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エアコン掃除は自分でどこまでできる?やり方と頻度、業者に頼む範囲

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久しぶりに冷房をつけた瞬間、ツンとしたカビ臭さや埃っぽさが部屋に広がって、思わず窓を開けた——エアコン掃除を考えるきっかけは、だいたいこの瞬間だと思います。とはいえ、いざ掃除しようとカバーを開けてみると、フィルターの奥に見える金属の板やファンをどこまで触っていいのか分からず、手が止まってしまう方も多いはずです。

この記事では、エアコン掃除を自分でやるときの「ここまでは自分・ここから先は業者」という線引きを最初に早見表で示したうえで、必要な道具、4ステップの手順、感電や転落を防ぐ安全対策、洗浄スプレーの注意点、頻度の目安までをまとめました。メーカーの公表情報や公的機関の資料を当メディア編集部が調べて整理しているので、今日フィルターを外すところから安心して始められます。

読者
エアコンをつけたらカビ臭くて…。自分で掃除してみたいんですが、フィルターの奥の金属の部分まで洗っていいのか分からなくて手が止まっています。
編集部
そこが一番大事な分かれ目です。フィルターと前面パネル、吹き出し口までは自分でできる範囲、その奥の熱交換器と送風ファンは業者の範囲、と覚えてください。まずは線引きの早見表から見ていきましょう。

【一言でいうと】エアコン掃除は自分でどこまでできる?

結論として、自分で掃除してよいのはフィルター・前面パネル・本体の外側・吹き出し口(ルーバー)までで、その奥にある熱交換器(アルミフィン)の内側と送風ファン、ドレンパンの洗浄は業者の領域です。境目は「電気部品に水や洗剤がかかる可能性があるかどうか」と考えると分かりやすくなります。

フィルターと外装の掃除でも、ホコリ由来の目詰まりや吹き出し口の汚れは十分に減らせます。一方、冷房シーズンに気になるカビ臭の発生源は奥の熱交換器や送風ファンにあることが多く、そこは分解しないと届きません。

掃除する場所 自分でできる? 頻度の目安 理由・ポイント
フィルター できる 2週間に1回 取り外して掃除機と水洗い。エアコン掃除の中心になる作業
前面パネル・本体の外側 できる 月1回程度 やわらかい布で水拭き・から拭き。洗剤は台所用中性洗剤まで
吹き出し口・ルーバー できる 月1回程度 指が無理なく届く範囲だけ。奥へ布を押し込まない
熱交換器(アルミフィン) 表面のホコリまで シーズン前に1回 薄い金属板で曲がりやすくケガもしやすい。水や洗剤はかけない
送風ファン(奥の筒状の羽根) できない 業者に依頼 分解しないと届かず、電気部品が近い。カビ臭の主な発生源
ドレンパン・内部の高圧洗浄 できない 業者に依頼 養生と専用機材が必要。市販品では水を受けきれない
室外機のまわり できる シーズン前に1回 落ち葉やゴミを取り、吹き出し口の前に物を置かない

※頻度は一般的な家庭での目安です。ペットや喫煙、調理の煙が多い環境では短い間隔での手入れが向いています。

図解
当メディア編集部作成

エアコンが汚れる原因|ホコリとカビはどこにたまる

エアコンのある部屋
写真はイメージです

エアコンは部屋の空気を吸い込んで熱を移し、また部屋へ吹き出す機械です。そのため空気中のホコリや繊維くず、料理の油分が絶えず吸い込まれ、入口にあたるフィルターに真っ先に積もっていきます。

フィルターの目が詰まると風の通り道が狭くなり、同じ設定温度でも余分な運転が必要になります。ここまでは自分の掃除で改善が見込める汚れで、だからこそフィルターは2週間に1回という短い間隔が目安になっています。

やっかいなのはもう一段奥です。冷房や除湿の運転中、熱交換器は冷たくなって表面に結露が生じ、その水分とすり抜けた微細なホコリが合わさることでカビが育ちやすい状態になります。送風ファンの羽根に黒い点状の汚れが見えるのは、この状態が進んだサインとして知られています。

つまり「フィルターを洗ったのに臭いだけ残る」のは、汚れの場所が違うからです。ダイキン工業株式会社(出典:ダイキン工業公式サイト)は熱交換器の清掃について、アルミの板が折れ曲がったり電気部品の故障につながったりする可能性があるとして、業者への相談を案内しています。

