い古しの歯ブラシやスポンジでこすります。細い溝は割り箸の先に布を巻いて差し込むと届きやすくなります。

最後にコップ1杯ほどの水を流して、引いていくかを確認します。手が入らない奥で詰まっている場合や、水がまったく引かない場合は自分で解消しようとせず、管理会社や管理組合に連絡してください。共用の縦配管が原因のこともあり、無理に棒を突っ込むと配管を傷めるおそれがあります。

予防としては、市販のストレーナー(ゴミ受け)を設置し、ベランダでガーデニングをしている場合はプランターの下に受け皿を置いて土が流れ出ないようにします。月1回、排水口をのぞいて落ち葉がたまっていないか見るだけでも、詰まりはかなり防ぎやすくなります。

鳥のフンの掃除は乾いたまま掃かない|マスク・手袋と消毒の手順

クローゼットを整理する様子
写真はイメージです

ベランダに落ちた鳥のフンは、ほうきでサッと掃いてしまいたくなりますが、乾いた状態で掃くのは避けてください。国立健康危機管理研究機構の感染症情報提供サイトでは、オウム病について「主な感染経路は感染した鳥の排泄物に含まれる菌の吸入である」と説明されています。乾いたフンを掃くと粉じんとして舞い上がり、吸い込んでしまうおそれがあるためです。

安全に処理する手順

まず使い捨てのマスクとゴム手袋を着け、できれば長袖の服で作業します。乾いて固まったフンには、ぬるま湯を含ませたペーパータオルをかぶせて数分置き、やわらかくしてからつまみ取ります。こすって粉々にしないことがポイントです。

取り除いたあとは、消毒用アルコールや薄めた塩素系漂白剤を含ませたペーパータオルで拭き、そのまま袋に入れて口を縛って捨てます。塩素系の製品を使うときは、クエン酸やお酢といった酸性のものを同じ場所に使わないよう気をつけてください。作業後は手袋を外して石けんで手を洗い、使った雑巾は他のものと分けて処分します。

フンの量が多い、巣ができている、高い位置に付着しているといったケースでは、無理をせず管理会社や専門の事業者に相談する選択肢もあります。また、作業後に発熱やせきなど体調の変化があった場合は、鳥のフンを扱ったことを伝えたうえで医療機関に相談してください。健康に関する判断は自己流で済ませず、専門家に委ねるのが安全です。

手すり・網戸・サッシの溝の掃除方法

集合住宅の外観
写真はイメージです

床がきれいになっても、手すりや網戸が汚れたままだと洗濯物に汚れが移ってしまいます。床の掃除とセットで進めるのがおすすめです。

手すりは水拭きと乾拭きの2枚使いで

手すりの上面(笠木)は雨だれと砂ぼこりで黒い筋が付きやすい場所です。中性洗剤を薄めた水で絞った雑巾で拭き、すぐに乾いた雑巾で拭き上げます。水気を残すとアルミやスチールの部材が傷む原因になるためです。

このとき外側に身を乗り出して拭くのは危険なので避けてください。手が届く範囲だけにとどめ、外側の汚れが気になる場合は管理組合の共用部清掃のタイミングに合わせて相談するのが現実的です。

網戸とサッシの溝は「乾いたゴミが先」

網戸はいきなり水をかけず、乾いたブラシやフローリングワイパー用のドライシートで両面のホコリを落とします。そのあと固く絞った雑巾で網目に沿って軽く押さえるように拭くと、網を傷めずに汚れを移し取れます。

サッシの溝も同じ順番です。乾いた砂を割り箸や小さなブラシでかき出してから、湿らせた布で拭き取ります。先に水を入れると砂が泥になって溝の奥に固まり、かえって落としにくくなります。

網の破れやたるみが目立つ場合は、掃除だけでは解決しません。張り替えを検討する際は、費用の目安や賃貸での注意点をまとめた記事も参考にしてください。

2階以上のベランダ掃除でやってはいけないこと|身の乗り出しと高圧洗浄機

集合住宅の外観
写真はイメージです

ベランダ掃除で最も避けたいのは、汚れを落とすことよりも事故やトラブルです。とくに2階以上では、次の点に注意してください。

  • 手すりに乗る・またぐ・身を乗り出す——落下につながるため、外側は手の届く範囲までにする
  • ベランダで脚立や踏み台に乗る——足場が狭く、床が濡れていると滑りやすい
  • ゴミや道具を外へ落とす——通行人や階下のベランダに落ちると事故になる
  • 大量の水を一気に流す——排水が追いつかず、隣家や階下へ流れ込むおそれがある
  • ベランダの手すりや壁に道具を固定する——共用部分の加工にあたる場合がある

高圧洗浄機(ケルヒャーなど)はマンションでは使えないことが多い

床の黒ずみを一気に落とせそうな高圧洗浄機ですが、集合住宅のベランダでは使用を控えるべき場面が多いのが実情です。理由は主に3つあります。

1つ目は水の量です。噴射した水と汚れが排水口へ一気に流れ込み、詰まりや逆流を招くことがあります。2つ目は水しぶきで、隣家の洗濯物や階下のベランダに汚れた水が飛ぶとトラブルの原因になります。3つ目は運転音で、静音モデルであっても屋外では響きやすく、時間帯によっては近隣の負担になります。

管理規約や使用細則で高圧洗浄機の使用を禁じている物件もあるため、使いたい場合は事前に管理組合や管理会社へ確認してください。戸建てで使う場合も、床材の種類によっては表面を削ってしまうことがあるので、目立たない場所で試してから広い面に使うと安全です。

ベランダ掃除の頻度の目安と汚れをためない工夫

庭の手入れをする様子
写真はイメージです

ダスキン株式会社が公開しているベランダ掃除のコラムでは、月1回程度の簡単な掃き掃除やゴミ拾いを続けることで状態を保ちやすくなり、本格的な洗浄は半年に1回程度が目安とされています。汚れが固まる前に手を入れるほど、1回あたりの作業は軽くなります。

やること 頻度の目安 かかる時間の目安
掃き掃除・ゴミ拾い 月1回 10分ほど
排水口の詰まり確認 月1回 5分ほど
床の拭き掃除・手すりの拭き上げ 1〜3か月に1回 30分〜1時間
網戸・サッシの溝 2〜3か月に1回 20〜30分
ベランダ全体の本格的な洗浄 半年に1回 1〜2時間

汚れをためないための3つの工夫

1つ目は、ベランダに置く物を減らすことです。物が多いほど下に砂とホコリがたまり、掃除のたびに移動させる手間も増えます。使っていない収納ボックスや壊れたプランターは、この機会に片付けてしまうほうが結果的に楽になります。

2つ目は、ガーデニングをしている場合の受け皿です。水やりのたびに土が流れ出ると排水口が詰まりやすくなるため、受け皿や不織布のシートで土の流出を抑えます。3つ目は、すのこやウッドパネルを敷いている場合に、季節の変わり目にめくって裏側を乾かすことです。湿気がこもるとコケや黒ずみが出やすくなります。

ベランダの砂ぼこりは、窓の開け閉めで室内の床にも入り込みます。室内側の床のお手入れとあわせて見直すと、家全体の掃除の手間を減らしやすくなります。

自分で掃除しきれないときの依頼先と料金の目安

住宅の外観・住まいの様子
写真はイメージです

何年も手を入れていない黒ずみ、広いルーフバルコニー、鳥の巣ができてしまったケースなどは、自分で対応するには負担が大きくなります。依頼先は大きく3タイプに分けて考えると選びやすくなります。

1自分で掃除する(費用は道具代のみ)

道具は数百円〜数千円でそろい、日常的な汚れであれば十分に対応できます。ただし高所での作業や大量の水を使う作業には向きません。

2ハウスクリーニング事業者・家事代行に頼む

専用の洗剤や機材を持ち、床・手すり・排水口・網戸をまとめて作業してもらえます。全国展開の事業者から地域密着の事業者まで幅があり、対応範囲や作業時間も異なります。

3マッチングサービスで複数の事業者を比較する

料金と口コミを並べて比較できるため、相場感をつかみたいときに向きます。事業者ごとに作業範囲が違うので、申し込み前に「排水口の清掃が含まれるか」「高圧洗浄を使うか」を確認しておくと行き違いを防げます。