エアコン掃除に必要なもの|おすすめの道具

掃除機をかける様子
写真はイメージです

特別な機材はいりません。ホームセンターや家にあるもので足りるので、始める前にまとめて手元へ用意しておくと、脚立を上り下りする回数が減って安全です。

  • 掃除機(できればブラシ付きのノズル)…フィルターと本体まわりのホコリ取りに
  • やわらかい布2枚…水拭き用とから拭き用に分ける
  • 台所用中性洗剤…フィルターの汚れがひどいときだけ、ぬるま湯に薄めて使う
  • 使い古しの歯ブラシ…フィルターの枠やルーバーの溝に
  • ビニールシートか新聞紙…エアコンの下に敷いて床を守る
  • 安定した踏み台または脚立…ぐらつくイス・不安定な台は使わない
  • ゴム手袋・マスク・保護メガネ…落ちてくるホコリから目や口を守る

洗剤選びで迷ったら、台所用中性洗剤だけで十分と考えて構いません。セスキ炭酸ソーダや重曹といったアルカリ性の洗剤を使う方法も紹介されていますが、樹脂部品の変色やすすぎ残しの心配があり、家庭のエアコン掃除でわざわざ選ぶ理由は多くありません。

逆に、使ってはいけないものははっきりしています。ガソリン・ベンジン・シンナー・磨き粉は樹脂を傷めるためメーカーが共通して避けるよう案内しており、三菱電機株式会社(出典:三菱電機公式サイト)もお手入れの解説でこれらは使えないとしています。

洗剤を2種類以上使うときの注意


塩素系のカビ取り剤と、クエン酸やお酢などの酸性の製品は、混ざると有毒なガスが発生するおそれがあります。同時に使わない、続けて使わない、必ず窓を開けて換気する、の3点を守り、製品の「まぜるな危険」表示と使用上の注意に従ってください。エアコン掃除では中性洗剤1種類にとどめるのが安全です。

エアコン掃除のやり方|自分でできる4ステップ

クロスで拭き掃除をする手元
写真はイメージです

ここからが実際の手順です。所要時間は慣れていない場合でも30〜60分ほど、フィルターの乾燥待ちを含めると半日みておくと余裕があります。

図解
当メディア編集部作成

1運転を止めて電源プラグを抜き、足場と養生を用意する

最初にやるのは掃除ではなく安全確保です。リモコンで運転を止めたうえで、必ず電源プラグをコンセントから抜きます(プラグが手の届かない位置なら該当するブレーカーを切ります)。
三菱電機株式会社もお手入れの前に電源を切ってコンセントを抜くこと、安定した足場を用意することを案内しています。エアコンの下にビニールシートや新聞紙を敷いておくと、落ちたホコリで床を汚さずに済みます。

2フィルターを外してホコリを吸い、水洗いして完全に乾かす

前面パネルをゆっくり持ち上げてフィルターを取り外し、まず表側から掃除機をかけます。裏から吸うとホコリが目に詰まってしまうため、向きが大切です。
汚れが残るときは、裏側からシャワーの水を当てて押し流し、それでも落ちなければ台所用中性洗剤を薄めたぬるま湯で洗います。仕上げは風通しのよい日陰でしっかり乾かすことが重要で、生乾きのまま戻すとカビやニオイの原因になります。

3前面パネル・本体・吹き出し口をやわらかい布で拭く

フィルターを乾かしている間に外側を拭きます。水で固く絞ったやわらかい布で本体と前面パネルを拭き、最後にから拭きで水気を残さないようにします。
吹き出し口のルーバーは手で軽く開き、指が無理なく届く範囲だけを拭いてください。奥まで布を押し込むと羽根の角度を狂わせたり部品を割ったりすることがあるため、届かない部分は無理をせず残します。

4フィルターを戻し、送風運転で内部を乾かす

完全に乾いたフィルターを元どおりにはめ、前面パネルを閉じてから電源プラグを差し込みます。そのうえで送風運転を1〜2時間ほど回し、内部にこもった湿気を飛ばします。
内部クリーン運転や内部乾燥の機能がある機種は、その機能を使えば同じ役割を果たします。ダイキン工業株式会社は、この乾燥運転を途中で止めないよう案内しています。

熱交換器のアルミフィンについては、手前に見えている面のホコリを掃除機のブラシノズルでそっと吸う程度までにとどめてください。薄い金属板の集まりなので指を切りやすく、力を入れると簡単に曲がって風の通りが悪くなります。

取り外せる部品の種類はメーカーや機種で異なります。作業に入る前に、お使いの機種の取扱説明書で外してよい部品を確認しておくと確実です。

エアコン掃除の注意点|洗浄スプレーのデメリットと安全対策

スプレー洗剤と布でキッチンを拭き掃除する様子
写真はイメージです

自分でやるエアコン掃除で事故につながりやすいのは、感電・転落・薬剤の3つです。手順のステップ1で電源プラグを抜くのはこのうち感電を避けるためで、濡れた布を扱う作業がある以上、省略しないことをおすすめします。

高い位置での作業になるので、脚立や踏み台は平らな床に置き、天板に乗ったり体を大きくひねったりしない姿勢を保ってください。ホコリが落ちてくるため、マスクと保護メガネがあると作業が楽になります。

そしてもう一つが、市販のエアコン洗浄スプレーです。独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)(出典:製品評価技術基盤機構公式サイト)は令和2年6月25日の報道発表で、エアコンの内部洗浄による事故が2019年度までの5年間に20件発生しているとして注意を呼びかけています。

同発表では、内部配線の端子部分に洗浄液が付着したことでトラッキング現象が起き、異常発熱して出火した例が紹介されています。あわせて、消毒用アルコールなどの可燃性の溶液や、次亜塩素酸ナトリウムなど腐食性のある溶液で内部を掃除しないこと、絶対に電気部品へ洗浄液がかからないよう注意することが示されています。

洗浄スプレーを使う場合のデメリット・リスク
  • 洗浄液が電気部品にかかると、発煙・発火や故障につながるおそれがある
  • 洗い流しきれない成分や汚れが残り、かえってホコリが付きやすくなることがある
  • 流れた水がドレンの経路をふさぎ、水漏れの原因になることがある
  • 機種によっては取扱説明書で市販の洗浄剤の使用を認めていない場合がある

市販の洗浄スプレーがすべて危険と決まっているわけではありませんが、使うのであれば製品の対象部位と使用手順どおりに、電気部品を避けて行う必要があります。NITEは、内部の洗浄については正しい知識を持った業者に依頼すること、販売店やメーカーのサービス窓口に相談することもすすめています。

お掃除機能付きエアコンの掃除は何が違う?

エアコンのある部屋
写真はイメージです

お掃除機能付きエアコンとは、運転のたびにフィルターに付いたホコリを自動でかき取り、ダストボックスに集めたり屋外へ排出したりするタイプの機種を指します。フィルターを毎回外す手間が減るのは確かなメリットです。

ただし、掃除が自動になるのはフィルターの表面までで、熱交換器や送風ファンがきれいになるわけではありません。ダストボックス方式の機種はたまったホコリを捨てる作業が必要で、三菱電機株式会社の解説でも、前面パネル・フィルターカセット・ダストボックス・上下風向フラップが取り外して手入れする部品として挙げられています。

手入れの時期を知らせるランプが付いた機種もあるため、点灯したらダストボックスを空にし、あわせて外側を拭いておくと状態を保ちやすくなります。年に一度はフィルター本体も外して、かき取りきれていないホコリがないか見ておくと安心です。

注意したいのは分解です。お掃除機能付きは内部の機構が複雑で部品点数も多く、自分で外すと元に戻せなくなったり、センサーやモーターの配線を傷めたりすることがあります。カバーの奥まで開ける作業は、機能のない機種以上に業者へ任せる前提で考えてください。

ここから先は業者に頼む|自分で掃除するのとの違い

モップで床を掃除する様子
写真はイメージです

自分でやる掃除と業者のエアコンクリーニングは、作業の丁寧さの差ではなく、届く範囲の差です。業者は本体を養生したうえでカバーや送風ファンを外し、専用の洗浄機で熱交換器やファンを洗い流したあと、汚水を受けて回収します。

この工程は水を大量に使うため、家庭では床や壁、電気部品を守りきれません。次のようなサインが出ているときは、自分で粘るより業者へ切り替えたほうが早く解決しやすくなります。

  • フィルターを洗ったのに、運転を始めると酸っぱいようなカビ臭がする
  • 吹き出し口を覗くと、奥の羽根に黒い点状の汚れが並んでいる
  • 運転中に水滴が飛んでくる、水漏れや異音がある
  • ここ数年、内部の洗浄を一度もしていない(一般的には1〜2年に1回が目安とされます)

依頼先は大きく3つに分けられます。ひとつは全国展開のハウスクリーニング会社で、料金体系が明確で補償の仕組みが整っている傾向があります。ふたつめは地域の家事代行・清掃会社で、他の箇所とまとめて頼みやすいのが特徴です。

みっつめが、条件を入れて複数の事業者を比較できるマッチングサービスです。作業範囲・追加料金の有無・損害賠償保険への加入を見比べてから決められるため、初めて依頼する方に向いています。