料金の目安

みんなのマーケット株式会社が運営する「くらしのマーケット」のベランダ・バルコニークリーニングのページでは、床面積10平米の場合の平均料金が9,900円〜12,000円と案内されています(執筆時点)。作業時間は10平米あたり1〜2時間程度が目安とされ、ベランダが広い場合や複数箇所ある場合、不用品の回収を伴う場合は追加費用が発生することがあります。

また、家事代行の枠でベランダ掃除を依頼できるサービスもあります。ダスキン株式会社(出典:ダスキン公式サイト)の家事おてつだいサービスのように、時間単位で作業内容を相談する形式では料金の考え方が異なるため、「ベランダ何平米まで」「排水口は対象か」を見積もり時にすり合わせておくと安心です。

事業者を選ぶ際は、料金の安さだけでなく、損害賠償保険に加入しているか、作業範囲と追加料金の条件が書面で示されるかを確認してください。ベランダは共用部分なので、作業内容によっては管理組合への事前連絡が必要になる場合もあります。ハウスクリーニング全般の相場や事業者の選び方は、別記事で詳しくまとめています。

ベランダ掃除のよくある質問(FAQ)

Qベランダのゴミを掃除機で吸ってもいいですか?

A室内用の掃除機を屋外で使うのは避けたほうが無難です。砂や小石でノズルやモーターを傷めるおそれがあり、湿った土を吸うと故障の原因にもなります。メーカーが屋外使用を想定していない機種も多いため、取扱説明書の記載を確認してください。屋外用の集じん機を使うか、ほうきと湿らせた新聞紙で集める方法が現実的です。

Qベランダ掃除の道具は100円ショップのグッズだけでそろいますか?

Aほうき、ちりとり、ブラシ、ゴム手袋、雑巾、バケツといった基本の道具は100円ショップでもそろえられます。床の広いベランダを何度もこするなら、柄の長いデッキブラシだけはホームセンターなどでしっかりしたものを選ぶと作業が楽になります。洗剤は住居用の中性洗剤と重曹があれば、多くの汚れに対応しやすくなります。

Q賃貸のベランダはどのくらいの頻度で掃除すればいいですか?

A頻度の考え方は分譲でも賃貸でも大きく変わらず、掃き掃除は月1回、ていねいな掃除は1〜3か月に1回が目安です。賃貸の場合は退去時の原状回復に関わるため、こまめに手を入れておくとカビや水垢が固着しにくくなります。掃除方法で迷ったら、管理会社に確認しておくと安心です。

Q重曹水はどうやって作りますか?

A水100mlに対して重曹小さじ1杯ほどを溶かすのが一般的な割合です。スプレーボトルに入れて使うと床や手すりに広げやすくなります。作り置きせずに使い切り、余った分は流して捨ててください。塩素系漂白剤と同時に使わないこと、金属やアルミの部材には長く付着させないことに注意しましょう。

Qベランダ掃除を業者に頼むといくらくらいかかりますか?

A「くらしのマーケット」の公開情報では、10平米あたりの平均料金が9,900円〜12,000円と案内されています(執筆時点)。ベランダの広さ、汚れの程度、不用品の回収を含むかどうかで金額は変わるため、複数の事業者から見積もりを取って作業範囲を比べるのがおすすめです。

※料金・サービス内容等は執筆時点で確認した公開情報です。最新の情報は各公式サイトでご確認ください。また、掃除の可否や方法はお住まいの管理規約・賃貸借契約により異なります。

まとめ|ベランダ掃除は「規約の確認→水なし→必要なら少量の水」の順で

マンションのベランダは専用使用権のある共用部分であり、掃除のしかたにも管理規約のルールが関わります。まずは規約と契約書を確認し、水を流せない場合は湿らせた新聞紙と重曹水を使った水なしの掃除で十分に汚れを落としやすくなります。

排水口は月1回のぞくだけで詰まりを防ぎやすく、鳥のフンは乾いたまま掃かずにふやかして取り除き、消毒までセットで行うのが安全です。2階以上では身を乗り出さない、高圧洗浄機は事前確認、という2点を守れば事故や近隣トラブルも避けやすくなります。

掃き掃除は月1回、ていねいな掃除は1〜3か月に1回を目安に続け、手に負えない汚れは事業者に相談する——この組み合わせが、無理なく続けられるベランダの整え方です。

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