\ 無料見積もり・詳細は公式サイトから /

ユアマイスター 公式サイトはこちら

最新の料金・対応エリアは公式サイトでご確認ください

業者ごとの料金の考え方や選び方の比較は別の記事で詳しくまとめています。お掃除機能付きの加算や複数台の割引など、依頼前に押さえておきたい条件はそちらを参考にしてください。

エアコン掃除の頻度の目安と掃除で期待できる効果

リビングでくつろぐ家族
写真はイメージです

頻度は場所ごとに変わります。フィルターは冷房や暖房を使うシーズン中であれば2週間に1回が目安で、ダイキン工業株式会社もこのペースを案内しています。

本体の外側と吹き出し口は月1回程度、内部の分解洗浄は1〜2年に1回程度が一般的な目安とされますが、稼働時間や部屋の環境で変わるため一律には決まりません。キッチンに近い部屋、ペットのいる家庭、喫煙者がいる環境では、間隔を短くする判断が向いています。

効果の面では、フィルターの目詰まりを解消すると運転の効率が保たれやすくなります。経済産業省 資源エネルギー庁の省エネ性能カタログでは、フィルターを月に1回か2回清掃した場合に年間で電気31.95kWhの省エネ、約860円の節約と試算されています(フィルターが目詰まりしたエアコン〈2.2kW〉と清掃した場合の比較・1kWhあたり27円換算)。

同カタログでも「2週間に1度は、フィルターのお掃除をしましょう」と案内されています。金額そのものは大きくありませんが、風量が落ちにくくなることで設定温度を下げすぎずに済むといった間接的な効果も期待できます。

汚れをためない工夫も効果的です。冷房や除湿を使った日は内部クリーン運転や送風運転で内部を乾かす、室外機の吹き出し口の前に物を置かない、といった習慣は、どちらも次の掃除を楽にしてくれます。

よくある質問(FAQ)

Qエアコン掃除の作業時間はどれくらいかかりますか?

Aフィルターの取り外しから拭き掃除までの手を動かす時間は、1台あたり30〜60分ほどが目安です。ただしフィルターを完全に乾かす時間が別に必要になるため、洗う工程がある日は午前中に始めて午後に戻す、といったスケジュールにすると無理がありません。

Q市販のエアコン洗浄スプレーは使わない方がいいですか?

A一律に禁止されているわけではありませんが、リスクは理解したうえで判断してください。独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)は内部洗浄による事故を公表し、電気部品に洗浄液がかからないよう注意すること、可燃性・腐食性の溶液を内部に使わないことを呼びかけています。不安がある場合や機種の取扱説明書で認められていない場合は、業者への依頼が確実です。

Q賃貸のエアコンも自分で掃除していいですか?

Aフィルターや外側の手入れは入居者の通常の管理として行って問題ないのが一般的です。一方、備え付けのエアコンは貸主の設備にあたるため、分解を伴う作業や内部洗浄、業者への依頼を考えるときは、先に管理会社や大家さんへ相談してください。故障した場合の負担や費用の扱いが変わることがあります。

Qお掃除機能付きならフィルター掃除はいらないですか?

A完全に不要にはなりません。自動でかき取ったホコリはダストボックスにたまるか屋外へ排出される仕組みで、ダストボックス方式なら定期的に捨てる作業が必要です。年に一度はフィルター本体も外して、残っているホコリがないか確認しておくと状態を保ちやすくなります。

Q掃除しても臭いが取れないときはどうすればいいですか?

A臭いの発生源が、自分では届かない熱交換器の奥や送風ファンにある可能性が高い状態です。市販の洗浄剤を追加で使うより、内部の洗浄に対応した業者へ相談したほうが解決に近づきます。水漏れや異音をともなう場合は、掃除ではなく点検・修理が必要なこともあります。

※本記事の頻度・省エネの数値は、メーカーおよび公的機関が公表している執筆時点の情報にもとづく目安です。取り外せる部品や使用できる洗剤は機種によって異なるため、作業前にお使いのエアコンの取扱説明書をご確認ください。掃除による効果や状態の改善を保証するものではありません。

まとめ

エアコン掃除は、フィルター・前面パネル・吹き出し口までが自分の範囲、熱交換器の奥と送風ファンから先が業者の範囲、という線引きさえ押さえれば迷いません。電源プラグを抜き、安定した足場を用意してから、4ステップの手順どおりに進めてください。

まずは今日、フィルターを1枚外して掃除機をかけるところからで十分です。2週間に1回のペースが習慣になれば風の通りを保ちやすくなり、それでもカビ臭が残るときは、内部まで洗える業者に切り替えるのが近道になります。

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